聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
色街に立つ女は大きく分けて三種類いた。
特に美しくもなければ技巧も優れていないニンゲンの売春婦。
ニンゲンよりもはるかに美しくてしかも枯れ果てるまで絞ってくる女エルフのたちんぼ。
色街でもひときわ薄暗い路地にあって、『壁尻』や『ぐろーりーほーる』といった特殊なプレイだが、搾精名器ばかりのサキュバスの安娼婦。
イーガ人の私はエルフとサキュバスの娼婦ばかりを選んだ。特にエルフだ。どちらも安価でしかもニンゲンよりも深い快楽を与えてくれた。サキュバスの娼婦は1回につき、銅貨1枚か2枚だった。
しかしニンゲンの娼婦はぼったくりだとしか思えなかった。1晩でだいたい金貨1枚か2枚を要求する。しかも顔も技能も肉体も、貧民街の素人を抱いたほうがまだまし、という程度であった。
しかしヒラッカの男たちの多くは、私がエルフや淫魔の娼婦を好んで抱くことを物好きだと笑った。
「イーガ人には見えというものがないのかね?」
「あえてニンゲンの女を抱くことで、サガミニアの男は自分には金と度量があると皆に示すのさ」
それを聞いてようやくわかった。
ヒラッカは船乗りと博打打ちの街でもある。あの者達は男らしさを誇示したがるところがある。
私のようなケチにはできぬ、「宵越しの金はなんとやら」の啖呵を切るのを好く者達なのだ。
フジーヴァ=タルモッツ著『カントニアでの二十年』より一部抜粋。
ここ数日、ミツクニュモス=ミートパトロスは辟易していた。この街でのイズヴァルトの代理人となった彼は、イーガのイーズィ大使・フジーヴァ=タルモッツと常に行動していたが、彼のエルフ好きが度を超していたからだ。
今日も今日とてタルモッツは、『ヒラッカ通』のミツクニュモスを無理やり色街に引っ張った。昨日も一昨日もイーガ大使の下半身のご乱行ぶりを間近に見て、辟易していたミツクニュモスだったが、ピピン王子に諭されて諦めた。
色あそびなら、精力絶倫のピピンが同行すべきなのだが、彼には子どもたちの世話と同行するカイロネイアのエルフたちのおまんこの疼きの解消を務める任があった。ミツクニュモスでは過酷な役目だった。特にエレナとオリガは、ミツクニュモスになら股を開いて誘うのだ。
「はあ……」
「なぜため息をついているのかね、ヒッターチ人? イズヴァルト様の活躍がこちらにも入っているし、気分も良いはずだろう?」
サガミニア入りより1ヶ月が経った。サガミニア東部各地で、イズヴァルトと『ゆうしゃ』達によるマリーヤ軍とそれに味方する勢力の討伐のニュースが続々と入っていた。
ツックイーのエルフの衆が手掛けていた、サガミニア西部にあるマリーヤ勢力の割り出しと掃討も順調に進んでいた。彼女たちは「イキのいいちんぽが入荷できたズラ!」と喜んでいた。捕虜は死ぬまで、ツックイーのエルフの性奴隷となるのだ。
「イズヴァルトさんがらみの情報で気分は悪くならねえけど、暇人だからとあんたのお守り押し付けられたのが気分悪い。俺も通訳とか、いろいろ仕事ができるんだぞ?」
「この大陸では無用の技能だろう。残念だったな」
言われたミツクニュモスは、ヒラッカ河の川べりを眺めて嘆いた。ブライアンほか留守番組の『ゆうしゃ』達と東地区に渡ればよかった。そこには競馬場があったからだ。
イーズィ側は『ぱちんこ』やスロットといった遊戯物が置いてあるカジノばかりだが、東側は競馬場があり、競艇場があった。
賭け金の最低値が高いからすぐ、すってんてんになる恐れがあったが、エルフ相手にみっともなくなるフジーヴァと一緒にいるよりもまだマシだった。
