※この作品はR-18です。

聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ   作:CHACOとJAGUAR

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第六十一回 上

 ホーデンエーネン王国暦358年も、年の瀬となった。

 

 その間、ギルド協会からの様々なクエストを完遂させ、ローラが屁をひりながら考えた新ビジネスで名声を得たイズヴァルト達は、カイロネイア=エルフの郷長達から感謝のプレゼントをもらった。イーズィ王国の観光旅行がそれであった。

 

 かの王国はカントニアの南西部にあるイーズィ半島と、カイロネイア山地南部のハコネイア地方を領し、海産物と温泉に恵まれた国。海運も盛んで、シマナミスタンのアワッヒドやとトサヴァールとも交流が密だった。

 

 特に王都アタミシアは湯治場と海水浴場に恵まれた、カントニア南部でも屈指の保養地で、半島の反対側にあるミシマニアの港町と並び、カントニア各国の富豪や貴族たちの別宅がいくつも建っていた。

 

 イズヴァルトは海岸からこのアタミシアの街を眺め、目を輝かせていた。街は海岸付近の平地から、山々に沿って築かれていた。坂に石灰を混ぜた漆喰づくりの家々がたくさん並んでいた。

 

「なんと……街を守る城壁が……ござらぬではないか」

 

 アタミシアだが、アタミシア湾を囲う西側の山地に築かれた都である。王城は西のクルメイア山に築かれていた。東の湾以外、ぐるりと山々で阻まれている。それが天然の城壁となっていたのだ。

 

「イズヴァルトさん、感心するのはそこずらか?」

 

 もっと面白いところを感心しろ、とオクタヴィアが言った。彼女は生まれたばかりの子を背負っている。イズヴァルトとの間の二人目の子であった。シルヴィアと名づけられた。

 

「感性が剛直過ぎずら。もうちっとばっかし惰弱になったほうがええずらよ」

「さようでござるか……?」

 

 眠っていた赤ん坊が目を開け、父親の姿を見た。あうあう、と言って母にせがんだ。譲り渡されて抱き上げたイズヴァルトは、ふにゃふにゃと口を動かす娘に微笑んで、尖りがちな耳をつまんだ。

 

「拙者は出世よりも、かわいいあかちゃんと遊んでばかりいたいぐらいに惰弱な男でござるよ」

「武人のくせに調子のいいことほざいておるずら。まあ、イズヴァルトさんはいくさびとでなけりゃ、託児所の園長さんになってたかもしれねえずらな」

 

 この男はとかく子どもには懐かれていた。犬や猫といった動物にも。この時、彼の足元には街の子どもたちや犬猫が集まっていた。荷車にローラを乗せて海岸沿いの道を練り歩く、奇妙な男に興味を持ったからでもあった。

 

「にいちゃんにいちゃん」

「このかわいいねーちゃんはどうしてうばぐるまっぽいのにのってるの?」

 

 ローラは義手を外してみて子どもたちを驚かせた。

 

「わっ!」

「あはは。わたくしがこんな身体になっちゃったばかりに、こうして助けてもらっているんですよ」

「へえ、そーなんだ! たいへんだねー!」

 

 子どもたちはローラが外して寄越した義手を手に取り、興味深そうに見た。この街の子供らは不具の者を蔑み、からかう者はいなかった。イーズィが豊かで、教育が行き届いていた国だからだ。カントニアの他の国々ではそうはいかぬ。

 

「あうー。あうあうー」

 

 イズヴァルトに抱かれていた赤ん坊が声をあげた。物欲しそうな響きであった。シルヴィアはローラの胸元を目にしていた。

 

「ローラ、その子におやつをあげてくれねえずらか?」

「どうぞ。さあイズヴァルトさん、シルヴィアさんを抱かせてくだされ」

 

 ローラは左の義手で、開いた胸元を引っ張り下ろした。ぽよん、とした美しくて大きな乳がまろび出た。イズヴァルトから赤子を譲り受けると、かわいい唇で桜色の乳首に吸い付かれた。

 

 んぐんぐ、んぐんぐと飲みだす我が子を見てイズヴァルトは呟いた。

 

「ローラどのはたくさん乳が出るのでござるな?」

「その子もすっかり、ローラのおっぱいにはまっちまったずら」

 

 ローラはうれしそうにうなずきながら、景気よく飲むローラの顔を見た。この女軍師だが、商売や軍略のアイデアだけでなく、大きな乳房から大量の母乳を出せた。特に、イズヴァルトとの交合の最中、彼によく含ませてやった。オクタヴィアにもだ。

