聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
「もともと、そのつもりだったのでござろうな」
船の甲板の上でイズヴァルトは目の焦点をあわさずに、ぶつぶつ言った。綿を詰めた寝椅子にあおむけになって寝ころび、湿っぽくて暖かい南洋の風に当たりながらだ。
「イズヴァルトさん。まだぶつぶつ言ってますね?」
隣の寝椅子に転がっていたピピン王子がうんざりした様子で言った。王子は魔法で冷やした黒糖入りの炭酸水をぐびぐびと飲みながら、「ひゃううう♡」とよがるオリガの声を聞いた。
白い肌を余すことなく日に当てる格好だったハーフエルフの少女は、腰布をめくって丸出しにした王子の股間の上にあり、後ろを向いて、お尻の穴で咥え込んでいたのだ。
「あううう♡ ピピンおとーちゃまのおちんちん、けつあなにとってもきくズラ♡」
「ああ、僕もだよオリガちゃん……」
ピピン王子はオリガの臀部をさすった。すべすべとして柔らかい。この童女との肛門性交は1年前から始まっていた。ぶっというんちを出し入れするような快感が伴う行為を求めたのは、そもそもがオリガの方である。王子に非は無かった。いたいけな童女に手を出したなどと批判するなど、もってのほかである。
「オリガ……あんまり強く、尻穴ごしごしをしてはならぬでござるよ?」
「うん♡ オラ、じーっくり味わうようにつとめるズラ!」
オリガは足を少し伸ばした格好で、ピピン王子の亀頭をすぼまりの少し先までずっぽりと咥え込みながら、直腸の壁と肛門の筋肉でごしごしごし、としごきたてた。
「はうう。いいよ、オリガちゃん……」
「オラもズラよう♡」
「はあ。ちびっこの菊門、すごくいい。たまらないよ。国に帰ったら一番年下の妾に試してみるよ」
ピピン王子の一番年下の妾は、この時8歳であった。膣穴は既に開通済み。やや狭く破瓜の時は血だらけになって泣いていたが、馴れると大人の女が吐くような甘い溜息をつくようになった。
【ギルバート=カツランダルク注:こういった児童婚はチンゼーではやや目立つ。大抵は7歳になる前ぐらいに富豪や地位の高い男のもとに妾として嫁ぐパターンが多い。チンゼーでは夫は妻の実家に支援する風習があるからだ。娘を嫁がせたほうは、大抵が低い身分だったり貧しかったりするので、それ目当てにまだ小さな娘を嫁がせることで大きな恩恵を得る事がある。もちろん、そうして家にやって来た娘を虐待するのはもってのほかだ。あちらはキンキ大陸よりも、妻や子供に対する殴る蹴るなどの暴力に厳しく、ばれたら社会的に抹殺される。現代でも続いているので批判の声もあるのだが、簡単には悪習と断定できないと反論されているのも、そうした理由がある。】
だらけきり、快楽に耽りきるピピン王子を見てイズヴァルトはため息をついた。まったくうらやましい。そういう彼も今、快楽を受ける立場にあった。オリガと同じように、ヘラがまたがって腰を振っていたからだ。こちらは膣だった。
「あう♥ あう♥」
胸あてとサンダルだけをそのままにし、腰布を外してお尻を丸出しに舌ヘラが、大きく膨らんだお腹を動かしながら喜んでいた。
「司祭騎士団長さんのおちんちん、イライラしっぱなしで硬さが落ちてないね♥」
イズヴァルトは答えなかった。マグリビーの誘導に引っかかったからである。もとからマハラの本山に、いや、キッカワンテスに連れていくつもりだったのだ。クリスチャン=ヴァンデにこの船を用意させたのも、元から立てていた計画ゆえにだろう。
これにはキッカワンテス本家の意向が絡んでいるのかもしれない。司祭騎士団長はサイゴークの軍に加わっていた時、スオニア王家と、かの家からの武者達との交流を意識的に避けていた。『忌み子』として追い出した女の息子が、功を為し武名をあげたことで近づこうとしていた。スオニア王国に帰参させるためにだろう。
あの老僧はキッカワンテスに言われて近づいた。それから『大地神の戦斧』を用い、イズヴァルトを試した。扱えないと早いうちに気づいていた上に。それであの交換条件を持ち出した……と、イズヴァルトは勘ぐっていた。
「まったく、スオニアまで行きとうござらなかった。やはり拙者はゲースティアで降ろして欲しいでござるよ」
「ざんねん♥ さっき船乗りさんに聞いたけど、この辺はもう、イッツク=シーのあたりだよ♥」