「くそっ。シマーヅに戻れば金貨をタネに使える博打の1つや2つできるのに」
目に映るヒラッカの流れは、シマーヅの各地の河より茶色く淀んでいた。同時に潮風のにおいも一層濃くなっていた。港の近くに色街があった。すぐそばだ。
「こんにちわズラー」
背後から呼びかけられた。振り向くとエルフの女の子がいた。ニンゲンで言えば歳は11か12ぐらいに見える白エルフだった。彼女たちの実年齢で言えば1000歳ぐらいである。
「やあ、こんにちわ、お嬢さん」
タルモッツがにこりと笑って会釈する。あの郷長に負けず劣らずの、愛らしいエルフの少女であったからだ。
娘の格好は2月だというのに真夏の格好みたいであった。花由来の染料で染めた簡素なワンピースとサンダル。しかも下は何も身につけていなかった。
下から吹いた風が彼女の背中を撫でてスカートをめくると、白い尻が現れた。それを目撃した通行人達はいたが、気にしなかった。いつも見慣れている光景だからだ。
「おふたりとも、ひましているズラかー?」
「やあ。テオフィネさんかい」
このエルフの少女だが、ミツクニュモスの顔なじみである。シマーヅにいるオルタンスの知り合いでもあった。昨日もこのあたりで会った。つまりはこの辺で膣商売をやっている娼婦エルフだった。
「今日もオラたちとやりに来たズラか?」
「ん、まあね。このイーガ人の『がきんちょ好き』がね」
「ミツクニュモスさんは昨日もオラのこと抱かなかったズラねー? まあそのおっちゃんのは『がちがち絶倫ちんぽ』だからええズラけどなあ」
テオフィネは川べりの柵に尻をかけて脚を広げた。早速商売だ。タルモッツはみっともなく笑いながら彼女に抱きついた。互いの唇があわさって貪りだした。
この色街では野外の、しかも人前での行為は咎められなかった。しかもエルフの娘とやる時は誰も謗ってはならぬ、という不文律もあった。
何故ならサガミニアでもこのあたりはそもそも、耳長達の『庭』であった。この種族の領域なのだ。ニンゲンはそこを間借りしているような立場であった。
タルモッツは下のボタンを外し、いきり立っていたものを外に出した。この2ヶ月、エルフの童女達と好き放題していたそれは、ひとまわり太くたくましくなっていた。
テオフィネが脚を開き、それを受け入れると互いの腰が動き出した。タルモッツが彼女とやるのは、これが20回目となる。すっかり息があっていた。
「んぐ♡ んぐ♡ んぐ♡」
唇を貪りながらの交合が続く。テオフィネが細くてきれいな太ももとふくらはぎをタルモッツの背中に回し、強く密着すると2人の動きが激しくなった。
見てられねえよ、と思ったミツクニュモスはその場を逃げようとしたが、そうもいかなかった。いつの間にかエルフの女の子たちに取り囲まれていたのだ。テオフィネよりも小さくて幼かった。
女の子たちミツクニュモスの足元にしゃがんでいた。格好はワンピースどころかサンダルと上一枚で、下は何もにみつけていなかった。中には自然の欲求に耐えかねて、じょろろろ、やぶりぶりぶり、をいたす子もいた。
「ねーねー?」
「オラたちとおまんこするズラか?」
「銅貨2枚でええズラよぉ?」
いくらエルフとは言え、あどけない顔立ちのちびっこである。性的にそこまで強欲ではなかったミツクニュモスは「しない」と答えた。
「大人のエルフはおらんのか? どうせならそっちがいい」
「この時間はいねえズラ」
「オラたちみたいな『ひよこエルフ』だけズラ!」
「かーちゃんもねーちゃんも、荷揚げ仕事で夜まで帰ってこねえズラ」
「にーちゃん。おっぺえがでけえのが好きズラか? 残念だなあ……」
