聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
クリスタのサーガ……、いや、彼女がサワータキャビクに向かうまでについては、脚色たっぷりで事実と異なる記述が多いサーガよりも、直接彼女に聞く方がいいだろう。彼女は現在、島で病院の院長と製薬会社の会長をやっている。娘達が実質的な経営や診療をやっているので、暇を持て余しているそうだ。
なので、私も実際に取材することができた。彼女と数名の(娘ばかりの)子供達は快く応じてくれた。『サーガ』に間違って描かれていることを1つ1つ指摘してくれ、後からやって来た彼女の夫と共に私に詳しく語ってくれた。
しゃべり方はサガミニアのいなかっぺ丸出しだったが、医術はもちろん、文を書くことも得意であり、『カイロネイア流美容体操』や『元気になれるおいしい料理!』といったミリオン・セラーをはじめ、いくつかの本を出している。元々は文筆家志望だったらしい。師匠筋にあたるイナンナに惚れこんで医術の道を目指したのだという。
ついでだが、彼女の容姿についても語っておこう。
ニンゲンでいうと20歳ぐらいの娘に見えた。美人というよりは可愛い、という顔かたちのエルフ女だった。しかし体つきはどちゃくそエロかった。むっちりぼよよん、なナハリジャーヤ=エルフの血を引く彼女は、他のカイロネイア=エルフと違い、それはそれは何もかもが豊満だった。巻末の著者近影にある写真そのままの、むっちりとした小麦肌。何もかもが『シコい』エルフだった。今もそうだろう。サワータキャビクほか、オーマストックやアガノモックの童貞達が『筆おろしの相手』に所望するのがよくわかるぐらいだった。
取材で訪れた日の夜、私は彼女に誘われ、家の離れにある藁ぶきの『ヤリ小屋』でクリスタの隅々を堪能させてもらった。重いがふわっとした身体つきと吸いつくような股の奥。それから、動くたびに勢いよく弾ける大きな乳房は生殖の女神・ガンガに匹敵するだろうと思うぐらいに悩ましかった。
私はその晩のうちに、何度も何度も彼女の中で精を放って疲れ切った。すると彼女は頭を抱いて、私に大き目で含み心地の良い乳首を咥えさせて、カイロネイアのエルフの子守歌を歌ってくれた。筆おろしをした少年に必ずこうしてやるのだと教えてくれた。
また彼女に会いたい……話がだいぶそれてしまった。サーガのこの回はイズヴァルトから離れてからサワータキャビクにやって来たクリスタの話となるが、できるだけ事実を入れて記すことにする。もとのサーガだと彼女はパラッツォ教団に入って凄腕の傭兵隊長として活躍したが、コーザのちんぽと出会えず、そこらへんの租チンばかりと相手して燻っていたところでサワータキャビクで心機一転を試みた、などと、ろくでもない脚色をつけていたからだ。
クリスタはパラッツォ教に入信してもいないし、エチウに入ったことも無い。度が過ぎる作り話はかえって嘘くさくなるものである。
ホーデンエーネン王国暦350年1月。
クリスタ=オブラーヤはナンブロシアにあるオーマストックの港町にたどり着いた。キンキ大陸からクボーニコフやナンブロシア西部にある方々のゴブリンの里を回っての旅を続けての末にだった。
カイロネイアで育てるのも考えてはいたが、故郷にいると死んだ恋人のマルカスを思い出してしまう。彼とのとても楽しい、おまんこばかりの日々が恋しくなって後追い自殺をしてしまうかもしれないと考え、心機一転、別天地で暮らそうと思い立ったから旅をしてきたのだ。
彼女は定住する土地に条件をつけた。戦争の恐れが無くこの100年、戦争に巻き込まれずのんびりと暮らせる場所。ついでに、食いしん坊なので北にしようと考えてムーツ大陸を選んだ。ムーツ大陸も食い物はうまい。特に魚だ。北の海のは脂がのってたいへんに美味である。ナハリジャーヤやイーズィでよく獲れる、かつおといった魚はさっぱりしていてあまり好まなかった。
クリスタは旧知のゴブリンたち、タイチウト森林のムカリや、ジャラダン高地のジャムカらを頼ったが、彼等はクリスタの理想を聞くと、ナンブロシアやクボーニコフ、クノーヘはやめておけ、と忠告した。小競り合いがしょっちゅう起きているしクリスタぐらいの武人は顔が知られているから、何かあるとすぐに参戦しろと求めて来るだろう。
