聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
このジャン=ギャバンという男児は、転生人であった。奇しくもピピン王子と同じ世界からで、『ちゅうかじんみんきょうわこく』と呼ばれる国に生まれたという。
「アンタがよくちんぽをけつあなに挿れてもらっているピピンさんからは聞いたと思うけど、子どもの頃は『ぶんかだいかくめい』ってのを間近に見て、それから大学の講師になってから教え子達が加わった民主化運動に手を貸して、『てんあんもん』っていうところに居座ったんだ」
その運動は反乱とみなされた。『きょうさんしゅぎ』と呼ばれる王政の一形態をとっていた『ちゅうかじんみんきょうわこく』は、軍隊で鎮圧することにした。
「まったく、あれは国がやるような真似じゃなかった。ならず者のやり方だった……」
軍が都の皇帝宮前広場に集まった学生たちを鉄の馬車に轢き殺したり、連射が効く鉄砲で撃ち殺したりして追い払ったそうだ。
乱の首謀者の多くは裁判にかけられ、刑が重い者は牛裂き(手と腕を四体の牛に縄でつないで引っ張る処刑方法。)や凌遅(身体の肉を削りとりながら命を奪うという。)を受け、軽い者でも男性器や陰核を削ぎ落とされたり、両足の腱を斬られたあげくに、とても貧しい属国の豪族の性奴隷にされたという。
「俺の教え子達もあの事件のせいで、多くが人生を狂わされちまった……」
「ひどいものですなあ……」
「前世の俺が死んだのは、その事件の3年後ぐらいにだよ。ピピンさんから聞いたけど、前世のあの世界の『ちゅうごく』は、『にっぽん』みたいな経済大国になったらしい。みんなはあれを目指していたから殺されたと思ったのに、あれに近づいたようだ。何だったのだろうな、と思ったよ……」
『ニッポン』にはいろいろと恨みはあるが、でも憧れの『みんしゅしゅぎ』だけはあった。ピピン王子の前世の母国であった『もんごる』という国も『きょうさんしゅぎ』という強権的な絶対王政を敷いていたが、彼が生きていた頃には『みんしゅしゅぎ』に近くなったそうである。
【ギルバート=カツランダルク注:読者諸氏には異界の国のことについてよくわからないと思われるが、民主主義とはゲースティア共和国が政治制度だ。俗に言う議会制民主主義がそれである。対して、『きょうさんしゅぎ』とは中央政府の一党独裁政党が国を運営し、富の再分配と福祉の充実、市場の行き過ぎた相場の強権的な規制などを行う、平等を重きにおいた政治思想であるが、中央政党が権力者となって暴虐を働く場合が多い、と転生人たちが書いた文献で記されている。】
仕事のことと食い物のことと性交への欲求であたまがいっぱいの多くの者にとって全くわけのわからぬ話となったが、ローラは興味深く傾聴していた。もちろん、このジャン少年のちんぽをしゃぶしゃぶしたり、膣に挿れてもらって「はひぃ♡」と悶えながらであった。
この女はジャンに、あることをしつこく聞いた。『だいやくしんせいさく』と『ぶんかだいかくめい』についてである。異界の本当にあるのかどうかもわからぬ国で為された政策と政治闘争を、ジャンは冷たく吐き捨てた。
「地獄みたいな世の中だったよ。『きょうさんしゅぎ』なんて幻想だった、とみんなが幻滅するぐらいのな。あれに比べたらこの世界はゆるくてぬるいぐらいだ。アンタみたいなとってもかわいい女の子とこうしていちゃいちゃできたり、何よりも大好きなムーランさんと一緒に過ごせるからな」
この転生人は自分の養い親となったサキュバスを深く慕っていた。
「なにせ、俺の初恋の先生によく似ているからな」
「ムーランさんが、ですかね?」
ジャンは嬉しそうに微笑みながらうなずいた。
