※この作品はR-18です。

聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ   作:CHACOとJAGUAR

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127 シギサンシュタウフェンへの旅

 ホーデンエーネン王国暦357年の9月の1日。

 

 ジェイムズ=ヒューレットはヨーシデンから王都に戻ってきた。ヨーシデンのトリシア大学の建設具合について、マイヤに報告するためにだ。

 

 本当のところはヨーシデンで通信魔道士を介してでもよい。けれども面倒くさいナントブルグに赴いての報告は、マイヤがどうしても、と頼んできたからだ。彼以外にも、大学の関係者や市の要職となる者達が同行していたのは理由があった。

 

「みんなに労いたいの。お仕事のことを忘れて過ごせるいい場所があるんだ。そこで1カ月間ほど、ご隠居さまみたくゆっくりのんびりしてもらいたいんだよ」

 

 温泉があってのどかに過ごせる山奥だというが、どこになるかはナントブルグに来てから、という事である。だったらもったいぶらずに直接そこに行けばいいのにとジェイムズは思ったが、雇い主の意向に従うしかない。

 

 ナントブルグ王宮へ向かう馬車の中で、ジェイムズは同車した学者に尋ねた。

 

「それで、ヨーシデン公様はどこに連れて行ってくれるのでしょうかね? いまだに行先を教えてくれないというのはもったいぶるにも程がある、と思いますが?」

「ジェイムズ君。わかっていないね。美しい女の人からの贈り物は出て来るまであれこれ想像して楽しむものなんだよ。特にマイヤ様は特別なおかただ。ただもう、口を開けて待つしか無いじゃないかね?」

 

 はあ、そうですね。ジェイムズは愛想を浮かべてながらうなずいたが、そうした意味でマイヤに期待するものは何もなかった。

 

 同行する連中は『おちんぽしゃぶり』を受けて来ただけでなく、『ぷるぷるおちち踊り』や『けつあなぶりぶり鑑賞会』をして来た者達である。マイヤは全裸になることを躊躇しない性格だ。サキュバス族の血が混じった女は、たいてい痴女か淫乱に育つ者が多いものだけれど。

 

 しかもジェイムズは他の連中と違い、マイヤの膣に『自由に』インできる関係だった。腕と脚を失ったが、どれだけ抱き心地の良い身体をしているのかも知っていた。イーガの若い王子を夢中になるのもよくわかる。

 

 ということで冷めてしまっている。マイヤの今度の趣向を他の者らより楽しめない。馬車が王城の外門をくぐった頃に学者が期待をぺらぺらとしゃべりだすので黙って聞き入った。

 

(大公様を敬愛できる奴はうらやましいな。俺にはできんことだ。)

 

 まったく、あの女はこざかしいばかりだ。ジェイムズは心の中でそっとつぶやいた。

 

 

□ □ □ □ □

 

 

「長旅おつかれさまです! ここまで来てくれてみんな、ありがとうね!」

 

 城の執務室に来てマイヤから、その労いの言葉がかけられると1分後には、彼女の口元から聞こえて来る「ちゅぽちゅぽちゅぱ」という吸着音が鳴り響いた。やって来た者らへの『ごくろうさんフェラ』である。

 

 マイヤは胸元が開いたドレスを着ていたが、乳房を覆う生地の面積がとても狭かった。サキュバスや娼婦が着るようなやつだ。頂上付近の狭間まで見えてしまう仕様だ。

 

 それと、左の上向きな乳首が顔を出して見えてしまっている。上向きの激しく胸部を揺らしながらフェラチオをしているからだ。彼女の乳首の色を見なれている彼等にとって珍しいものでは無かったが、こうして隠れていたものがちらと見えてしまうのもたまらないものがある。

 

「おおっ……ヨーシデン公さま♥」 

 

 雁首をしごくマイヤの唇の柔らかさは申し分なく、加える力加減は絶妙だった。それまでに散々、肉棒の裏側を舐められ、陰嚢をしゃぶられたせいで快感に抑えが利かなくなっていた。陰茎と陰嚢の表面についた男の汗やにおいを残らず舐め取り、彼女のよだれを染みつかせるしゃぶり方をされたからだ。

 

 陰茎は占領されていた。いつでも放てる格好だ。将来のヨーシデン市長はマイヤの唇と舌の行き交いにも集中し、胸の谷間と乳首をじっくりと眺めるながら至福だと思った。これだから彼女に感謝をしきれない。何かあるとこのごほうびを貰える。沢山のお給料よりも嬉しい限りだ。

