聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
この半月、ヤギウセッシウサイは何かと理由をつけてコンゴウアミダラデンへの出仕を拒否していた。理由はマイヤだ。ザービ渓谷で初めて出会った時、かつてない恐怖を感じた。
(捕まったら最後、死ぬまで搾り取られる……)
彼女にはサキュバスと、魔界のハーフリングの両方のにおいがあった。魔力はそうでもなさそうだが、途方もない妖気を感じた。先祖のことを聞くとさもありなん。魔王の一族に連なる淫魔と魔界の大貴族のハーフリングがご先祖様だ。魔界のハーフリングは、淫魔族と同じぐらい淫乱だ。しかも底の底まで堕落する傾向がある。つまりは厄介な連中ばかりが多い。
マイヤとは出会いたくない。と言うわけで『見回り』と称し、サキュバスのアナと共にアカサカチハヤの外を旅していた。今はホーデンエーネン西部にある港町、アジールにいた。しかも街の南東の地区に乱立する、興味の範疇に無いカジノにだ。
彼の目の前でパチンコ台に座り銀玉を走らせる、ニンゲンの姿に化けたアナがはしゃぐ。
「みてみて、ヤギウセッシウサイさま!」
パチンコ台は様々な色でぴかぴかと光っていた。ついでだが音も鳴る。照明石と音を鳴らす魔法が仕込まれていたのだ。更に台の真ん中にはスロットがあって回転していた。しかしからくりではない。ガラス板に映った映像だ。
「リーチよ! リーチ!」
「そのう……リーチというやつになると何が始まるんだ」
「見ててなさいって!」
パチンコ台のリールがまわっていたその画面で、アニメーションがはじまった。ビキニアーマーをまとった目がぱちくりとして大きい、銀髪の褐色エルフの少女が剣を抜き、おばけきのこの怪物を一閃しているようだ。
「たぶれっとぱっどの画面をはめこんだんじゃないかしら? それとこのアニメ、カイロネイアのエルフ達が作ったそうよ!」
「そ、そうなのか……」
かの種族にあまり見えない、ぷるんぷるんのおっぱいが重そうに揺れている。その一撃が見事にきのこの魔物を叩き斬った。だが、魔物は斬られるとともに分裂し、100も200もの軍勢となって女エルフに襲い掛かり蹂躙した。
剣を奪われ、ビキニアーマーを外されたエルフは魔物のなすがままにされた。口にかさを咥えさせられ、大きく広げられた股をかわるがわる犯された。
しかしこれは、負け演出ではなかった。喘いで悶えるその場面が1分ほど続くと、777という文字が現れた。排出口から大量のパチンコ玉が桶へと入っていった。
「やった! やったあ! はじめて勝ったあ!」
「ふうーむ。コンゴウアミダラデンの遊技場にあるような『ぱちすろ』と似たようなものを、このカジノでも目の当たりにするとは……」
「さすが『マイア=テクニカ』ですよね! 鉄砲だけじゃなくこんな遊戯道具も商品にするなんて!」
このパチンコ台はかの企業の『遊興部門』が作り出したものだ。マイヤも企画に携わっていた。勝負運が全く無い彼女は、試作品でもはずればかりで、「むきーっ!」と怒っていたとアナは本人から聞いた。
「しかし、このアニメーションはなんなのだ? この女エルフはきのこにやられてしまったではないか。これは負けではないのか?」
けれども、犯し尽くされた後の女エルフは満足そうだ。粘液まみれになり、大きな乳房を揺らしながら恍惚の表情を浮かべていた。描き込まれているヴァギナの形と色合いは、不自然には感じられなかった。
「きもちよかったんでしょ。あのコたちは強姦だって娯楽の一種みたいに思っているし。ワタシたちサキュバスとは違って下品きわまりないからね」
「それは重々承知だ……君らより性質が悪いからな、彼女らは」
