※この作品はR-18です。

聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ   作:CHACOとJAGUAR

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180 胎の子は俺の子だ

「……で、おめえには今後、ロゼのやつと一生添い遂げる覚悟があるかって聞いているんだよ?」

 

 王の執務室で、ジューンショーンは兄に問い詰められていた。右頬にはあざができていた。兄から思い切りぶん殴られたからだ。初めて思い切り殴られた。

 

「黙ってねえで何とか言ってくれよ? そりゃあ、カッとなって殴っちまったのは謝るよ。なんだったら今すぐ俺をぶん殴ってもいい」

「そんなことはできませんよ……ジョーケイン様を同席されていないことで充分感謝しています。ロゼちゃんにも……」

 

 ホーデンエーネン王国暦359年1月。正月を4日過ぎた日の午後である。引っぱたかれた理由は明白だった。ロゼの妊娠が発覚したからだ。腹の子はおおよそ3カ月。温泉旅行の時に芽生えたのだろう。

 

 妊娠が発覚と同時に国王は、ロゼを検査に出した。医師に父親が誰なのかを調べた結果、弟の子であることが発覚したのだ。

 

「しかし、避妊魔法をかけていたはずでは……」

「わかんねえ。多分、誰かがやりやがったんだろう。あるいはおめえと一生添い遂げたいロゼがそうしたかもな」

 

 ロゼはイーガで育ったから、魔法も勉強していた。一応は魔法が使えるみたいだ。しかし魔道士見習いにも満たぬ程度だとは、あちら側からは聞かされていた。

 

 セイン王はジューンショーンの目を見て尋ねる。ガキがどうのとかではなく、ロゼのことを本気で愛しているのか。恋愛自体は疎い彼だが、けじめの付け方に関しては人並にわかっていた。

 

「おめえは、みんなが思っているより恋多き男、ってえのは存じているぜ。ロゼ以外にも女はいただろ?」

 

 まだ独身のジューンショーンだが、ロゼ以前に恋人はいたし行きずりの恋に毛が生えた程度の恋愛で、何人か子供を産ませてもいた。その内のその1人が、オルフレッドの妻だったハンナだ。

 

「俺と違ってあっちのほうが立派で元気だからな。今もそうだろ?」

「……もう、きっぱりと別れましたよ。ちゃんと詫びの贈り物を出しましたし、子供には給金を与えるようにもしております」

「だったら、ややこしい事はねえな」

 

 ロゼをジューンショーンの妻にしてもいいだろう。コリアンナとオルフレッドの了承が必要だが。しかしオルフレッドはエチウに行ったきり、まるで帰って来る様子が無かった。教主とその腹心らにえらく気に入られているという。

 

「……コリアンナは、別に構わねえとか答えてくれるだろう。まあ今の実質的な領主はあいつだし、コリアンナだけでいいだろう」

「ザーチャさんとディークさんには?」

「お前のほうで手紙を送っておけ……と思ったがちょっと待て」

 

 カツランダルク家ではなく、ナガオカッツェにどう言い訳するかが大事だ。そもそもロゼはヨーシアキレウスの嫁にする話だった。子供ができるしジューンショーンは嫁にする覚悟があるし、ロゼのほうもその気でいると聞いていた。となると破談となったのに納得がいく、強い言い訳が必要だ。

 

「今回はワルになろうぜ、ジューンショーン。ヨーシアキレウスには涙を飲んでもらわにゃならんが」

「僕を悪者に仕立てあげてください。ヨーシアキレウスさんには厚くお詫びをいたしますから」

「いや、ヨーシハルトスのおっさんたちが何も言い出せねえことをやるんだ。悪役は俺が引き受ける」

 

 セインは指で印を切った。念話魔法の術式だ。ジューンショーンの脳内に直接言い聞かせる。これから全部、本当のことらしいです、と答えろ。

 

 国王は一旦部屋を出た。外にいた兵士や侍女らを呼び込んだ。なんだろう、と皆が思って部屋に入ると、セイン王は声を出した。

 

「……俺はロゼに手を出したのは、おめえも知っていることだよな?」

「そうなのですか、兄上?」

「そうさ。あのガキ、こどものくせにえらくすけべなやつだったからな。会った最初の日に襲っちまったよ」

 

