聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
イナーヴァニア王国の王都・トットリーブールは、サイゴークで一番の金城湯池の城塞都市と謡われていた。数多くの戦いがあったが、開城交渉以外で落とされたのは一度だけ。覇王・ツネーヒ=アルグレイブによる城攻めの時だけであった。
城市の広さはナントブルグの8倍もあった。高さ20メートルほどもある4重の城壁と水掘りで守られ、その中心にあるトットリア宮城は平野の中にぽつんとあった小高い山の上にあった。街路も複雑で、ところどころに袋小路や迂回路があり、まさに迷宮だった。
城市に入ってから王宮に到着するまで、イズヴァルト達は何度も何度も道に迷った。出迎えの部隊が案内してくれてもだ。実のところ街路が本当に迷路で、兵士達や隊長らもよく迷うらしかった。またも行き止まりに着てしまうと随伴の武将が失笑した。
「ははは。これで4度目ですな」
「……こんなお城、攻めたくないでござるよ。屋根や空からならなんとかなりそうでござるが、広くもある。人も多いでござる」
トットリーブールはその頃でも、10万人以上いた。しかも急上昇の真っ最中だった。赤ん坊の出生率がとんでもなかったのだ。
それは街の至る所で理解できた。パラッツォ教徒化が進んだこの街では、昼間から性交に励む男女の姿が、そこかしこで見受けられたからだ。家の中だけでない。外でもだ。公園で、店の軒先で、街路の暗がりで、城市に入ってから夫婦や恋人らが着衣のままお互いの性器を結合させて『法悦』を楽しんでいる姿ばかり見えた。
生理や精通もまだみたく思える子供らも、雪合戦や鬼ごっこという遊び以外にも『法悦』という遊びに興じていた。随分とお腹が膨れた小さな女の子の姿もちらほらあった。こうした遊びで赤ん坊を孕んでしまったのだ。
「ここまで人が多いと、そう簡単に制圧できぬでござるな。よしんば、イナーヴァニア全土を落とされても、この街だけは最後まで守り切れそうでござる」
「いいや、その人口のせいで案外早くに城が落ちるんじゃないか?」
ミツクニュモスの声だった。花屋の軒先で、売り子の若い女が常連客と思しき中年の男に壁に押さえつけられて股を貪られているのを眺めながらこう言った。
「いくら『甘露(アームリータ)』でしのげたって、守る人が多くたって長期の城籠りはうまくいかないだろうな。籠城戦ではよく、疫病が蔓延するっていうだろ?」
「まあ、確かにでござる」
「こんだけ人が多けりゃ感染はあっという間だよ。『甘露(アームリータ)』だけ飲んだってションベンするし糞だってひねる。今はまだ冬だからいいが、夏場だったら蠅や蚊が飛び回るからな。媒介が増えればもうおしまいだろ?」
本当にそうだ。イズヴァルトは兵法の基本を忘れてしまった、と自分を恥じた。師のライナー=イナトミッテンフェルトが語ってくれたことを思い出した。
「5万や10万の大軍になると、戦闘よりも病気で死ぬ者が増えるでござる……」
「だいたい、イナーヴァニアにいるのは食うものは『甘露(アームリータ)』だけじゃない連中ばかりだろう。ここに来てから宿屋や飯屋で、土地の特産をたくさんいただいたじゃないか。純粋な『第一経典の徒』は疫病にかからないけど、それ以外は効力を失って病気になるそうじゃないか?」
『甘露(アームリータ)』だけでなく肉や穀物を食べていたヘラも、よく風邪をひいたり「おまたがかゆい」と言って大陰唇を指でかいたりしていた。最近は『第一教典の徒』も、甘露以外のものを食すようになった。それだけでは生殖以外の力が湧かないからだ。
一行は空を飛べるヘラの助けを借りて、ようやくイナーヴァニアの宮城にたどり着いた。出迎えてくれた国王はどうにも威厳がかける中年男だった。もともとは王家の傍系の出である。パラッツォ教に忠誠を誓う貴族たちの傀儡みたいなものだった。
国王はイズヴァルトに抱き着いた。ぷにぷにとしただらしない体つきだったが、抱かれ心地はなかなかよかった。後ろに控えていた妻や妾達に大層好かれた体つきだった、と歴史書に書かれているほどだった。
「ようこそ! 司祭騎士団長イズヴァルトさん! あなたに会えて光栄ですよ!」
「あはは。拙者もでござる。さて、急ぎ軍をいただいて南に向かいたいのでござるが、よろしいでござろうか?」