この勝利はその台での最高のものだった。桶が銀玉でいっぱいになり、係員が新しい空桶を持って来た。この勝利でホーデンエーネン金貨1枚分になるという。アニメはきのことの戦いから触手がついたクラゲの様な魔物との戦いに変わっていた。
「さーて二回戦目となりますか」
「……まだやるのか?」
「ワタシはこの台でもうちょっと遊んできます。セッシウサイ様は『お貴族様』の相手をしてあげてくださいね。ルーレットで負けているみたいだし」
ぶひい。目深にかぶったフードの中で、セッシウサイは悲しい溜息をついた。ルーレット台のほうでは、美少女ディーラーに悪態をついているお子様の姿があった。10歳ぐらいで金髪だ。お高そうなおめかしをしていていいところのお坊ちゃんらしく見えたが、放つ声の響きは汚いにもほどがあった。
「なんだよっ! このボクに5度も負けさせるなんてありえないだろ、このオカマめ! ここはいかさまを許している店なのか!」
その横で、まあまあまあ、となだめる男の姿があった。このカジノの経営者、コンラッド=プランクだ。ドワーフの血が4分の3も流れている。ほぼ、ドワーフである。ヤギウセッシウサイの知り合いでもあった。
「おい、支配人! このディーラーは男だろ! 言い当てたんだから奪った分全部返せ!」
「いやはや。最後の勝負を先になされるとは。でしたらお持ち帰りなされますか?」
「やだよオカマなんて! だったらあっちのサイコロ博打のコにしろ! あっちは正真正銘の女だろ!」
「あははは……」
このカジノはスロットとパチンコ以外のギャンブルの勝負の最後で、ディーラーの性別を言い当てるゲームがあった。勝てばお持ち帰りかVIPルームでいただける決まりとなっているが、8割は女装した美少年だ。アジールの街は男色も盛んだった。
「あっちの女か負けた分全部返却かだ! いいや、ボクの心を傷つけたから両方がいいな! そうしろ!」
「いやいや、そこまでは……」
コンラッドは困り果てていた。アナが肘でセッシウサイを小突く。
「あの腐れ
「ふぬう。俺は魔界だとあまり地位は良くないが……」
「魔王様がお許しになりますよ。ツダサンチョー様ならぶんなぐっても構わん、という法令もできたみたいですし」
ぶひい。それでもヤギウセッシウサイは躊躇した。あの少年、というかハーフリングのツダサンチョーは口下手な自分には荷が重い。しかしあんなわめきたてる万年こどもの大貴族が、この大陸の大王国にとってやんごとないお方にあたるのが信じられなかった。
「どっちかにしろ! ボクを怒らせるのかなだめるのか! 2つに1つだ!」
この子供じみた性格の魔界のハーフリングこそが、イキリ武者達とわがままな大貴族達がはびこる、内憂ばかりの大国に君臨する王家のご先祖だったのである。
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カジノのVIPルームで、アナがドレスの裾をたくしあげて尻を出した格好になってソファに上体を預けた。
「ほらほら、ツダサンチョーさま。ワタシのおまんこで思いっきり憤懣をぶちまけちゃって?」
「ちぇっ。木っ端サキュバスのまんこでか。仕方ないな」
不満たらたらの顔をしていたが、ツダサンチョーは乗り気だった。既にズボンを脱いでいる。子供っぽい身体にそぐわぬ股間が丸出しだ。ちんぽは15センチ近くもあって大人のそれ並みに太い。きんたまは『種馬野郎』のサイズであった。
アナの小ぶりな尻をつかみ、突き出された尻の下にある、ぬっちょりと濡れた女性器に突っ込んだ。ごしごしと膣壁をこすってアナを身悶えさせる。大変こすりがいがある淫魔仕様吸精おまんこであったが、ツダサンチョーはいたく不満だった。
「まったく! 賭けに負けて雑魚淫魔に吸われるのかよ! ボクはこのホーデンエーネンじゃ神様扱いされてもいいぐらいなんだぞ!」
