聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
「それ、ほんまか? まさか、『ゆうしゃ』はんらが、ほぼほぼ全滅なんて……」
んなわけあるかいな。魔竜はそう思いたかったが、生き残った4人をコンゴウアミダラデンに連れ戻して来たヴァネロペは追い打ちをかけた。
「ごにょごにょ……」
「なんやて。エルフと遊び呆けすぎてたやと? 稽古をさぼったからじゃおまへんか?」
いや、違うとヴァネロペは。耳長達のおまんこに生命力を吸われ過ぎたのだ。カイロネイアでも何人か『過労死』したが、ツックイーの里でも心臓発作でなくなったのが1人出ていた。陰茎に血が集まりがちでしかも精液を日に何度も出せる若者だから、腎虚を起こしてしまうのも無理は無いだろうと言った。
「んなことゆうてもあのぼうや達、あんさんらのおめこの汁で『絶倫』になってたんやないか?」
「ごにょごにょ……」
「ああ。麻薬もやっとったんか。エルフの里やと……『シャブ』みたいなもんやろ? あれを更に強くしたっちゅう。ならしゃあないわ」
エルフの里で生産される麻薬はたちがわるい。毒がろくにきかない亜人にとってはちょっとした気付け薬程度だが、ニンゲンだと廃人になる中毒と依存を起こす。あれに手を出して女エルフと交尾に狂った挙句に死んだ男は、数えきれなかった。
ヴァネロペはたくさんの手土産を持って来ていた。カイロネイアとツックイーのエルフ達から渡された、お詫びの品だった。ミスリルの護符やかわいい耳長の童女が大股開きで『くぱぁ♡』をする銀の置物など。こんなもの貰っても、うちはよう飾らん、と魔竜は嘆いた。
「でもこれでええわ。遺族に全部おやりなはれ。あいつら、連れて来た娘さんらや、この街の亜人の嬢ちゃんらと、赤ん坊をぎょーさんつくっておったさかい。養育費っちゅうわけやで」
「こくん。 (承知した、というヴァネロペのうなずき。)」
とはいえ、『遺産』としてはやはり彼等が持っていた武器が助かるだろう。何せ各々の世界を救った時に持っていたものだ。少々『型落ち』な感があったのだが、ヴァネロペは残らず回収していた。これは元ある世界に返さねばならなかった。未来の『英雄』の為にもだ。
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矯正プログラムを受ける『ゆうしゃ』が、その期間に死亡することは問題にされない。大体彼等は魔界を攻略する、という余計なことをした犯罪者でもあるからだ。自分がいる世界を救えばいいだけの話であるのだから。
とはいえ、死んでしまった者には、コンゴウアミダラデンに残った仲間がいる。魔竜から死亡者リストとお見舞金(日本円で換算すると3万円程度)が入った袋の束を渡されたポコリーヌは、げんなりしながら宿泊施設内の彼等の部屋をまわった。
リストには死亡した場所と日時と原因が記されてあった。いつどこで死んだのか、を聞かれるとポコリーヌは読み上げてやった。大抵が「バカな! やつにかぎってそんなわけがない!」と否定した。
「ポコリーヌ、嘘だよな? エルフごときに殺されるなんて、ありえないよな? カントニアっていうところを巣喰う、とんでもない魔獣に殺されたんだろう……そうだよな?」
はいそうです、とは言えなかった。何故ならこの世界の魔獣の多くは、『ゆうしゃ』を殺った亜人たちによって残らず牙を抜かれたからだ。闘争心旺盛な個体はきっつい『わからせ』を受けた。大体、獣というものはどうあがいても攻略不可な対象には手を出さないものなのだ。
「お気持ちはわかりますけど、この世界のエルフさんたちはデキが悪い人種でも、あなたんとこの世界の魔王の近衛部隊ぐらい強いと思いますよ?」
この表し方は正しかった。亜人が命を落とすほど戦いにのめりこむことはあまり無かったが、殺す気になれば1人で『ゆうしゃ』達数名を道連れにするぐらいはやれるだろう。
しかも相手は、カントニアでは音に聞こえし『ヌマタラシュク七本槍』である。ゲームでいうと、攻略推奨レベルは40を超えただろう。『ゆうしゃ』達をレベル20台と換算するとだ。はるかに格上だった。
説明しても信じてもらえなかった。俺達は魔王に勝ったんだぞ。世界を救った英雄なのにエルフごときに討たれるなんて、信じられない。
「本当にエルフがやったのか? 俺達はこれまで、ふもとの亜人達と手合わせをしてもらった。なかなかに手ごわかったが一応は勝てた。決して弱くないが強くもないってわかってるよ」
いや、それはとポコリーヌは返したかった。相手が手加減してくれただけに過ぎない。あるいは身体がなまっていて身動きが鈍くなっただけか。
しかしヌマタラシュクの『七本槍』は、本職の傭兵であり戦士だ。期間労働感覚で戦場に出る一般の亜人とは違った。戦う為に常に鍛錬を積んでいる連中だ。さらに言えばその中の上位7名。実力が違い過ぎる。
「くそ! こんなんじゃやりきれねえよ!」
こんなことならあいつを止めて置けばよかったと嘆く。ポコリーヌはただ、お悔やみしかできなかった。『七本槍』は相手が悪すぎた。
とはいえ、男達は一応は見舞金を受け取ってくれる。問題は女だ。『ゆうしゃ』の仲間の中には、いっしょについてきた妻や恋人がいた。彼女達も戦士だったり魔道士であったが、皆が産休や育児で休業中だった。