「そうだよ。で、俺のちんぽから出すものをアンタにやるのも今日は仕舞いだ。ムーランさんの為にとっときたいからな!」
ローラの股に割り込んでいたジャンは、めいいっぱい力を込めて押し出した。声を放ち精をぴゅるっと放った。
「……ふう。ローラはおっぱいがでかでかなのにまんこはきつきつでたまんねえな。そろそろ1時間経ったな」
「はあい♡ そのようでございますな♡」
「おいローラ。腰を動かすんじゃない。今晩ムーランさんとできなくなる」
「へいへい……」
ローラは自分から腰を引いた。少年の青臭い、新鮮な精液が股からこぼれ出た。避妊を施さないと孕んでしまいそうな濃い匂いを放っていたが、すでに子を産めなくなっているローラには要らぬ心配だった。
外か会場の入口あたりで、お迎えが待っているだろうと話しながら支度をしていると、ステージのあたりからムーランの叫び声が聞こえてきた。
「はおっ♡ ぬおおおおおおおんっ♡」
悦楽がもたらす叫びであった。もしや、と思ってジャンは控えの部屋から急いで出た。
「ぬおおおおおおんっ♡ おおおおおんっ♡」
でっぷりと太った褐色肌の男が、腰布をめくって尻を出し、大きく足を開いてかがみながら、ステージの上でムーランと交わっていたのだ。
腕をそらして床に手をつくムーランは素っ裸で、薄い乳房の先を天井に向けながら絶叫を続けていた。彼女の下腹には、桜色の円形に近い紋様が浮かび上がった。淫紋と呼ばれるものだ。サキュバスのある程度以上の実力の持ち主につくという。
男の下半身はとても太くて筋肉が発達していた。前かがみになりながらも力強く腰を振り、とても大きなきんたまをぶらんぶらんと揺らしていた。
「おわあああっ♡ す、好きなだけ放っちゃっていいから、腰を振るのをとめないでぇ♡ ピピンさんっ♡」
ムーランと交合を為していたのはピピン王子だった。彼は『おすもう』に練達した武人でもあった。鍛え上げられた筋肉は無理な格好でも激しく前後に動き、野太い陰茎でもってムーランの股の中心を削り込んでいた。
「おあっ。い。いいですよっムーランさん。すごくきもちいい……」
ピピン王子もムーランの膣の具合がたまらないようだ。彼の大きな男根は、たっぷりと濡れた吸精魔の中をまんべんなく往復し、その起伏と締り具合を確かめていた。尻の筋肉とアヌスが大きく動いていたのはその為だった。
「お、おおおっ……!」
うめき声とともに、王子の縦割れて崩れたアヌスとその下が
ここで終わってくれたらジャンは冷静になれたかもしれない。しかしピピン王子は続きができないかとムーランに求めてきた。彼女は歓喜の涙を浮かべながらうなずいた。
まだ硬いままのペニスと亀頭は、自分の精液を新たな潤滑剤として動き始めた。射精したての男性器は表面が敏感になっていた。ピピン王子は感度が増した性交に吸い寄せられた。
「おいこら! ローラを迎えに来たんだろ! ムーランさんからさっさと離れろ、『もんごる馬賊』!」
「ん、んん……はへ?」
ピピン王子が振り向いて、一瞬だけ大変気まずそうな顔になったが、こくり、とうなずいて腰を振りだした。次なる射精に入ろうとする陰茎の求めが勝ったからだ。
「終われ! だいたいお前、この劇場の関係者じゃないじゃねえか! ステージの上はご法度だ! せめて下で降りてからやれ!」
吸精を為して男以上に全身の感度が良くなり、悶え狂っていたムーランがやっと振り返った。
「ああうう♡ ジャン、ピピンさんは今晩から始まる新しい演目に出るのよ♡ ローラのお迎えじゃないわ♡」
「……きいてないよ?」
「昨晩も一昨日も、おファックをしながら言ったじゃないの♡」
ジャンはようやく思い出した。ムーランに足コキをやられて喘ぎながら聞いた話をだ。趣向を変えた『ポール』でダンスをするという話である。まさか、と思った。