たった10日でそこまでの距離を船は走っていた。クルシマーヴァラの海エルフと海ゴブリンの技師に設計させた、ゲースティアの最新型の魔力駆動船である。カントニアのエルフの船はもっと速いが、造船所で造られ、市場に出るものとしては一番速かった。海が荒れていなければ、この船は1日に300キロほど進むという。
「なんだか、船体構造とか設計が今までのと違うらしいね」
「確かに、ちょっとすっきりしているでござる。船主がちょっととんがっている。波をかきわけてくれるそうでござるな」
「そうだね♥ うふっ♥」
ヘラはイズヴァルトのものを子宮口まで咥え込み、大海原の波揺れにあわせて腰をくねらせながら喘いだ。甲板を巡検する船員もいたが、司祭騎士団長とピピン王子をとがめなかった。彼等も非番の時に、ヘラとオリガだけでなく、エレナとオクタヴィアと睦みあっていたからだ。
「はあーっ♥ お腹の奥、おちんちんがあたってきもちいいよ♥」
「……拙者もでござるよ」
成長したからか、ヘラの膣は少し深くなっていた。ナンブロシア公子との子供がいるお腹をさすってあげた。ヘラはイズヴァルトに抱き着き、小さな唇で彼のあごひげを撫でるとささやいた。
「ところで、この船ってアナタの元恋人さんの会社が関わっているらしいよ♥」
「……マイア=テクニカでござるか?」
「そうみたい♥」
ヘラは腰の動きを大きくし始めた。自分とイズヴァルトを果てさせる為にだ。金色の髪を汗と潮風で濡らし、見物していた船員たちの欲情を誘った。
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マイア=テクニカは船にも手を出していた。王国中西部で一番の港であるアジールにそれ専用の支社と造船工房を建て、海外に売り出していた。造船だけでなく他の会社の造船にかんするコンサルティングも請け負ったりしていた。
そのマイア=テクニカの大元締めである、イズヴァルトのかつての侍女のマイヤは、建設していたヨーシデンにとうとう大学を建てた。トリシア大学と名づけられた。
そこにホーデンエーネン各地から優秀な若者を集めて諸学百般を学ばせる。将来的に王国の官僚やマイア=テクニカの社員にする、という目的があった。欲深き女・マイヤは得意の『おしゃぶり』でおちんぽから出たもののように、自分の会社をさらに発展させようと、地方の若き俊才たちを、吸い出し呑みこもうとしていたのである。
【ギルバート=カツランダルク注:サーガでのこの記述は間違い。トリシア大学は王国暦362年に開校した。357年当時はまだ、ヨーシデンは建設途上にあった。】
そのトリシア大学だが、ヨーシデンの街と建設途中の『大陸横断えくすぷれす』と同じく、庶民から絞りだした多額の税金が投じられていた。この学術の都と大学のせいで、土地を手放したり首を吊ったりする農民が多く出た。
当のマイヤと彼女の会社は、トリシア大学出身の者を組み入れ、更に雄飛しようとしていたのに、だ。
【ギルバート=カツランダルク注:大学は5年間の教養課程と4年間の専門課程があった。トリシア大学の出身者がマイア=テクニカに勤めだすのは、トーリ王妃の孫娘と言われるアーノンレンシ姫が生まれた後になる。このサーガの15年近く先のことである。それと、大学卒業生はマイア=テクニカだけでなく、様々な商会に就職した。サーガのこの記述は恣意的な記載となっている。ホーデンエーネン学会の意向を受けてだろう。】
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そしてマイア=テクニカは、鉄砲だけでない様々な軍事技術を開発した。イーズモーの『てれぽん』の技術を応用した『魔道電信回線』に、『えくすぷれす』の車両に装甲を施し、投石砲を積んだ『列車砲』など。
その技術を売り出す目的は、儲けるためにだ。企業は最大の利潤を追求するもの。中ば国策企業だったマイア=テクニカも、その法則には抗えなかった。様々な新兵器が、サイゴークやカントニアに輸出されていた。
「マイヤはもはや、銭の亡者でござるよ……」
ヘラの中で射精しながら、イズヴァルトはため息をついた。相手のほうはアクメが終わって心地よさげな深呼吸を始めていた。
「ふうう♥ 司祭騎士団長さんは、もうちょっとおまんこに集中したほうがいいかなあ♥」
「そうはいかぬでござるよ。際限のない戦争を起こす道具をこれ以上作らせないために、マイヤをどうするかを考えているでござる」
「今すぐホーデンエーネンに行って、暴れちゃえば?」