「クボーニコフはエチウ諸島を虎視眈々と狙っているよ。特にナエバニアにご執心みたいだ。なにせ、盟友のホーデンエーネンとの貿易航路に近いからな、あの島は」
これはクボーニコフ北部に住むムカリの助言。ナンブロシア南西部在住のジャムカの場合はこうであった。
「ナンブロシアはクノーヘと喧嘩ばかりさ。クリスタ姐さんが移り住んだら必ず戦士にさせられるよ? 逃げようったって多分しつこくお迎えが来るだろうな。ここの大公、すっげえ粘着質だから逃げるのが面倒だよ?」
ただ、ジャムカは良い話を教えてくれた。オーマストックにいる医者のドストエフスキーなら良いあてを教えてくれるかもしれない。ドストエフスキーは医者というより経営者だ。ゴブリンたちから薬を買い付け、オーマストック近隣の島々に、いくつもの医療所や薬局を開いていた。ついでだが70過ぎのじいさんのくせして、嫁を募集しているという。子供は8人いて孫が30人もいるというのにだ。
「イナンナ、爺さんの残りの人生の伴侶となったらどうだい? とんでもなくすけべで女郎買いも激しいから、お前ときっと釣り合うはずだよ」
「ほうずらか。なら、そのじいさまの後妻に志願してみようずら」
そうしてクリスタは北を目指し、オーマストックの街の門の前にたどり着いた。ジャムカがつけてくれた鹿橇が元来た道を走り始める。鹿たちを御するゴブリンの男に向けて手を振った。この数日間、宿やテントで存分にクリスタの女を可愛がってくれた良き連れだった。
クリスタは街の城門をくぐり、ドストエフスキーの屋敷を探した。意外とすぐに見つかった。その医者はこの街で一番大きな館を構えていたからだ。
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「……それで、ジャムカさんの紹介でおまんを頼る事にしたずらよ」
「ほうほう。そうかいそうかい」
その館の書斎で初めて顔をあわせたドストエフスキーは、どうにもよぼよぼで体つきが心もとなかった。オーガの血が混じっているのかやけにのっぺりとした顔立ちだ。この老人が『嫁募集中』などとはクリスタには到底思えなかった。さっきから手が震えているからだ。
「おらを雇ってくれねえずらか? 勤務場所は離島がいいずら。このお腹の子を産んでのんびりと育てられるところがいいな。大丈夫ずらか?」
「……嫁じゃなかったのかよ。わし、お前さんをみて一目で惚れてしまったんじゃがのう。腹にややこがおってもかまわんよ」
「ほうずらか! なら、おらと今から身体の相性のたしかめあいっこをしようず!」
クリスタは服を脱ぎ始めた。全裸になる手つきは実に手早い。おおよそ6カ月にもなる胎児が入って膨らんだ、原始の時代の繁殖の女神そのものの様な裸体をあらわにした。
「ほ、ほう……ごくり」
老医者は彼女の豊かな乳房と膨らんだお腹を凝視しながら腰の帯を外した。彼の服はオーガ族の『きもの』によく似た、裾丈の長い毛織りのローブであった。帯を外すと前がはらりと開き、暖かそうな下着が見えるという格好だ。真冬でもきんたま丸出しで外を出歩けるオーガ族ではないので、彼は下を着ないと凍えてしまう。
「た、たまらんなあ」
老人は履いていたものを脱いだ。クリスタは「体格の割には立派なものずら」とつぶやいてしまった。この老人の陰茎は、とても使い込まれて大きかったからだ。もうすでに勃起をしていた。
「つかんでもかまわんずらか?」
「おお、いいぞ」
クリスタは進み出て老人のペニスを持ち上げた。膨張はしているが硬さは物足りない。ふにゃとなっていた。それを彼女は口に含む。しゃぶり始めると老人は嬉しそうな声をあげた。
「おおう。おおう。唇が厚ぼったくて気持ちいいわい……そ、そんなにちゅうちゅうせんでおくれよ。わしがイキたいのはお前さんの女の中でじゃ」
クリスタは応じ、床に敷かれた毛皮の上に寝ころんだ。老人は彼女のむっちりとした脚を抱え、その中に入り込んだ。
「おおお! こりゃたまらんわい!」
肉厚な洞中と程よい締まり。クリスタのヴァギナは我慢しづらい造り具合だった。ドストエフスキーは激しく腰を振った。身体のこの部分は20歳ほど若かった。喘ぐクリスタの声を聞いて淫欲を高め、彼女が絶頂して締まりがぎゅっと絞られると我慢ができなくなり、そのまま放出した。