「じゃあローラのお迎えに来たってのは……?」
その人物は暗がりで、ラプンツェルの長い毛髪にくるまれながら手を上げた。ミツクニュモスが顔を出した。彼は「ふわっ♡ ふわっ♡」と声を弾ませているサキュバスと交合の真っ最中だった。
「ああすまん。これが終わったらローラと帰るよ」
「そのデブも連れてけ!」
「いや、ピピンさんは今日のステージのゲストだぜ?」
そういう事だ、とムーランが微笑むと、ジャンは悔しくて涙をこぼしてしまった。ローラが彼の背に乳房を押し付けながら抱きしめてやった。
「もう一回、私といたしますかね?」
「ちくしょう! 俺は男なんだっ!」
ジャンは惚れきっている師匠に、わがままを通すことはできなかった。
□ □ □ □ □
さて、淫魔ムーランの新たなステージ演目のお披露目である。その晩の劇場も、たくさんの観客たちが集まっていた。この街の住民ばかりだが、数は200を超えていた。
どの客らもムーランとラプンツェルの『ポールダンス』と、その後の『まな板ショー』目当てにやって来たのだ。
今日は新しいショーが始まると聞いて、皆がその話でもちきりだった。彼らは劇場の収入源の1つである、映像術式で上等な紙に転写したラプンツェルやムーランのどすけべな写真集の最新刊を手にとって、どんなものだろうかと語り合っていた。
開演時刻になった。劇場のあちらこちらにつけた拡声の魔道具から、ジャンのアナウンスが流れてきた。彼は手伝いのサキュバス数名とともに、音楽を流す道具を置く部屋にいた。
「えー、みなさま。大変長らくお待たせいたしました。当劇場の今宵のプログラムを開始いたします」
それまで薄暗かったステージが明るくなった。天井やステージ縁の照明石の灯りがついたのだ。それからステージの中央とその左右ある鉄棒に強い光があたった。
「それでは、拍手をもってお迎えください。わが劇場の舞姫、ムーランとラプンツェルの登場です!」
拡声器から流れるジャンの声とともに、音楽も流れ始めた。金属的な音質の弦楽器による、淫気を催す調べであった。
舞台袖からムーランとラプンツェルが現れると、皆が拍手し彼女らの名を叫んだ。ムーランとラプンツェルは両手両足に銀の飾り輪をつけ、透けて見える薄い絹布で乳房をゆるく縛っていた。股は月経帯の様な、尻に食い込む小さな下着で覆っただけであった。
ムーランとラプンツェルが鉄棒を掴んだ。最初の演目の開始だ。ポールに腕と脚を絡ませた2人は大きく回り、一旦止まると背を反らした。観客らはムーランよりも乳房が大きい、ラプンツェルのほうに目を向けた。激しい運動のせいで、上向いた乳房がぷるぷると揺れていたからだ。
「おおう、ラプンツェルちゃん!」
「乳首がたっとるよー! あとでぺろぺろさせてくれよなー!」
観客たちの卑猥な声にラプンツェルは微笑みかけて演技を続けた。ポールに股を挟んで勢いよく回った。
「……はわわわぁ♡」
敏感なところがこすれて気持ちよくなると、一枚の薄いもので覆われていた陰裂から愛液が垂れ出てきた。さらに密着させて回ると、愛液はまんべんなく染み込んだ。そして次の一回りでそれは破けた。ラプンツェルの後ろが、はらりと外れた。
「おおおっ!」
その月経帯のようなものは薄い紙でできていた。水につけるととたんに溶けて破けてしまうような、上質の便所紙で作ったものだった。ぬめりとしていてちんぽをくわえ込むのが好きそうな、桜色の陰裂が丸出しになると彼女は鉄棒によじ登り、右脚をかけて左の脚を高々と持ち上げた。観客たちの目に彼女の女陰と肛門が丸見えになった。
「おおっ! きれいなおめこじゃけえ!」
「ラプンツェルちゃん! あとのまな板ショーでやらせちくり!」
