※この作品はR-18です。

聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ   作:CHACOとJAGUAR

431 / 782
第三十七回

 オクタヴィアに手伝ってもらっての鍛錬は、その後2週間も続いた。

 

 最後のほうには彼女は手や口だけでなく、下半身を丸裸にした後、イズヴァルトにしがみついて挿入をしながらという形となっていた。

 

「ああうう! ふってえずらぁ!」

 

 激しく直立したイズヴァルトの男根にはめながら、オクタヴィアは腰を動かす。「全身これ鋼」といった体幹を備える司祭騎士団長は、背が高い女エルフが首筋にしがみつき、激しく身体を動かしても微動だにしなかった。

 

「そ、そんなに激しくしないでいただきたい!」

「いやだずら! おら、イズヴァルトさんのあかんぼうをまた産みてえずらよう!」

「な、なかなか孕まぬでござらぬか、エルフの衆は!」

 

 偶然その場に居合わせていたクリスチャン=ヴァンデは、げっそりとした様子でミツクニュモスに聞いた。とんでもない物を見せらて開いた口がふさがらなかった。

 

「人がいるのに白昼堂々と……これがエルフというものですか?」

「品性を求めるのはよしなよ。カントニア流ってのはああいうもんだぜ?」

「ハリマーヌからあまり出ないから、ああいうのに驚くのでしょうな。いやはや、こんなはしたない光景、物語の中だけだと思っておりましたが……」

 

 そう言ってクリスチャンは、カバンの中に入っていた読みかけの本をミツクニュモスに手渡した。ぱらぱらとめくった。サイゴーク語で記されたその文庫本は、まぎれもなく官能小説だった。

 

「えらく子供向けの内容だね。『はめたがり姫とオーガの下僕』かい?」

「ええ。つい最近読み始めたのですが、こういうジャンルのは……」

 

 『はめたがり姫とオーガの下僕』。サイゴークに伝わる古典の子供向け官能小説である。とある国の大層美しい姫が騎士となって諸国を旅していた時、手練れのオーガに勝負に負けて手籠めにされるが、初めて味わったでっかいちんちんの魔力に溺れて、彼とはめながら旅をするという話だ。

 

「これは知っているよ。小さい頃に読んだことがあるんだ」

「子供向けで申し訳ない。いかんせん、大人の官能小説には縁遠い毎日を送っていたので……」

「そうなんだね……なつかしいなあ。どれ、音読してみるか」

 

 ミツクニュモスはこほん、と咳払いをした。

 

「はめたがり姫は四六時中、オーガのしもべのちんちんから離れたくありませんでした。ふにゃりとなることが無いそのでかちんに、すっかり参っていたからです。姫は下僕にだっこをさせて道を歩かせました。姫はスカートの中でぐちゅぐちゅとやりながら、自分と下僕を気にする人達に微笑を向けてこう言います。わたし、すっかりおばかになっちゃった……」

 

 物語はそのあと、姫が下僕との間の子を産むまで続く。子供向けの官能小説には、こうした生命の成り行きというものをちゃんと見せる様に描いていた。

 

「オクタヴィア殿は、まるではめたがり姫みたいでございますね?」

「やりたくなった? 声をかければすぐに股を開いてくれるよ」

「いいえ……そういうことではありません」

 

 それよりも本日ここへ来たのは、マグリビー老師にあることを報告する為にだった。ホーデンエーネン行きの船についてだ。イズヴァルトが『大山斬』を習得した暁には、ホーデンエーネンに行って暴れてもらうからである。

 

「ところで、マグリビー老師は?」

「イズヴァルトさんが寝泊まりしている家にいるよ。お稚児趣味が再燃したようだ」

「ヘラ様のことで?」

 

 違う、とミツクニュモスは返した。今日も今日とて、3人の女の子といちゃこらをしているウーゴ王子にご執心だ。

 

「まあ、あの辺の趣味の持ち主については一応は存じております。痩せて小さい男児よりも、ぽっちゃりしているか鍛えていて肉がある男の子を好むらしいですね?」

「でも、王子様だぜ? しかもシマーヅの御曹司だ。そう簡単にけつあなを貸してくれないよ。まずは御父上に近づくことだ」

「ピピン様ですか……」

 

