聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
ノブスヴィ=ヒヤマウスキ。ヒヤマウスキ朝クボーニコフの第134代国王であった。
オーガの海賊王、チアン=カイシェックの遠い子孫とも言えた。
クボーニコフ王は代々、性格は偏狭で欲深く、性欲の権化みたいな者が多かった。ご他聞に漏れず、ノブスヴィは歴代王の性質を、きっちりと踏襲していた。
この王は海軍の野心家らと結託してエチウの海域奪取を目論見み、陸の武将らが武勲を挙げたいと叫ぶようになると、ひそかに欲していたセンダニア大平野を奪おうと計画を立てた。クボーニコフには2つの戦争を同時に遂行するだけの力がある、と信じていた。
しかし、この王の野心は実らなかった。ホーデンエーネン王国暦で言えば356年12月の16日である。その日、彼は南のムラカミヴィアより貢物を得た。数名の美しい女奴隷だ。
夜分。女達は国王と陪臣らの前で、素足で身体のラインがくっきりと見える下着の様な服を着せられて横一列に並ばされた。どの女も顔に幼さが伺えた。年齢を尋ねられると、20歳以上の女はいないと使者は答えた。
「おお……なかなかに良いおなご達ばかりではございませぬか」
陪臣のうち1人がつぶやき、他の者達もうなずいた。どの娘達も尻と胸が大きい。ただ1人を除いてだ。
「余は決めた。今宵の夜伽の相手をな」
ノブスヴィは一番左端の娘を指定した。この中で一番年上の女だ。使者はにっこりと微笑んだ。
「お目が高うございますね。その娘こそ、ウマヤーノの奴隷市場で最も高い値段がついていたのでございますよ」
とはいえその娘はかの国では、高く売れるものではなかった。むしろ安く値が付く人種のはずだった。何故なら彼女はハーフエルフだからだ。尖った耳を隠さぬ、10歳ぐらいの女の子に見えるその奴隷に、なにゆえ高値がついたのか。
「この娘はウマヤーノのさる、大富豪に囲われていたからでございますよ」
その大富豪は童女の愛好家として有名だった。5歳から15歳ぐらいまでの天涯孤独の美少女を集めた『花園』というものを作っていたそうである。一年中暖かい屋内庭園の中で、一糸まとわぬ姿で過ごさせ、自分やサロンの仲間達の相手をさせていたそうだ。
このハーフエルフの少女は、その中でも一番の上物だった。従順で気がやさしくて、顔立ちから体付きから、少女達の中でも一番愛くるしかったそうだ。
しかしその大富豪は突然の病でこの世を去り、このハーフエルフは遺族たちに奴隷市場に立たされた。それをムラカミヴィアの国王が買ったというわけだ。
「ムラカミヴィア王はもちろん、あのハーフエルフに夜伽をさせました。手放したくないと仰せられるほどのめりこんでしまわれましたよ」
しまいには今の王妃を廃してこの娘を立てる、と言うほどに狂った。何もかもが素晴らし過ぎるそうだ。傾国の少女、と言うべきこの娘を結局、国王は手放すことになった。王妃が味方につけた重臣らに説得されたからだ。
国王は穏やかな目つきのハーフエルフに強い視線を注ぎ、それからゆっくりと口角をあげた。
「なるほどなるほど……それ程というわけか。ふふ」
思い出になる夜になりそうだ。使者とその他の女奴隷を下がらせると、ハーフエルフを連れて寝所に入った。行われている事がどれだけ激しいのかわかってしまうような、王とその娘との交歓の声が夜が更けるまで続いた。
しかしである。翌朝、国王は朝議に出ることは無かった。クボーニコフの第134代国王、ノブスヴィ=ヒヤマウスキは寝室で血だらけになったベッドの上で、47年の生涯を終えていた。
彼の遺体は首と心臓を突かれ、陰部をえぐり取られていた。ハーフエルフやムラカミヴィアの使者、その他の女奴隷達の姿も城から消えていた。
□ □ □ □ □
「ノブスヴィの阿呆が殺された。一週間前にだ」
イズヴァルトはドミトリーの執務室で、公子の口から直接、クボーニコフで起こったとんでもない大事件について聞かされた。国王殺害の犯人と思われる、幼いハーフエルフとその協力者は捕まってないそうだ。
国王の死は伏せられ、後を継ぐことになる嫡子のタカスヴィと、ごく一部の廷臣らが知るのみとなっている。年が明けて公表するそうだ。殺害ではなく自然死にするという。卒中で崩御されたと、国民達に告げるそうだ。
「では、なにゆえそのような大事を、ドミトリーどのには……」
「タカスヴィに盟友として、信頼されているからだよ。あいつの正室は俺の2歳上の姉だ。俺にとっては義兄になる。尊敬はしておらんがな」
タカスヴィは父親と同じぐらい、無能で欲深だと公子は評した。エチウ諸島攻略も彼が半ば音頭をとっていた。パラッツォ教団との戦争は、更に激化するだろう。
「それでは、ますますパラッツォ教が困った事になるのではござらぬか?」
「しかしあいつはセンダニア平原に興味が無い。わかるか? ワターリ王陛下に危害が及ぶ患いがこれでなくなった」
「貴殿、もしや……」
ドミトリーはほくそ笑んだ。その通りだと答えた。クボーニコフ王の暗殺に手を貸したとこっそり打ち明けた。
「この件に主導したのは、貴様とへその緒までつながっている『副司祭騎士団長』だ」
「エレクトラどのが……やはり曲者でござるな」
「そう言うな。彼奴は実行部隊を手配してくれた。クボーニコフから逃げ切れる凄腕ばかりだ。中でも、とんでもなく有能な暗殺者を手配してくれたよ。ノブスヴィを殺害したのは、そいつのはずだ」