 まさか王様が姫様と。確かに、ロゼはマイヤによく似てちんぽが無いと生きていけない身体でお付きの男や目の前のジューンショーンとよく寝ていたが、その話は初耳だった。

 

「俺があいつと2人きりになることが、よくあるだろ? 毎度ちんぽをぶちこんでよがらせてたのさ。まあ、大事にならんように声を抑えてもらったんだがな」

 

 確かに、ロゼはよくこの執務室に来ていた。国王の書棚を眺めに来たのかと思っていたが、そんな関係になっていたとは。義理の伯父と姪の間柄なのに。

 

「ロゼのやつの腹に入れているガキは俺の子だ。妾にしようと思ってたんだ。で、医療魔道士に頼んで避妊の術式を解除させてやったのさ。既成事実ができちまえばこっちのもんよ。ガキが産まれればずっとあいつは俺の元にいてくれるからな」

 

 戸惑う聴衆の声。セインは弟をにらみつけた。

 

「どうやら……そのようですね……」

 

 ジューンショーンは自分が情けなく感じた。けれども兄は何か計算をして言い出したのだろう。そう考えて重い気持ちを振り払うように務めた。

 

 

□ □ □ □ □

 

 

 国王がローザ姫と密通を続け孕ませた。ロゼからの言い訳は「子供だから」という理由で封じ込めたセインは、朝議で姫の胎の子について皆に報告した。

 

「解せませぬ!」

 

 そのように声を張り上げたのは、ヨーシアキレウスの婚約について進めていたヨーシヒデクスだ。ジューンショーン王子と深い仲になっていると聞いたが、まさか妊娠しているとまでは思ってもみなかった。王家の姫だから避妊をきっちりやっているだろうと、高をくくっていたからだ。

 

「解せねえもなにもねえんだよ。ロゼは俺が食っちまった。で、ガキができちまったわけだよ」

「ジューンショーン殿下であれば理解いたしますが、陛下のお子であるとまでは……」

「なあ、『いとこ殿』。詫びの条件にこういうのはどうだ?」

 

 我が子ジョーケインの未来の妻に、ヨーシテルシウスの娘というのはどうだろうか。こちらのほうが縁談としては良い条件だ。未来の国王の正妃にナガオカッツェの姫がである。

 

「……なるほど、そちらのほうがよろしいかもしれませんな」

 

 ころっと説き伏せられてしまったヨーシヒデクスの脇を、隣のケノービがつついた。ロゼがナントブルグに居座ると陰謀がやりづらくなる。共に天下を欲しいままにしたいという夢は忘れていないか、この男は?

 

「ということでヨーシアキレウスには謝っておく。すまんとな」

「仰せのままに。王冠を頂く者にはかないませぬな」

 

 ヨーシヒデクスが言うとセインはにやっと笑った。これで自分はイズヴァルトを親族にできた、と王は喜んでみせた。

 

「で、これを機にパラッツォ教とスオニアには、あいつをここへ連れ戻せ、と言えるわけだぜ。だってあいつ、これから舅殿になるんだぜ、俺様はな!」

 

 廷臣らが一斉にどよめいた。

 

「なるほど!」

「だから陛下はローザ姫様にお手をつけたとわけか!」

「なんという深慮遠謀を! 陛下は軍神なだけでなく、謀神でもござったのですな!」

 

 ロゼはいまだにイズヴァルトの子だと信じられていた。だから皆が喜んだのだ。そのイズヴァルトはまったくの行方不明だが、どこにいるのかは城下のサキュバス達やニンゲンに姿を変えた魔族たちに聞き出して、なんとなくだが掴んでいた。

 

(面白そうな大仕事をやらかそう、っていう算段らしいが、ちょっとだけ顔を見せに戻って来て貰うぜ、イズヴァルト。)

 

 たぶんマイヤも一緒だろう。風の噂で聞いた詳細不明の女軍師兼恋人の身体的特徴が、マイヤと一致していたからだ。ローラと言う名の、四肢が不自由なうさんくさい女だ。

 

(まあ、マイヤがそんな間抜けをしねえとは思うけどな。まあしかし『ゆうしゃ』ってのがよくわからん。あいつは何をやらかそうとたくらんでやがるんだ?)

 

 

□ □ □ □ □

 

 

 しかし朝議はすんなりといかなかった。「真実か否かはっきりしたい」という申し出を受けたからだ。ジューンショーンとロゼを一緒にさせたいと声高に発言していた法務大臣のグループからだ。本当にロゼはセイン王と関係しているのか?