「はあ……はあ……」
ドストエフスキーは満足そうに引っこ抜き、クリスタの膣口から流れ出る自分の精液を鑑賞する。ちんちんはへにゃっとなったままだった。
「これで、終わりずらか?」
クリスタは不満だった。大概、エルフ女のセックスというものは10回か20回は絶頂しないと終わらない。クリスタはその倍をいつも欲していた。ドストエフスキーはチリ紙で彼女の膣口をがしがしと拭きながら答えた。
「わしを何歳だと思っておる? もう72じゃぞ?」
「でも、おまんは女郎買いをしょっちゅうするすけべじじいだとジャムカさんが言っておったずらよ。ここでおしまいずらか?」
「わしの様な年頃のじじいの女郎買いというものは、1か月に1ぺんが『しょっちゅう』という意味合いになるんじゃ。これでもまあ、一昨年あたりまでは月に2度か3度は買っておったんじゃが……」
ここ最近は性欲が滅法落ちて来た。それを聞いてクリスタはこの老人のお迎えがそろそろ近いのではないかと思った。案の定、知っている診断の術で老人の身体を調べてみると、ところどころに腫瘍ができているのがわかった。そろそろ寿命というわけだ。
「これじゃあおらはお嫁さんや愛人にはなれねえずらな。こういう身体でのおまんこのし過ぎは身体の毒ずらよ」
「そうかい。もうしわけないのう……お前さんを人生最後の嫁にしたかったのじゃがのう」
ドストエフスキーはクリスタを手元に置くことを諦めた。しかし、彼女の希望通りの仕事場を紹介した。
「この港から西に40キロいったところに、サワータキャビク島というのがある。そこの診療所は今、人がいないからお前さんが入っても大丈夫じゃ」
「それまでの医者はどうしたずらか?」
「もっと稼ぎたいと言ってオソレストックに行ってしまった……わしの三番目の息子なんじゃがな」
オソレストックはナンブロシア国北東部にある公都である。オーマストックよりも大きな港町だ。オソーレ半島の中心に位置し、半島の最も細いところの東西に港を置く公都は、ムーツ北海と東海の交易路の要所であった。ナンブロシアの富の半分近くが集まる街でもある。
「というわけでクリスタさん、資材や薬を用意するから明日か明後日のうちに島に向かってくれないかのう?」
「お安い御用ずら。のんびりとしているところなら、おらはどこだってええずら!」
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サワータキャビク島は人口は少ない。しかし島の東端と西端の港町にはひっきりなしに船が出入りしていた。エチウ諸島やナンブロシアの遠洋漁師達の基地であるこの島の港、なかなかににぎやかで街の灯りも多かった。
でも、あくまで港は、である。診療所があるという東の港の郊外は、カイロネイア山地の農村と良い勝負の寂れ具合だった。クリスタはここが気に入った。朝、丘の上にある診療所の屋根によじ登ってまわりの景色を眺めながらつぶやいた。
「とってものどかな場所ずら。雪は意外とすくねえし、港以外はほとんど農地ずら。ここならのんびりとできるずらなあ」
早速、クリスタは診療を開始した。長らくかゆいところまで手が届く医者が不在だったこのあたりの者達は、南の大陸からやって来た小麦肌のエルフの医者を大いに歓迎した。彼女のもとに毎日患者がやって来た。クリスタは悪いところをぱっと調べてぱっと治したから、だんだんと評判も良くなった。
臨月間近の頃にはオーマストックから新たな医者がやって来て、やや忙しいと思い始めた彼女の助手となり、援けてくれた。そしてマルカスとの間にできた子が産まれた。そのハーフエルフの娘はユミールと名づけられた。
娘が産まれてしばらく経つと、幼い少年の患者がぐっと増えた。クリスタはお産を手伝ってくれた女たちから、幼い子供、特に男の子がおちんちんの病気にかかることを教えてくれたのだ。彼女達は母親でもあった。
「先月も息子がつんぽこを腫らしちまったんだべ」
「おっとうに聞いてもわがんねだし、原因とか調べてくれねえかな?」
よっしゃ、と意気込んだクリスタは、周辺の集落の男の子らのおちんちんを調べ始めた。原因はすぐにわかった。かぶさっている皮をめくるとみっちりと、真っ黄色の恥垢が付着していたのだ。細菌が原因の病気だった。
