※この作品はR-18です。

聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ   作:CHACOとJAGUAR

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149 剣士ブライアンとサキュバスの恋人①

 ブライアン=スエッツァー。

 

 オーキ島の宿屋の息子で生まれながらに『予見』の異能を持ち、幼い頃から世界一の剣士を夢見た青年。そしてマイヤと同じ転生者。

 

 姉2人がいて、娼婦のマネごとをやっている彼女たちを高める為、舌や指や男性器を使っていた、というのも『伝承歌』の通り。うち1人がイズヴァルトの子を宿して産んだのも事実だ。

 

 彼が剣士としてのキャリアを積み始めたのは11の時だ。ヨナゴルグで行われた剣術大会で、去年優勝した剣士を鮮やかな手際で倒した。その賞金を元手にヨナーゴの港街に移り住むことにした。イズヴァルトから貰ったヴィクトリアの遺品のメダルと、ホーデンエーネンのお宝の短刀を持って船に乗った。

 

 ヨナーゴの移住後、彼は剣士大会で知り合った剣豪の紹介で、街で評判の剣術道場の指南役となった。数々の道場破りを返り討ちにし、天才剣士と言われて名前こそ売れたが、あまり稼げる仕事とはならなかった。そういうわけで、たまに警備兵や荷揚げの仕事もやっていた。

 

 ただ、ヨナーゴでの生活は不満があった。性にまつわることである。最低でも2日に1回は射精をしないとストレスが貯まるのに、タダでやらせてくれる相手がいない。

 

(剣術大会で優勝すれば、モテモテになると思ってたのに……。)

 

 性に関して、彼は恵まれているほうだった。島にいた頃、娼婦仕事をしている実の姉2人に『訓練相手』として、毎日つきあわされた。膣は許されなかったが口や尻穴に射精することができた。オーキ島はサキュバスを祖先とする者が多いから、近親相姦はよくあることだった。

 

 それから、マイヤに精通をさせてもらったことで彼のきんたまは目覚めてしまった。毎日1回は射精がしたい。女の子の口かあそこで。けれども女の子には巡り合わず、娼館へ入ろうとしてもガキだからだと追い払われる。姉たちに抜いてもらうために島に戻るのは、金も時間もかかりすぎる。

 

 なので手淫でごまかすことにした。前世でもよくやっていたことだ。ちなみにだが前世で初めて射精したのは12の時だった。ただ、オーキ島の姉たちや、マイヤがしてくれたことを思い出すと、あの寂しい行いには気が引けた。

 

 しかし下半身の欲求は虚しさなど無視した。厳しい稽古やアルバイトの一日が終わって自宅へ戻ると、すぐにズボンを下ろす。飯は外で食うし風呂も共同浴場で仕事終わりに入るから、薄暗い部屋に戻ればすぐに自慰ができた。

 

 むらむらするペニスを掴んでしこしこしこ。11歳の少年のペニスはすでに太ましく成長していた。女の肉でこすったかこすらないかで育ち方がだいぶ違う。長さは発展途上だが、太さは大人顔負けだった。

 

 それから、姉の裸や尻の穴の感触、マイヤのおっぱいやおまんこの形を思い出す。手淫が夜更けになると、隣の部屋から若夫婦の喘ぎ声も聞こえてくるから、それを聞いてもしこしこは捗った。

 

 そして、金玉から陰茎の付け根にかかっていた圧力を、白い液体をどぴゅどぴゅと放って外へ抜く。青臭いにおいを嗅ぎながらの解放感と、寂寥感。それを1日1回、必ずだ。

 

 最初のうちは素手での「しこしこしこ!」でちゃんと放てた。しかし1ヶ月、2ヶ月すると触覚に物足りなさを感じだした。手淫について仕事場の先輩達に話すと、海藻のぬめり汁を集めた瓶を紹介された。こいつを塗りたくってヌチャヌチャさせるんだぜ。試してみろよ。糊でもいい。

 

 助言を受け、手に粘性のある液体をつけてシコるようになった。世界が広がった。前世で試さなかったのを悔やんだ。陰茎の掴み方も工夫し、できるだけ筒状にして腰を振り動かすようなやり方に変えてみた。多少不満はあったが、姉たちの膣をいくらか再現できたと思った。しかし寂しさは拭えなかった。

 

(ああくそ。自慰じゃ物足らない! でも、ヨナーゴの女の子って……。)

 

 道場の者やアルバイト先のおっさん達に話によれば、貞操観念はオーキ島の女たちと大差は無いそうだ。処女卒業も7歳から12歳の間に。挿入を伴った性行為ももちろんする。だが、体感的に『でかいちんちん』を味わいたいらしく、20以上の男や亜人を好くそうだ。

