※この作品はR-18です。

聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ   作:CHACOとJAGUAR

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第五十一回

 オーキ島出身の若き天才剣士・ブライアンに負けてから2ヶ月が経った。

 

 イズヴァルトはその時、大きな広間にいた。薄暗い照明石だけで照らされたその広間は視界が不十分で、5メートル先は完全に見えなかった。だが、松明や照明灯を持っていなかった。練習用の、刃を丸めた鉄の剣だけである。

 

 その広間だが吹き抜けで、あちらこちらに上の階の通路となる橋がかけられていた。この広間を明るく照らして真上から見下ろせば、円筒状の空間に上の階のいくつかの通路が重なり合っているように見えるはずだ。

 

 そこは迷宮(ダンジョン)であった。イズヴァルトは顔を上げ、まっすぐと向こうを見ていた。視線の先に違うにおいがする風を、感じていたからだ。

 

「多分。あちらでござろうな」

 

 一歩踏み出す。その時だった。左右から踏み出す音となにかが落ちる気配が。挟み撃ちだ。

 

 左右から来るのは走り方が同調しているように見受けられる。近づいて闘気を感じると剣を構えた。右側からは首を狙う薙刀が。左からはふくらはぎを刈ろうとする大鎌だ。

 

「殺気が早いでござる!」

 

 叫びながらイズヴァルトはくるりと振り返って上体を曲げて薙刀を避け、下段に構えて大鎌の刃を弾いた。真上の架け橋から落ちてくる数も予測した。およそ3人だろう。

 

 またも斬り掛かってきた薙刀を剣で受け止め、腕を伸ばしてその柄を逆手で掴み、強引に奪い取ると刃の方を下にして大鎌の相手の腕を強く打ち据え、鉄の剣を鞘に納めて鎌を取った。

 

 薙刀の鎌の二刀流。相手の落下速度が速くなった。イズヴァルトは一番近いのに鎌を振る。刃がある内側ではなく外側で叩いた。

 

「おうっ!」

 

 その声がする者に薙刀の柄でもう一撃。他の2人は頭上を狙わず接近戦でかかるようだ。しかし剛力で重い大剣を薄い刃の小剣のように振り回せるイズヴァルトは、内側に潜り込ませる事無くその2人を叩きのめした。

 

「うわああ……」

「ま、まいった。おれの鎌返して」

 

 そんな声が聞こえたが取り合わずに先へ。武器を返すと襲いかかってくるからだ。ここまでの道のりで何度もやられた。

 

 広間の出口からは直線の道が続き、その先は上へとあがる螺旋階段になっていた。天井は高くない。イズヴァルトはかがまなければならなかった。

 

 その階段で新たな敵だ。左右の手に短刀を握る、すばしっこそうなのが。襲いかかってくるとイズヴァルトは鎌を捨て、薙刀を持って階段から抜けた。しかし相手は階段から出ようとしない。自分が絶対有利な場所を離れないつもりだ。

 

 イズヴァルトは印を切り、薙刀の柄から15センチのところに炎熱術式を仕掛けて燃やし始めると、抜いた鉄の剣で叩き割った。

 

 落とされたそれを手に取ると階段に向かう。相手は非難がましく彼を睨んだ。でも声を発すること無く動く。肉薄してのぶつかりあいとなった。

 

 手首を狙って突き込んで来たのを短くした薙刀で払うと、下段から切り上げてきたもう一撃もそれではじく。反撃する時には鉄の剣ではなく、薙刀の刃でだ。その先端が相手の肩当てを引っ掻いた。鉄の板に引っかき傷がついた。

 

 相手の動きが速くなった。刺される前に勝負をつける為だ。二振りに強い魔力を感じたイズヴァルトは、鉄の剣を鞘に納めて薙刀のみを構える。それを短刀が打った。強い力がかかった。持っていたものを弾き飛ばされてよろめいた。

 

「隙ありだな!」

 

 相手が叫んで一気に畳み掛けようとする。しかしイズヴァルトはよろめきながら左手で鞘をベルトから引き抜いた。それを前かがみになっていた相手に向けて振り回す。鞘が外れて顔を打った。

 

「ぐおっ!」

 

 目をつぶってしまったのがいけなかった。そのまま剣のつかでぶん殴られて転倒した。あまりにも強い一撃だったせいで起き上がれなかった。

 

