聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
王宮に到着した翌日に謁見したマリーヤ国王、ヘロドトス2世=オユミトゴスは、エドニアで聞いた通りの人物だった。固太りで精力的なのがわかるがっしりとした顔つきだが、目つきに力が無い。瞳も何かを為せる者、と思わせる輝きが無かった。
射精力に合わぬ荒淫のせいかな、と『司祭騎士団長』の横に並ぶピピンは思った。国王の周りには10人ほどの妾達が控えていた。この王は35の歳までに、50人近くの子を為しているという。
しかしピピンも負けてはいない。そろそろ25歳を過ぎるが、彼はシマーヅに30人以上の子供を残していた。アソマリアのデボラとフロウラとの間にできた子供を含めば40人だ。
それと、エルフ達と日に10回も膣内射精をしている底無しの性欲の持ち主でもある。眠る前までに疲れ切るのが毎日だが、それでも眼は輝いている。荒稽古と過剰な性交ごときでくたばっては、いざというとき戦えないから身体をつくりあげていたのだ。『司祭騎士団長』と旅を続けて地力を蓄えていた、というのもある。
「……余は、負けたとは思っていない。これはあくまで小さないくさだ」
声もかすれて弱々しかった。陣頭指揮もできそうな恵まれた体付きなのに、外で動かすことをしていないからだろう。しかしその理由は今朝、『軍師殿』から聞いた。明け方までの骨の髄までしゃぶるようなファックをした武将達の話によれば、北部の領主やアーワンの過激派が放っためんどうくさい刺客に、命をつけねらわれているという。
この場においては『軍師殿』がエドニアの使者と共に前に進み出た。外国の者だが、やんごとない身分なのは確かだ。しかも世界的魔道具メーカーの元顔役、というネームバリューもある。
ピピン王子も前に出るべきだが、彼は控え、である。場がこじれた時に出ることになっている。
「しかし、マリーヤ王陛下。停戦は陛下が決めたことではございませんか。それを今更反故にするのは、信義に反することに当たると思われますが?」
「ではあるが……マリーヤでは余が絶対なのだ、『元会長』」
国王は『軍師殿』の別の顔のほうを知っていた。
「でしょうが、家の中での権力のこと。家の外ではそうもいきませんよ。ご近所づきあいがあれば務めている仕事場だってある。家で仕事をする職人さんだって、契約先とあれこれしがらみがありますからね。家の隅に閉じこもって引きこもるのなら別ですが、王様というのはそうじゃりませんからね。ご近所さんとつきあったり、仕事をする人ですからね。その道理は通りませんよ」
「例はアレだが痛いところを突く。流石は『碩学姫』といったところだな……余は舌でそなたに勝つことはできぬ。誰か、論戦の得意な者はおらぬか?」
妾も大臣もだんまりを決め込む。武将達も。ピピン王子は相当練り込んだ『茶番』だと気づいた。こういう場合、裏で示し合わせていても、舌を動かすのが得意な論客がしゃしゃり出て、『軍師殿』に挑むものだ。
「……誰もおらぬようだ。ならばこれまで通りの提示案で進めるしか無い」
「ありがたきお言葉。エドニア王にも必ずお伝えいたします」
ここから話し合いが始まった。まずは取り決めの確認だ。マリーヤ王はエドニアからの条件を改めて同意。30年間の不戦条約は、確実に履行するとマリーヤ王は書面にサインした。
アーワンには屈辱的な条件を吞まされるが、もう事を構えるつもりは無い。数々の海戦でアーワンの海軍力を思い知らされたのもあった。イーズィと同格かそれ以上に手ごわいのだ。海のいくさではまず勝ち目がない、とマリーヤの海将たちは思い知らされていた。
そして、捕虜となった金色エルフ達の返還である。その筆頭格たるダニェルとニナとヴァシルの3人が広間に呼ばれた。ヘロドトス2世は、げっそりとやつれた姿の最強の金色エルフを見て慄いた。
「『七本槍』のうち3人も討たれた……ギタナスには、申し訳の無いことをしたな」
王は大臣らに、たくさんのご馳走を金色エルフ達に与えるよう命じた。『司祭騎士団長』が尋ねた。
「いつ頃までお城に置かれるでござる?」
「迎えが来るまでだ」