「剥いて洗う習慣、つけているずらか?」
「いいや? 子供のちんぽはほっとけ、とおっとうはよく言うし、そもそも冬は風呂に入らねえっぺ」
風呂以外にも理由がある。大人は用を足した後に、水が冷たいのも我慢して局所を洗うのだが幼い子供達は全くしない。もっと調べてみれば女の子らも似たような症状があった。クリスタは正しく局部を洗う方法を教え、病にかかった時に飲む薬の調合や治療術式も教えてやった。
しかし、この島の子供達は何かとものぐさであった。ちんちんの皮を剥くのは痛いし冷たい水をかけるのが嫌だ。そこでクリスタは師匠のイナンナについていた時によくやっていた治療を行うことにした。包茎手術だ。
「のんびりやのおらでもずさん過ぎ、と思えるから、もう余分な皮は取っちゃいましょうにするずら。銅貨2枚でやってやるから気兼ねなく頼みに来るずらよ」
彼女の施術だが、余分な皮をちょん切ってから3時間で傷口が完治する。切開痕も伸ばしてひりつくこともない。包茎手術の大家・イナンナ=イセルローンの技術をしっかり継承した彼女は、こっちの腕も抜群だった。
診療所でちんちんの皮を切る子供達は、追加オプションで施術後の『竿試し』もできた。つまりはクリスタがおまんこを使って確かめてくれるのだ。彼等の母親達はクリスタならばと肯定していた。筆おろしをするんなら、どうせなら港の安娼婦よりも愛され上手のほがらかな美人の方がいい。しかもクリスタはエルフである。亜人との性交は寿命を伸ばすとこの島では言い伝えられていた。
少年患者の『竿試し』は必ず、診療所のそれ専用の別棟の一室で行われた。包茎手術を終えた子供達が集められる部屋だ。手術した箇所の癒着が終わった子から、湯水でちんちんを清めもらい、それ専用のしきりの中の寝台に上がって寝転がる。
待っていると短いスカートを履いたクリスタが入って来る。彼女の太腿を見ただけで大抵、少年達は興奮した。
「よろしくおねがいしますべ……」
「こっちこそずらよ」
少年の上にまたがる。彼女は小さいものを手でコキコキし、相手の少年を勃起させた。
「な、なんか、へんな気分だべ! おれのちんちん、どうなっちまったんだべか?」
「まんこに入れる為の準備を整えたずらよ。さあ、今から確かめてあげるずら……」
クリスタは少年を優しく導く。初めての女の中である。
「にゅるりと、きもちいいよう……」
少年達は彼女の重みとその温かさ、包み具合のせいで必ず活発になってしまう。クリスタがゆっくりと腰を動かすと激しい快感に襲われ、股の付け根が脈動し、思わず叫んでしまう。
「わっ、わっ、わっ! わあーっ!」
うっとりとして微笑むクリスタの中で大人になる兆しを確かめた。後に何名か控えていたし、クリスタが診る患者は沢山いたから、その場は必ず1回で終わった。ただ、少年達は診療所の手伝いをするのを条件に、二日ほど滞在することができた。夜に必ずクリスタと致すことができるのだ。今度は彼女のでかぱいに吸いつきながらだ。
クリスタのおっぱいは少年の心を大いに弾ませ、高ぶらせる力があった。重力など存在しないかのように上を向く、大きな褐色の肉鞠。
「ほら、さわってみるずらよ?」
誘われて触れてみれば、母親のそれよりも「おかあちゃん!」と叫びたくなるような心地よさが。いや、母親が自分を産んだ年頃の娘の柔らかみこそ、それに近かった。島の女達は大抵、15か16で子を産むものである。
「わあ、ふんわり……ねえ、吸っていい?」
「いいずらよ。今はおちちが出るから、たーんとのむずら」
快く承諾されて乳首を含む。含んでいるというのがしっかりと認識できる、肉が詰まった大きな乳首である。それを「んちゅんちゅ」と飲めば赤ん坊になった気分だ。少年はそこで心を開き切り、勃起を限界にまで伸ばした。
そうして乳を含めば今度はクリスタのレクチャーが始まる。女を喜ばせる方法。まずは、相手に乳首で感じさせる吸い方だ。
「あかちゃんが吸う様に、あまーく、あまく。ちゅっぱちゅっぱと吸うずらよ」
「こ、こう?」
んちゅ。ちゅぱっ。ちゅうちゅう。時には舌をすぼめてれろれろと。唇と舌が滑らかに動くようになるとクリスタは語る。
「これは予感を促すおこないずらよ」