 

 しかもこの乳というのが、飲んだ者の陰茎や女のさねを狂おしく『ぼっきり』させるという妙な力があった。美味しそうに飲んでいるシルヴィアもまた、おむつの中のまだまだ眠りについている女の部分を、みょんとさせて疼かせてしまっていた。知らぬうちに股に力を入れ、もじもじとさせていたのであった。

 

 

□ □ □ □ □

 

 

 アタミシアの繁華街は海岸からの長い坂を昇り、山の中腹にあたるところに広がっていた。このあたりは至る所に穴があり、湯気がのぼっていた。温泉の水蒸気である。

 

 暖かくもあり、じめっともするこの繁華街だが、美々しく着飾った女達が闊歩していた。この通りの店構えに理由があった。

 

 どこもかしこも、衣服や美術工芸品の店ばかりが立ち並んでいた。取り揃えているのはおしなべて、女性向けの品物ばかりであった。

 

 男よりも女の購買欲をそそるよう、銀箔や鮮やかな染料などを用いた装飾を門扉や看板に施していた。中には近くの工房で作った衣服や装飾品が、瀟洒な庭園に置かれているような、優美な形のテーブルの上に揃えられていた。

 

 そうした店だが、その数はこの当時でもおおよそ50近くあった。顧客は貴族の妻や大商人の娘。あるいは、こうした店の評判の売り子や社交界の花として活躍する、素性がわからぬ美しい花達だ。

 

 この街区はカントニアの『おしゃれ番長』と呼ばれるイーズィのファッションの中心地でもあり、激烈な競い場でもあった。イズヴァルトの時代でもこうした店は、最低でも50店舗はあったという。

 

 とはいえこのあたりはアタミシアでも、一番湯治場に近いところにあった。あたりは温泉の湯気と硫黄のにおいに包まれていた。だが装った花々達は、それこそが美容に良いと信じていたから、なおさらここを、美の中心地と定めていた。

 

【ギルバート=カツランダルク注:この繁華街は別荘地とも近い。今でもそうそうたる大富豪の別宅があることで有名である。】

 

 と、いうことではあるが、この通りは女たちが『美の集積場』と定めるよりもずっと大昔から、美とはまるで正反対にある施設が存在する。『腰湯』というものがそれであった。

 

 それは通りのあちらこちらにある小さな公園に置かれていた。小さな噴水ぐらいの大きさで円形だった。

 

 利用者はスカートを腰まであげたりズボンやタイツを脱いだりして、湯が湧き出てあふれるそれに尻をつけるのだが、底が浅く大人の男では股間が浸からなかった。

 

 元々はこのあたりに温泉場の便所があって、尻や股間を洗う為に設けられたという。しかしもはやそれが女たちの購買欲を満たす店に変わると、『腰湯』は清める為の役を失った。腰を漬けるのは男だけとなった。

 

 が、男らがこれを用いるのに別の理由があった。尻だけ熱い湯に浸かっていると、一部の通行人、特に、褐色肌の耳長の娘が近づいて来る。

 

「にいちゃん、ひまずらかー?」

 

 そう呼びかけてやって来るのは幼い子どもばかり。褐色エルフの女児ばかりだ。イーズィだが亜人達がよく出入りする土地でもあった。その多くはカイロネイア=エルフである。

 

 彼女たちはほとんど、両脇に大きな切れ込みがあって肌が見えてしまう短いスカートか、股と尻が開いて丸見えのズボンしか履いていなかった。

 

 『腰湯』に浸かる男たちに近づくとしゃがみ、割れ目をおっぴろげると、湯で濡れた石畳に向けておしっこをしだす。そこが小便臭くなる事はまず無かった。湯とともに樋(とい)に流れていくからだ。

 

 そんな中にクシガタールの郷長はやって来た。郷の数名のエルフの少女たちと共にだ。彼女は下は穴開きのズボンという格好で、股に棒をつっこんでぐにぐにとやっていた。『腰湯』に浸かっていた男のうち1人が尋ねた。

 

「豪胆だなあ。王国で一番のおしゃれスポットでもエルフの村とおんなじことをするのかね?」

「おらたちエルフに下品もくそもねーずらよ。おっぱいでかいのが好みずらか? だったら、温泉宿におればおっきな耳長としっぽりやれるのに、『腰湯』に浸かっているのは、おらみてえなのが目的ずらよな?」