濡れそぼったまんこを凝視しながら、観客たちが歓声をあげる。ラプンツェルは微笑み、長い髪の毛を鉄棒に絡ませて腕と脚を離した。彼女の長い髪には強い力があった。彼女はそれに持ち上げてもらったまま、両足のつま先を手に掴むと、中空で丸出しにした股を観客らに披露した。
ムーランも負けていなかった。同じ様に鉄棒を股にからませてくるくると回り、愛液で下着を破くと、脚を離して背を反らせ、鉄棒を握ったまま逆立ちをした。前がめくれてきれいな割れ目を見せた後、両足の裏で鉄棒を挟み、そのままの態勢でくるりと回ってみせた。ムーランは技巧派であった。
「すっげえのう! ムーランちゃんは!」
「魔界の戦士だったのかな? 聞いたことある?」
「全く知らん。でもムーランちゃんのまんこは形がとってもきれいだのう。1日中しゃぶりつきたいぐらいじゃ!」
観客たちは、皆が陰茎を怒らせていた。この2人の股から漂う愛液にまみれた女陰のせいだ。サキュバスの性器は強い催淫効果をもたらす、甘いにおいが常に放っていた。
そうしたポールダンスでの演目はしばらく続いた。観客らは先走り汁を垂らしたり、中にはもう精液で股を濡らしている者もいた。ジャンによるアナウンスが出た。
「さあて、皆様。これからが本日のメインとなる新しい演目……ええと」
香盤表に目を通していたジャンは、声が詰まってしまった。その演目の名前がどういうものか、想像がつかなかったからだ。
「我が劇場自慢のムーランによる、『どすこい
戸惑いが感じられる声とともに、ステージの前面中央にあり、『まな板ショー』に使う円形の回転台が突然穴を開け、そこからゆっくりと大きな人影がくるくると回りながら現れた。
でっぷりと太った力強そうな褐色の巨体で何一つ身につけておらず、大きな図体に負けぬ亀頭むき出しの巨根と豪勢なふぐりをぶら下げていた。男色において、でっぷりと太った男を好むシマナミスタンのドワーフらが目を見開いていた。
「おおっ、あれは!」
「イズヴァルトさんとこのむちむちくろんぼ坊っちゃん……ピピン王子ぞな!」
裸の女が美しく舞うのを楽しみ、ついでに踊り子に手を触れてちんぽで喘がせるのが目的のこの劇場においては、あまりにも場違いな男の裸であった。
しかし街の者たちは、ピピン王子が言い寄って来た女たち……ヘラやオクタヴィアだけでなく、亜人の女達やムーランなどのサキュバスをちんぽでアヘらせるのを見てきた。彼女たちが青姦や公衆の面前でのわいせつ行為を求めたからである。
このピピン王子が精力絶倫で、優れた『竿役』であることを存じていた。ムーランが近づいて彼に絡みついて、観客らはいよいよ期待を高めた。演者のラプンツェルや劇場の裏方の者たちもである。
しかしこの中で唯一、期待しない者がいた。ジャンである。彼はこの後に何が起こるのかを想像し、席から立ち上がった。側にいた効果音装置担当のサキュバスに止められた。
「ぐぬ……ぐぬぬ……!」
「だめよ、ジャン。これは演目なんだから!」
「で、でもあいつとムーランさんが、このままだと!」
「落ち着きなさい! アンタ、あれがあたし達サキュバスの習性というやつなのよ! ムーランさんに惚れているのわかっているけど、貞操なんてもんを考えちゃだめよ! あんただって散々いろんな女の子を孕ませてきたじゃないのっ!」
ジャンはぐうの音も出なかった。ムーランは前世の片思いの相手だった、あの学校の先生ではないと自分に言い聞かせて無理やり落ち着かせた。席に座った。
その間にステージのムーランは、回転台の上でまわっているピピン王子が自分と相向かい、うっとりとした目つきをして彼の身体に抱きついていた。
王子はゆっくりと腰を落とすと、彼女は自分の中腿を王子の脚にかけ、そそり立ち始めた陰茎を己の秘所に導いた。