 イズヴァルトは薙刀と鞘を拾うと階段を登っていった。そしてその終わりに違う部屋へ入る扉があった。それを開けた。

 

「……おらぬようでござるな」

 

 部屋には人の気配が無かった。部屋の奥には金色に輝く宝箱があった。鍵がかかっていないそれを開くと、1冊の本が入っていた。

 

 めくってみるとサキュバスのヴァネロペが、愛らしいデザインの服を着てポーズをとっている姿ばかりがあった。彼女が魔界にいた時、誕生日記念パーティを催した母親が来客用に配ったものだという。

 

「どれも、ノリノリでござるな……」

 

 体格が貧弱だから、サキュバスがよく着るようなスケスケの服や素っ裸では地味に見えてならないが、可愛らしい服を着ると、隠れていたものがよく見える。顔立ちをよく見れば、そんじょそこらの娘よりはるかに整っているのがよくわかる。いじっていない天然の美しさだ。

 

 イズヴァルトは本に目を通したまま呼びかけた。

 

「さて、『げーむくりあ』でござるよ……ヴァネロペどの?」

 

 果たしてその本に出てきた淫魔が姿を現した。サキュバスとしての姿のままで、素っ裸だった。彼女はその本を見て恥ずかしそうにうつむきながら近くに来た。

 

「……ごにょごにょ」

「さっさと返せ、でござるか?」

 

 ヴァネロペはうなずいた。イズヴァルトが差し出すと本をひったくり、煙とともに消えてしまった。

 

 ヴァネロペはイズヴァルトをじっと見る。まばたきをして瞳孔を広げた。ぼそっと言った。

 

「ん? ここで一回しておくかでござるか?」

「うんうん」

「さっさと戻りたいでござる。戻ってローラどのと一緒に温泉に入って、ちゅっちゅいちゃいちゃしたいでござるよ……」

「……ぬん」

 

 ヴァネロペは目を怒らせながら四つん這いになり、尻を向けた。女性器と尻穴が見える格好となった。

 

 ヴァギナは小さくも淫らな形をしてとろとろと蜜を垂らしており、尻の窄まりは周囲がふっくらと腫れていたがとても愛らしい。さて困ったとイズヴァルトは思ったが、その2つの穴から漂う、甘い淫らなにおいにちんぽは耐えきれなかった。

 

「……ごにょ」

「わかったでござる。このままだと暴発を起こしてしまうでござるよ。またズボンをお洗濯しなければならぬでござる」

 

 イズヴァルトは下を脱いだ。ヴァネロペの淫気のせいで怒張しっぱなしで、亀頭は我慢汁でびちょびちょになっていた。

 

「……♡♡」

「すぐに挿れてぴゅっぴゅと放つつもりでござるが……その前に!」

 

 小さい淫魔を抱え、大きな舌で大陰唇を舐めた。全力疾走する馬車の車輪と同じぐらいの速さでぐるんぐるんと舌をまわし、徐々に狭めていった。舌先と唾液で女性器に渦を描いた。

 

「……♡♡♡」

 

 攻撃的な女陰舐めにヴァネロペはもがいた。感じやすい『ざ〜こ♡』なつくりであるサキュバスの女陰は、深いエクスタシーを彼女にもたらした。

 

「ごにょ♡」

 

 このまま100年ぐらい舐められたい。そう聞いたイズヴァルトの背中に怖気がはしった。この淫魔の、甘い匂いのするまんこは麻薬のように癖になりそうだが、飲まず食わずでこのまま舐め続けるのは嫌である。

 

 尻穴がぽこ、ぽこ、と蠢(うごめ)いたのが100回続いたのを見ると、彼女を下ろしてとろとろの陰裂に勃起を突きこんだ。

 

「……あーう♡」

 

 ヴァネロペの顔は至福に満ちていた。イズヴァルトもままならかなった。魔界の高位のサキュバス族という彼女の膣は肉棒に吸い付き、絡み込み、尿道から精液を吸い出すような引力を伴っていた。4たび、5たびこするだけでもう限界が来てしまった。

 

「も、もうだめでござる……!」

「……ごにょ♡♡♡」

 

 たくさんお腹の中にかけて。そう囁かれるとイズヴァルトは盛大に放った。どくっどくっどくっ、といつもの2倍近くの射精が続くと、ふう、とため息をついて彼女の尻から体を離した。

 