 クリスチャンはピピン王子のことをあまり好きになれなかった。ここに来てから、鍛錬こそしていたが怠惰に見える生活を送っていた。いつでもどこでも身重のデボラとフロウラを伴い、大公が催した宴や舞踏会に顔を出していた。イズヴァルトが過酷な修行をしているのにである。

 

「これまでまだ一度も、この廃村に来ていないという話じゃないですか」

「デボラさんとめいいっぱい思い出を作っているのさ。何しろアソマリアの巫女は短命らしいからな」

「そういう理由があるんですね。でも、昼間っから仕事もせずにしっぽりとやるような人は、尊敬できませんよ……」

 

 イズヴァルトが呻き、オクタヴィアのなかなか孕んでくれない子宮にたっぷりと精液を送り出したところで、マグリビーがやって来た。ウーゴ王子ら子供達を伴ってだ。4人とも可愛らしい身体から、生々しいセックスのにおいをぷんと漂わせていた。

 

「若様。そろそろ『大山斬』をお試しになられては?」

 

 ペニスの奥に残った胤汁を出してやろうと膣壁でこする、オクタヴィアの腰遣いにうめきながらイズヴァルトはうなずいた。

 

「左様でござったな。ううう……もう少しおまんこをしてからでよろしいでござるか?」

 

 尿道に残ったねばっこい精虫汁を、もう一度盛大に放ちたかった。オクタヴィアの目がすっかり『恋愛モード』に入っていて、止めてあげたくなかったのもあった。

 

「お心のままに。本能に従い荒ぶるのもまた、魔力を高める行いでございますからね」

 

 それを聞いたオクタヴィアは、硬さを保ち続けていたペニスを容赦なく膣でしごきたてた。恋する人の大きなものを感じて腰を動かす。

 

「んっ。んっ。イズヴァルトさあん。だいすきずらあ」

 

 巨根を出し入れするたびにお尻の穴が開いたり閉じたりした。その動きが面白かったのか、子供達は近づいてきてその様子を間近で見て、はやしたてた。いつも赤ん坊みたいに扱われているヘラが、一番嬉しそうだった。

 

「おばちゃんの肛門、ものすっごくやらしい動きをしてるね♥」

「ほ、ほうずらかあ?」

「ねえねえ、オクタヴィアさん。あとで指でいじったり、舐めていいズラか?」

 

 オリガがせがむと「だめずら」と返した。いくらエルフとて子供に尻穴をいじられるのは恥ずかしいものである。イズヴァルトとオクタヴィアの粘液を垂らしながら行われる結合と、喜びの動きを示しているオクタヴィアの尻穴の動きを見て、ウーゴ王子は催してしまった。

 

「ねえねえ、エレナおねえちゃん。あとでまたおまんこしようよ。ぼく、おちんちんがいらいらしてきたちゃった……」

「そうだね。お互いの尻穴ぺろぺろもしよっか!」

「……うん」

 

 ウーゴ王子はうれしそうだった。尻穴をいじくられるのも大好きだったからだ。衆道が大好きなチンゼー人らしく、尻穴での行いに素質があった。

 

「ううう。もうだめでござる……」

 

 イズヴァルトの巨根の裏側が激しく脈を打った。オクタヴィアは気持ちよさそうに声をあげながら受け入れた。この時、なかなか孕まないエルフの子宮は、久しぶりの卵子を排出していた。本日数度に及んだ子宮への精液供給に、卵巣が重い腰をあげたのだ。

 

 イズヴァルトの精液をたっぷりと飲み込んだオクタヴィアの子宮は、精子と卵子を出会わせ、ついには着床させた。この1年後、オクタヴィアはイズヴァルトとの2人目を世に送り出すこととなったのである。

 

【ギルバート=カツランダルク注:イズヴァルトとオクタヴィアとの間には、3人の子がいた。長女はサーガの後の物語で父と共に冒険行を共にするルチア。この時にできたのが妹のシルヴィアで、ずっと後に生まれたもう1人はロベルタという。ルチアはサーガによく出て来るがシルヴィアとロベルタは殆ど記述が無い。理由は姉とは違い、カイロネイアからあまり出なかったからである。褐色エルフにしてはめずらしい巨乳であったそうだが、戦士としてあまり優秀ではなかったそうだ。】

 

 

□ □ □ □ □

 

 

 さて、いよいよ『大地神の戦斧』の力を引き出す時が来た。辛い鍛錬とオクタヴィアとの過酷な性交を続けたことで、イズヴァルトは前よりも成長した。

 

