※この作品はR-18です。

聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ   作:CHACOとJAGUAR

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189 従姉の密通

 ロゼが精液を毎日摂取しないと身体がよわよわになる話は、ジョーケインも父親から聞かされていた。

 

 たしなめなくてい良いのか、と試しに尋ねてみたところ、きつく叱られた。

 

「王家の姫にあるまじき行いだと思うんじゃねえぞ。サキュバスの血が強い身体なんだからな。しかも成長期ってんで今のでも足りねえぐれえらしいぞ。だいたい、おめえのおっかさんもその血が流れてたんだよ」

 

 サキュバスの特質が濃く遺伝してしまった女は、最低でも1日コップ半分ぐらいの精液を吸収しないと身体が満足しないらしい。街や城のヤリマンには淫魔の血筋が多いそうだ。

 

 なのでそういう女は大抵が、娼婦になることを選ぶ、と父は語った。そういう血筋の者が毎日精液を身体に入れると、病気知らずで長寿になるそうだ。

 

 しかも60過ぎでも30ぐらいの張りのある顔と肌を保ち、ボインボインな体つきになるらしい。更年期という時期が無いそうだ。

 

「だいたいロゼは、でかい図体のイズヴァルトとむっちりとしたマイヤが親だ。あいつらはよく食ってよく糞をひねる。ロゼにはそいつらの娘だ。喰う量はあんまりだが、その代わり精液はたくさん取らんといかんだろうよ」

 

 毎日大量の精液を浴びればロゼはきっと、でかぱいでお尻がぷりんぷりんの美人に育つだろう。楽しみじゃないか、と王は息子に言った。彼もロゼを『愛人』として公表した後、毎日では無いが彼女の寝床に通うようになったのだ。

 

「あいつが男とひっきりなしにおまんこしてるからって批難するなよ? お前のおっかさんがそうだったんだからな」

「お父様もしかして、コリアンナちゃんともしているの?」

「……うん。そうだよ」

 

 セインは何度か寝たことがあった。コリアンナから寝床に入って誘ってきたのだ。

 

「そうなんだ……」

「コリアンナのことは絶対人に言いふらすなよ。廷臣どもがうるさくなる。まあ、カツランダルクの家の女ってのはそういうもんだからな。まんこが年中疼いてやがる奴らだ。普通のニンゲンとは別の生き物と思っていい」

 

 ちなみにコリアンナのまんこは、ガバくてなかなかイケなかったと、余計な話を付け加えて父(セイン)は大笑いした。どうぶつなかよしをやり過ぎていたからだ。

 

 獣のでかいちんぽに馴れると、まんこもそれ専用になってしまうものだ。膣の粘膜の吸いつき方や感じ具合は、母譲りで名器でありそうなのに、それが何とも勿体なかった。

 

 しかし上に乗っての騎乗位では、すっごくいやらしい腰使いを喰らってしっかりと搾られた。さすがはトーリの娘だと思うぐらいだった。最近もコリアンナに誘われた。動物の精液くさいまんこをしっかりとしゃぶって、死んだトーリに対する不義理をしてやった。

 

(カツランダルクの一族って、そういうものなんだ……。)

 

 とは思うもののの、王子は心がもやもやとした。ロゼがジューンショーンとそういう仲なのは、これまで全く知らなかった。普通のことなのに、ぼくに教えてくれなかったのはなぜだろう。ここでいう普通はカツランダルクの一族の『普通』だ。

 

「叔父と彼女の逢引きはよく、書斎で行われている」

 

 そのような話も聞いた。だったら本当か覗いてみようと考えた。

 

 ジョーケインは話を聞いた翌日の夜、添い寝をしてくれる侍女の懐から抜けて部屋を出た。不寝番が扉の傍にいたが、椅子に腰掛けたままぐっすり眠っていた。こ

 

 廊下を出ると、巡回の兵士に見つからないよう、物陰を選んで進む。ジューンショーンの部屋は近くにあったが、王子はその隣の空き部屋に入って窓を開けて下を見る。

 

 窓の下には他の部屋に続く足場があった。職人が城の補修する為に設けているものだ。ジョーケインが脚を伸ばしたぐらいで付きそうだ。

 

 部屋には偶然、ロープがあった。かなり長い。ジョーケインは手ごろな机にそれを巻き、自分の腹に巻き付けて結えた。引っ張ってみて問題無さそうだ、とつぶやくと、窓の外に出て足場に降りた。それから叔父の部屋の窓に向かい、張り付く。