「ギタナスどの直々に、でござるか?」
「違う。別の者だ」
ツックバーの王妃にゆかりのある人物が、と王は答えた。
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真夜中に大型の河船ばかりの大船団がクルブリャナ近くの港にやって来て、相当な数の金色エルフの女戦士達が陸にあがって王都に向かってくる、という話を聞いたのは、謁見から2日経っての朝のことだった。
「ちゅぽちゅぽちゅぽ……。 (ということをあの武将さんから聞いたんだよ。)」
「さ、さようでござるか……ううっ!」
ベッドの上の『司祭騎士団長』は、身をのけぞらせて亀頭から精液を放出させた。それを咥えていた『軍師殿』は余さず飲み込んだ。
びゅく、びゅく、という脈動が終わると、口を離して鈴口に口づけする。その身体が抱え込まれた。
『司祭騎士団長』は『軍師殿』の唇を吸い始める。お互いに口を開き、舌を絡ませた。
「んぐ……んぐ……んぱあっ……」
それから『軍師殿』は、身体の向きをくるりと変えられる。『ゆうしゃみならい』の目が、産毛しか生えていない大陰唇とその中心にある女陰を映し出した。
「な、なめるの……?」
「いやいや、美味しくいただくのでござるよ」
「それ、一緒だよ!」
『司祭騎士団長』は濡れてむわっとしたにおいを放つ、生々しい色をした柔らかい肉の重なりをべろっとなぞった。
「ひうっ!」
肉襞がきゅっと締まり、また広がった。もう一度大きくなぞり、それからにおいの元である生暖かい中心を舌でほじくり始めた。
「ひゃいっ! そんなことしなくてもいいよ! 濡れてるからさっさと挿れてよー!」
「やだでござる。貴殿のおまんことおしりのあながふやけるきるまで、ずーっとなめなめしちゃうでござる!」
「いじわるーっ!」
とはいえ、言葉とは別に股関節は自然と広がってしまう。もっと味わって欲しいと望んでいるからだ。
割れ目の奥を舌先と唇でぐちゅぐちゅとまさぐられて、『軍師殿』は心地よい絶頂を味わった。一番の高みが過ぎると、弛緩した膣口からぶっ、と音を立ててしまった。
「くっちゃい膣ナラでごじゃった。もっとぶっ、とだしていただきたい」
「うえ~ん! はずかしいよう!」
「おけつの穴もぷっ、ぷっ、と出すよう、おちょくらせていただくでござるぞ?」
と言って唾液で濡れた皺穴を指でくすぐる。尻はもっと弱い『軍師殿』はぷっ、ぷっ、ぷっ、とおならを放ってしまった。そのたびにかわいいアヌスが開いたり閉じたりする様子は、たまらく愛くるしいものだった。
念が籠ったクンニリングスと尻穴いじりでくたくたにさせると、いよいよ熱くなった腹の奥に、いきりたっているちんちんを馳走させるわけだが、そこで部屋の扉がいきなり開いた。
「おまんこ舐めている場合じゃねえずらよ!」
躍り込んで来たのはオクタヴィアだ。後からパオレッタとマリアも入って来た。
「めんどくせえのがやって来た」
マリアが『軍師殿』のおっぱいをじろじろと見ながら言った。彼女はこの女のでかいものを事あるごとにしゃぶらせてくれとしつこかった。まだ納得がいかぬ姉と違って、仲良しになろうと務めていたのだ。
「マリアちゃん。面倒くさいって、だあれのこと?」
「『でかぱいだるま女』ちゃん、カタシナシュフのキファニアさんズラよ。『司祭騎士団長』さんをお呼びらしいからここで待っているズラ。それまでオラと、いちゃいちゃちゅっちゅしよ♡」
パオレッタが妹の頭を引っぱたく。嘘を言うな。用があるのはむしろこっちの嬢ちゃんよ。
「要するにおふたかた同時に、っていうわけずら。別に素っ裸でもいいらしいけど、服だけは着ろずら。あと、おまんこをご一緒になんて口が裂けても言うな。あいつ、おっそろしくしつこい。1年2年平気でやりっぱなしにするから気をつけろずら」
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キファニア。ミナッカミニア=エルフの三大勢力の1つ、カタシナシュフ派の頭目である。