「んうっ♡」
ムーランは性器の結合が観客たちに見えるよう、腰をあげて勃起に身を委ねた。王子は膝に手をつけ、右足をゆっくりとあげて伸ばして肩のあたりにまでつま先を立てた。
『おすもう』の四股、そのものであった。彼女と絡まって、左足一本で立ったという格好だ。
「おおっ!」
「おまんこしたまま、あんなに高く持ち上げられるんか!」
ムーランは自分の奥深くまでペニスが入っているのを感じ、「おほっ♡」と声をあげながら両手を伸ばすと、宙に浮かせた。悦に浸る彼女が流し目を送ると、ピピン王子は己の尻を腰を小刻みに動かし始めた。
台はまわり続けていた。観客たちはピピン王子が尻にえくぼをつくりながら、ムーランの淫ら穴をぬちゅぬちゅと音を立てさせている様子を、じっくりと眺めることができた。
王子のキンタマがゆらんと動くたびに女陰の襞はぐにゅりと伸びたり縮んだりし、蜜を垂らして彼女の真っ白な尻に伝った。
「はおっ♡ おおおっ♡ きもぢいいい♡」
ピピン王子の亀頭が膣壁をなぞるたび、彼女の尻穴は気持ちよさげに収縮を繰り返した。観客たちはつばをのみこんだ。しかも、男色家のドワーフらにとっては一度で二度美味しい演目であった。
「ほおおおおっ♥ むちむちくろんぼ坊っちゃんのけつあな、たまらなくいやらしい形をしておるのぉ♥」
ピピン王子のでっぷりと太った尻の真ん中にある縦割れた尻穴が、ひくひくと動いていたのを見ていた。
「い、挿れたい……あのおでぶの尻、どんな抱き心地がするんじゃろうか?」
その声が聞こえたのか、ピピン王子はやや開きっぱなしだった尻穴をきゅっと閉じた。腰を小さく動かしながら、仰け反るムーランの腹を見た。すっきりとして美しいそれを見て射精欲が増してしまった。
「ほおお♡ あおおおっ♡ ピピン、もうそろそろ、いきそうっ♡」
すでに果てて次の波が襲っていたが、ムーランは彼の劣情を誘うためによがってみせた。ピピンの腰の動きが大きくなった。
ばちゅん、ばちゅん。ねちっこい音を立ててムーランを責めた。下半身に負担をかける態勢だからか、蟻の戸渡りはすでに限界であることを知らせる、甘い痺れに満ちていた。
観客たちはピピンとムーランの結合に、息を殺して見入っていた。そうして、だらりと垂れて揺れていた陰嚢の付け根が、力強く脈を打った。
「……あっ!」
「ほおおおっ♡ な、流れてくるうっ♡」
この2人の身体が一番深いところで合わっていた場所が、白濁の液で洪水を起こした。どろりとしたものがムーランの割れ目からこぼれ、そのねばっこさを示す様に長い長い糸を引くのを見た観客たちは「もっとやれ!」とけしかけた。
「ピピン、きもちよかったわ♡ せーえきもどろりっとしててすごいわぁ♡ もっと、おねがぁい♡」
甘える声にやられて、ピピン王子はまたも腰を振り始めた。性交に狂う彼はおろか、おかしな態勢での色っぽい性交を見るのに夢中な観客やラプンツェルは気づかなかった。彼女の淫紋が浮かんだことと、この時、子宮の様な形の真ん中に、にわとりの卵みたいなものが一瞬だけ現れ、消えたことを。(※注1)
『どすこい男肉ポールダンス』がまだ終わらぬことに、我慢していたジャンは、とうとう堪忍袋の緒が切れてしまった。
「ふざけんなあの野郎! ちくしょうめ、あいつの『保護者』に訴えてやるからな!」
さて、サキュバスの踊り子を慕うこの転生人の少年が言った、ピピンの『保護者』とは何者であったのか?
その続きについてはまた、次回にて。
【※1 ギルバートカツランダルク注:サキュバスは吸精中に排卵が起きると、淫紋に卵やおたまじゃくしに食われている魚卵の様な絵を浮かばせるという。その場合は大体、避妊術式の効果が一時的に消え失せるそうである。】