聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
活動を初めてから7ヶ月が経った。
コンゴウアミダラデンの魔竜の元に、ヴァネロペに伴われた『ゆうしゃみならい』と『軍師殿』がやって来た。顔を見せて話を聞かせるだけでなく、月に一度の『軍師殿』の体調確認の為にだ。
この女は不安材料を抱えていた。1年ほど前にここに来た時、あちこちに病の因子があった。体内魔力の中枢が崩され、彼女の片方の先祖の血が、致死遺伝子を発動させ出したからだ。
その魔力の中枢というのは子宮と卵巣にあった。卵巣が病気か何かで破裂して切除を行った。ゆえに魔力回路がズタズタになり、魔法の才が殆どなくなった。
しかし、それも『先祖返り』である程度は持ち直せた。念話魔法だけだが今は使えるようになった。せいぜい30メートル先の相手としか通信できないが、初めて会った時より遥かな前進だ。
『先祖返り』の進行度は、瞳の色の変化で大体わかった。今、連れて来た医務室で、チワワとダックスフンドをかけ合わせたような犬型の魔族の医者が、『軍師殿』の両方の瞳の色を確かめている。瞼を広げて観察していた医者は、付き添っていた魔竜にこう告げた。
「『ゆうしゃ』達のお陰ですね。だいぶ進んでいるようです」
「せやな。あいつら、おめこばっかしたがるクズばっかやけど、一応はあちらの神さん達に愛されとる祝福された子、ってゆう訳でっしゃろな」
「はい。彼等のちんこから出す汁は、大量の魔力を有しておりますし、浴びた者の身体を活性化させますからなあ。それと」
ここに来て『先祖返り』の進捗度がかなり高まっている。縁がけが赤紫色だった瞳が、今ではうっすらとした紅色になっている。今現在では30%程という見立てだ。
「あの御仁のちんちんから出る汁のせいもあるでしょうな。おしっこではありません。前立腺が作る液体ですよ。ああもちろん。精巣が作り出すものが混じった前立腺液が、ですけどもね」
まだるっこしい言い方をするが、要するに精虫とそれを含む前立腺液にそれがある、と言う訳だ。魔竜も知識として知っていた。シゴデキサキュバスは男性の内分泌腺にも気を配る。その為の養生術式も一通りマスターする。まともな淫魔はただのテイカーでは無いのだ。
「さて、と。もっと隅々を調べましょう。触診と参りましょうか、服を脱いでくださいね」
「はーい!」
『軍師殿』が義手で服を脱ぎ、100センチを超えるバストと美麗な『おケツ』を出した。お腹の肉はややぽよんとしていたが、前よりは体つきがシャープになっている。
サキュバスのムーランに教わっているポールダンスと『ゆうしゃみならい』と一緒に行う基礎鍛錬と(彼にとって)過酷なセックス、それから、山がちなカイロネイアでの暮らしがそうさせたのだ。
ムーランは週に1度、『ポールダンス教室』の教室と『遠征公演』とで相棒のラプンツェルと共にでニラッサの郷に来るようになっていた。『軍師殿』は毎週1回、他のエルフ達に混じってレッスンを受けていた。
今では義手義足が無い状態で、ぴちぴちと魚みたいにはねることができるようになっている。つまりは十分な筋肉が戻った、というわけだ。
「ううむ。いつ見ても素晴らしい身体ですね……ちんちんがおっきしちゃうスケベボディですな」
「あんさん、発情せんでさっさと診ておやりなはれよ?」
「いやいや、これは発情せねば終えられない診察ですよ」
医者は白衣の裾から勃起したちんぽを出した。30センチ近くある犬型のちんぽである。みょんと伸びた赤黒いそれをぶるぶると震わせながら、ベッドで寝る『軍師殿』のおっぱいや太ももを触りだした。
「ふむふむ。しこりなどはございませんな?」