すぐにでも都を出てサイゴーク諸国をまわり、マハラ教との戦争を終結させたい。イズヴァルトがそう言うと国王が悲しそうになって涙をこぼした。
「……私めの娘達や親族の女らに、お子を授けてくださらずにですか?」
「は、はて?」
「娘達は待ち望んでおりましたぞ。未来の聖王たるイズヴァルトさんのお子を産んで、絆を結びたいと! 娘や姪っ子たちだけでなく、妻たちもです!」
国王の後ろに控える、10人ほどの女達が熱を帯びた視線をイズヴァルトに向けて来た。国王の妻妾である彼女達は、イズヴァルトの種で托卵をする気が満々だった。
「あのう、拙者は平和な世の中を……」
「そりゃあ世の中を平和に導くでしょうよ! でもですね、イズヴァルトさんの子を産みたいと望んで荒ぶる女達の子宮に安寧をもたらすことが先ですよ!」
国王は妻妾らに呼び掛けて急かした。前に出て挨拶した女らは、イナーヴァニア国内では指折りというべき美女たちだった。誰一人として、乳房と尻がしょんぼりな者はいなかった。
柔和な笑みと、待ち望んでいた男の胤で受胎したいという欲情を向けていた。ミツクニュモスに脇腹を突っつかれたイズヴァルトは、致し方なし、と諦めたが、了承を得た国王は早速、妻と妾達に言ってイズヴァルトを湯あみに連れて行かせた。
沐浴場は国王が常日頃使っているものであった。エチウ諸島の様に青磁が置かれていたり、金ぴかのしつらえが施されていないゆえ、幾分か目には優しかったが、豪奢なつくりなのは変わりが無かった。
設備も整っていた。謁見の間は北国らしく、いささか寒さを感じたが、ここは蒸し暑かった。お池のように広い浴槽からは湯気が立ち込ているが、それだけではなかった。火をつけた薪か温風を吹かせる魔法による風が、四方八方から吹き付けていたのだ。
「ううむ。落ち着かぬでござる……」
腰掛けに座り、あたりを見回してイズヴァルトはつぶやいた。湯をかけられていない額には汗が吹き出ていた。裸にされ、国王の妾達に石鹸をつけた海綿で身体を拭われていたが、心ここにあらずであった。
「うふふふ。イズヴァルトさま」
「どうして私たちのほうを向いてくれないんです?」
女達は海綿を取っておらぬ手で、筋肉がしっかりついた、イズヴァルトの腕や背中を撫でた。しかし目の前に来るとイズヴァルトはそっぽを向いた。彼女達は司祭騎士団長が、自分達のことをなかなか見てくれないことに不満を持っていた。
「ほらほら、イズヴァルトさま♡」
「どうしてひねくれちゃってるんですか? おちんちんは正直ですよ♡ もう、びんびん♡」
どの女も平凡な男達から見れば、まばゆく見えただろう。実り大きくふっくらとした乳房に、沢山の子を宿して産んでくれるだろう、たわんとした魅力的な尻である。美と豊穣の女神たちである、アプサラーの百姉妹の化身と言えるような美女たちだった。
けれどもイズヴァルトは彼女達を見なかった。精進潔斎というのがしたかった。これまでの船旅と陸旅の宿場で、彼に与えられた女信徒らと散々やりまくったし、少々身体が疲れているのもあった。一発で女を妊婦にする様な強力な精虫汁を日に20発や30発も出せても、やはり倦むものなのだ。
が、この男の精巣と陰茎は、持ち主の意とは真逆だった。女達の汗と皮膚のにおいを吸い込んで活力を増し、快楽への欲求と生殖の本能をむき出しにして、先走り汁をこぼしながら激しく屹立していたのだ。
「うふふふ♡ よろしいかしら♡」
国王の正妻が、正面にいるイズヴァルトに呼び掛けた。30過ぎで女肉をたっぷりとつけ、乳房は垂れていたがどの妾達よりも大きかった。さっきまで年若い妾に腰を揉ませていた彼女は、イズヴァルトの勃起を見るなり、むっちりとした太ももをくねらせながらやって来たのだ。
「私たちを拒んでいらっしゃるご様子ですわね?」
「いやあ、そのう……」
「やはり、初対面は落ち着きませんものね。ここは身と心を解き放つように、すっきりなさったら如何かしら?」
国王の妻は側室たちに言った。
「はい、そのまま抑えといて♡」
妾たちは国王にだけでなく、この女にも忠誠を誓っていた。後宮内での最大の障壁とは言えたが、そこにも騎士の様な上下関係が確立されていた。この女はそもそも、イナーヴァニア王家の一番大きな庶流の家の娘であり、この妾らはそれよりも位が低い、貴族や武者の家の出であった。