 

 そんなわけでセイン王は、自室にいたロゼ姫の前で頭を下げた。お腹をさすりながら、側仕えの武者がぽろんと出した勃起をしゃぶっていた最中のロゼにだ。

 

「ということで今晩、一発やらせてくれ」

 

 しゃぶられていた男はびくん、と震えた。王の申し出が予想外だったからだ。陛下は姫様を娘のように接していたのに。

 

 ロゼは指と口で素早く肉棒をしごいて口の中で精を放たせ、嚥下した。ハンカチで口を拭く。歯についた精虫ゼリーを舌で取ると、ごくりとつばを飲み込んだ。

 

「え、えーと、セインおじさま。ロゼとおまんこがしたいというのは、どういう風の吹き回しでしょうか?」

「……腹の子の実の父親と、おめえが一生添い遂げる為にだよ。俺がお前とやっちまう間柄だってのをわからせば、それでいいんだ」

 

 ロゼは顔を赤らめる。ちんちんとおまんこで仲よしになる術を厭わぬどころか好む彼女は、是非とも義理の伯父と確かめ合いたかったのだ。

 

(おじさまのおちんちんは、どんな味がするのでしょう♡)

 

 幼げだが優美に笑うその目は輝いていた。おちんぽを前にしたトーリと同じ目の光だった。サキュバスじみたその光にセインは気づく。あんまり可愛げのない奴、という評価が変わらなくなった。

 

「是非ともお願いいたしますね♡ ロゼはこれまでずっと、おじさまのおちんちんがどんなふうにおっきくなるのか、拝見したかったのですよ♡」

「ま、まあな。あははは……」

 

 ロゼには通常のちんこの形までは知られていた。ヨーシデンに向かう時、連れションの時にちら、とのぞかれたことがあった。太ってしまっただけでなく、女も抱かぬようになってしまったセインのちんぽは、随分と縮こまってしょぼくなっていた。一応、朝立ちぐらいはするのだが。

 

 

□ □ □ □ □

 

 

 法務大臣が出した提案とはこうだ。

 

 閨の入りから終わりまで、遣わした侍女を扉の前で待たせ、終わったら実際に性交が行われていたかを調べさせる。ベッドのシーツの染みや、ロゼの膣口から出る精液で判断させるという。

 

「というわけで、今夜はよろしくお願いいたします、陛下」

「て、おめえかよ?」

 

 こともあろうかその侍女と言うのが、法務大臣ヨハン=レマルクの後妻であった。『おしゃぶり姫』の熱狂的なファンであり、彼女の幼い頃の『ぶりぶり映像』でまんずり中毒にかかっているというヘンタイ女だ。

 

 しかしセインはこの女のほうが、ロゼよりもよっぽど好みにあった。割と背が高くて顔立ちがすっきりしている。しかも胸と腰が大きい。孕ませたくならこっちだった。

 

「ったく、レマルクの野郎も酔狂なことをしやがるな?」

「ところでローザちゃま♡」

 

 はい、とセインにくっついていたロゼが答える。ふんわりとした笑い方にレマルクの妻は頬を真っ赤にして鼻息を荒くした。

 

「ま、マイヤちゅわんにそっくりですわね♡」

「母上様にですか? 映像水晶で見せてもらいましたが、お母上様はお顔がまあるくて、たぬきさんやあらいぐまさんのように可愛らしいお方でしたが、ローザはちょっと顔が細いですよ?」

「うふふふ♡ 十分マイヤちゅわんの面影がございましてよ♡ よかったら姫様がうんちするところも、見せていただけないでしょうか?」

 

 余計なことを、とセインが舌打ちする。けれどもロゼはふんわりと笑いながら、今夜は出せそうです、と言ってしまった。

 

「で、でございましたら、おまんこをした後でお見せくださいませ♡」

「ええ! 桶にまたがって、ぶりぶりとするところをお見せいたしますわ、レマルク様」

「お、おっ、おお、お願いいたしますね!」

 

 挙動不審になるレマルクの奥方を扉の前に待たせると、セイン王ははやくとせがむロゼの服を脱がせ始めた。

 

(……そりゃあな。)

 