 

(なるほど。)

 

 合点がいった。

 

(7歳ぐらいの女の子が、やけに若いお父さんと仲良さそうに歩いているところばっかみかけるなあ、と思ったのはそういうことだったか。)

 

 12,3歳で作っちゃった子どもじゃないらしい。だいたいは恋人なのだそうだ。そういうヨナーゴの女たちだが、ブライアンみたいなティーンの少年を好かなかった。未熟者はシコり倒しながら女体を渇望しておれ、ということだ。女の体は金を稼ぐ為の原動力にもなる。

 

 道場の師範代と港や警備兵のアルバイトだが、なかなか給料はあがらなかった。ブライアンは3年経っても貧乏なままの境遇に嫌気が差し、ヨナーゴを出ていった。ホーデンエーネン王国暦で言えば350年のことだ。

 

 14歳のブライアンは傭兵になることを考えた。あれなら稼げるだろう。ちょうどイーズモーとヒッジランドが、イナーヴァニアを征服したパラッツォ教と合戦を繰り広げていた頃である。傭兵は引く手あまただった。

 

 傭兵となり、戦争に加われば犯罪行為だって好き勝手にできる。雇った国ではご法度だが、攻め入る国なら何をやってもいい。ブライアンは姉2人以外の女を知ってみたいと考えた。イナーヴァニアで味わってみよう。

 

(やめてぇ、と嫌がる女の子を組み敷いて、前世で読んだエロ漫画みたいに……えへへへ……。)

 

 実姉とはいえ、女体は途切れなかった。そのせいか女体に飢えた今、心は蝕まれていた。戦場で強姦を、戦娼婦と早食いのようなセックスを。そんな妄想を抱きながらイーズモーに向かった。

 

 1週間旅をし、山間部のとある宿場町に入ってだ。彼に運命的な出会いが訪れた。

 

 

□ □ □ □ □

 

 

 その宿場町の近くに来た時、ブライアンは街道の南側の崖下の草むらで、野盗の様な連中が、4人の娘たちを囲んでいるところを目にした。

 

 ならずものは15名。囲まれている女たちは皆、美しかった。一番上は胸の見事な金髪の女で、歳はおおよそ22といったところか。

 

 他の3名は15から18といったところか。胸が控えめな金髪、普通の大きさの茶髪、黒髪で嫌でも目立つような爆乳だった。しかしどうも顔立ちが似ていた。年齢は黒髪、茶髪、金髪といった順のようだった。

 

「へへへへ……」

 

 革鎧をまとった男たちは剣や槍を持ち、女たちににじり寄る。女のうち、一番年嵩っぽいのが腰に差した剣に手をかけた。多勢に無勢だ。多分彼女たちは為すすべも無いだろう、と一旦は思った。

 

(けど、4人ともどうにも『只者』じゃ無いような気がするんだよな。なんだかとってもあまいにおいがするし……一番年上っぽいのはなんだかヤニ臭そうだな。)

 

 剣に手をかけた美女は、崖上からでもわかるぐらい、きついタバコのにおいを漂わせていた。かなりのヘビースモーカーだろう。肺が弱そうだから多分負ける。

 

(よし、加勢するか!)

 

 ブライアンは意を決した。鞘から愛用の片刃剣(サーベル)を抜き、飛び降りた。派手に草が潰れる音がしたので、ならず者たちはブライアンのほうを向いた。

 

「なんだ?」

 

 彼らは剣を構える14歳の少年を見た。軽そうな得物をわざわざ両手で持っているのを見て、皆がニヤリと笑う。構え方も不自然だ。視線を剣の切っ先に向け、ロングソードのように構えている。あの手の剣は素早く柔軟な斬撃を繰り出すために、片手に持ち、刃を水平に向けるからだ。

 

「へへへ、剣士気取りの小僧っ子か?」

「ずいぶんと可愛い顔をしているねえ。まさか、このおじょうちゃんたちの代わりに、俺達に尻を犯してもらいたいのかな?」

 

 男たちのうち舐め腐っていた数人が、ブライアンに身体を向けた。彼らはこの少年の実力を知らなかった。それと初陣ではない。警備兵として、ならず者やパラッツォ教の『手の者』と戦ったことだってある。

 

「ごめんね。オイラ、男に貸す尻穴なんて無いよ。でも、今から引いてくれたら、良いところを紹介するよ」

「ほう? 面白そうなことを言うじゃねえか?」

 