「もう、よろしいでござろう?」

「……ふんぬっ!」

 

 淡白過ぎ。もっとしたい。ヴァネロペは尻と尻尾をふりふりとしながらせがんだ。しかしこれ以上やってしまっては昼の生活に支障をきたすかもしれない。そう思ったイズヴァルトはこう提案した。

 

「ローラどのに搾り取られて、もう出せぬでござる。夜までは無理でござるよ。その間、この『迷宮(だんじょん)』で拙者にやられてばたんきゅーの『ゆうしゃ』どのらを励まして頂けぬか?」

「……ふん!」

 

 あいつらじゃろくな質の精液をいただけない。やっぱりイズヴァルトがいい、とヴァネロペは怒って返した。でもイズヴァルトは彼女をそそのかそうとした。

 

「……負けて疲れた戦士というものは、おちんちんとおきんたまがいつもより奮起するものでござる。力では負けたがおまんことなら勝てるかもしれぬ。そう思ってしまうものでござるよ」

 

 そういう場合のおちんちんは5回や6回は放ってもおさまりきらず、相手が失神するまで挑み続けるだろう。精液もいつもより多く出るはずである。

 

「……ごにょ」

 

 仕方がないね、と答えたヴァネロペは念じた。部屋の隅に光る輪が現れた。『転移陣(ポータル)』と呼ばれるものである。イズヴァルトは彼女に礼を述べてそれに足を踏み入れた。闘技場の真ん中へと出た。ローラとツダサンチョーが待っていた。

 

「おかえりなさい、イズヴァルトさん。今日の『迷宮探索(ダンジョンバトル)』を完了(クリア)されましたな?」

「そのう、ローラどの。だんじょんばとる、とかくりあ、とか、わけのわからぬ異界の言葉でおっしゃらないでいただきたいでござるよ?」

「ははは! 『ゆうしゃ』の一部の界隈ではそういった言葉を使うのでございまするよ! というわけで社長からスタンプを押してもらってください」

 

 ツダサンチョーはハンコを持っていた。イズヴァルトはベルトにつけた小袋入れをさぐって取り出した。小さなカードで中に8つの枠がある。そのうち3つに印が押されていた。

 

「はい、これで4つ目だね」

「かたじけないでござる」

「……というかキミ、攻略のペースが早すぎだよ? どの迷宮も1回か2回で攻略しちゃうじゃん?」

 

 何かずるでもしているのではないかね、と聞かれたが、イズヴァルトは真っ当に取り組んでいる。身に覚えがない。

 

「まあ、強いて言うなら魔力の気配とか風の動き、なんかあやしそうな感じがする通路や階段にあたりをつけている、ということでござろうか? 大抵は臭い、とおもったところがあたりでござるよ」

「ちっ。『てんさいげーまー』みたいなこと言いやがって。まあ、実際の迷宮もだいたいそんなもんだけどさ……」

 

 でももうちょっとは苦戦してほしい。ツダサンチョーは肩を落としてため息をついた。彼は考えうる限りの全力を尽くしたのだ。

 

 イズヴァルトに挑ませる、8つの迷宮は彼の自信作だった。

 

 

□ □ □ □ □

 

 

「『ゆうしゃ』の試練と言えば、試合ではなくやはりダンジョンですぞ。ダンジョンは冒険者のロマン! そして冒険者の中で特に選りすぐりのが『ゆうしゃ』となるわけですからな! わははは!」

 

 2ヶ月前、ローラのそうした提案で、ツダサンチョーはヴァネロペほか様々な協力者の手を借りて、この街の周囲にある8つの山の中に、そうした迷宮を作り上げた。

 

 そこ魔物の代わりに『ゆうしゃ』たちを配し、イズヴァルトに挑ませるわけである。

 

 しかし試験場という用い方では寂しいものがあった。それにツダサンチョーはお金が大好き。テストはタダなのでそれでは不満だ。

 

 なのでテストが行われているダンジョン以外は、根っからの冒険野郎が多い街の亜人達や流れてきた武者たちに有料で一般公開することにした。これはローラの提案だ。お金がだいすきな社長の意も汲んだわけである。

 

 一般公開した迷宮(アトラクション)は概ね好評。なにせ、魔界や他の世界の様々な迷宮を調べ尽くしたり、何百回も作ってみたツダサンチョーのそれは、複雑で凝った造りだったからだ。エレナとオリガとウーゴ王子は、街の子どもたちに混じって探検ごっこに明け暮れていた。