彼女たちは腰を振ったり舌を出してぺろぺろとする真似をしてみせるが、ミツクニュモスは負けなかった。エルフの女児に対する耐性は十分についていた。彼女たちに骨の髄まで吸いつくされてから、情にほだされないように己を律していたのだ。
「……どうせならデカパイがいいんだ。実は俺、カイロネイアのねーさんたちに毎晩迫られているからな」
「あーあー」
「しゃーねえズラな。山の『しまい』とご一緒かあ」
女の子のうち1人が、尻穴からころころとしたうんちを出しながらミツクニュモスに言った。
「なんなら、オラたちと一緒にサキュバスどもの店に行くズラか?」
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エルフが言うサキュバスの店、と聞いてどんなものか、ミツクニュモスには想像がついた。淫魔をいじめるのが大好きなエルフ向けの性風俗店だ。『えすえむ』という異界の言葉で言い表せる行為ができる店である。
『ゆるふわ』な容貌のタイプが多く、しかもむっちりとしたはしたない肉体を持つサキュバスは、貧乳ばかりで性的に苛烈で武闘派な女エルフの嗜虐心をくすぐる存在だった。
特にツックイーの白エルフは、淫魔への性虐待がひどいことで恐れられていた。ペンチで乳首をねじるとか、裸エプロンのみつけさせたメイドとしてこき使い、事あるごとに平手でペンペンとデカ尻を叩くなど序の口である。
大抵は新開発した自慰用の魔道具の実験台にしたり、はたまた、彼女たちの尻から出る排泄物を目当てに、無理やりものを食わせたりする。
例えばコーヒー豆だ。女淫魔にそいつを無理やり食わせると必ず、豆が消化されていない良い香りのするうんこをひねる。それを乾燥させたものは高値で取引された。食通はこぞって買った。
サキュバスにとってエルフ(特にツックイーの白エルフ)は恐るべき捕食者だった。並の魔族の術式では打ち破られてしまう。エルフたちは魔族の魔法を封じる術式も知っていた。捕らえられたら最後、干からびるまでこき使われた。
「ここズラ」
お尻丸出しのエルフの女の子たちに連れて行かれたのは、『サキュっ子ドリンクバーランド』という名前の店だった。ドリンクバーという言葉が理解できないミツクニュモスは、どんな店なのか女の子たちに聞いた。
「美味しい飲み物が飲めて、ちんちんもすっきりできる店ズラ!」
「男だったら、ちんぽからでるもんがお金の代わりになるズラ!」
そういうことかとつぶやいてミツクニュモスは店の扉を開いた。店の中はすぐ壁となっていた。
その壁からどでん、としたでかいおっぱいと、むしゃぶりつきたくなるようなすらりとした太ももと脚と、つるりんとした無毛の割れ目が生えていた。
「らっしゃっせー!」
「おちんちんが生えているお客さんですね! 特別サービスいたしまーす!」
壁にかけられたメニュー表にはただし書きが記されていた。
「男性客は3発まんこに出してくれたら無料か。商売っ気無いなこの店? なんかうさんくさい。やめとくよ」
去ろうとすると壁から「ちょっとまってよ!」という懇願が聞こえてきた。見れば脚とまんこを出しているほうが言っているようだった。
「この店、エルフっ子たちしか来てくれないの! 男はみんな『壁尻』のお店に行っちゃってるし!」
「カントニアがここまでサキュバスに厳しい土地柄だなんて思ってもみなかったの!」
ミツクニュモスは話を聞いた。2人共キンキ大陸からやって来たサキュバスだという。元はナントブルグの色街で男どものちんぽを漁っていたが、とある理由でこの大陸に渡ったそうだ。
「ツックイーのエルフの里を訪れたら無理やり羽交い締めにされて、この店で働かされているんです!」
「ひっどくしつこい魔封じだわ! まだ解除ができない!」
