聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
診療所の近くに建てたトールキンの丸太小屋は、意外と立派な造りをしていた。中は家具だけで殺風景かと思いきや、彼の趣味らしきものがいくつも置いてあった。砂利と土を固めて作った家や城の模型だ。
「トールキン、あなたが作ったんですか?」
「そうじゃ。割と暇になったからのう、少しぐらいは手慰みをしておるんじゃよ。それと、壁にかけている絵は全部クリスタとミレイユが描いてくれたもんじゃ」
芸術を好み得意とするエルフは、絵画もよく嗜む。写実的なのがクリスタのもの、あっちのおめめが大きく『もえもえ』したものが、ミレイユのものだとドワーフは答えた。
「ドワーフとニンゲンの女の子の絵か。全部、腹と太ももに余計な肉がたんまりとついてますね?」
「儂の好みに合わせてくれたんじゃよ。むちむち、としててよいじゃろ。まあ、ちいっとばっかし細すぎるのが難じゃがのう」
「漫画っぽい絵のはぜんぶフリフリの可愛い服を着ているな。エルフの築城技師ってこういうものを描くんですね?」
ミレイユが描いた作品はどれも、絵柄が甘ったるい感じだった。いわゆる『もえもえ』した調子の絵だ。明るい色調の可愛い服を着た女ドワーフが、長い靴下の縁で肉が膨らんでいる脚を開いて、まんこと尻穴を丸見えにさせてオルフレッドに微笑みかけていた。
「要するにこれがせんずりの道具、ってわけですね?」
「そういうことじゃよ。エルフの衆はこういうすけべえなもんを描くのが得意じゃ。ミナッカミニアの衆はあんまり盛らせてくれない、という話らしいが」
それから武器庫を案内された。彼が愛用している『鬼殺の大斧』や弩弓などが大事に置かれてあった。それからいくつかの鉄砲と弾薬の箱もだ。抱え大筒だってある。トールキンは中から馬上筒を取り出してオルフレッドに手渡した。
「クリスタのやつが遊び半分で改造を施したやつじゃ。爆風の魔法を仕込んでおる。玉薬がなくとも弾を飛ばせるぞ。持っていくか?」
「間に合っている。それとね、きっと好意を抱いているんだよ、クリスタさんは」
「考えすぎじゃ。それと儂はしばらく独り身でいい」
トールキンは銃をしまうと、これがいいとオルフレッドが手にとった練習用の短槍を渡した。自分も同じものを持った。得意の斧や槌にしないのか、とオルフレッドが問うと、下手をしたら大けがをさせてしまう、と彼は答えて笑った。
「言っておくが、儂は斧しか扱えんわけではないぞ。槍も弓も学んでおる。ドワーフは重い武器しか扱わん、と思ったら大間違いじゃぞ?」
それから、実戦形式でやって構わない、とドワーフは告げた。つまりはどんな手を使ってでも相手を負かしていいということだ。魔法を使っても構わない。
外に出た。いつの間にかクリスタとパスカル達が見物に来ていた。距離をとって2人はあい向かう。背が低いトールキンは槍を掲げて構えた。
「場合によっては儂も魔法を使うぞ。ドワーフ者がよく使う術式は知っておるか?」
「地割れや石を飛ばす。爆風もだ。足止めが得意と聞く」
「なら、十分と対策をしていることじゃろう。参るぞ?」
トールキンは一歩踏み出した。が、空気が破裂する音を耳にしてすぐさま後ろに弾き飛ばされた。倒されて転がりはしなかったが身体に衝撃を加えられている。また背中から空気が爆ぜる音が。その次は右側から押し出された。イプセンがぼそっとつぶやいた。
「『アルキメデスの空気砲』ですか……」
「あの風魔法みてえなもんの名前ずらか?」
「はい。教団でも枢機卿と呼ばれる一部の方々やその娘達と、教主様が扱える『神聖術式』の1つです。私も少しだけ使えますが、しかし……」
オルフレッドはそれを間断なくトールキンに叩き込んでいた。術式を発動させるスピードが早い。トールキンを完全に封じ込めるつもりだ。
「あそこまで使えるとは知りもしなかった。トーリ=カツランダルクとイズヴァルトの息子なのですね、やはり。恐ろしいものです」
