聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
ホーデンエーネン王国暦359年1月。ノトゼタシアの警護を任されたオルフレッドは突如、教団側からカナザワース島に呼び出された。
この島は雪と氷で閉ざされてばかりだが、総本山がある都とその近くの港は、人の往来がひっきりなしだ。波が強い湾なのに、船は沢山停泊している。旅人用の船や、エチウ諸島で獲れた海産物をホーデンエーネンに送る船が主だ。中にはマイア=テクニカの製品が満載された船もある。
そしてこの島だが、道の至る所に、煙突から常に湯気が出る休憩用の小屋があった。その中に入ると手前側は待合室となっており、その奥は混浴のサウナとなっている。
この島の者達はだいたいそこで疲れと垢を落とすのだが、ほぼ全員がそこで睦みあい、交わりあっていた。旅で来た異教徒もそのにおいと淫らな気配に負け、股を開いて絡みに加わってしまっていた。
夏は夏で、街道沿いの草むらや森の中で交歓に及ぶ男女の姿をよく見かける。夫婦や恋人同士だけでなく、会って話をしただけの相手とも及ぶ。
パラッツォ教徒は祈りの代わりに、そういった交合、『法悦』でもって神への感謝を述べるよう教義で教えられていた。他の島でも青姦や町中の暗がりでの交合を見かけるが、総本山があるカナザワースだと、他より頻度が多かった。
港に着いたオルフレッドは、桟橋から出てすぐの船の待合所でその光景に出くわした。椅子に座った男がズボンを降ろし、股を割ってのし上がった女と交わい始めた。沢山の人がいる中でだ。
「……すごいな。カナザワース島は」
ついてきたサクラウチ=シロウの娘達と、ノトゼタシアで愛人として囲っていた女達に呼びかけた。彼女達は妊婦が着るゆったりとした服をまとっていた。全員がオルフレッドに種付けされていた。
「どこがすごいんですか、オルランドゥさま?」
サクラウチの娘のうち1人であるアコが問う。彼女のお腹が一番大きく膨らんでいた。あと数カ月もすればオルフレッドの子を産む。同行する他の2人、ユコとマコもそうだった。
「至る所でおまんこをしている。そんなに暇なのかなって」
「違いますよ。法悦ですよ。それと、暇じゃなくてお祈りの時間です。ほら、見てください。さっきはじめたばかりなのに、もう終わりましたでしょう?」
男がぎゅっと抱きしめて女の腰を止めた。子宮に子種を吸わせたのだ。始めてからたった2分。パラッツォ教徒の祈りとは、随分とせわしないものである。
「宿屋に入ると食事の場所以外は、みんなどこでも『法悦』をしますよ」
「アコねえさんの言う通りです。エチゴニアやナオエニアだってみんなそうしていたでしょう?」
ユコが言ってマコがうなずく。パラッツォ教徒はそんなにべっちょしているんだべえか、とエルフの女が尋ねた。彼女はエフゲニー=トザワフスキーの愛人だった。捕らえられた後徹底的に膣内にマーキングをされ、今ではすっかり、オルフレッド専用の孕み穴と化していた。
「まるでエルフの里みてえだべえな、ここのみんなは」
マコが違うと返した。
「でもエルフの『法悦』は精霊さまにありがとう、と言っているわけではないのよね?」
「そうだべえ。きもちいいからしているんだべえよ」
「だからエルフの里とは違うの。中だしおまんこが気持ちいいのは一緒なんだけどね」
「……もういい。なんとなくだがよくわかったよ」
他人の性交を見て、オルフレッドはムラムラとしてしまった。美男美女のものではないが、それが漂わせる淫気にあてられたのだ。
けれども予定を変更し、どこかの空いている宿屋を借りて、妊娠中の彼女達のほどよく潤っている膣を楽しむ時間を設けるつもりは無かった。大事な話があるから来てくれ、と教主に言われて来たのだ。