 

「しんぼうたまりません。もほおお♥ もほおお♥」

 

 ヨーシデン公が息を荒く弾ませながら悶える。マイヤは口の動きを止め、上目遣いで見て口の中にある亀頭の先を舌でこねくりまわした。

 

「おおっ♥ おおおっ♥」

 

 陰茎がもっと硬くなると首が猛烈に動き出した。激しい吸着音の響くと、市長は本日一番切ない顔を浮かべた。濃くねばっこい液体。出されたものをごくりとの呑んだマイヤは、残り汁をたらす鈴口に唇をあてた。

 

「おほおお……」

 

 将来の市長の尿道が、残っているものをびゅっ、と押し出した。マイヤは嬉しそうに舐めとった。

 

「久しぶりだったから沢山だしちゃったね!」

「さようでございます……」

「おいしいおちんぽジュースを飲ませてくれてありがとう!」

 

 へなり始めたペニスの先端にチュッ、と口をつけると他の者に目を向けた。

 

「次は誰かな? 何回も頼んでいいよ!」

 

 ジェイムズが進み出た。しゃぶられるためにではない。今日ここに来る理由はフェラチオをされるためではありません、と叱った。

 

「マイヤ様がこんな様子だと、3時間待っても本題に入らない……それと、これは何事ですか?」

 

 彼は後ろを振り返ってマイヤに目を向けさせる。待っている男達全員が下半身を丸出しにして椅子に座り、気持ちよさそうにため息をついていた。

 

 その彼等には一人残らず、若くて美しい女がついていた。そこそこの家の貴族が妾にしたがるぐらいの美人ばかりである。侍女らしいのだが妙な格好だ。マイヤが着ているものみたく、胸元が大きく開いており、スカートの部分が太ももを隠さないほど短い服だ。

 

 彼女達はしゃがんで唇を動かしていたり、男の脚の上にまたがって揺れていたりしていた。またがっている者は相手に負けじとせわしなくため息をついていた。己の膣の中にしっかりとペニスを咥え込んで、子宮頸管液を垂らしながら味わう。これから『あるじ』がしゃぶるちんぽにだ。

 

 おっぱいがでかい女たちは、トーリ時代からカツランダルク家の侍女として働くサキュバスたちだ。ピックプリトが新たに雇った者もいる。ニンゲンに化け、積極的に搾精にいそしんでいるというわけだ。

  

 

「乱交をしに来たわけじゃありませんよ。俺達は別のねぎらいの件で話に来たんです」

「あははは。ずっと馬車に入りっぱなしで揺られてばかりだったから、お股のつけ根がイライラでむずむずだったかな、と思ってみたけどね?」

 

 マイヤの言う通りだ。それはある。馬車の中では本を読んだり勉強になる話を聞いたりと暇は潰せたが、揺られる中での座りっぱなしで腰がいらいらとし続けていた。どの連中も、3日に1ぺんは娼婦の世話になった。

 

「馬車に揺られるとついついあそこがじわじわしてきちゃって、やりたくなっちゃうんだよね! 男の子もそうでしょ?」

「人それぞれだと思いますが……」

 

 さて話をしようと言い出そうとすると、後ろの方で「くるしいよー!」と叫ぶ高い声を聞いて眉をしかめた。男達の相手のうち、一番年下の『侍女』の声だ。今度大きな病院を建てる、小児科医者のちんぽで股をこすっていたリッカという娘だった。

 

「いくー! いくーっ!」

 

 小児科医はご満悦の顔である。自分の勃起ちんぽに可愛い女の子が粘液まみれのクリトリスと陰唇をこすりつけるからだ。彼も『幼児の心のケア』と称して気鬱の病で診断に来る患者の幼女達に、クンニリングスを施したりもしていた。パラッツォ信徒の娘となら性交にまで及んでいた。

 

 その場には幼い侍女がもう1人いた。ルイーダである。彼女は市民の娯楽となる酒を造ることになる、酒蔵のあるじと性交の真っ最中だ。抱きかかえられ、腕を搦めてのセックスから放たれる呼吸はどこか、アルコールのにおいが漂っていた。気のせいだろうが。

 

「あんっ♡ あんっ♡ すりすりされてきもちいい♡」

「いっちゃうよー! ……あうううっ♡」

 

 ルイーダとリッカは本当に気持ちが良いのだが、しかし声がやかましかった。クリトリスやまんこの奥をいじり馴れていない子供でも、あそこまでやかましいのはいないとジェイムズは思った。

 