「よかん? なんの?」
「もっと下を舐められた時のことをずらよ。さあ、お腹からおらのおまんこに舌を這わすずら」
言われて名残惜し気に乳首から口を離す。クリスタは肌もまた気持がいいのだと言って自分の手で教えてみせる。少年は背中や尻を優しくさすられ、撫でられて理解する。指でここまで気持がいいのなら、では、口と舌なら。
男の子はクリスタの導きのとおりに、彼女のぽよんとした腹とへそをさぐり、そうして女の園に至る。本当ならその周りを攻める『付け城攻め』や『焦土作戦』が最も悦ばれるのだが、まだ覚えなくても大丈夫だろう。相手の少年の次の性交相手は、愛撫の経験が少ない同い年の娘たちになるからだ。要点だけを覚えてもらえばいい。
少年が自分のおまんこを間近で見る態勢になると、どこを舐められるのかがいちばん濡れるか。また、どの様な舌の動かし方がより深く感じさせるか、彼女は丁寧にアドバイスをした。性というのは型にはまらず変幻自在なのが一番なのだが、これは初心者講習みたいなものである。
「まずは縦になぞるずら……あっ!」
「そうそう。上のおまめをとさかから舌で引っ張り出して、くちゅくちゅとするずらよう……」
「舌を突っ込んでぐりぐりされるのも、おなごはとってもうれしがるもんずら。人によるけどなあ……」
「けつあななめなめはちょっとはやいずら! な、なめたい? おら……そっちもだいぶ欲深いずらよ?」
……アニリングスは10人に1人の割合だったが、そっちについてもクリスタはきちんとレクチャーした。時には男の子の尻に口をつけ、その窄まりをぬるぬると攻められるのが、どれほどの快感をもたらすのかもだ。菊門攻めと玉舐めは、エルフがよく好む『攻め』である。
女の会陰部をどのように愛で、楽しませるのかを自分のそれで学ばせた後は、いよいよ『筆おろしのつづき』となった。1回の膣内挿入と射精では、とうてい『大人になった』とは言えないものであると、エルフ族の価値観を伝えながら沈み込ませた。
相手の少年はここで身をもって知ることとなった。愛撫をしっかり行い、充分にほぐれた女陰がどれほど素晴らしい時間を与えてくれるのかについてだ。
まさに沼、であった。夢中になって腰を振り、何度射精しても止めなかった。相手となった少年は短い時間で、男の『打ち止め』というものは状態を言うのか、知ることとなった。出し切った後の疲労感と達成感を覚えてようやく、男は大人になれるのだ。性愛という意味でだが。
クリスタはそれを自分の身をもって男の子達に教え続けた。彼女に筆おろしを受けた子らは自信をつけ、すぐに恋人を見つけて火遊びに励むようになった。それを盗み見てしまった親たちは戸惑ったが、ただ挿れて放って終わるだけの、味気ないセックスばかりをしていた彼等は、子供達の楽しそうな性愛を目撃して省みるようになった。
そうして、島の出生率が大幅にあがった。クリスタが教えてくれたおかげだ。数百年後にこの海域の島嶼群で一番の人口を抱える為の下地は、彼女が作ったようなものである。
(ギルバート=カツランダルク注:クリスタがやって来た当時は人口が3万程度だったが、今現在は20万人ほどである。クリスタの子らが作った製薬会社の工場は、このサワータキャビク島に集中しているのだが、その労働者の多くはクリスタが筆おろしをした少年達の子孫だというのは、容易に想像できることだろう。)
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「このように、今のクリスタはこの島一番のお医者様であり、島の名士になっているのだ」
パスカルは砦の泉で水を汲んで足を洗うイズヴァルトにそう言った。クリスタがどの様にこの島に来て暮らしてたのかを語った後にだ。
「この島の民にとってクリスタは、居なくてはならない存在だ。俺は荷船商人として、彼女に仕事をもらって稼いでいる。クリスタにはだいぶ世話になっているよ」
パスカルの仕事は主に、クリスタの診療所が必要とする薬や器具をオーマストックから運ぶ仕事だ。ゴブリンの里へ薬を買い付けに行ったりもする。ムーツとエチウとの戦争が始まってからはこれだけが収入源となった。収入は自分と商会の職員を食わせてやるだけで、精一杯だった。