股を出しているほうは1発でもいいからやってくれ、とせがんだ。あまりにもうるさく言うので、ミツクニュモスは致し方なく引き受けた。
ズボンを下げてあらわにした彼の陰茎だが、壁から出ている股と乳房から漂うにおいで既に勃起していた。しかも先走り露がとろとろと垂れ出して。サキュバスの甘い性臭は射精欲を強く引き出すからだ。
股を出していたサキュバスが、甘えた声で彼を急かした。
「はやくはやく……♡」
「じゃあ挿れるよ……うっ!」
そのサキュバスの穴はしつこく、ねっとりと絡み込んでくるものだった。少し動いただけで精液が尿道にせり出してしまった。思春期の少年のようにこらえ性が無くなったそれは、少し奥をつついただけで達してしまった。
「ううう……うおっ……ふうう……」
ミツクニュモスは抜こうとした。しかし硬いままのそれを淫魔は離さなかった。強い力で彼を引きずり込み、脚でがっちりと固めると、膣圧で彼の陰茎をぎゅっと締めた。
「はううう♡ もっと、ほしいの♡」
「ちっ、わかったよ。おらっ!」
「ひゃっ♡」
「あーあまたいきそう、しかしあんたのおまんこ、とんでもねえな。とんでもない吸い込みっぷりだよ。もしかして、そこそこすごいサキュバスじゃないの?」
「そ、そうでもないわ……♡」
結局、ミツクニュモスは3発どころか6発もその淫魔の膣に飲ませてしまった。その後にいただいたサキュバスの甘いモツのにおいが漂う、謎の飲み物をいただいて店を出た。
夕方。博打に負けてげっそりとした様子で戻ってきたブライアン達に、ミツクニュモスはこのことを話した。
「ふうん。サキュバスが作る甘い飲み物の店か」
「とっても甘くて美味しかったけど、どんな方法で作っているのかね?」
「……知らないほうがいいよ?」
ブライアンが顔を真っ青にしていたので、ミツクニュモスは聞かないことにした。
「しかし気になるね。キンキ大陸からやってきたサキュバスなんだよね? ミツクニュモスさん、明日、その店に連れて行ってくれないか?」
「そうしよう。でもエルフのちびっこたちに情を持つなよ? あそこにいるタルモッツさんみたいに、すっかりへとへとになっちゃうからな?」
タルモッツは幸せそうな顔をして、安楽椅子に横たわっていた。お尻とお股が丸見えなズボンを履いた、カイロネイアのエルフのちびっこにまとわりつかれていた。
しかし手を出す元気が無かった。あの後色街で、彼女たちと同じぐらいの子どもエルフにちんちんをいじくられたからだ。すっかり『真っ白』であった。なのに寝ればすぐに股間のものは凶暴さを取り戻す。
「タルモッツさんなら大丈夫だろうね。確か、ドワーフの血が流れているらしいし」
「父方の曾祖母が、だったよな。ドワーフの血が流れているんなら大丈夫か」
ちんぽもひときわぶっといのもそういうことだろうし、と余計なことを呟いた後、ミツクニュモスはブライアンに約束した。
翌日、ミツクニュモスはブライアンを連れて色街へ入った。またも現れて絡んできたテオフィネとエルフのちびっこ達と一緒にその店に向かった。
店の近くに来てブライアンが首をかしげた。
「……あれ?」
「どうしたんだい?」
「このサキュバスのおまんこくさいにおい……どこかで嗅いだことがあるぞ?」
ブライアンは駆け出してその店に飛び込んだ。中の壁から生えたでっかいおっぱいと下半身の両方から、「なんで!」という声が聞こえると、ブライアンが壁の向こうの2人に呼びかけた。
「エルザ! オーラフ! どうしてこんなところでこんな商売をしているのさ!?」
さて、彼が呼びかけた2人とは、一体どのようなサキュバスであったのか?
その続きについてはまた、次回にて。