炎の剣があれば容易くできるはずだ。ヘラに促されてもイズヴァルトの腰は重かった。射精して未だ勃起を続けているペニスは、敏感になってもっと射精したいと疼いているのに。
「あふっ♥」
暖かい膣の魅力にやられて思わず突いてしまった。引こうとすると快感が強くなる。イズヴァルトはピストンを始めた。
「あふっ♥ はうっ♥ ああうっ♥」
「これでマイヤを心変わりさせられれば良いでござるのに……」
「安上りなことを考えちゃって♥」
ヘラが自分から腰を動かしだした。痺れるような快感に包まれ、頭と身体が欲してしまう。その日イズヴァルトは、夕食時までヘラとつながり続けてしまった。
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ホーデンエーネン王国暦357年の8月はじめ。イズヴァルト一行はスオニアの地に立った。港からキッカワンテスまでは約4時間だ。
馬車に乗り込んだ一行の中に、デボラとフロウラの姿は無かった。2人とも出産の為にそのまま船でアソマリアに向かったのだ。国にはピピン王子との間の子供達が待っていた。
「本当に、デボラどのとフロウラどのを国に帰して良かったのでござるか?」
イズヴァルトはピピン王子に尋ねる。彼は大海原が見える窓を眺めてこう答えた。
「むしろ早く帰国したほうがいいんです。彼女達、サイゴークの気候はあまり合わないみたいなんで」
デボラの身体の調子が悪くなったのも、気候のせいだろう。アソマリアは高地にあって割と寒いが、海抜が低いところの風や湿度が身体に悪いのかもしれない。2人ともイズヴァルトとの尻穴セックスでいくぶんか体調を取り戻したが、船の中では寝たきりになっていた。
「まあ、同行しても拙者とキッカワンテスのあるじとの酷い言い合いばかりを聞いたでござるから……」
そのキッカワンテスに着いた。マハラの総本山と門前町があるゆえ、領内は商人や旅人でごった返していた。道は馬車や人力車のせいで渋滞を起こしていた。
なかなか進まぬ馬車にやきもきして、イズヴァルトは徒歩にしようと思ったりしたが、それはマグリビーに止められた。高貴な者が歩きなんて示しがつかない。イズヴァルトは領内にいる時、キッカワンテス公の甥なのだ。いわばスオニアの準王族であった。
「ええい、もどかしいでござる……」
街に入ってから2時間、ようやく馬車はキッカワンテスの領主の館にたどり着いた。日は暮れかけていた。先に別の馬車から降りていたイブン=マグリビー老師に、こういう時にこそ一族の特権を使うべきだったと嘆いた。
「どうせ一族扱いされているのだから、その権限を行使すればよかったでござる」
「お気持ちはわかります。しかし、そういった特権を濫用するのはいただけませんな。かくいう私はですが、神官長の権限を混んでいる道で使ったことは、ございませんなあ」
偉ければ渋滞も許容しろ。それがスオニアの流儀だ。一応はうなずいて見せたものの、どうにも納得がいかないイズヴァルトは待っていた館の使用人の列を、うつむき加減で歩いた。
待っていたキッカワンテスの家宰に案内され、美麗な調度品が並ぶ廊下に驚くミツクニュモスの声を聞きながら歩いていると、向かう先でスオニア語で激しく言い合う2人の若い娘に出くわした。
一人は銀髪でそこそこ背が高く、それから乳房が大きい。もう1人はまだ生理前の娘の容貌だ。金色の髪が前で切り揃えられ、艶やかに光っていた。
「あんな言い方は無いじゃありませんか! 無礼にもほどがありますわよ!」
銀髪の女が頭1つ半背が低い金髪の娘を詰った。相手の金髪のが激しく返した。
「だめなもんはだめズラァー! あんなのを直すなんてわたしの腕じゃどうにもなんねえズラァ―よ! とっとと葬儀の準備をしたほうがいいって、元からわかっているはずだろーけどよぉ!」
どちらかというとカントニアのイントネーションに近い。むしろ南のサガミニアだ。その声と顔立ちが気になった。誰かにすごく似ていたのだ。
「マグリビーどの、あのお方は……?」
「さあ。私は存じておりませんな」
つい最近入って来た娘である。もう1人はこの館のご令嬢、サマリーノ=キッカワンテスであるのは間違い無いが。
「あのう、あの金色髪のあの人はですねえ……」
家宰の男が口を開いた。それから聞かされる事にイズヴァルトは大いに驚いた。
さて、このキッカワンテスの家宰が語った事とは一体、何だったのか? それから、この金色髪の娘は一体何者だったのか?
その続きについてはまた、次回にて。