 

(いた。)

 

 叔父とロゼがだ。2人は灯りを少しだけつけ、ベッドの上で裸になって睦みあっていた。ジューンショーンはロゼのお腹に気を付けながら覆いかぶさって、身体に組みついていた。ロゼは脚を彼の腰に絡めていた。

 

 お互いに腰をうねらせ、唇をあわせて、汗だくになって逢瀬の時を楽しんでいる。ベッドは調子よく揺れていた。

 

(話は本当のことだったんだなあ。)

 

 ベッドの上のジューンショーンは、ロゼを執拗に求めていた。陰茎は狂おしいほど膨張し、彼女の身体を無我夢中で貪っていた。

 

 ロゼもまた同じだった。『名目上の腹の子の親』よりもずっと身体の相性が良いジューンショーンの腰遣いに喘いで、盛んに愛情を求めていた。

 

 ジューンショーンの腰が止まった。お尻のあたりを震わせていた。それからロゼの身体から抜ける。王子は叔父のそそり立ったペニスを初めて見た。自分と同じように施術痕があり、とても大きい。

 

 ロゼの開き切った女陰から精液がこぼれ出ると、ジューンショーンは傍にあった布でぬぐった。それから彼女の太ももを抱えて股に埋め、弛緩したヴァギナに口を当てる。ロゼは身をよじった。ジョーケインは彼女の裸身をじっと見つめてながら思った。

 

(ロゼちゃん、とてもきれいだったんだ……)

 

 幼い少年の心に欲望が起こった。ロゼのあの姿を間近で見てみたい。けれども本能に流される様な愚かさと、無謀なことを平気でする年相応の幼さが彼には無かった。この子は冷静だった。じっとしていれば気づかれずに、いつまでもロゼの可愛らしくていやらしい姿を見ていられる。

 

 叔父のクンニリングスは続いた。ロゼは涙をこぼしながら、彼の頭を抑えてよがり狂った。5分。10分。なかなか終わりそうも無かった。長く舐めるのは次の挿入の為にである。ジューンショーンは1度放つと、女のほぞの下を舐め続けて陰茎の回復を待つようにしていた。連続ですぐに放つことは出来なかったが、彼の精力は強かった。

 

 陰茎が硬さを取り戻した。ジューンショーンは股から顔を離して再びロゼに覆いかぶさった。小さな耳元で何かをつぶやくとロゼを恥ずかしがらせ、発情した襞肉の間に己のものを沈み込ませた。

 

 とても仲が良いんだね。あの噂は本当に違いないとジョーケインは思った。こんなに求めあうのだからきっと赤ちゃんは叔父のだろう。このまま終わるまで見てみようかと思ったが、勘が働いて後ろを向いた。城壁のほうに松明を持った兵士を見た。

 

 このままだと気づかれてしまうと思った王子は、急いで部屋に戻った。それからロープを外して机の下にしまうと、ゆっくりと扉を開けて廊下に出た。

 

 巡回は『ざる』だった。自分の部屋の前を守っていた兵士も、まだ居眠りしたまま。そっと扉を開けて静かに閉じると、急いで寝台に入って侍女の身体にしがみついた。相手はうっすらと目を開けた。

 

「王子様。ちょっとお身体が冷たいようですわね。おしっこに行かれたのですか?」

 

 この部屋には備え付けのトイレは無かった。廊下を出て北側を歩いたところに設けられていた。昔ながらの穴便所だ。穴から吹き抜ける風で冬場は寒かった。

 

「うん」

「おまるになさいませ。そのために置いてあるのですから」

「そんなに冷たい? じゃあ、温めて?」

 

 ジョーケインは前をめくった。陰茎は勃起していた。ロゼの裸身を見てからずっと勃っていたのだ。お元気だこと、と侍女は手を伸ばして掴もうとするが、王子はすり抜けて侍女がまとっている寝間着の裾を掴んだ。

 

「こっちがいい」

「こっちがって、何を?」

「メリッタが教えたようにするんだよ」

 

 ジョーケインは裾を広げて潜り込んだ。侍女のにおいをかぎながら陰茎をもっと興奮させ、そこに指を挿れる。

 

「あっ……お、王子様!」

 

 侍女のそこはしっとりと濡れていた。指についたぬめり気のあるもののにおいを嗅ぐ。チーズのようなにおいがした。

 