「あの侍女ら、サキュバスか亜人かパラッツォ教徒ですか? やけに感じまくっているようですが……」

「違うよ。ヨーシヒデクスさんが紹介してくれた女の子達だよ。ちっちゃい頃からえっちな仕事をしてきたらしいから、おまんこをちんちんでこすられるのが大好きなんだって! でもとてもいい子たちだよ!」

「こんな年端もいかない……いや、あんなに気持ちよさそうだし止める気はありませんから」

 

 ハリマーヌにいた家族もヨーシデンに住むようになってから、子供達がどれだけエッチなことに興味津々になるかを、ジェイムズはわかっていた。そういう自分もそうだった。あのくらいの頃は村で一番貧しい家の女の子を、皆とよってたかっていたずらしたこともあった。まんこの形と気持ちよさも知ったのだ。

 

「とにかく、『ねぎらい』をいただきながら話を聞きたいですね。どなたかご説明いただけませんか?」

「せっかちだなあ。オットーにやってもらうよ」

 

 しばらくしてオットーが執務室に入って来た。彼女は険しい顔をしていた。趣味じゃない男達の喘ぎ声を聞くのが不愉快だからだ。基本的な彼女の好みは筋肉達磨か長身の偉丈夫である。筋肉達磨のほうは背が低くても良い。

 

「行先はシギサンシュタウフェンです。皆さまにはマイヤ様と一緒に、1カ月ほどシギサンシュタウフェン公の館で過ごしていただくこととなります」

 

 男達から悲鳴があがった。

 

「あの山奥の寒村にですかっ!」

「ド田舎に一カ月も。まったく残念にほかならない……」

「山ごもりの修行でもさせるつもりでしょうか? どうせなら、アジールあたりが……」

「口が過ぎますぞ!」

 

 オットーが一喝。シギサンシュタウフェンは全然寒村ではないよ。そりゃあ人口はあんまりないし民はいなかっぺ丸出しのしゃべり方をするけれど、材木や鉱山で儲けているし、公のお屋敷だって意外と立派である。

 

 それとつい最近、砲台と最新型の投石砲を備えた砦を2つこさえた。馬出曲輪もあるかなり強力なやつをである。しかしあんな起伏の激しい土地に、騎馬隊や投石砲台を設けるのは果たして有効なのかは疑わしいが。

 

「シギサンシュタウフェンは温泉がある! 水もきれい! それと、マイヤ様にとってものすごく大切な場所でもあらせられますぞ!」

「みんなには最初に謝っておくね。ごめんなさい……」

 

 ジェイムズらを見るマイヤの目には、涙が浮かんでいた。

 

「これ、本当は私の為みたいなものなの。あそこを訪れれば、なかなか戻って来れないイズヴァルトが帰って来るんじゃないかと思って……」

 

 長らく訪れていなかったシギサンシュタウフェンに行けば、イズヴァルトがどこかで心変わりをして、パラッツォ教から抜け出してくれるかもしれない。まったくもって受け身な在り方だが、験かつぎには良いかもしれない。

 

 男達は不満を言わなくなった。彼等も顔が緩み、きっとそうなるでしょう、とマイヤを励ました。涙もろいサキュバス達はおろか、ルイーダとリッカ、オットーも涙をぬぐい、鼻水をすすった。

 

「きっと、そうなりますよ……」

 

 ジェイムズもマイヤをはげます。彼女とイズヴァルトがイーズモーを旅していた時のことを思い出してだ。しかし心の底にわだかまっていたものがあった。同情はすぐに苛立ちへと変わった。

 

(祈るだけなら誰でもできる。しかしマイヤさん。あんたは一国の政治を担う大公さまのはずだ。手下をエチウにやってイズヴァルトを連れ戻す策ぐらいやれるだろうに。)

 

 かつてのマイヤのことを知る者から聞いて、彼はふがいないとしか思えなかった。昔の彼女ならやれたし実行に移したはずだ。四肢が無くても部下に指示を投げればそれでいいのだ。

 

(まさか体面にこだわっているのか? 会いたいならなりふり構わずやればいいだろう。で、今のあんたは、ホーデンエーネンで一番の豪傑にふさわしい相手と言えるのか? 俺はそう思わない。)

 

 この女はやはり駄目だ。若いというのもあるが小物に過ぎる。英雄の女にふさわしくない。自分の村を救うのをやめさせたということでわかっていたことかもしれないが。

 

 彼はとうとうマイヤに見切りをつけた。裏切るならこの機会を置いて他はない。

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