そしてこの一団は、脊梁山脈に入ってナンブロシアに北上する段取りになっている、とドミトリーは言った。山脈にはいくつも、ナンブロシアの息がかかったゴブリンやオーガの里がある。公子は国内のゴブリンの里に貢物を送り、山脈の方々の里に手をまわしていたのだ。
この2か月近く、ヘラを毎日「おほっ♡」と言わせるために過ごしたわけではない。裏でやることをやった。タカスヴィは父親以上の単細胞で高血圧だ。頭にいっぺん血がのぼると、考えるということができなくなるそうだ。
「ムーツ大陸だけはひとまず平和になった。あとはパラッツォ教が、クボーニコフをどう料理するかにかかっている」
「……拙者達の戦いはまだこれから、でござろうな」
「だが、タカスヴィ相手ならやりやすくなるはずだ。あいつはきっと、性急に事を構えるだろう。エチゴニア奪取に熱心になるはずだ」
そこが狙い目だとドミトリーは言った。エチゴニアは荒れるがそこで食い止められるだろう、と。何故なら兵站がそろそろ危うくなってきていたからだ。
「それと、クボーニコフにはな。親父殿直筆の、きついお叱りの手紙を持たせた使者を送った」
「お叱り、でござるか?」
「見ているからわかっているだろう。ナンブロシアの港湾で起こした水賊どもの乱行を赦すと思ったか? 特にオーマストックだ。あんなもん、我が国に喧嘩を売っているのと同じだ……仇敵のクノーヘと手を組んででも宣戦布告したいぐらいだったぞ? あんな野蛮な連中じゃ他国の統治はできんだろう。あれは賊どもの王国だ。心の底から信用できん」
ドミトリーは苛立たし気に言い放った。しかし今は動かない。窓から見えるオソレストックの街は、一面が雪に覆われていた。
それから年が明け、司祭騎士団長はクリスタから、公子とべったりとなっているヘラの身に起こったことを告げられた。
「ヘラちゃん、生理が始まったずらよ」
「さようでござるか。嬉しい限りでござるよ」
イズヴァルトが喜ぶと、クリスタはうなずいた。そのヘラは、執務で忙しいドミトリーと一緒だった。沢山の書類を抱え、決済の印を押し、書類に対する指摘文を書くのを見せて、統治とはこのようにやるのだと教えていた。ヘラは退屈だ退屈だとぼやいていた。
「つまんない。そんなの部下に任せてあたしとおまんこしようよ?
「馬鹿か貴様。教主の跡を継ぐんだろう。だったら机仕事も学んでおけ。俺の仕事をよく見ておけ」
「いつもそればっか言うね? あたし、あなたの家来からいろいろ聞いたよ」
ナンブロシアは事務練達な官僚がたくさんいて、国王や摂政である公子が遊び呆けていても国が回るそうじゃないか。ナンブロシアはこの当時のムーツ諸国で一番、官僚制が発展していた国でもあった。
「が、その官僚の仕事ぶりを見る必要がある。摂政である俺様が役人どもの仕事ぶりを見なければならんのだ。あと、不満も拾ってやらんとな」
「ふうん。国をまわすって、そんなものかしら?」
「机仕事ばかりではないぞ。会議や商人たちとの会合もある。それと、年貢を納める各地の農村の代表人との話し合いもな。官僚や家老どもでは判断できんことを、俺が決めてやるのだ。さもないと、クボーニコフ王みたいに戦争でしか存在感を出せぬ愚物になってしまう」
この書類仕事が終わった後は、公都に来ている南東部の領主や代官達との会合が待っていた。昼食を取りながらである。もちろんヘラも見学させられるのだ。教主の秘蔵っ子、教団の未来を担う者だから仕方が無いことだ。
「ちぇっ。人の上に立つことってしゃらくさいことばかりだなあ」
ヘラが不満をぼやき続けている間に公子は一仕事を終えた。書類を全て部下に渡すと、ヘラに呼びかけた。
「おい、机の上に座れ。15分だけ相手してやる」
「ありがとう♥ 今日はいつもより早く終わったから、もしかしてと思ったよ♥」
「昨日と違って飯を食いながらやれないからな。手早くみっちりと楽しませてやるぞ、雑魚娘が」
「♥」
誘われるがままヘラは机の上に飛び乗った。それから大きく脚を広げて股をさらした。ドミトリーが組みつき、既に勃起していたものを奥まで挿れると、『胎津波』の為に闘気を溜めはじめた。
「のっけから『ギア3』でいくぞ。しっかりと受け止めろ」
「うん♥」
「……来たぞ。存分に楽しめよ?」
1秒間に64回の子宮ノックがはじまった。動きが止まるとヘラは子宮に幸福感を覚えながら、「おえええっ♥」と喘いだ。それが2分間隔で1度行われた。その最後の1回の直前、公子はヘラに告げた。
「今度は出しそうだ。今朝のようにくれてやろう」
「ふひっ♥」
果たしてヘラの子宮は公子の精液を吸い込んだ。緩くなったペニスが外され、ヘラの膣口から大量の精がこぼれ出た。全身に汗をかいたヘラを抱きしめながら、公子は頭を撫でて髪を指ですいてやった。
「そろそろ、貴様にもやや子が宿りそうか?」
「うん♥」
「貴様の腹に宿るのが男児なら、俺がもらい受けるからな。跡取りにしてやる。期待しておけ」
果たして月のものが始まったヘラは、公子の精を浴び続けたがゆえに子を宿すこととなった。
しかし下腹の深いところまで繋がっていたこの2人だが、近いうちに身を引きはがされることとなるが、さて、その発端となるのはいかなることであったのか?
その続きについてはまた、次回にて。