 もっと先へもぐりこんだ。侍女の女陰と自分の勃起が近づくと、手で抑えながら濡れていたそこに挿れた。

 

「ジョーケイン王子、そ、それはまだお早いのではなくて?!」

 

 ジョーケインは腰をスライドさせる。侍女は股を開いて受け入れた。メリッタよりも広くて緩かった。けれども彼女の温かい膣は、従姉に向けた興奮をしばらくの間、肩代わりしてくれた。

 

 

□ □ □ □ □

 

 

 セイン王は出陣の前までに、ロゼ=カツランダルクをナントブルグ市公というものに命じた。封地や税の収入の無い名誉職そのもの公位であったが、彼女がナントブルグにいる理由となった。

 

 その上で彼女は直轄地の代理統治者という職にも就いた。跡継ぎがまだ幼くしばらく王の領地となっているオルガスムナと、オルフレッドが受領を拒否したタカイチゲンシュタットのだ。実際の政務は代官に任せきりだが、これによって彼女は、宮廷内で重んじられるようになった。

 

 セインが名目でもロゼに位と職を与えたのは、法務大臣ヨハン=レマルクへの嫌味でだ。大臣は姫がジューンショーンの妻となっていつまでもナントブルグにいることを望んだが、名目のみとはいえ領主になるとまでは想像もしなかった。しかも王の愛妾で腹にも子が。

 

 その決定が朝議で為された日の夜。レマルクは妻に語った。

 

「そういう、ことなのだ……」

「おっ、おっ、おおっ……♡」

 

 後妻は鼻血を流しながら喜んだ。満面の笑みを浮かべる夫を前に。彼女はひどく興奮していた。もしかしたら『マイヤちゅわん』の『むちゅめ』のもとで働けるかもしれない。要職に就いた姫や女貴族は、侍女を増やすからだ。

 

「い、いますぐ、ローザちゃまの侍女にさせてくださいと人事部へ頼みに行ってきますわ!」

「うん。気持ちはわかる。なのだが……」

 

 タンゴバルド攻めの軍費のせいで、ここ2~3年は侍女は増やせないそうである。無給で働くと頼んでもお断り。なぜなら1人増えただけで必要経費が増えるからだ。しかも王家の姫の侍女となると、いろいろな特別待遇がついているから、普通の貴族の召使いの数倍は金がかかる。

 

「なんですって! ローザちゃまのいちばん可愛い時期は、今なのにっ!」

「大丈夫だよ。ローザちゃまはあのマイヤちゅわんの娘さんだからね。20になっても30になっても、あざといぐらいに可愛らしいはずだよ」

「そ、それでも、わたくしはっ!」

 

 妻はおいおいと泣いた。その悲しみを法務大臣はベッドで癒してやった。この細君だが妊娠中になると性欲が倍になるという困った体質だった。とはいえ大臣も精力は絶倫のほうだ。苛烈な求めに応えた。ではあるが、そろそろ50の歳になると翌朝に響く。翌日の朝議は欠席してしまった。

 

 

□ □ □ □ □

 

 

 法務大臣が欠席した日の朝議は、ロゼにとって記念すべき日となった。政治の担い手の1人として初めて参加したのだ。彼女は冠をつけて王妃の座に腰掛け、大きくなった腹に手を当てていた。美少女ぶりは言うまでもない。彼女を目にする大臣や騎士達の目は垂れさがっていた。

 

 その隣の王の座にはジョーケインである。正統なる後継者は幼いながらも『代王』として皆に崇められた。王弟ジューンショーンは謙虚に、玉座の前に出て大臣衆と肩を並べていた。

 

「さて、本日の議題でございますが」

 

 ジューンショーンが甥と恋人にう。長らく議論が紛糾していた『えくすぷれす』の伸長案だ。ヨーシデンから分岐する北ルートについてである、

 

 ナガオカッツェとアスカウを通り、ヤマート大河を越えるルートを取るか、あるいは、暴れ川で落ち着かないヤマート大河で連絡を中断し、対岸のタカイチゲンシュタットからナントブルグまでの道のりを別線で建設するか、という話である。

 

「王弟殿下。意見させてください」

 

 申してきたのはヨーシヒデクスだ。彼はそのルートの建設に反対だった。

 

「物流や途中の土地の発展具合を考えれば、ナガオカッツェとアスカウに『えくすぷれす』を通すよりも、アジールと王都との間に、先に築いたほうが良いかと思われますが?」

 