その妊婦や新生児を生んだばかりの女の多くは、ブライアン=セッツァーとの子らしい。彼との賭け試合に負けて寝取られたのだ。ブライアンの精子もイズヴァルトに負けず劣らずの孕ませ魔であった。
「どうして! どうしてラザードがエルフ如きにやられちゃったの!」
叫んだのは、3番目に訪れた『戦死者』の恋人にあたる女だった。2人の幼い我が子に抱き着かれてだ。ラザードという『ゆうしゃ』の妻だった。いや、愛人よりももっと下、専属性奴隷というやつだった。
「この世界のエルフもどうせ、あたしたちのようなよわよわざ~こ、だったんでしょう! なのにやられるなんてありえないわ!」
「はあ、そうでもないのですよ」
ポコリーヌは相手の長い耳を見て返す。この女はエルフ族だ。但し別の世界の。ハイ=エルフという金髪エルフの種族である。
ラザードは『へっぽこ生オナホエルフ』を多数抱えていた『ゆうしゃ』である、エル=フ=カッコエーの腹心だった。目の前でわめく女のほか、自分のところの世界の4人の女エルフを性奴隷にし、アホみたいに種付けを施していた。
この女はハイ=エルフの中でも戦士階級にあったという。森の女神官のボディーガードだった。その神官はカッコエーの性奴隷だったが、魔界で捕まった後に特殊な才能に目を付けられてヘッドハントを受け、矯正プログラムから切り離された。タレナ=ガッシーという名前だと聞いたことがある。
「嘘だと言って! 夢だと言って! でないとあっちに残ったラザードの女の子達になんて告げたらいいの!」
「そこはエル=フ=カッコエーさんに、代わりに言ってもらったらどうですか? あなたんとこのクランはそもそも、あの人がリーダーなんですし。国元に仲間の死を伝えるのも役目でしょうから」
「あたしはそんなこと聞いているんじゃないの! なによその部外者目線! 癪にさわるわ! だから魔族とは相容れないのよ! かえって! そんなはした金なんか要らないから!」
追い払われた。死んだ『ゆうしゃ』の妻やら恋人は、みんながポコリーヌの手に負えないヒステリーを起こして困らせた。中にはその場で自殺未遂を図ったのもいた。
そういう見舞いまわりを続けて5日。ポコリーヌは心身ともに疲弊してしまった。
「うへえええ……」
魔竜にお願いして宿泊施設の仲居の仕事を外してもらい、呪詛がとりついた身体をすっきりさせる為に1日中、静かなところで散歩をすることにした。
スカートの丈がふとももに少しぐらいかかる程度の半袖のワンピースと素足に革サンダルという恰好は、普段着でも重く感じるからだ。じっとしても変な汗が出るし、しっぽをだらりと出したかったのもある。
彼女はコンゴウアミダラデンの裏手の、アップダウンが比較的緩やかな道をぐるぐると歩いていた。頭の上のたぬき耳をへなへなとさせながら、ふらふらとした足取りで歩いていた。
「う~ん、いたい……だるい……」
だるいのは身体だが痛いのはお腹だった。変なものを食べていないのに、ここのところ下痢が続いた。昨日まで続いたおつかいが、それだけ健康を損ねるものだったというわけだ。
歩き始めてから15分。ポコリーヌの腹痛は間隔が近くなってしまった。ぎゅるるるう、と音が鳴った。
「おー、いて。いて。やば……」
もうだめだ。ポコリーヌは道の側の草むらに背を向け、スカートをめくった。しっぽが生えた尻があらわになった。しゃがんだあと、しっぽをあげて苦しみ出した。嫌なにおいのする便が思い切り放たれた。
びゅるるるる、びゅるるる、といった出し方だったから思わず確かめてしまう。便というよりは汁だった。においはもっとひどい。
「うわああ。くっさ、びちゃびちゃ……」
出し切ったところで水魔法で尻を清め、立ち上がろうとしたその時だった。目の前から背後の茂みから、二十数名の若者がいきなり姿を見せた。死んだ『ゆうしゃ』の仲間達だった。
「なあに? いきなりどうしたんですかっ?」
若者のうち1人が呼びかけた。
「ポコねえさん。すまねえ……仲間を喪った俺達のこと、慰めてくれねえか?」
「なぐさめ? ちょっと待ってくださいよ。なんでわたしに振るんですか? サキュバスさんたちに頼めばいいでしょうに?」
「俺達の気持ちを察してよ……泣いている顔、ポコねえさんに見られたんだぜ?」
何をされるかをポコリーヌは察した。頭の上に葉っぱを置き、魔法をしかけて抜け出そうとしたが力が出なかった。尻を洗う魔法ぐらいは使えたが、相手を弾き飛ばしたり、空高くぴょん、と飛ぶ魔法は無理だった。
へなへなへな……。
立ち上がろうとするも、腰の力が抜けてあがれなかった。すぐに何人かに組み付かれた。じたばたともがくが引きずられ、服を脱がされた。大きな乳房がぽろんと出て、ゆらん、となると鷲掴みにされた。
「やめて! こんなことをしても弔いにはなりませんよっ!」
しかし彼等は止めなかった。地べたに押さえつけられたまま、ポコリーヌは全員に何度も乗られた。彼等が言う『なぐさめ』は3時間近く続いた。
「うう……」
身体をつちまみれにされ、股から精液を溢れさせながらポコリーヌは泣いていた。しかし会陰と膣には不本意にも何度も訪れた絶頂の余韻でいっぱいだった。
しかし彼女はこの輪姦の後、腹痛に困らされることは無かった。代わりに彼等の子を宿してしまった。
それと、妊娠してからおっぱいが1割ほど大きくなった。