「親父さんの側にいたら、きっとすげえ魔法戦士になるかもしれねえずらな?」
「教団の脅威となりうるでしょうね。だからこそ教主様は迎え入れたのですよ。もし敵としてサイゴークで会っていたら……」
自分は命を落としていたかもしれない、とつぶやいてイプセンは震えた。
オルフレッドはこの戦い、魔法でトールキンをわからせるつもりだった。自分が強いことを示せば、きっと従ってくれるはずだ。彼は『神聖術式』をいくつか習得していた。『シディムの火柱』だって使える。枢機卿の娘達よりも火力の強いものをだ。
『アルキメデスの空気砲』はトールキンの身体を休みなく吹き飛ばし続けた。相手は全く手を出してこれない。いずれ参った、と言って来るだろう。オルフレッドは勝利を確信した。
(悪く思うな。実戦形式なんだから。)
だが、オルフレッドは相手を見くびっていたを思い知らされた。いきなり目の前の土が盛り上がり、壁となったからだ。 土の防壁の術式だ。囲まれる、と思ったオルフレッドは下がったが、柔らかいものにぶつかって振り向いた。自分の背後にも出来ていた。
彼は左を向いて走ろうとした。がそちらにも壁が生まれた。一瞬のうちにだ。戸惑いながらも土の囲いを空いている右側から抜けようとしたが、腰を強く打ち付けられて下を見る。
トールキンの槍があった。目の前の土壁から生えていた。というより、槍が出るところが泥の様になっていた。それが退いて見えなくなると、今度は足元を狙って飛び出て来た。かわし切れず右の脛を突かれた。
「そんな技が使えるのか!」
槍は土壁からまた消えた。トールキンの笑い声。
「実戦形式と言ったじゃろう? 儂もお前さんみたいに、ハメ殺しの術で嬲らせてもらうわい」
またも槍が土壁から飛び出てオルフレッドの右腕に襲い掛かった。触れてすぐに避けてはみたが、かすれて痛みを覚えた。掴もうとするも幻のように消える。今度は左脇腹をかすった。
(舐めるな! 居場所がわかれば当てられるんだ!)
そう思いながらオルフレッドは念じた。『シディムの炎』が前方の壁の向こうで起こった。
「……っ!」
左肩を強く叩かれる感触。「こっちじゃよ」と笑い声が。
「枢機卿の魔法が使えるようじゃのう。大した魔法の才じゃ」
オルフレッドは新しい火柱を起こした。背中を突かれた。
「じゃが、とっておきにすべきじゃったのう」
囲んでいた壁がいきなり崩れ出した。泥みたいに溶けたと思いきや雪崩の様になってオルフレッドの頭上に降りかかる。巻き込まれまいと空いている右に逃げた彼は、いきなり強く地面に叩きつけられた。槍を捨てたトールキンが組み付いたからだ。
彼は凄まじく強い力で右腕を馬乗りになったトールキンの右腋に抱え込まれ、左の腕で首を縛られた。腰に力を加えて逃げ出そうとするが、岩の様に重く、身動きが取れない。何しろ、打撃を受けたところに強い痛みを覚えて力を引き出すのに邪魔されていた。
「……ぐっ! ……ぐっ!」
「このまま落とすぞ。よく聞け。お前さんの親父さんじゃったら最初に槍あわせをしてくれたことじゃろう。正面から立ち向かってくれたはずじゃ」
戦士のいくさ魂を刺激する武でもって、勃起するほど興奮させ、思わず射精してしまうつばぜり合いをだ。事実、イズヴァルトは実戦や手合わせで狂喜したトールキンを何度も射精に導いた。自信も狂戦士となって幾度も射精をしながらである。
「そうして白熱した時に、隙を作る為に魔法を使う。うまいことを考える、という戦い方をして儂を楽しませてくれた。しかしお前さんの戦い方にはあやつの『漢ったらし』ぶりがうかがえん。要らん余裕が無くてつまらん武者じゃ。どうにも好かん戦い方じゃ」
そんな奴の下で戦士として働きたくない。そう言ってトールキンはオルフレッドの両腕を抱える腋を締めた。オルフレッドの口から絶叫が放たれた。右腕の骨が折られたのだ。ドワーフの馬鹿力は途方も無かった。
「降参するか? まだ左腕が残っておるから戦えるじゃろうが、すぐに折るぞ?」
