聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
イズヴァルト達は西の港を守る砦の1つを落とした。建物は獄炎の凱歌で焼き払い、敵兵は玉鋼の棒で撃ち据える。砦を守っていたオーガ達はそれほど武芸に優れていなかったし、ちょっと叩いただけで「ひええっ!」と叫んで逃げるものだからまるで手ごたえが無かった。
「……ふがいなさすぎでござるよ」
「わははは! そうでしょうな!」
やかましい笑い声をあげながら、横にいたエドワード=ルーカスがこう言った。
「これまで弱兵ばかりを相手にし、強敵と戦った事が無かったのでしょうな! だから少し手ごわい相手を見るや退いたのでしょう! もしかすると連中、余裕で勝てると思って弱兵どもを連れて来たのかもしれませんぞ!」
今のところはナエバニアが激戦地と言われている。強兵はそちらにまわしているのだろう。エドワードは、敵が置いていったクボーニコフ産の大太刀を担いで似たようなもう1本を足元から拾い上げた。『うねうね剣』が折れた今、できるだけ武器を集めておきたいのだ。オーガとの戦いだと、並みの武器はよく壊れるからだ。
「さて、退路を封じられる恐れを考えて、他の砦も平らげておきましょうか、司祭騎士団長殿?」
「それには及ばぬでござるよ、ルーカスどの。退路を塞がれればそれを突破するのみでござる。目的はただ1つ、西の港の船団を焼き払い、カジミェシュどのを降伏させることでござる!」
腹ごしらえを含めた小休止を行った後、イズヴァルト達は砦の焼け跡をちらと見た後に出発した。およそ15分。港の近くにある開けた土地に出ると、300名ほどのクボーニコフの部隊が待ち構えていた。
「わはははは! 向こうから出迎えに来てくれましたな!」
「しかも、カジミェシュどのとへファイスティオンどのがおらぬでござる。舐めてもらっては困るでござるよ?」
「さて、我らのほうが数の上では圧倒的不利。ここで名誉の戦死と致しますかな、司祭騎士団長殿?」
襲撃のメンバーは全員で25名。これまで1人も欠けてはいなかった。つまりは歴戦の猛者たちとも言えた。
もっと数が欲しかったが、クリスタからの知らせを聞いて急がねばならなかった。エチゴニア攻めの為の出航の日が近い。カジミェシュは彼女のでかぱいとおまんこのせいでとても疲弊している。やるなら今しかない。
「ただ、突撃のみでござる! 鋒矢の陣形!」
イズヴァルトを先頭に、矢じりの形となって展開した。馬は無いが突破力には自信があった。彼は金棒を左手に、獄炎の凱歌を右手に持ち、握りしめる。
「続け!」
イズヴァルト達が動いた。クボーニコフ側は弓矢を構え、撃とうとした。番えた瞬間だった。イズヴァルトは獄炎の凱歌で彼等の前方を焼き払った。動揺し、悲鳴をあげるクボーニコフの兵らに隙が生じた。エドワードが皆を叱咤する。
「駆け巡りかき乱せ! この一戦で思い知らせてやれ! 生かしておくな、皆殺しだ! 彼奴等をマハーヴァラ様の元に送り届けてやるのだ、わははははははっ!」
クボーニコフの部隊に近づいた。弓矢を放てなくなった兵士らに、クボーニコフ側の指揮官らが罵声を浴びせていた。中には激怒のあまり、言う事をきかぬ兵士を切り捨てる者もいた。オーガの兵は2人だけだった。
エドワードの一喝通り、戦いは殺戮そのものとなった。イズヴァルトは金棒で敵兵の頭を兜ごと砕き、エドワードは騎乗する指揮官達を高笑いしながら切り捨てていった。最後まで残ったのはオーガの海賊兵であったが、イズヴァルトとエドワードの挟み撃ちにあって為す術も無かった。
この一隊を全滅させた。一人残らず息絶えているのがわかると、エドワードは血刀をおろしたパスカルに呼びかけた。
「物見は潜んでおりましたかな?」
「もちろんだ。逃げて行ったよ」
ここからだぞ、とパスカルは注意する。物見が港にいる本隊に伝えるだろう。
「兵力の温存のためにカジミェシュとクリスタに頼むか、あるいは総出でやってくるか、だな」
「カジミェシュ殿とクリスタ殿に任せることを期待したいですな。はははっ。いくら敵とはいえ、無益な殺生をあまり続けたいものではないですからな!」
さようでござる、と横で聞いていたイズヴァルトもうなずいた。敵が兵力を温存したいのなら、自分達を退かせたカジミェシュとクリスタに足止めをまかせるはずだろう。