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カナザワースの都は300万もの人々でひしめき合っている。急激な人口増加のせいだ。けれどもいわゆる掘っ立て小屋ばかりのスラム街は無かった。寒さに耐えられるしっかりとした造りの家屋ばかりが並んでいた。
街はこの数十年で大きく広がっていた。そのせいで城壁は中心部まで行かないと見えなかった。その奥がカナザワースの旧市街地だ。いささか低い壁の門をくぐると、喧噪と密はより一層深くなった。そのさらに奥、もっと低い城壁に囲まれていたのが総本山だった。
総本山はかつてこの島にあった、カナザワース大公国の城をそのまま用いたものだ。金色の塗料を吹き付けたたまねぎ状の屋根をつけた塔がいくつもあり、どの建物も真っ白に塗られて窓は小さかった。
そして中はいくつも、マハラの神殿のような建物があった。パラッツォ教は聖堂として用いているが、これらもカナザワース公国時代に建てられたもの。かの公国はエチウ諸国の中で最も栄えていた。海産と鉱業と中継貿易によってだ。キンキ大陸に一番近い大きな島が、ここなのである。
「わあ、すごいな……」
オルフレッドは最初に入った聖堂の中を見て驚いていた。壁一面に極彩色の神々の交合図が描かれており、あちらこちらに金や銀でできた工芸品や美術品が置かれていた。壁の絵はパラッツォ教団が描いたものだが、その他はすべて、カナザワース公国の遺産だった。
「……信じられないな」
オルフレッドは夢見心地になっていた。あちらこちらの美術品に巧みな絵が描かれた壁。天井もよく見れば描き込まれていた。アプサラーの百姉妹と、彼女達の慈愛を受ける男達の交合だ。
「教主様との用事が終わったら、くまなく巡っていいかな?」
かまいませんよ。アコとマコは快く答えた。自分達は妊娠中だからずっとついていけないだろうが、総本山にいる妹たちや他の者が案内してくれるだろう。アコはお腹をさすった。
「でしたら、今すぐ姉たちを呼んできます」
「お願いするね。ところできみの部屋がある建物は?」
「もっと奥の方にある、枢機卿専用の館の中です……ユコとマコも今夜、一緒にお待ちしてますから」
オーガの娘の額のツノが、艶やかに見えた。その気がある証拠だ。船の中でも自分と彼女達のにおいで部屋を臭くした。その続きをやろうという心づもりだ。
寄り道をしたらいよいよ総本山の中枢、教主がいる大聖堂だ。カナザワースの大公の離亭を改築したそこだが、他と比べて美々しく装っていなかった。どこか質素でみずぼらしく見える。だが、その中から漂う、雅でかつ艶やかな気配は、他を遥かに圧倒していた。
「ここか」
オルフレッドは扉の前にいた司祭騎士に呼び掛け、開けてもらおうとした。しかし扉は言う前に開きだした。そこに頭を辮髪にした、2メートル以上の唇が分厚い、質素なローブ姿の容貌魁偉な男が立っていた。冬で雪に覆われている外なのに素足でサンダル履きだ。
「初めまして、オルフレッドさん」
よく通る低い声だった。不思議と心が落ち着く。この男は何もかもが強い魅力に溢れていた。エチウの田舎者の様に、前頭部を剃った辮髪にしていたが、可笑しみはまるで感じられなかった。
「貴方が……教主コーザ?」
「はい。お待ちしておりましたよ。とはいえ、お迎えにあがらなくて失礼いたしました。あいにく、私の欲がそうさせてしまいまして……」
この男は右に少女を伴っていた。剣を背負い白いコートをまとった、金髪の美少女だ。目元はきつかったが肌が美しく、どこか性的な魅力に溢れている。
「久しぶりにヘラさんが戻ってきましたので、『法悦』にいそしんでいたのですよ」
そう言って教主はヘラの肩を抱きしめた。ヘラはオルフレッドを見てにこりと微笑み、こう呼びかけた。
「ふうん。アナタがあたしの旦那さんになる人?」
(だんなさん? 僕はいつ。この子と婚約したんだ?)