 

 そのテストの後、昨日までの決算報告書を作って来たオクタヴィアから手渡されたローラは、それをツダサンチョーに見せて痛快そうに笑った。

 

「おかげで儲けはがっぽがぽ! 商売繁盛でございますぞ! わははは!」

「ははは。そうだねえ。そうだねえ!」

 

 ツダサンチョーも満面の笑みである。収入はざっと金貨10枚ほど。支出はまず無い。作るのもメンテナンスも魔法でちょいちょいである。客が残した弁当のゴミや、迷宮の部屋でひねったクソ小便も魔法できれいさっぱりにできるのだ。

 

 しかし報告書を出したオクタヴィアは難しい顔だった。特に、天狗になったローラに対して憤りを隠せなかった。

 

「おまんら、ちょーしこきずら! その紙っぺらの残り2ページをよーく見てみるずらよ!」

「どれどれ?」

 

 ローラの義手がめくった。途端にオクタヴィアみたく、眉をひそめてしまった。そこには利用者の声がびっしりと羅列されていたのだ。

 

「造りはよいのじゃが罠が無い。ちーとばかし物足りんのう」

「隠し扉がないのは芸が無いぜよ。こーゆーもんは重箱の隅をつっつくような、意地悪いもんにするもんじゃろが?」

「触手が無い迷宮なんてまんこが乾いちゃってつまんねーずら! 水魔族を雇って触手罠をたっくさん設けてほしいずら! 触手がねえとおら、もう苦しくてしんじゃいそうずらよ!」

 

 などなど、仕掛けが無いことに対する不満がいっぱい述べられていた。特にエロい罠が無いことにである。あと、できれば苗床体験もしてみたい。抜け出さないと魔法生物に下半身を弄られ続ける感覚遮断穴トラップとか。女だけでなく男の利用者も、そんな感想を書いていた。

 

「……ははは。困りましたな。そういうのを設けると、イズヴァルトさんは攻略できなくなりますからな」

「地面槍や落とし穴みてえな姑息な罠だったら大丈夫ずらよ。ツックイーとカイロネイアの衆と、そんなことして遊んでたずら。でもちんぽをやられる罠は……多分無理かもしれねえなあ」

 

 しかし一般公開のときにそうした工夫をしないのはどうか、とオクタヴィアは意見してツダサンチョーを見た。すごくねっとりとしてちんちんにびりびりと来る、色っぽい流し目だった。

 

「……キミがやりたいだけじゃないかい?」

「エルフっちゅうのはそういうもんずら。一部の『しわしわカラカラまんこ』以外はみーんな、苗床みたいなもんを体験したがっているずらよ?」

「却下だ! 客の回転効率が悪くなる! どうしてもってならキミらのところに作ってやるから! ただし、ミスリル鉱山1つぐらい寄越してくれよ!」

「はああ。鉄鉱山でなくミスリル鉱山とは。欲深すぎて笑えねえずら……」

 

 とはいえ、真の目的たるイズヴァルトの試験は順調である。順調に行けばあと1ヶ月で第二次試験は合格であろう。

 

 生まれたばかりの赤ん坊の顔を見せるのと、イズヴァルトが『ゆうしゃ』になる修行を受けることを教主に報告しに向かったヘラも、パラッツォ教の要職を何人か連れて戻った来た時には、イズヴァルトから良い報告を受けるはずだ。

 

【ギルバート=カツランダルク注:ヘラはすでにイズヴァルト達から離れていた。この後も合流することは無い。今回の『聖王編』のもととなった多くのサーガも、このあたりは不自然な誤魔化し、彼女をフェードアウトさせている。】

 

 オクタヴィアは、大きくなった腹を撫でてため息をついた。それから時計を見てローラに呼びかける。

 

「そろそろ時間ずら」

「ああ、そういえば!」

「ほれ。おらがついていくから向かうずらよ」

 

 ローラはうなずいて立ち上がった。この街に来てから、彼女はある鍛錬を日々行っていたのだ。『ゆうしゃ』の修行を終えたイズヴァルトと、長い旅をするための体力づくりの為にだ。

 

 さて、この不具の女軍師が行っている鍛錬とは、いかなるものだったのか?

 

 その続きについてはまた、次回にて。

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