聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
エウレカほか、マイア=テクニカの技術魔道士らが手掛けている数々の新製品の研究レポートを、マイヤは政治の仕事の間に読むのが日課だった。
その日入ってきたのは『たぶれっとぱっど』の通信機能。あるいはその通信の中継装置の開発。缶を用いた10年ぐらい保証できる超・長期保存の方法や陰核から小陰唇までを余さず気持ちよくさせてくれるセルフ・プレジャー製品などについて。
「うん、順調だね!」
特に、『おまんこずりずり製品』が期待大である。樹脂製でぐにゃぐにゃと柔らかい。大福餅みたいにである。専用のぬるぬる液をボトルの中に入れると、局所に当たって刺激する部位にある穴からにじみ出て、潤滑を良くする。アスカウにいる姪のイルマとフレッダに試作品をあげた。結構はまっているらしい。
「うんうん。ううむむ……」
マイヤは難しい顔になった。また別のレポートでだ。彼女の性格上あまり嬉しくないものだ。鉄砲の新型の弾丸についてである。
最終的には前世の世界と同じ様な、雷管式の鉄砲を作る予定だったが開発を止めていた。各国の戦争で鉄砲があまりにも多く使われるようになったからだ。もう少し不便で使いにくいままにしようと考えた。このままいくと機関砲ができかねないからだ。
しかしイーガの工房の技術者たちが、カントニアのエルフと共同で変なものを作ってしまった。鋼鉄製の徹甲弾や魔法術式で強化した鉛弾だ。開発されたのは5年前だが、実際に使われた記録が残った。去年あたりにだ。
更にとんでもない事実も浮き彫りになった。ドワーフの鍛冶師たちが似たようなものを作ってしまったのだ。そっちのほうが断然、出来がいいという。
「……ナオエニアの攻防戦でオーガとエルフが40名ほど、この弾丸で命を落とした、か。いやなことを書いてるなあ」
去年から起きているパラッツォ教団とムーツ諸国とのいくさでだ。この情報はホーデンエーネンの軍事界隈にも広まっていた。それと同時に、一番知りたいイズヴァルトの話もどんどん入ってきている。
マイヤはそのイズヴァルトに、手紙や使者を送った。戻って私のもとにいて。力を貸してほしいの。しかしイズヴァルトから返事は来なかった。
□ □ □ □ □
マイヤからパラッツォ教団にいるイズヴァルトにあてての手紙や使者は、彼の元には届かなかった。すべてを彼女の身近な人物たちで止められていたからである。
エウレカ=リットフェンテルト。タルッホ=ユッキカル。それから、オルフレッド=カツランダルクの3人にだ。
3人は違う目的で共謀していた。エウレカとタルッホはマイヤをイズヴァルトで煩わせたくない。オルフレッドは毎日尻穴エッチをする叔母を、元の竿に戻したくなかった。
エウレカとタルッホはマイヤの身体のことを知っている。トーリの遺児たちの事や国やの事、ヨーシデンの建設などで充実しているが、身体はそうもいかない。10年、生きられるかどうかという状態らしい。生きている限りできることをやってもらおうと考えていた。
オルフレッドはその2人に諭されて寝返った。
「女というものは遠くの恋人より近くの間男がありがたい、と古来から言われておりますわ」
「イズヴァルト様やマルティン殿下でなくとも、オルフレッド様が愛情をお注ぎなされば、マイヤ様はお心とお体を健やかに保てるはずです。もっとご自身に自信をお持ちなさい」
「マイヤ様をイズヴァルト様に再び引き合わせたらどうなるでしょう。きっと、かの聖騎士とともに旅に出たいなどと思うようになるはずです。そうなれば、ヨーシデンやマイア=テクニカなど、マイヤ様が手掛けている事業は中途半端なままで終わることでしょう」
そしてイズヴァルトはパラッツォ教で、信者の女と1000人以上の子を為しているらしい。しかも教主が後継者候補と名指ししている、ヘラという12になるかならないかの娘も孕ませた。これは教主の願いからだが、ヘラという娘もかなり慕っているらしい。乗り気だったという。
「エチウの熟した女たちだけでなく、そんな年端もいかない女の子を腹ボテにしたのです。イズヴァルト様は」
「もう子供を産めなくなったマイヤ様への裏切り、とも思えなくもございませんわね」
この話でオルフレッドは叔母を手放したくない、と決心した。マイヤはイズヴァルトの浮気など屁とも思わず、ヘラという娘が妊娠したのも聞いて「イズヴァルトとじゃ、仕方ないよね……」などと諦めてもいたのだが、オルフレッドは憤って意固地になった。
彼はエウレカ達と協力した。叔母がエチウにあてて手紙や使者のことを2人に知らせると、エウレカ達はそれらが乗った船を確かめ、寄港先の留置所に押し込めるように手配した。手紙はその留置所にいる『手先』がすべて処分した。
マイヤが送った手紙はこれまでに50通。使者は12人。けれども一向にエチウからの返事は無かった。使者はどうしているのかと調べさせもしたが、行方をつかめずじまいだった。エウレカたちはその調査をする面々も買収したからだ。
四肢を失っていたからある程度は仕方が無かったが、トーリが死んでもマイヤは依然、かごの中の鳥であった。今度の『飼い主』は腹心達と甥のオルフレッドだ。