 ならず者たちは腹を抱えて笑う。では、そのいいところを教えてもらおうじゃないか。

 

「オーキ島にある『塩辛亭』ってところさ。そこの看板娘、リイナとジーナとエレンディラは、お安い値段で抱かせてくれる好き者だよ!」

 

 エレンディラはブライアンの2歳年下の妹だ。姉2人と同じく娼婦をやっている。ついでだがオーキ諸島は、技巧さえ望まなければ若い娘は誰でも相手をしてくれた。ただし、挿れさせてもらう為には30分以上のクンニリングスを施さなければならなかったが。

 

「ちっ。オーキ島かよ!」

 

 男たちは不愉快そうにつばを吐いた。

 

「『船乗り用売春島』まで行ける金があると思ってんのか、俺達に!」

「やっちまえ! このアマどもの前に、このガキのケツアナから掘ってやろうぜ! 女みてえに可愛いからな!」

 

(だからオイラは男色はやらない、って言っているのに……。)

 

 でも、サイゴークは男色が盛んなチンゼー大陸の影響を受けている。この遠い北のイーズモーでもだ。14歳と若いのもあるが、ブライアンは陰間市場に居そうな顔立ちだったから、この荒くれ者どもらを少しは欲情させることができた。

 

 戦いが始まった。敵の踏み込み方と剣の振り方を見て、ブライアンは異能を使う必要が無いと断じた。とはいえならず者たちもそれなりに訓練を受けていたように思えた。

 

 相手は舐めて攻めかかる。その動きを利用した。流れに沿え。カウンターの要領だ。ブライアンは切っ先が硬い愛用のサーベルで、打ちかかった敵を次々と打った。革鎧で護られていない部位を確実に狙っていた。

 

 ならず者たちは耳を斬られ、頬や首元を刺された。ブライアンは反りがあるこの片刃剣の使い方を知っていた。

 

 怪我が深い者はうめいて倒れていく。乱戦でもブライアンは無傷だった。彼の動きはすばしこかった。戦い方を見ていたヤニ臭い金髪の女がぼそりと呟いた。

 

「ゴブリンの? いや…オーガの両手剣法にも似ている」

 

(そうじゃないよ。)

 

 耳にしたブライアンは心の中で答えた。前世で覚えた剣術の応用だ。けれどもオーキ島やヨナーゴの剣術にも影響を受けている。そのミックスだ。サイゴーク大陸の剣の流派の多くは、素早い動きを旨とするゴブリンの剣術が元だった。

 

「ちっ。強いぞこいつ!」

「さてはイナーヴァニア流だな! それともヨナーゴか!」

 

 そのどちらでもあるし、それだけではない。ブライアンは勝負を決めに動いた。これまでの『受け』から攻めに。討ち取りにくる時の彼はまるで違った。剣は餓狼の牙だった。ならず者たちは次々とそいつをくらった。

 

 戦意を失った彼らは、倒れた仲間たちを担いで逃げていった。ブライアンはカバンからボロ布を取り出して刃の血を拭った。それを投げ捨てると女達に呼びかけた。

 

「君たち、悪い奴らは逃げたよ。もう安心していいよ?」

 

 親切心でやったことだが、この女たちを間近に見ると、むくむくと陰茎が起きあがってしまった。4人とも美人だと思った。おっぱいの大きさはそれぞれだけど、どの娘も吸い付きたくなるような色気がある。

 

(……助けたんだから、ちょっとお礼してくれないかな。)

 

 スケベな期待をしてしまう。ズボンの中のちんちんは、もっと硬くなってしまった。しかし、4人とも頭を下げず、礼を言ってもくれる気配が無かった。助けられて当然、とでも思っているのだろうか?

 

(あ、もしかして、助けちゃいけないクソアマだったかな?)

 

 だったらレイプされているところを、影からこっそりと見物するべきだったのかな、と思ってしまう。しばらくは無言で視線を向けあった。女の子たちは答えてくれない。結論が出た。

 

(助けて損した。さっさと街に行こう。)

 

 彼はくるりと背を向けて街道へ向かおうとした。その時だ。

 

「あのう……!」

 

 振り向いた。呼びかけたのはこの中で一番年下と思われる、スレンダーな体つきの金髪の女の子だった。

 

「アナタがやったこと、余計なお世話だったわ!」

 

 わけがわかならない。あんな大勢を自分たちでなんとかできたのだろうか。

 

(……。)

 

 女の子は続けて何か言おうとしたが、ブライアンはそっぽを向いて立ち去った。しかしその一言が、彼と彼女たちとの絆を結んでくれたのかもしれなかった。

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