 まずは試し切りの前の精神統一。切り株の上に胡坐をかいて座り込み、目を閉じる。エレナとオリガに抱き着かれ、「そんなことよりもあーそーぼー!」と呼びかけられても、司祭騎士団長は鋼鉄の意志でもって振り向きもしなかったし、言葉をかける事もしなかった。

 

「……高まったでござる!」

 

 今の自分なら何でもできる。そう意気込んでマグリビーより戦斧を受け取った。真っ二つにすべき西の山に身体を向けると、大斧の柄を握る手に力を籠める。

 

「いくさの神、ハチマンウーサよ。拙者に力を与えてくだされ」

 

 戦神(いくさかみ)に祈りを捧げ、ゆっくりと持ち上げた。柄を伝って大斧が呼びかけて来る様な気がした。全身に活力を漲らせ、蟻の戸渡に力を籠めた。彼の中に蓄えられていた魔力が動き出した。

 

「『大山斬』!」

 

 振り下ろす。刃が土を穿った。それだけだった。

 

「……あれ?」

 

 どうしたことだろうか。司祭騎士団長は自問自答しながら斧をもう一度持ち上げ、気合をこめて振り下ろした。

 

「だいせんざん! ……あれあれ?」

 

 穿ったのは山ではなく、足元の草と土でだった。もう一度試そうとすると、イブン=マグリビーに止められた。

 

「若様、そこまででございます!」

「マグリビーどの! 拙者はやれるでござる! まだまだこれから!」

「いいえ、それまででございます」

 

 もう駄目だとマグリビーは告げた。

 

「若様は大地神に認められなかったようですな。1カ月も振って、いまだに扱えないのが何よりの証拠でございます」

「たかが1カ月ではござらぬか!」

「……恐れながら。私は1週間で『大山斬』を致しました」

 

 本当にこの斧の力を引き出せる者であれば、そのぐらいで習得するはずである。

 

「いいえ……斧から呼びかけてくれるはずでございましょう。私のような才無き者でも、認められれば1週間で。しかし、本当に才がある者であれば、ほんのしばらくの間に得られたはず」

 

 思い当たることがあった。イズヴァルトは『覇王の剣』を手にした時に、秘められた力を引き出せることができた。それよりも偉大な『大地神の戦斧』にも同じことが言えたのだ。

 

「つまり、拙者は……」

「その斧の『適格者』ではない、ということでございます」

「てきかくしゃ……」

 

 『適格者』とは、優れた魔剣や魔道具の力を十分引き出せる者、という意味だ。マグリビーは自分には「ほんのちょっとだけ」しか力を貸してくれない大斧でも、イズヴァルトならば完全に力が引き出せるだろうと思っていた。

 

「その大斧には認められなかった……片割れと言えど、アソマリアの秘宝たる『邪悪を討つ者の光炎槍』の力を引き出せる若様であれば、きっと扱える。いいや、世界に散らばる『神器』を全て扱えるという最高の適格者、『アエーシュマの腕』、であるかと思われましたが……」

 

 そうではなかった。覇王の剣つまりは獄炎の凱歌のみを使えたのだとマグリビーはつぶやく。イズヴァルトは大声をあげ、地面に突っ伏した。

 

「なぜでござる! なぜなんでござるうッ!」

「単純に、相性が悪かっただけかと。伝説の武器とはえてして、かようなものでございます」

「納得できぬでござる!」

 

 イズヴァルトは激高のあまり、大斧を叩きつけようした。オクタヴィアがそれを止め、なおも荒ぶるイズヴァルトの頬をぴしゃりと叩いた。

 

「ええかげんにするずらよ! おまん、暗黒卿の剣が使えるのにわがまま言い過ぎずら!」

「しかし!」

「たわけ! ぜいたくも大概にするずら! そもそもおまんは伝説にもなる名刀が、股間についているご身分ずらな?」

 

 股間の名刀。つまりは、とても大きく頑丈で、はめるとどんな女でも喜んでしまうおちんちんというものは、世の英雄や豪傑がどんなに欲しても、こればかりは運というもので、そう簡単には手に入れられないものだ。

 