『司祭騎士団長』は1度、コーガの地で彼女と会った。浮世離れした様子の美しい、ニンゲンで言えば13歳ぐらいの女の子に見えるエルフの少女と、思えたが、歳はすでにおばあちゃんと呼ばれる域にある。ばばあ、と呼んでも差支え無い年齢だった。
彼女は数名の手下を従えて謁見の間で待っていた。しかも国王の玉座に座っていた。彼女の威名は遠いマリーヤでも伝わっていた。さらに言えば、カントニア最強の魔道士である、とも。
下手なことをして機嫌を損ねると、クルブリャナを氷漬けにされるおそれがある。なので国王以下マリーヤの大貴族達は、彼女を生き神みたいに奉る事にした。
国王の妾の中でも特に、自慢げな体つきをしている女2人がキファニアの傍を侍っていた。彼女のリクエストでだ。
2人ともはしたない格好をさせられていた。おっぱいのところを切り取られ、丸出しとなったドレスだ。しかもスカートは前と後ろと両側に切込みを入れられており、大股で歩こうとすると生脚がのぞいてしまう。
そして左右に控えるカタシナシュフの女戦士達は、ヘラと似たような恰好をしていた。派手な色に染めた肩当てと、乳房を少し覆うぐらいの白銀色の鉄の胸当て。しかし下はビキニパンツではなく、黄色に染めたふんどしだった。もちろん中は履いていない。
「カタシナシュフのエルフどのらは……いつもあんな装備で戦っているのでござろうか?」
そんなわけがない、とパオレッタが言った。
「あれは余裕こいているのを見せつける為に着ているだけズラ。北の姉妹も本気で戦う時は、オラたちと同じく具足に身を包む。念には念をいれるズラよ」
「ああいう身軽な格好をして、回避性能を高めるわけではござらぬのか。ヘラどのは軽装ゆえ、敵の矢をかわせたでござるよ」
「ガキンチョに向けて殺し矢を番えられるやつはあんましいねーズラ。殺したらぜってえ、ひでえ夢の中に出そうだから手を抜いた。そういうもんズラよ?」
キファニアは左右を見回した。右の女が手に持っていた、ケーキを乗せた皿に目を付けた。
「おなかすいたあ」
女は近寄って持っていたフォークでケーキを小さく切り取って、キファニアの口に差し出した。
もぐもぐもぐ。もぐもぐもぐ。
その様子は中学生の女の子と言うより、おしめがとれたばかりの童女、といったものに近かった。
「もう一口たべたい」
「はい、キファニアさま、あーんして?」
「あ~ん」
新たに差し出された一口を、キファニアはぱくっ、と口に入れ、もぐもぐもぐと口を動かした。エルフでもおばあちゃんの年頃だから、むしろ介護老人と例えた方が良いかもしれない。
「のどがかわいた。水」
「はい、どうぞ」
もう一方の女が出た乳を揺れさせながらキファニアに銅のコップを渡した。キファニアは眉間に皺を寄せてむずがった。
「ちがう。このままじゃ飲めない。せめて口移し」
「は、はい!」
女はコップの水を含み、キファニアに口づけた。ちゅい、ちゅい、と吸い出して、ごくん、と飲み込んだ。
(うーん。これが『氷の女王』さまか……。)
なんだか威厳もへったくれもないなあ、と『軍師殿』がぼやく。キファニアはそれを耳ざとく聞きつけた。
「心外な。そなたの武勇伝を聞いて私は憧れた。それだけぞ」
「そうですか? 私、そんな介護老人みたいなものと言われているんです?」
「あばばあばばな『だるまあかちゃんニンゲン』と、そなたの噂を聞いている。イーガとホーデンエーネンの、カワイイの最先端ともな」
『軍師殿』の表情が凍り付いた。だって、ああしたのは辛かったからなんだもん。心を極限まで痛めつけられたら、あかちゃんにもどりたくなるものでしょうに、ばぶー。
「何か思うところがあるようだな。私はだな……」
「俗物が」と言い放ちそうな強大なプレッシャーを感じさせるキファニアは、純白のフリフリがたくさんついた、こどもお嬢様くさい桃色の服をひらひらとさせながら言う。カワイイでお姉ちゃんに負けたくない。
「だからお前様の真似をしているんですべえ。ばぶー」
「それ、喧嘩売っているんでしょ、わたしにっ!」
「喧嘩は売っていない。ぴよぴよぴよ。私はカントニアで一番カワイイエルフでありたいのだ。ちゅんちゅんちゅん。どうしたらお前様みたいに、パイケツデカ盛りでもおこちゃまみたく思える可愛さが身につくんだべえ? そっち関係じゃ卑怯極まりないマリベーラねえちゃんがいるせいで、いっつも妬んでしまうべえよ。さて、本題」