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「負けた? 300名もつけたのにたかだか20人に?」
「敵にはすごい魔道士がついておりました。火炎で怯ませた後に突っ込んで、あちらこちらに動いて斬り伏せて行って……逃げ帰った者はおりませなんだ」
「なんだと!」
信じられない。副官の報告にノウ=ムヒョンは言葉を失ってしまった。送った300名は艦隊のそこそこ優秀な陸戦隊だったのだが。
彼は自室で、首輪をつけてひもでつなげていた3人の妾に勃起した己のペニスを舐めさせている最中だった。あまりにも呆気ない敗北を知り、弓なりに反った20センチほどのそれが反応してしまった。びゅるるっ、と精を放って女達の顔にかかってしまった。
「いかがなされますか? 各港から援軍を頼んでみますか?」
「救援要請まではせんでもよいだろう。第四艦隊の沽券にかかわる。だが、兵力は温存したい」
エチゴニア攻めが控えている。大事な兵力をここで費やしたくない。
「……カジミェシュとクリスタに要請しろ。へファイスティオンらにもだ。港で追い返せ。あやつらは一度、イズヴァルトという奴を倒したのだろう?」
「はっ! 今すぐ!」
副官は出て行った。ノウは精を放ってもいまだ勃起したままのペニスを見て妾のうち1人に呼びかけた。
「尻を向けて四つん這いになれ」
でかくて真っ白な尻を抱え込み、女の洞の温みを味わい始めた。のけぞる妾の背を眺めながらつぶやいた。
「……大いくさ前の鋭気を養う時期なのに、なんという不粋な連中だ」
妾達を見回す。特に腹だ。全員が少しばかり膨れていた。彼の子を宿していたのだ。彼はひ孫や玄孫もいたが、できるだけ多く子を遺したかった。いつ死んでも良い様にだ。エチゴニアへ向かう時に、妾達をこの港にいる守備隊に任せようと考えていた。
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飽きもせずお互いを貪りあっていたカジミェシュとクリスタは、クボーニコフの使いからの知らせを受けたへファイスティオンによって部屋から連れ出された。
「イズヴァルトめがやってきました。出陣の時でございますよ」
「……仕方ねえですべえ。ぼくちん以外にあのやんちゃぼうずを止められる者はいませんからね」
「ほうずら。おらもしっかり手を貸すずらよ。イズヴァルトをとっちめて追い払うずら」
そうしたらさっきの続きをいっぱいしよう、と言ってクリスタはカジミェシュに抱き着く。彼は身体の芯に重い疲れを感じていたが、しっかりと勃起していた。へファイスティオンは2人の性愛のにおいを嗅ぎながら言った。
「さあ、身体を清めた後に向かいましょう。ですがのんびりとはしていられませんよ。彼奴等はもう、港町にまで入り込んでいるようです」
「そりゃあ困る。身体を洗ってさっさと支度を致しますべえ」
「ほうずらよ。きれいさっぱり汗を流してから向かうとするずら」
クリスタはカジミェシュの手を取って、船のシャワー室に連れ込んだ。2人は素っ裸のままだった。湯が出ると、クリスタは大きな乳房を彼の頭に押し付け、ふっくらとした手に石鹸をつけ、彼の陰茎をさすり始めた。亀頭の先端と雁首、裏側を撫でるような清め方だった。
「おお、おお、手でいいものですべえ」
思わず喜悦の声が漏れてしまう。もっとさすられると勃起が収まらないぐらいに高まってしまった。抜いて欲しいとねだり、クリスタの臍の下に大きなものを突っ込んだ。
「あ、あうう! とってもおっきいのが、おらの奥をぐちゅぐちゅさせてくるずらぁーっ!」
突き上げるたびにクリスタは艶やかな黒肌に汗をにじませながら、悩ましく腰をくねらせ、大きな乳を舞わせた。そいつに増々欲情してしまったカジミェシュは励んでしまった。
おおよそ3回も中に放ち、彼と彼女が欲情をすっきりさせるまで30分。それからいちゃいちゃと洗いっこをして10分過ぎた。揚々とシャワー室から出て行くと、大変苦渋に満ちた顔のへファイスティオンが待っていた。
「ご報告でございます」
「なんですべえ?」
「ノウ=ムヒョン様がお討ち死になされました」
「なんですとぉ!」
驚愕するカジミェシュに、へファイスティオンが戦況を語った。