それではうつ伏せになってと呼びかける。背中の筋肉が発達し出していた。尻はあいかわらず、柔らかいお肉でいっぱいだ。形が良く、尻の女神という仇名にふさわしい。
犬型の獣人の医者は、勃起したちんぽをゆらんゆらんとさせながら尻を触り続けた。見てられへんわ、と魔竜は嘆いたがそうはいかない。この女の診察が終わるまで見届けなければならないからだ。
「……こちらもよし。では、中の具合も確かめて行きますね。さあ、仰向けになって股を開いてください」
「はーい♡」
『軍師殿』は屈託の無い笑みを浮かべて股を広げた。黒ずんだところが無く自慰行為もして無さそうな、処女のそれみたいなヴァギナである。沢山のちんぽを咥え倒していたし、クリトリスは常時むき出しであったが。
犬型の獣人ははっはっはっ、と息をしながら、その裂け目に勃起したものをずっぽりと挿れた。
「ふうんっ♡」
「お、ちゃんと濡れてますね。咥え込んできましたよ? ここは擦り切れることが無いようですね。前回と同じですよ。おおおっ……」
やや洪水に近い潤いぶりと生温かさに、医者は興奮してついつい腰を激しく振ってしまった。『軍師殿』の膣は搾精器官として抜群に優れた名器である。肉厚で柔らかく、しかも絞って来る感触に耐えきれなかった。すぐに射精してしまった。
「あううう♡ はやいよー♡」
「おああっ……はあ……す、素晴らしい。しかも育っているようです……前より30秒も早く、私をイカせるとは……」
吸精力が増しているようだ。発情する『軍師殿』がかいた汗のにおいもたまらなかった。性欲を活性化させるにおいである。射精してもちんぽは収まらなかった。
「も、もういっかい……よろしいでしょうか?」
「うん♡ いいよ♡」
「あのなあ、2人とも、診察はもうええやろ? あんさんのちんぽ汁はほかのコの為にとっとき?」
しかし医者と『軍師殿』は止めなかった。こうなると無理に引きはがすのも気の毒だ。魔竜は2人の気が済むまで外で待った。
30分して、すっかりくたびれた様子の医者と、肌を一層つやつやとさせた『軍師殿』が部屋から出た。医者はあまりにも気持ちが良かったから、短い間に5発も中に出したと笑って言った。前回の診察では2回で済んでいた、と魔竜は思い出した。
「それほど『先祖返り』が進んでいるというわけですな。それと、あのお方の血がつながっているでしょうから、精液を搾り取れる器官から始まっているのでしょう」
「と、いうことなんだって!」
(やっぱりそうなるんやなあ。こりゃ、嬢ちゃんが魔族になったらとんでもないことになるでぇ。あの坊ちゃんは……)
もちろん、この『軍師殿』が一番好いているあの男である。ちなみにだがもうすでに恋人ではなく、夫婦となっていた。結婚式は子供の頃にあげたからやっていないが、周囲には周知していた。
コンゴウアミダラデンとカイロネイアの日々はいわば、この2人の『新婚生活』の日々というわけでもある。オクタヴィアという『側室』みたいなものがくっつていたが。
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そのオクタヴィアは、『ゆうしゃみならい』との2人目の子を産んだと聞いたので執務室に来てもらった。ハーフエルフの女の子の赤ちゃんである。おくるみに包まれてすやすやと眠るその子を、魔竜は抱かせてもらった。
「魔竜さまは子供をつくらんずらか?」
「今のところは無理やなあ。あたしがそういうのこさえると、王位継承がどうのとかうっさいのがわいて来そうやし」
魔竜は子供は欲しいとは思っていた。夫は余計な口出しをしない控えめな性格の者を望んでいるが。魔界の大貴族にはなかなかいなかった。婿探しについては難航していた。