ヘラは教主の腕からすり抜け、オルフレッドに近づいた。まじまじと彼を見上げる。オルフレッドは彼女が背負っている剣が気になった。握りがどこかで見たものの様に思えたからだ。
「ねえねえ、結婚する前に確かめ合おうよ?」
そう言ってヘラは聖職者用のコートの前をはだけた。ブーツ以外は何も身に着けていなかった。成長が始まって丸みを帯び始めた白い乳房と、金色の陰毛がまばらに生えた縦すじがあった。そこから目が覚めるような、男の精液の深いにおいが漂っていた。
「『法悦』の相性がよくなかったら、このお話は無しだよ? それでいいよね?」
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その部屋でオルフレッドは激しく貪られていた。いや、貪ってもいた。
この3時間、ヘラという教主の義理の娘と『法悦』をやりっぱなしだ。彼女の身体はとんでもなく心地が良かった。バケツ一杯分の射精をしてもしたりないぐらいに貪りたかった。
互いに荒い息を吹きかけ、口づけを交わしながら生殖器も汁だらけにした。暖房がきいた狭い部屋で汗だくになりながら、精液と愛液をなすりつけ合った。
この娘は万事が荒々しかった。でもそれがオルフレッドには新鮮だった。ここのところ従順なオーガの娘か、しおらしくなった女戦士しか抱かなかったからだ。果敢かつ激しいぶつかり合いは、オルフレッドが音を上げるまで続いた。15回分の射精の感覚を覚えての末だった。
「も、もう駄目だ。君はすごいね……」
「うふふ♥ アナタも強情だね♥ まるで司祭騎士団長さんみたい♥」
司祭騎士団長。イズヴァルトのことだ。オルフレッドは思い出した。確かこの子は『親父』にあてがわれていたはずだ。教主はイズヴァルトとこの娘との間の子を望んでいた。何故かは聞いたことが無かったが。
「それにしても君、すごいあそこが柔軟なんだね?」
オルフレッドは脚を広げっぱなしのヘラの股に触れる。形こそ崩れているが初潮が始まったぐらいの女の子のそれと同じ大きさだった。
対して彼のペニスはもうすっかり、女泣かせの暴れん坊として憎たらしく太っている。長さは25センチを超えた。これを突っ込まれた女の子は皆が号泣した。どんな不感症の膣でも十分に実感できる大きさだからだ。
「アナタのもすっごいものを持っているし、疲れ知らずの放ちたがりさんなんだね♥ あたしのおまんこ、実をいうともうくたくたなんだよ♥」
だって1週間前から教主様と籠り切りで法悦を為していたんだもの。少女のすらりとした腹と、こんもりとした乳房を交互にさすりながらオルフレッドはささやいた。
「すごいね。そんな子が僕の奥さんに……ちょっと辛いな」
「でしょうね♥ だってあたし、ゴールだもん♥」
悪霊を祖とする亜人種の名だ。どうりで底無しの体力なのかとオルフレッドは納得した。でも実のところ自分はニンゲンより、亜人や魔族の奥さんのほうが良いのではないのかと思い始めていた。この身体は常人の3倍以上セックスをしないと、気が済まないのだ。すぐに失神してバテてしまうニンゲンより、そっちのほうが断然いい。
「君も亜人か。亜人のお嫁さん……うん。悪くない」
「そうかな♥」
オルフレッドはヘラを抱き寄せた。また『法悦』が始まった。但し今度のは、ヘラへの愛撫ばかりだ。実の父親譲りの生産力を誇るきんたまが回復するまで、彼女を深く知ろうと考えた。
「んあっ♥」
乳房を吸い立てるとヘラがのけ反る。それから腹を、洪水を起こしていたヴァギナへの愛撫。
身体の関係としては相性が良いように思えた。とりあえずは教主の申し出を受けてみようか。エチウに来てからオルフレッドは、すっかりホーデンエーネンのことを忘れてしまっていた。
彼はそもそも、叔母への恋慕と前妻への恨みを忘れるために、この島で起きていた戦いに身を投じて来たのだ。