キファニアは勢いよく立ち上がり、階段をぴょんとまたいで『軍師殿』の目の前に立った。
「私がヌマタラシュクの連中を引き取ったのは、ギタナスのやつに貸しをつくる為だ」
「貸し? そんなに借金をしているのですか?」
「ちがうちがう。ヌマタラシュクは我らとの競り合いで常に負けている。これはきゃつと共闘する為の布石よ」
キファニアは密かに立てていた計画を語った。ヌマタラシュクとナエバニア、それからクボーニコフに話を持ちかける。大同盟を結成してエチウを制圧する」
「そ、そんな大それた計画を!」
『軍師殿』が腰を抜かし、『司祭騎士団長』が憤激して『ちんちんつらぬき丸』を抜こうとした。しかしパオレッタに止められた。
「その為にも『七本槍』の力が欲しい。エチウの軍勢との戦いできっと活躍するだろう」
「キファニアどの。それは全くもって義の無いいくさとなるでござろうが?」
「『聖騎士』、私は戦争に義などあるとは思っていない。考えているのは、欲しいものを得る為よ」
キファニアは右手の掌を開き、その上に氷の結晶の輪を造って語る。欲しいのはエチウの土地ではなく、コーザ本人だ。
「教主殿を、でござるか?」
「その通り。あの男の無尽蔵の『貯精槽』と超絶逸品ドデカちんぽが目当てである。あれを私のほか、カタシナシュフのエルフ達で独占したい。何せ、あの男は……」
世界最強と言われた大魔道士と、魔界において二度と現れない大天才の淫魔との間の子である。彼との間に産まれる子は、きっととんでもない魔力を秘めたハーフエルフとなるだろう。
「強いサキュバスの血が流れる子ができれば、カタシナシュフの一族の力を底上げすることになる」
「そんなうまくいくものでござろうか? コーザ殿のご子息やお孫さんである司祭騎士や教典の巫女は、総じて言えば玉石混合でござるが……」
「それはニンゲンとの間の子だからであろう。しかし我らエルフとの子であれば?」
「むう……」
そういえば、コーザの子供は全て、ニンゲンとの間に産まれている。教主が亜人との間に子を為したという話を、『司祭騎士団長』は聞いたことが無かった。
「私はエルフという種の進化を試してみたい。その為にコーザという良質の胤袋が欲しいのだ」
「果たして、うまくいくでござろうか……」
「うまくいくと信じている。それと」
キファニアは『軍師殿』のおっぱいを、指でつんつんと突いた。
「サキュバスと言えば、こいつみたいにおっぱいがぼいんぼいん。どうせなら男は、デカパイのほうのエルフとべっちょをしてみたいものではないのか?」
「北の姉妹が言っていいことじゃねえズラよ?」
パオレッタが横に入った。彼女はぺたぺたな胸をさすりながらこう言った。
「サキュバスどもの遺伝子は、オラたちじゃ引き継げられねえズラよ」
「どうしてだ? やってみないとわからないだろう、マツダムルの姉のほう?」
「いやいや。オラたちの身体じゃ淫魔どもの特質は、ぜーんぶ『劣勢遺伝』と見なされちまうズラ」
風の精霊の末裔にとって、全てにおいて自分達に劣る淫魔のあらゆる特質は、『だめなほうの遺伝』とされて排斥されてしまう。つまりはおっぱいや魔力の特質が引き継げない。
「……そうだったんだべえか?」
「キファニアさんは聞いたことがねえらしいズラな? エルフとサキュバスのあいのこって、とんでもなく普通のハーフエルフしかできねえズラ」
パオレッタはその数例をすらすらと述べだした。どれもカントニアとは違う大陸では有名な話である。
段々とキファニアの顔が曇りだした。心配そうに見つめる部下に面を見せた後、彼女はため息をついた。
「この話は無し、だべえな。大同盟はやめにしておこう」
「しかしキファニアどの。なにゆえそのような変な妄想を思い浮かべていたのでござる?」
キファニアは『軍師殿』の顔をちらと見た後、『司祭騎士団長』にこう告げた。
「あの『女王』の話を聞いて、サキュバスの血がもたらす可能性を間近で見たくなってな……トーリ=カツランダルク。あの女を『あるじ』とする、新たな世界を想像していたのだよ」