「え、えーと……」
目を閉じたままのイズヴァルトが呼びかけた。国王の正妃はイズヴァルトに抱き着き、またがった。甘美な感動を覚えるような、とても柔らかい身体が包み込んで来た。目を閉じた分、その感覚が鮮明になってしまった。
国王の正妻は、耳元に息を吹きかけてささやいた。とても甘い息だった。マッサージの最中につまんでいた果物のものだった。濃い陰毛に覆われた股の前に勃っていた、30センチ以上のそれを見て息を呑んだ。
「すごい、ご立派だこと……♡」
そう言って女は、イズヴァルトの胸に柔らかいものを押し付けながら、その手で勃起をつまんだ。
「おちんちんは、私の中で洗ってあげますわね♡」
その中へ導かれた。イズヴァルトは目を開けなければならなかった。奥方の美しい眉間と、朱を塗った厚ぼったい唇に見とれてしまった。少々鼻が上向いていて、整えられた鼻毛が見えてしまったが魅力に満ちていたのは確かだった。
陰茎が行き止まりまで進んだ。国王の正妻はその大きさと太さに酔った。
「こ、これはっ♡ がまんできませんっ♡ たまりませんわ♡」
彼女は腰を動かし始めた。大きな尻をくねらせ、乳房で胸をこすりはじめる。吸いつくような出来具合にイズヴァルトはたじたじになった。ついつい、本音が出てしまった。
「果報者でござる。イナーヴァニア王どのは!」
「そ、そう♡ おぼっ♡ こんなおばさんなのに、ほめてくれるの?」
「拙者もすでに、おじさんでござるよ!」
「もう、おじさんですのね? うふふ♡ おほっ♡ おほっ♡」
奥方は恥じらいを見せなかった。十二分にイキ顔をさらけ出し、イズヴァルトの巨根に己の子宮を悦ばせた。
司祭騎士団長もまた、この充分に熟れた女膣に充足感を覚えた。街の女信徒よりも肉づきが充実していた。市井の信者は大抵、膣の道がスカスカなのだが。
とはいえ、お腹を見てみると余計な脂肪のせいでちょっとたるんでいた。経産婦の腹だと思い、はあっ、はあっと息を弾ませながら尋ねてみた。
「奥方様は……国王陛下のお子様方を何人お産みになられたでござるか?」
「おおおほっ♡ ろ、ろくにんも産んだわ♡」
「ええっと、いつ頃からでござる?」
この女は大層な美人であったが、嫁ぐのが遅かった。この時の国王の歳は43歳。彼女は33歳であった。
「嫁いで10年よ。おほほほ♡ ほおーっ♡」
【ギルバート=カツランダルク注:このイナーヴァニア王の正妻だが、王と結婚する前に15の頃から、里子に出された4人の子を産んでいた。下半身自慢の下男やドワーフの傭兵との子だった。第二経典の徒でもあった為、その後30年間、夫が亡くなるまで連れ添い、彼との間に計12人の子を為したと、伝えられている。】
膣の吸いつきと肉づきはとても良く、しかも多産で美しい女に、イズヴァルトは心を開いてしまった。自分から腰を動かし、国王の妻を「おほほほほーっ♡」と喘がせた。
「さようでござるか! あかちゃんを何度もお産みになったのか、すっごく鍛えられいるおまんこでござる!」
「オホ♡ オホホホホホ♡ 面白いことおっしゃるのね! ひょほっ♡」
その喘ぎ声と共に膣がぎゅっと締まってしまった。その勢いにイズヴァルトの男根は我慢ができず、この多産な美女にたっぷりと精を吞ませてしまった。
「おほーっ♡ き、気持ちよかった……」
「拙者もでござるよ。やはりイナーヴァニア王様はとてもよきお人に巡り合ったようでござる」
「おほほ♡ そのお邪魔をする間男さんにたった今、大事なところを染められちゃいましたけど♡」
国王の正妻は、陰茎から離れた。放ってもなお屹立は減じず、硬いままのそれを見て側室たちに呼びかけた。
「イズヴァルトさんをすっからかんになるまで導いてあげなさい。私は旦那様との夜のおつとめの為に休んでいますから」
そう言って妾の中で、一番歳が若いのに呼びかけて身体を洗わせた。イズヴァルトは他の側室たち5人に身体をもてあそばれ始めた。
この奥方はその晩、国王とベッドのシーツを汚しまくる激しい性行為に及び、10か月後に女児を産んだ。しかしその父親はイズヴァルトだった。
必中させ受胎させる精液の放ち主は、たった1回で自分の子を孕ませるのは容易なことだった。