「くそっ……! 僕は、僕は!」
「あきらめんのはどうしてじゃ? 手合わせならまた次の機会を設けてやるがのう。それとも、腕を折られた恨みをすぐに晴らしたいんか?」
「イズヴァルトを! あいつを越えるために、あんたに勝って部下にしたいんだ! 王となってだ!」
トールキンはため息をついた。オルフレッドの左腕もしっかりと折ってやった。泣き叫び出して尚も負けを認めぬオルフレッドに呆れつつも気遣った。
「やれやれ……強すぎる男を親父とおふくろを持つというのも考えもんじゃな。そう気負うなオルフレッド。お前さんは持ち味を探してそれを伸ばせばいいんじゃよ。血なまぐさいにおいが漂っておるが、なんか悪そうな奴には思えんし、きっといい王様になれるじゃろう」
オルフレッドはおとなしくなった。負けを認めた。越えられぬ壁というものをまた1つ思い知った。
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折られた骨と傷は、クリスタとパスカルの治癒魔法で1日で元通りになった。ものの2時間で終わるずら、と豪語していたクリスタは、舌を出して照れながら、こう言い訳した。
「おまんの身体はサキュバスみてえなやつのクセがあって時間がかかっちまったずらよ。エルフの治癒魔法がちょびっと効きづれえ」
「そうなんだ……で、サキュバスの身体って?」
クリスタはこう説明した。男、しかも武者にとっては面倒くさい身体だ。骨も筋肉は普通に強くなるが、どうにも脆いところがある。内臓も案外病気にかかりやすい。割と短命に終わるような造りだ。
だが、異性を強く引きつける力が備わっており、生殖器に関しては常人の数倍近く頑丈になっている。つまりはスケコマシ向けの身体だ。
「……いろいろと思い当たるよ。でも、母さんは同じぐらいの体格の頃の僕を投げ飛ばすぐらいに強かったよ?」
「サキュバスの血はおなごには良い作用を生むずらよ。男に対してはみてくれとちんぽこ以外はそっ気ねえずら。おまん、健康に気を遣って生活したほうがええずらよ?」
それでも50ぐらいまでは普通に生きられるだろう。もちろん病気はするだろうが。骨も治ったことだし、とクリスタはオルフレッドに問いかけた。
「せっかくここに来たんだし、ちょびっと楽しんでいくか?」
言いたいことはわかっていた。オルフレッドはクリスタの胸と腰の丸みを見てめまいを覚えた。勃起するとうなずいて、彼女に離れの『ヤリ小屋』に連れ込まれた。
薄暗い中でのクリスタは最高だった。大きくて柔らかい身体は激しくするのにもってこいだった。大きな乳は顔を埋めるのも吸いつくのも、陰茎をこすりつけるのにももってこいの逸品で、それに自分の胸をつけながら、彼女の上で脚で腰を絡められながら飛び跳ねた。
彼女の中はとても肉厚で、吸いつきがとんでもなかった。心から気持ちよくなっている声を聞きながらぽよんとした腹を激しく打ち付け、何度も放った。8時間もぶっ通しで続けた。
終わった頃には何もかもがしなびていた。けれどもクリスタの身体からは離れられなかった。気持ちが良い柔らかみをたたえていた腹を太ももでさすり、彼女の大きな乳に顔をうずめながら、オルフレッドはクリスタに頭を撫でられた。
「おまんはすげえなあ。こっちの才能のほうがたっぷしとあるずらよ。おらの男になってこっちに住まねえか?」
エルフの仲間達や島の女達にも愛されるだろう。女たらしのヒモが一番向いているだろう、とクリスタは言った。
「でも、そうもいかないよ。それじゃあ親父に勝てないからね」
「イズヴァルトさんは別格として思った方がええずら。あ、それとあの人はおまんことしりのあなを舐めたがってたずらな。ヴィクトリアっていう女の人とマイヤさんに、そいつ魅力を教えられたらしいずら」
「だったら言ってくれたらよかったのに。僕もそっちは好きだから……」