 弟もハマるわけだ。ロゼの裸身は子供のそれであるが、魅力的に映った。いつしか閨に引き込んだことがあるサキュバスの女児みたいな色っぽさがあった。

 

 全体的に細いのだが、割と肉がついていてふんわりとしている。ロゼが右腕を差し出してきたので手の甲を触った。柔らかくてしっとりとしてる触り心地だ。腕はもっと手になじんだ。

 

「うふふ。王様は触るのがお好きなんですね?」

「ちょっと眺めてみたい。部屋の明かりはこのままでいいか?」

「ロゼも、部屋は明るい方が大好きです♡」

 

 胴体に目を向けた。意外と腰のくびれがある。お腹は下腹のあたりで張り出していた。それと乳房だ。前々から急に育ち始めて来たと思っていたら、もうトーリの大きさを超えていた。

 

「こっちは、かあさんのほうに似ちまったんだな。そろそろいいか?」

 

 ロゼはうなずくと跪き、セインの下腹に刺激を与え始めた。手練れの娼婦の様な愛し方だ。自信に疑問符がついていたセインのペニスは、たちまち硬く大きくなった。

 

「ぴちゃっ。ぴちゃっ……♡」

「もういい。十分だ。俺はしゃぶられて放つのはあんまり好きじゃねえんでな。負けた気分がするからさ」

「ぴちゃっ……どうします、おじさま?」

 

 セインはロゼを抱き上げた。やさしく寝台の上に降ろすと、寝転がせて股を開かせた。さっきから気になっていた甘い膣液のにおいが濃くなった。

 

 むしゃぶりつく。吸い続けて高ぶらせる。味と食感に魔力と引力があった。絶頂したロゼがもっと欲しいと頼んだ。

 

 勃起を挿れた。浅いが予想外の具合だった。トーリほどではないが精液を搾り取りそうな魅力に満ちていた。

 

 腰を持ち上げさせて脚を抱え、下腹を傷めないように気を付けながら行為を進める。奥まで刺激をうけていたロゼは雌の顔をしていた。

 

「あふっ♡ お、おじさま♡」

「……やべえ」

 

 ペニスが精を吐き出した。ロゼは頬を赤らめながら自分の体内に国王のものが注ぎ込まれるのを感じて、味わった。

 

「こりゃあ、確かに……」

 

 ジューンショーンがのめり込むわけだ。そう思いながらセインは身体を離し、ベッドに置いてあったチリ紙で自分のペニスをぬぐい始めた。それを見てロゼは驚きを隠せなかった。

 

「おじさま……もう終わりなの?」

「イキのいいジューンショーンと一緒にすんなよ。俺は1発終わればそれでいいんだ」

「……そんなに、ロゼのことが嫌なの?」

 

 セインは悲しそうにうつむくロゼの頬を撫でた。

 

「人というか……オスとして終わりが近づいているんだよ、俺はさ。だからたった1発で満足しちまうんだ。だから、1発やらせてくれ、と言ったつもりなんだがな」

「そうなのですね……」

「俺が下着をきたらあいつを呼ぶから。それとな……」

 

 セインはロゼの耳元でささやいた。あとはゆっくり、ジューンショーンと楽しんでくれよ。

 

「……!」

「でも久しぶりに燃えちまったよ。また頼むかもしれねえや」

 

 そう言ってセインは下着を身に着けた。ロゼとの交合は満足いくものだったが、悔しくもあった。自分は本当に、弱くなってしまった。

 

(性欲が弱くなると、どうも、終わりが近づいたのかと思っちまうんだよなあ。)

 

 その後のロゼの脱糞鑑賞には加わらなかった。そこまでつきあう義理は無いと判断したからだ。

 

 けれども翌日、法務大臣たちから面倒なお願いを訊く事となった。彼の奥方のせいだ。しゃがんだロゼが股から精液をこぼしながらお尻の穴を広げる行為に、彼の後妻はいたく興奮してしまい、皆に言いふらしたからだ。

 

「というわけで、陛下。一度ローザ姫様がうんちをおひねりなさるお姿を……」

「ダメに決まってんだろ? おめえらの奥さん連中にしか許可しねえぞ?」

 

 法務大臣のひどく悲しそうな顔を見てセインは満足だった。散々困らせてくれた相手に対する仕打ちとして、痛快だと思えて、悪い笑みを浮かべてしまった。

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