ツダサンチョーは子孫の様子を見るために、魔界から遊びにやって来たのだ。しかし王には会えなかった。宮殿に入ろうとすると門番にきつく問われて入れさせてもらえなかった。
「門番に追い返えさせるとはどういう了見なんだ、セインの野郎!」
「お気持ちはわかるが、いきなり王に会おうとしても駄目でございましょう」
「ヤギウセッシウサイ! ボクのことをちゃんとセインの阿呆に話したか?」
「……魔竜様と王家は表向き、戦争状態にあるので魔族はあの城になかなか入れません」
「ばかかあいつら! 200年前に訪問した時にちゃんとボクは言い聞かせたんだがな! ああくそ! オーガどもと混血しちまったから記憶力までダメになったか!」
ツダサンチョーは怒りの射精をアナの膣の中で為した。ちんぽは正直にどぷっ、どぷっと大量に放ったが、気はおさまらなかった。だからもう1発だ。ツダサンチョーは再び尻を動かし始めた。アナは笑顔でよがっていたが、さっさと終わってくれと思っていた。このハーフリングは大嫌いだ。
「ところでヤギウセッシウサイ」
「はい」
「アスカウというところにボクのもう1つの『直系』がいるらしいな。あいつらのところに行こうか?」
「……つつましく牧場をやっているそうで、行っても意味は無いかと思われますが」
「あいつらをそそのかして王国を奪わせるんだよ! ボクが入れ知恵すればきっとやるだろ? あんな失礼な子孫なんか皆殺しにして、もっと従順で記憶力のいい子孫にこの国を任せるんだ!」
「……」
その未来の『ご当主』と目される人物が謎の死を遂げてもういない。その親は生きているがさすがに王国を欲しがらないだろう。その上、あの一族はもうすでにナントブルグの王家の保護の対象となっている。ツダサンチョーの『陰謀』は失敗するだろう。
「……行っても意味がないでしょう」
「ふん。しゃあないね。じゃあさ、『ナントブルグのトーリ』の子孫に会わせてよ? コンゴウアミダラデンにいるんだよね?」
「そ、それは……」
「さっきこいつが遊んでいたパチンコ台を作った会社の社長さんでもあるんだろ? なんでもボクの子孫でもあるそうじゃないか。だったらボクが会いに行ってもかまわないよね。あ、これは命令だからね。絶対にそうしろよな?」
嫌だ、と言って返したかった。マイヤに会うという事は彼女にちんぽを噛みつかれて、「おいちい♡」を受けることと同義である。
魔界のオークのおちんぽの味は、とんでもない美味として有名だ。そのくるくるとまがりくねるそいつの味は、サキュバス達からは上等な生ハムみたいだと褒められ、出すものは風味豊かなとんこつスープそのものだった。魔界ではオークのザーメンを汁にしたラーメンの店があった。まんま長浜ラーメンのスープの味である。
「おおおっ……出ちゃった!」
ツダサンチョーが再びアナにハーフリング汁を腹いっぱい飲ませた。
「あふっ♡ ふうーっ♡ (アナの心の声:やっと終わりがやったか、この糞め。くさったものを2回も出すな! 死ねっ!)」
下半身を満たされながら脳内を怒りで満たすアナの尻を引っぱたくと、ツダサンチョーはげんなりしていたヤギウセッシウサイにこう告げる。
「ほら、さっさと行くよ? 魔竜のおばちゃんにもちゃんと挨拶するから安心しなよ。しかし世界一の大富豪の子孫か。その上おっぱいぶるんぶるんのおしりぼよよんなどすけべらしいし……当然、マイヤを抱かせてくれるように話つけてくれるんだよね、セッシウサイ?」
ツダサンチョーは邪悪な笑みを浮かべていた。その顔でどれだけ狡猾で冷酷なのかはっきりとわかる。魔界のハーフリングは唾棄すべき人格の者が勢ぞろい。その中でも彼は一番の、極悪非道の『外道ハーフリング』であった。