 

 男はうなずいた。まあそうでもある。しかしもっと面白いものが見られるから、毎日ここに通っている、と答えた。

 

「おもしれーもん?」

「そうだ。毎日見れるんだよ。ほら」

 

 男は指を大通りに向けた。年増だが美しい女が、身なりの良い男を怒鳴り散らしていた。

 

「あいつか。さっきからうっせえねーちゃんと思っているずら。こんなところまで来て喧嘩しないでも、と思って聞いているずら」

 

 女は美貌に似合わぬ酒焼けした声で男にこう言っていた。今更あの小娘と結婚すると言い出すなんてどういうこと。あたしの10年を返してよ。

 

「もう40を過ぎているから子どもが産めないと思っているの?! 産めるわよ! 女なんだから!」

「でも君はもう高齢だろ? この10年、そういう機会があったのに、君は何かと避妊薬を飲んで避けてきたじゃないか! そのくせ自分のことを若い娘のように接しろと文句ばかり! もううんざりなんだよ!」

「男はうんこだけしか産めないくせに、女には子どもをたくさん産むのを求めるなんて厚かましいにもほどがあるわ!」

「私は商人だ! たくさんの財を生んでいる! それに引き換え君は何だ? 土産物屋の木っ端の売り子じゃないか! 15の時から働いていたというのに蓄えが無い! 愛人稼業で得た金は全部、美容や服や酒に使う! そんな不良品に情をかけてやっているのだ。世間にもっと褒められても良いのだぞ、私は!」

「なんですって! もう許せないわ!」

 

 女はカバンから何かを取り出し振り回し始めた。果物の皮を切るための小刀だった。

 

「この通りはああいうのを毎日見かける。飽きないよ」

「そうずらか。まあしかし100年前からずーっと変わらねえずら。人が違ってもやっていることはおんなじずらよ」

 

 刃物を振り回していた女が疲れ果ててその場で膝をつくと、他の通行人らに取り押さえられた。酒でつぶれた喉を震わせてわんわんと泣いた。郷長は女陰を貫いていた棒を引っこ抜き、楽しそうに見ている男を誘った。

 

「ほう。びらびらが見えているよ。よく仕上がっているね?」

「どうずら? おらとするずらか?」

 

 もちろんそのつもりだ、と男はうなずいた。郷長はサンダルを脱いで股空きのズボンを脱いで脇に抱えると腰湯の台にあがり、男に近づいた。自分の陰裂を指で開きながら、そそり立っていた彼の陰茎に狙いをつけて沈めると、気持ちよさそうに声をあげた。

 

「いいちんぽずら〜♡」

「私もだよ。良いこどもエルフまんこだ……」

 

 郷長の尻が動き出した。彼女についてきた他のエルフの女の子たちも、他の腰湯の利用者と交わり出した。

 

 腰湯に浸かると男たちは必ず、性にあけっぴろげな子どもエルフとの性交にありつく。彼女たちは感じやすくて積極的だったから、気兼ねなく楽しめるのだ。

 

 郷長は自慰道具で仕上がっていたヴァギナで、相手をたっぷりと楽しませた。ものの3分で射精してしまったが1度きりでは終わらなかった。2度3度射精するまで続くのだ。

 

 子どもエルフとの『交流』が楽しみでやって来た男たちは、彼女たちをたっぷりと貪りたかった。この男も郷長の小さな顔とスラリと伸びた脚で目を楽しませながら、なおも求めてくる彼女の為に勃起を続けた。

 

「……ふう」

 

 3度目の射精を終えたところで、「もういいかい?」と郷長に呼びかけた。彼女はうっとりとした目で「もう一回ずら?」とささやいた。

 

「わかった。ではしばらくこのまま、動かずにつながったままではどうだね?」

「そうするずら。ところでおまん、旅行客みてえだがどっから来たずらか?」

「ヒラッカからだが、ちょっと事情があってな」

 

 とある人物の側近の1人として、このアタミシアに1週間ほど逗留している。あるじとなる人物の静養も兼ねてだ。

 

「ヒラッカからとはなあ。あの博打の街の住人ずらか?」

「いやいや、私もあるじもイーガ人だよ。それと、私のあるじはちょっと『お高い』仕事をしていてね」

 

 ヒラッカ駐留のイーガ王国の外交官だと男は答えた。

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