「提督はしびれを切らして1000の兵と共に出撃なされましたが、港の入口でイズヴァルトめにいきなり鉢合わせ、彼奴の副将のうち1人、やかましい大笑いをする武将の一太刀で首を折られたとのことでございます」
これにより、クボーニコフ第四軍は瓦解。イズヴァルトは炎の剣でクボーニコフの軍船を全て焼き払ったという。
「残るはこの船のみ。第三軍が近々援軍に来ると思われますが」
「ううむ。ここはひとまず逃げるといたしますべえ!」
カジミェシュが部下に命じようとする。へファイスティオンが「なりませぬ!」と叫んだ。
「恐れながら! ここで逃げるはかえって味方に疑われまする。なにゆえノウ様が出撃され、お討ち死になされたのに我らが一戦も交えぬのはいかがなものか。きっと友軍に、おめおめと逃げてきたのかと問い詰めてくることでしょう」
「ううむ……」
「それだけでは終わらないかもしれません。クボーニコフ王の使者がやって来て、この件できっと問い詰められましょう。そうなれと言い訳を考えねばなりませぬが、クリスタ殿とおまんこをしていたからなどと答えてしまえば、ナエバニアの沽券に関わる! それだけではない! カントニアの衆はいくさに望んでも女と乳繰り合うのかと、ムーツの衆に誹りをうけることでしょう!」
と、なれば弔い戦だ。へファイスティオンは部下に命じ、カジミェシュの具足と大金棒を持って来させた。
「クリスタ殿の鎧と武器も用意させまする。さあ、急ぎ後支度を」
「わかりましたべえ……クリスタさん、申し訳ございませんが、このぼくちんに力を貸してくださいですべえ」
「ええ。もちろんずらよ!」
カジミェシュとクリスタは急ぎ支度を整えた。甲板に出ると周囲の軍船は全て火にまみれていた。
「ぼくちんの船が襲われなかったのがいささか腑に落ちないですべえ。けど、不幸中の幸いと思って喜びますべえよ!」
そして港の桟橋を出たあたりに、たった1人で炎の剣を掲げて立つ男がいた。兜と鎖帷子は返り血を浴びていて凄惨だった。しかし長身の麗しい美丈夫である。イズヴァルトだ!
「推参! ナエバニアのカジミェシュどの、今度ばかりは拙者達の軍門に下っていただこう!」
カジミェシュは背に覇気を、喉に怒気を込めた。
「だまらっしゃいですべえ! こんな苦境、チアン=カイシェックと戦った頃と比べれば屁でもないですべえ! 軍門に降るのはイズヴァルトさん、あなたさんのほうですべえよ、いざ!」
カジミェシュは側舷から桟橋に飛び降り、イズヴァルトに撃ちかかって行った。クリスタも後に続く。しかしへファイスティオン以下、カントニアの衆は甲板から出なかった。それを確かめたイズヴァルトは炎の剣を横に、縦に振り回した。
「勝った! 勝った! ナエバニアのカジミェシュ殿、お裏切りでござる!」
「何を言い出しますべえっ! ぼくちんは……!」
カジミェシュは突如前のめりになった。それから桟橋の上に突っ伏し、のしかかって来た重い何かに、得物の金棒を何者かに取り上げられた。
「く、くるしい! ぼくちんを押さえつけるものはどこのどいつですべえか!」
「おらずら!」
上から聞こえたのはクリスタの声だった。彼女は甲板に向けて金棒を放り投げた。弓なりに飛んで来たものをへファイスティオンがうまくキャッチする。彼とてハーフリングの血がいくらか流れていたから、重いものを上げ下げするのは得意だった。
「た、たばかったですべえなあっ! でも、ぼくちんを押さえつける事は……あれ?」
いつもと違って力が出ない。へファイスティオンはここで悟った。ちんちんを酷使し過ぎて体力が衰えてしまったのだ。クリスタが積極的だったのは、自分の力をたっぷりと削ぐ為だろう。まんまとしてやられた。
「は、はにーとらっぷにかかるなんて! なんたるざまですべえっ!」
「どうした! 本当の戦士なら、おまんこをいっぱいしてもいつもの力をだせるはずずら! おまんの婿のダニェルは、たっくさんびゅっびゅと放ってもおらとの『おすもう』には必ず勝っていたずら!」
「はううう……やっぱりぼくちんも歳ですべえなあ」
うなだれ、脱力感に苛まれるナエバニアの王。そこにイズヴァルトがやって来て、炎を消した剣の切っ先を彼の額に向けた。
「カジミェシュどの。ここで潔くお討ち死になされるか、あるいは、拙者らに協力していただけぬか?」
死か生か、果たしてこのナエバニアの大族長はどちらを選んだのか?
その続きについてはまた、次回にて。