オルフレッドはクリスタの秘部に手を添えた。彼女自身の愛液と自分が放った精液でぬるぬるとしっぱなしだったそこは、指を滑らせるように仕上がっていた。指の腹でクリトリスを軽く撫でると、クリスタが額に口づけた。肉厚で柔らかい、むしゃぶりつきたくなる様な唇だ。
しかしどうにも彼女のそこに、口をつける気にはなれなかった。自分が放った精液のせいだ。撫でるだけのままのクリスタがそっとささやいた。
「イズヴァルトさんは精液でどろどろになったおまんこも美味しそうに舐めてたずらよ?」
オルフレッドは嘆いた。そこまではできない。どうにも自分が放ったもので汚れたそこを舐めたいとは思えない。また越えられない壁ができてしまった、と心の中でつぶやいた。
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1か月後、オルフレッドは島を出て行った。彼の女の趣味においては叔母と双璧を為さんと思えるクリスタと離れたく無かったのだが、間違いを起こしたくないと思ったからだ。
この時まで彼は、クリスタの娘のユミールや、ミレイユが連れて来ていたイズヴァルトの4人の娘と親しくなっていた。異母妹とも呼べる彼女達はとても愛らしかった。
だが、あろうことかその子たちは、オルフレッドの理解を越えていた。一緒の風呂に入るとき、ちんちんをいじくりだすどころか、
「にーちゃん! にーちゃん! しゃぶっていい? いい?」
などとそいつに頬ずりをしたり舐めたりしだして困らせた。
あるいは一緒の布団に入る時、彼女達は素っ裸になるのだが、オルフレッドの寝間着の中に潜り込んで、またもちんちんをいじったり指で突いたりする。
みんながみんな、パスカルの商会の男達を泣きわめかせるぐらいに手馴れていたからオルフレッドはついつい勃起をしてしまった。それでも拒むと彼女達はさみしそうな顔をしたり、目の前で股を開いてねだった。
「ほうずらかあ? それでもおらたちは、にーちゃんのちんちんとなかよしこよしをしてえずらよ」
「みてみて、オラのおまんこにゅるにゅるしているよ? なめてーってにーちゃんにせがんでいるよ?」
クリスタとミレイユにしつけがなってない、と苦情を言うと、2人は呑気に笑ってこう答えた。
「何をいまさら? おまんは心が赴くままにあの子たちと『なかよしこよし』をしてええずらよ?」
「そうだぞ。私たち女エルフは赤ん坊のころからちんちんが大好きなのだ。そこはサキュバスどもに譲らない。オルフレッド、まだ股には入らないだろうが尻には入るだろう。十分に楽しませてあげてくれ」
ユミールはともかくほか四人は実妹だ。年上好きでしかも巨乳が好きなオルフレッドはいたたまれなくなって逃げることにした。港の桟橋で自分の名を呼ぶちびっこ達に申し訳ないと思いながら、オルフレッドは船に乗ってイプセンにぼやいた。
「ちびっこはちょっときついものがあるよ……君は?」
イプセンは少し寂し気だった。オルフレッドと同じ様に彼女達に好かれていたからだ。
「どの娘か1人、連れて帰りたかったですね……」
気持ち悪い声だった。イプセンはオルフレッドとは違って子供エルフの自然の発露に身を任せた。5人との『なかよしこよし』も当然した。「ちんちんうんちー!」と笑われる様なところまでだ。
「そういえば君、ヘラともそういう仲だったよな……」
「おっしゃる通り。ヘラ様の御側務めが始まってからそうしておりましたよ。マハーヴァラ様の御導きでしょうし、我々パラッツォ教徒は、物心覚える頃から致しておりますので」
オルフレッドは青ざめてエチウの方の空を見た。カナザワースに戻ったらまずはどうするかを考えた。
(まだ小さい子供をあてがわれないよう、教主さまにお願いするか。)
しかしそれ以外は構わない。エチウの女達は誰もが胸と尻が大きかった。それと、枢機卿の娘達。細い身体にみっともない大きさの乳房がついた、ツノが生えた少女達だ。
(僕は、沢山の子供の父親になるんだ。)
そこだけは
……教帝オルランドゥだが、万を超す数の子供の父親だったと、後の世まで言い伝えられている。