「パラッツォ教はクリスタに目をつけていた。俺を介し、彼女と連絡を取っていた」
「さようでござったか。では、教団はなにをやろうとしているでござる?」
足を手ぬぐいで拭きながらイズヴァルトは問う。クリスタにどう動いてもらうのかを知りたかった。クリスタの話の中に、ゴブリンたちと仲良くしていた、とあった。カナザワースで計略を巡らせている、エレクトラが思いつきそうな策といえば、こうだろう。
「……もしや、クリスタどのを介し、ナンブロシアのゴブリンどのらに働きかけてもらうのではござらぬか?」
「そうだ。その段取りは進められている。そしてもう1つ……彼女の『雇い主』のつてを使う」
「ドストエフスキーというお医者様でござるか。となれば、オソレストックに移り住んだという息子さんの?」
「そうだ。そのドストエフスキーは今、腕を買われて大公の侍医となっている」
今のナンブロシアの大公はアンドレイ=サンノヘニコフ=ナンブロシア。この年に50になったが、3年前から健康を著しく害して政治を長子のドミトリーに任せていた。
ドミトリーは『神童』と言われている程の秀才。まだ20にもなっていないが、国の重要な事案を積極的に処理していた。オーガ族やゴブリン族を強く崇拝し、神聖視している。ただ、オーガの族長らと交配を行う、クノーヘ公家を著しく毛嫌いしていた。ニンゲンの愚かな政治抗争に亜人たちを巻き込むな、という論らしい。
そのドミトリーは、クボーニコフとの秘密同盟もドミトリー主導で行っているという話もあがっていた。つまり病床のアンドレイはこの件にあまり関わっていない。摂政となった息子に全て任せきり。
「しかし権力は父にある。どっちつかずで優柔不断な男だという話だが、ドストエフスキーを介して教団は説得を行っている。その取次役がクリスタと俺、というわけだ」
「つまり、クボーニコフではなくナンブロシアに行け、とエレクトラどのが助言したのは……」
「そういうことだろう。発案者は司祭副騎士団長殿だ」
細かいところは自分とドストエフスキー一家がサポートして調整しているが、大まかな計画はエレクトラが発案したものだとパスカルは告げた。これで合点がいった、とイズヴァルトはつぶやいた。エレクトラはナンブロシアを寝返らせ、クボーニコフの作戦遂行能力を大いに削ぐ計画をたてていたようだ。
「さすがは、イーガの女狐と言われた御仁ござる。ところで、貴殿はエレクトラどのをご存じか?」
「『イーガの嘘つき魔法少女』だろ? 若い頃、というかあいつがガキの頃を知っているよ。その頃はちょくちょくカントニアに戻っていたんだ」
幼いころから喰えない毒蛇みたいな娘だったとパスカルは笑う。彼女に痛い目に遭い続けたイズヴァルトは満面の笑みをうかべながらうなずいた。が、パスカルの表情はいまひとつだ。
「……クリスタが心変わりをしたとなると、この計画もうまくいかなくなりそうだ」
「サワータキャビクで争いをしたからでござる。拙者も慎重に事を運ぶべきでござった」
しかし反省しても始まらない。戦って勝つ以外に打開策は見出せなかった。飯を食べ終えたエドワードらと次の作戦を練る準備をしなければ。ヘラはナエバニア以上に深く傷つき、へこまされて到底再起できない様子だったから、彼女無しでの戦いを考えなければならない。
けれども今、イズヴァルトの手元には『覇王の剣』が戻っていた。ヘラが立ち直るまでは一緒に戦い続けることになるだろう。手元に戻って来た愛剣を鞘から抜き、いびつな形の鋳物剣と化した魔剣を掲げ、彼は心の中で勝利を誓った。
「どうした、イズヴァルト?」
「……なんでもないでござるよ」
鞘に収め、砦にある食堂に向かおうとしたところ櫓の上の見張り達から声があがった。
「敵襲! 敵襲だ!」
声がかかった後に、外から火が付いた矢が、幾十本も砦の壁に刺さった。そして、櫓の上の彼等が指さす西の平野は、幾千ものかがり火で闇がすっかり払われていた。
「まさか、付けてきたのでござるか、クボーニコフ軍は!」
イズヴァルトは泉の冷たい水をひとすくいし、それを飯代わりにと飲み込んだ。麦酒も葡萄酒も無い場所での出陣時の一杯である。
かくして司祭騎士団長は砦を攻める敵との戦いに身を投じることとなるが、その行方は如何に?
その続きについてはまた、次回にて。