「まあ、いろいろと面倒なことが起きるってわけずらな?」
「そういうことやで。けど、この嬢ちゃんはほっそりとしてはるわあ。あんさんみたく、きれいに育つやろなあ
「まあ、こっちはおらみたいに育つずら。もう1人、ルチアは父ちゃん似になりそうずらな。どっしりとしているずらよ」
身体が、ということではなく骨太というわけだ。オクタヴィアの娘のルチアはそうなる運命にあった。割と多産な女戦士にである。
「で、あんさんと『軍師殿』との仲はどうなっとるん?」
オクタヴィアはさらりと答えた。やきもちは妬いているが至って普通の仲である。おまんこなめなめを含んだ仲良しをしょっちゅうやっていると。
「まあ、おらのことを『ままー!』とか甘ったれた調子で呼んでくるのはどうかと思うけどな。あの嬢ちゃんは大人あかちゃんずら。がきんちょずら。転生人のくせに20年間に培った精神ちゅうもんが消え去っているずらな」
「はあ。そこが可愛いところだと思うねんけど……」
「いろいろとあってああいう感じになっちまったみてえだけど、ちょびっとばっかし腑抜けおるずら……頭はよく回るけどな」
『軍師殿』はまた、本来の才能を発揮しだした。軍事ではなくビジネスに関わることだ。自然豊かなカイロネイアの観光事業だ。
様々なアイデアを出してエルフの部族長らに持ちかけた。例えば、褐色エルフ達が移動手段に使っているマンティコアを用いた商売だ。遊覧観光や、険しいところにある名湯への移動に使う。
この話に『マンティコア牧場』を擁する、クシガタールの郷長が乗った。後の世に『サーガ』で語られているのと同じく、真ん中が開いていて股と尻が丸見えのドロワーズ、のようなズボンを履いている少女だ。ダフネ=サエグサスという。
まだ幼い
ダフネは親戚筋にあたるイーダルの郷長に連絡した。お金持ちが多いイーズィ方面相手の商売だ。イーダルは特に、街道から外れた周辺に『秘湯』やキャンプ場として良さそうな景勝地が多かったから、観光ビジネスが見込めたのだ。
「それから、あの嬢ちゃんはカイロネイアの水路を整備しろ、と申し出てきたずら」
「ほう。そんなものがあったんか?」
「ほうずら。トンネル水路のことずら。スーワシューロ時代までは使ってた。背が低い船なら通るずら。陸路で事足りる、ってんで整備をほっとらかしにしてたけどな」
全部ではなく一部が対象である。一応だがカイロネイア=エルフは、内陸部にミナッカミニアとの太い連絡路を作ろうと考えていたところだった。
これまでは大陸西側の沿岸部を伝うルートがあったが、あちらは海が荒れるし水賊が多い。山地とつながる河川が無いので、山地北端のナエバニアに向かわなければならなかったのだ。
『軍師殿』はカントニア大陸の地図や水流の速さの情報、カイロネイアの古い水路図から、最短のルートを割り出して提案してきた。もうちょっと話を突っ込んで精査する必要はあったが、目の付け所がなかなか良い、とオクタヴィアは感心していた。あの嬢ちゃんは戦略の参謀向きずらよ。
「あの嬢ちゃんが20年カイロネイアにおったら、見違えるぐらいに発展するかもしれねえずら。このまま置いていいか?」
「そもそも、『ゆうしゃ』になる旅やで? 1か所に定住させるのはあかんねん。そりゃそうと、ホーデンエーネンからの余計な情報はちゃんと防いでおりはるやろな?」
「周辺ならヴァネロペさんがしっかり防いでいるから、申し分ねえずらよ。あの人の防諜まわりの術式は鉄壁ずら。もちろん、おらたちも箝口令を布いて守っているずら」
ホーデンエーネンのことというのは、イーガで育てられたマイヤの娘が突如として現れた件だ。
ロゼという名前だが、正式に王族として加わったゆえにホーデンエーネン風にローザと改名したそうだ。蒼にも見える黒い髪が美しい、12歳の年若き佳人であった。