彼女はもう、自由にはなれない。ホーデンエーネン家の姫であり、イーガの王子の妻のうち1人だ。カツランダルク家の当主であり王家に連なる貴族である。ヨーシデンの建設やホーデンエーネンには必要とされていた。
少女の頃の様に、好きな人の側にいて、気ままに旅をするような事はできないのだ。
□ □ □ □ □
ヨーシヒデクス=ヒラジマッシモ。前ナガオカッツェ公ヨーシハルトスの庶長子で、現当主ヨーシテルシウスの後見人。
いや、3年前。ナガオカッツェに呼びつけられた時、やせ衰えたベッドの上の父親は、歳が離れた弟たちや重臣らの前で確かにこう告げた。
「皆の衆、よく聞け。ヨーシヒデクスこそ俺の正当な跡継ぎだ。ヨーシテルシウスとヨーシアキレウスはこのナガオカッツェを継ぐが、この儂、先王ジュンケイン3世の実弟としてのヨーシハルトス=ホーデンエーネンの後継は、このヨーシヒデクスにほかならない。心に刻め」
つまりはナントブルグにいる王様一家が全滅して王冠争奪戦が起きたら、ヨーシヒデクスを候補にあげろということである。ナガオカッツェ領をヨーシテルシウスが継ぎ、王冠はヨーシヒデクスが、である。
幼いヨーシテルシウスと、兄より怜悧だが歳と力がまだ足りないヨーシアキレウスは承諾した。親子ほど歳が離れたヨーシヒデクスは、近い将来に父を失う事になるこの兄弟たちにとって頼りになりそうだった。実際、ヨーシヒデクスはナガオカッツェにいる間、半ば父親みたいな気持で幼い弟たちと接した。
そして彼は、『親族衆筆頭家宰』という役目を与えられた。現当主のヨーシテルシウスの血判をつけた書状がその証拠だ。実質的には今、ナガオカッツェは彼が宰領している。ヨーシテルシウスは弟とともに『見聞を広めるため』にとサカーイに送り込まれた。ヒラジマッシモはこのご兄弟に、恭しく礼を尽くしていた。
旧ナガオカッツェ側の重臣らはこの行いに激しく意見したが、ヨーシハルトスの意を受けたヨーシヒデクスによって、近衛騎士団の北部キンキ大陸に展開する軍団に送り込まれた。何かとうるさい『外戚衆』のライナー=イナトミッテンフェルトと共にだ。
そして彼は父からもう1つの『生前遺言』を受けた。トーリ=カツランダルクとその一族を滅ぼせ、というものだ。大公がやり取りをしていた人物たち、ケノービ=ソーローやパラッツォ教の『枢機卿』ことカヅノ=セイジと引き合わされた。トーリが死んだ今、今度の標的はマイヤだった。
(まったく。俺は運が良いのか悪いのか、わからんな。)
ナントブルグにあるナガオカッツェ公の屋敷の自室にて、彼はそう思いながら革張り椅子に身を沈める。彼は腰から下を何も身につけておらず、2人の幼い少女らに、陰茎への奉仕をさせていた。
どの娘も裸だった。2人とも整った可愛らしい顔立ちで金髪だった。細く柔らかそうな指で彼の太いペニスを撫で、割礼痕や亀頭に舌を這わせている。
「『お父様』。ルイーダはうまくなりましたでしょうか?」
「リッカの舌使いも評価を下さい、『お父様』」
ヨーシヒデクスは何も言わず、2人の頭を撫でた。この2人は彼の妾ではなかった。実の子だ。ただし下賤の家の娘との間に為した子たちである。
ルイーダは自由都市サカーイの裏町にある、酒場の娘との間にできた娘だった。この時11歳。その酒場はいかがわしいサービスをすることで有名だった。
『おしゃぶり姫』よろしく、大盤振る舞いの客に若い女店員が口や尻穴での奉仕をするのだ。ルイーダの母も彼女も、7歳の頃からそうした行いを続けたという。母は金貨をばらまいた客が求めた、尻穴から火酒を飲むという芸をして死んだ。
もう1人のリッカもまた、サカーイの女との間の子だ。彼女の母は客が入ってこない宿屋の娘だった。それゆえ、宿泊客に売春も持ちかけていたが、彼女の母は美人だった。リッカの母は彼女が2歳の頃に亡くなった。チンゼー大陸の船員からうつされて治療しなかったからだ。
リッカも、6歳ぐらいから宿屋の収益をあげようと客をとらされていた。破瓜もそのぐらいにだ。脚を開いて実父のペニスを舐めている姉妹の陰部と肛門の形は崩れていた。精を吐き出したい男達の欲を受け続けたせいである。
彼は去年、この姉妹を実子と認知し引き取った。実家の酒場と宿屋にたくさんの金貨を与えてだ。妾腹の子であれば、親子でこういう不義をしても誰も咎め立てしない。特に下賤の者の血が混ざっている場合はそうだ。位の高い家から来た、正妻との間の子とそうしなければ良いとされていた。
ルイーダとリッカは息が合っていた。2人同時の舌での愛撫は、父親を楽しませた。精を放とうとすると2人で唇を添えて待ち構えてくれる。もちろん、この父親は娘2人の股の奥も味わったことがあった。擦り切れるぐらいに客をとったのに、なかなかに締まりが良かった。
行為が終わった後、異腹の妹と唇のなめあいっこをしたルイーダが尋ねた。
「お父様、ルイーダとリッカだけをナントブルグにつれてきてくれたわけを、そろそろ教えていただけませんか?」
ただ、父親の身の回りの世話をしろ、という理由以外にもあるはずだとルイーダは思っていた。こんなことなら他のお妾様がすればいい。でも自分たち姉妹2人だけだ。ナントブルグに連れてこられたのは。
「そうだな。お前たちにもうそろそろ話してもいい頃合いだと思っていた」
ヨーシヒデクスはある目的で、市井の女が産んだ2人の娘をナントブルグにつれて来た。彼女たちを嫁がせる為にだ。