 イズヴァルトの前にも、様々な猛々しい男達と恋仲になったことがあるオクタヴィアは、彼等がちんちんの『小ささ』をしきりに嘆いているのも聞いた。せめて20センチぐらいはあったらなあ。ゴブリンの秘薬やサキュバスの体液を陰茎に注射することで大きくさせる術もあったが、それにも限界があった。教主コーザの『聖根』や、イズヴァルトのちんこの様な『大業物』にはなれなかったのだ。

 

「そいつはいろんな剣豪や勇者が欲しがるような名物ずら! その上暗黒卿の剣も扱える。これほどのぜいたくがどこにあるか!」

 

 貸せ。オクタヴィアはイズヴァルトから『大地神の戦斧』をひったくった。やけに軽々しそうに持ち上げたのを見てイズヴァルトは驚いた。

 

「どうせ振ってもおらじゃ使えん! イズヴァルトさんが駄目ならおらもずら!」

 

 オクタヴィアは西の山に向けて、思い切りよく振り下ろした。

 

「あれれ?」

 

 いきなり炸裂した強い魔力と、山のふもとにまで届く一直線の地割れと爆風を見て、オクタヴィアは戸惑った。司祭騎士団長は口をあんぐりと開けてしまった。

 

「……これ、選ばれた者しか使えなかったずらか?」

「その内の、おひとりのようでございまするな、オクタヴィア殿」

 

 マグリビーが言った。彼は地面に膝を付いて呆然とするイズヴァルトをちらと見て、それからオクタヴィアが持っている斧の柄に右手をかけた。

 

「この斧はほんのわずかでも適性があれば、多くの者が使えると聞いております……そもそもが」

 

 大地の精霊神が土木工事や広大な畑を耕したいドワーフ達の為に、自分の力の一部を封じこめて造り、与えたものである。誰でも扱えるようにしてあった。破壊と殺戮のための道具では無かった。

 

「この世界中にある伝説の魔の武器の中では扱いやすく、とても『親切』だと言われております……オクタヴィア殿の故郷の『エルフ狩りの王の弾弓』と比べれば、だいぶ違うでしょうな」

「……あれはまごう事無き殺しの道具ずら。他に使い道がねえから封印したずらな」

「それなら、もしかしたらエルフの血を引く若様にも扱えるかもしれませんが……それはともかく」

 

 今ここにもう一人、『大地神の戦斧』の力を引き出せそうな者がいる、とマグリビーは告げた。それから彼は、子供達のうち1人を呼び寄せた。

 

「……ウーゴどのでござるか?」

「左様でございます」

 

 マグリビーはうなずいた。ウーゴ王子こそがその才があると告げた。しかし当のウーゴ王子は確かに話を聞いていたが、イズヴァルトと老僧の話がよくわからなかった。

 

「あのう。ぼくはどうして呼ばれたのでしょう?」

「ウーゴ殿下。この斧を持ってみてくだされ」

「なんだか重そうだよ。持てるかなあ?」

「ものは試しでございますよ。重かったら愚僧がお支えいたしますから」

 

 どうしてもとマグリビーがねだるので、ウーゴはしぶしぶ柄を握った。その直後、高僧は手を離した。おっとっと。王子は一瞬あわてたが、異な感じを覚えた。

 

「あれ? とっても軽いよ、これ?」

 

 あろうことか片手でひょい、と持ち上げる。イズヴァルトとオクタヴィアは目がおかしくなったのかと思った。

 

「これ、張りぼてかな!」

「違いますよ、殿下。さあ、あの西にあるおやまに向けて振り下ろしてみてください。ついでにあの山を真っ二つに割りたいと念じてもみてください」

「うーん。よくわかんないけどやってみる!」

 

 ウーゴ王子は素直に試して見せた。振った途端にオクタヴィアが起こしたような地走りと土煙が起こり、西にある山の真ん中は見事に、崖の間の道を作ってみせた。山の向こう側がよく見えた。

 

「すごーい! この斧みたいな道具、こんなことができるんだね!」

「左様。これは大地の精霊神様が土木工事用に作ったものでございますよ。殿下はこれを扱う才があったのでございますね……イズヴァルト様」

 

 呆然となっていたイズヴァルトに、マグリビーは言った。

 

「お許しください。『大地神の戦斧』はお渡しできません。その代わりに……」 

 

 自分と是非、キッカワンテスにまで来てほしいとマハラの高僧は求めた。

 

 さて、この高僧がその様に告げた真意とはいかに?

 

 その続きについてまた、次回にて。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。