その彼女は、母親とその祖の血を濃く引いているがゆえに、人前でうんこをぶりぶりとひねり、精液摂取を毎日するそうだ。
性愛の相手はもっぱら、衛兵やそばにいる男たちだ。『おしゃぶり』や『しりあなえっち』をしているそうだ。特に、国王の弟ととても仲が良い。廷臣たちの間では王弟の妻に、という声があがっていた。
「あないな話を耳に入れたら『修行』の支障になるでえ?」
『母親』はきっと、ロゼの顔を見たがるに違いない。イーガに残している息子にも会いたいとぼやいていたが、愛する人の今後を思って我慢していた。
「抜かり無くやっておるんやろな?」
「もちろんずら。でもそろそろ、カイロネイアから出たほうがええとは思っておる。ツックイーの衆が『ゆうしゃみならい』さんの話を聞きつけて、こっちに寄こせとうるせえしな」
特にパオレッタとマリアの2人がクソうるさい、とオクタヴィアは嘆いた。だったらカイロネイアに来ればいいだろうに。
しかしそうもいかないようだ。最近のサガミニアの情勢はよろしくない。欲深いマリーヤ王国がエドニア攻めを企図し、その背後にあるサガミニアの盗賊や傭兵団に資金を提供して軍事活動を起こさせていたのだ。
その為、エルフの傭兵団の実質的な頭目でもあるパオレッタとマリアの姉妹は、サガミニアの自治都市の要請を受けて治安維持に忙殺されているわけなのだが。
「おらの考え、ちょっと聞き入れてもらってもええずらか?」
魔竜はオクタヴィアの提案を聞いて腕を組んだ。今現在、ヒラッカの港町でイーガ王国の外交官として1年以上滞在している、ある人物とその麾下についての情報を交えてだった。
「『司祭騎士団長』さんと『ゆうしゃ』の連中に、おら達エルフやイーガのそいつらを加えて、マリーヤをちょいと懲らしめてやりてえずらよ」
「『ゆうしゃ』はんらをせないないくさに使わせてくれ、ってことでっしゃろか?」
「ほうずら」
攻められそうになっているエドニアの義勇軍に加わるのだ。報酬はエドニア王からもらえばいい。ヤギウセッシウサイとツダサンチョーの2人が担っている『氷雪の栄光』探しは難航し、いまだ見つからないというのだから、義勇軍をやる時間はあるはずだ。
「でもそのイーガから来た外交官っちゅうんが、いろいろと面倒なことになりそうやな」
「いやいや、そうでもねえ。癖はあるけど根が素直でよいこずら。そいつの付き人ってのが結構なヘタレで懸念材料だけど、あの嬢ちゃんの心強い仲間になってくれるずらよ」
ちなみにだがすでにオクタヴィアは、その顔見知りの外交官には打診してある。
それから付き人というのはこどものちんちんみたいに大きなクリトリスがついている、ぱっと見では美男子に見える女執事だ。ずっとホーデンエーネンにいたらしいが、ロゼと入れ替わりで戻ってきたという。
「まあ、ええねんけど……『ゆうしゃ』はんたち、そろそろ半年以上頑張ってはりますけど、どうでっしゃろ?」
『ゆうしゃ』だがこの時すでに2人死んでいた。理由はエルフたちとの乱交漬けの毎日で、生命力を使い果たしてしまったからだ。
「多少は勘が戻ったみてえだけど、期待は全くしてねえずらよ」
あいつらは見掛け倒しの技ばっかりを使う、とオクタヴィアは吐き捨てた。それから、世界を救った、という自負がまだしつこく残っているから、どうにも人をナメているところが見受けられた。
「あの小僧どもが若すぎる、ってところもあるけどな」
ついて来た『ゆうしゃ』たちで、25歳を超える者はいなかった。まだ20歳そこそこだ。10代後半だっている。
(これから伸びるだろう、って言いたいわけやろうな。)
魔竜はその評を、好意的に受け取る事にした。