 この論には説得力があった。ヨーシデンはまだ発展途上。学術の都としてはともかく、経済の中枢となるにはまだ長い時間が必要だった。そこよりも商人が多く行きかいして栄えている、アジールとフジイデールを経由し、ナントブルグに向かうルートを開発したほうがよほど理にかなっている。

 

 それと、ヨーシデンからアスカウまでの南北街道が発展しすぎると、イーガやシマナミスタン諸国からの調略を受けやすくなるように思われる。イーガはまだしも、シマナミスタン諸国は政治的にはホーデンエーネンを嫌っている。何故なら過去に何度も侵略戦争をふっかけられたからだ。

 

 特に、王国と因縁があるアワージランドを挟んだサヌキスタンは過去、侵略を受けた恨みから嫌がらせの刺客を送り込んだりしていた。過去のホーデンエーネンの、名のある武将や有力な親族衆の半分ぐらいは、この国が寄越した暗殺者が使った毒で葬られた、と囁かれていた。

 

 安全の面でもヨーシヒデクスはしっかりと論じた。防諜の為にも南北はしばらく行き来がしにくいようにするべきだ。ダリウスら武将達はこの点に同意し、貴族達もうなずいた。特に、アジール河流域に領地を持つ者らは。もっとも、自分達の領地の関所や宿場に銭が落ちなくなることを恐れてはいたが。

 

「しかしですよ、ヒラジマッシモ公。その場合だとアジールの河船が廃れるのでは?」

 

 長いひげを蓄えたタイーシ小大公がヨーシヒデクスに尋ねた。この男の家は王家の親族衆にあたる。国王の高祖父の弟が祖だ。アジールの河船について尋ねたのは、彼が懇意にしているハビキシュッテン公の利益を考えてである。

 

「アジール河のずっと南に通せばよいのだ。もちろん、ハビキシュッテンとタイーシを通る様に計画すればいい。例えば、南ハビキシュッテン街道のあたりとかかな」

「その街道は往来が少ない。しかもほとんどが農村か森ですよ。集客力が見込まれないのでは?」

「だから良いのです。アジール市からの商人や武人が使えばよいのだ。そうすれば、アジール河の交通をこれまで通りのままになる。わざわざそこに、宿場を置く必要も無いのだから」

「でしょうが、それでは『えくすぷれす』の利用価値が下がるのでは?」

「妥当な案だと私は思うが? そもそもがである。ホーデンエーネンは尚武の国。騎士や武者を重んじる国だ。商業のことは二の次で良い。わが父、ヨーシテルシウスが領する……いや、領していたナガオカッツェは、ナントブルグの南の門番としての責務を負っている。そこに他国の間者が楽に王都に入りやすいものを通すというのは……」

 

 タイーシ小大公や彼に加担しようとしていた者達が黙ってしまった。ヨーシテルシウスの名前が出たからだ。ヨーシヒデクスの12歳年上の実父はこの年のはじめ、長い闘病生活の幕を閉じた。先代の王弟であり、『南の守護神』と崇められていた故人の名前には、誰も逆らえなかった。

 

「ヒラジマッシモ公。叔父上の名を出されると、誰も何も言えなくなるよ」

 

 ジューンショーンに釘を刺されるとヨーシテルシウスは恥ずかしそうに頭をかいた。結局、この日の『えくすぷれす』の話はここまでで終わった。

 

 それからはヨーシデン市の建設状況や出陣したセイン王の動向の話となる。ロゼは終始興味深そうに耳を傾けていた。朝議が終わると皆がうっとりとするような笑みを見せて、ねぎらいの言葉を述べた。

 

「みなさん、今日は本当にありがとうございました。朝廷ではこのようにお仕事をなさるのですね。大変勉強になりました。明日もまた来ますので、まつりごとがどのように為されるのか、教えてくださいね」

 

 それからジョーケイン王子も「一同、たいぎであった」と声をかけ、従姉と共に玉座から立ち上がった。そこにヨーシヒデクスが呼び止めた。

 

「ローザ姫様。急な話でございますが、明日、昼前にお時間がございますかな? 是非にも会っていただきたい客人がございます」

「あら。どのようなお客様ですの、ヨーシヒデクス様?」

 

 ナガオカッツェから来る客人だと彼は答えた。

 

「姫様の婚約相手であった、我が弟のヨーシアキレウスでございます!」

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