聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
ミョーゲチャコフ公国。
伝説の英雄・アテールイを祖とするワターリ王家と、いくつもの公国からなる、ワターリ王国の臣下国でもある。
ムーツ大陸東部の南端にあり、アオバグラードと周辺のみとなった『ワターリ王家』に、西のアイヅバルドや北のクノーヘとともに忠節を誓い続けている。
この国は数ある公国の中では小さいほうであったが、フタバニア平野一帯とその沿岸部のみを領しているのみであったが、精強な軽騎兵軍団を擁しており、各国からは一目置かれていた。
また、カントニア大陸との流通の、東の玄関口の1つであった。各地にある港湾は荷船交易でそこそこの財を得て、ムーツの各国の港に続いていた。決してあなどれぬ収益を、この国は得ていた。
【ギルバート=カツランダルク注:カントニア大陸東部諸国との交易の玄関口、というわけであるが、ミョーゲチャコフが依然として流通量が多かった。アイヅバルドにもカントニアと向いている港がいくつもあったが、対岸がクボーニコフ寄りで、ワターリ王国と国交を結んでいないウツノミーアであったから、この当時、交易船の数は倍以上の差であったらしい。】
しかしこのミョーゲチャコフも、クボーニコフとの秘密同盟で欲を出したダテーゾフに野望の矛先を向けられることとあいなった。
ホーデンエーネン王国暦359年6月から始まった夏戦争。
イズヴァルト達は、その真っ只中へと飛び込むこととあいなったのである。
□ □ □ □ □
ホーデンエーネン王国暦でいうところの、359年8月末。
イズヴァルト達はミョーゲチャコフ中央部にある港湾都市であり公都・ナカムグラードに入った。
この時期のミョーゲチャコフは、とても天気が悪かった。
空は灰色の雲に覆われ、小雨ばかりが降っていた。秋の雨季にあたり、この時期は日を拝むことなど、できなかったのである。
「ううむ。こちらに来てから雨、雨、雨でござる……」
大公の城までの道すがら、『だいぶへんもの』と『げりべんだるまここに見参!』という文字が書かれたさ指物を立てた荷車を押しながら、イズヴァルトは頭にかぶった藁編みのかぶり傘からしたたる雨雫を見た。
思えばミョーゲチャコフの海域に入ってから、ずっと雨が降っていた。
陸地では小雨であるが、海は土砂降りだった。パオレッタとマリアらとやった船上の訓練は、視界がよろしくなく、とにかく滑った。時にはへりから滑って海の中に投げ込まれることもあった。
鍛錬を終える時には身体が冷え切っていた。それで風邪をひくような脆い身体では無かったが、ぬくもりを欲した。ねだるローラとマレーネにぬくもりを求めた。
【パオレッタ=マツダムルによる但し書き:オラたちエルフは体温が低いから、肌であっためるという意味合いのことがどうにも苦手なんズラよ。こういうもんはニンゲンのおなごには勝てん。あのたわけとマレーネさんはけっこうぽかぽかとした体つきだったから、イズヴァルトさんも夢中になったズラよ。マレーネさんは妊娠してたから、風呂であったまってからにしてたけどな。】
とはいえ、船の上での鍛錬はそれなりに楽しめた。揺れる甲板の上での腕立て伏せ500回とスクワット1000回も加え、武器を用いぬ大雨に打たれながらのワークアウトも、根っからの冒険家でもあるこの男の心を高揚させた。
しかし、小雨に打たれ、思っていたよりも冷たい風に吹かれながら街中を歩くという行いは、どうにも気分がわくわくせぬ。
傘をさして歩く周囲の人々は、ずっとイズヴァルトのほうに目を向けていた。人目をひくのぼりが立てられた荷車が気になっていたのだ。
荷車は雨よけの天蓋をかけていた。ローラはもちろんのこと、ウーゴ王子も中に乗っていた。
それがさっきからギシギシと音を立てて揺れ、可愛らしい声のため息がひっきりなしに聞こえていたのだ。
「んっ♥ と、とまらないよう……♥」
ウーゴ王子の声である。たいへんな喜悦に満ちた声だった。
この時彼は腰布をめくり、股を大きく広げたローラにしがみついていた。このだるま女のでっかくやわらかいおっぱいに頬ずりしながら、甘い蜜を滴らせる貪欲な吸精膣に己のものを喰わせていた。
ローラのそこはイズヴァルトの巨根の食い過ぎでガバガバのように思われたが、意外と狭く、その代わりに柔軟性と弾力に富んでいた。
少年のやや柔らかめな勃起ちんちんでも、余すところなく絡みついて、出し入れするときににゅちゅっ、にゅちゅっ、と音を立てた。
「すごすぎるよう♥ ローラさんのあそこ、エレナちゃんのけつあなよりもしつこい……♥」
ローラはうっとりとした笑みを浮かべてうなずいた。彼女も悶えていた。ウーゴ王子のちんちんは子供にしては太くて長かった。
エルフ達にかまわれたせいもあるが、エドニアを出た頃よりも直径は5ミリ増え、長さも11センチに達していた。
亀頭はもっとふくらみを得ていた。割礼を受けむき出しになったそれは、雁首の周囲に硬いでっぱりが生まれ、女泣かせの代物へと育ちつつあった。
「ああ、また出ちゃうよう♥」
「……いいですよ? たっぷり、だしちゃってくださいな♡」
「や、やだあ……♥」
ウーゴ王子は肛門をうごめかしながら、ローラの膣奥に精を放った。荷車の中で始めてから、これで4回目だった。2人の結合部はこの幼児が放った、真珠色のねばっこい雫がべっとりとついていた。
荷車の中はとても青臭くなっていた。しかし精液のにおいが濃くなると、ローラの肌からただようにおいが余計に甘ったるくなった。彼女に流れる淫魔の祖先の血のせいだった。
ウーゴ王子は下着をめくって出ていた、彼女の大きな乳房にちょこんとついている、桜色のぽっちりを指でくすぐりだした。
「ねえねえ、おっぱい、のんでいい?」
どうぞ、とローラが微笑む。ウーゴ王子は突起に口をつけた。彼の口はおちょぼ口で唇がとても厚かったから、乳首に心地よい刺激を与えた。
すると、その大きな母乳溜めは、過剰な母性のせいでついつい作ってしまったものを、彼の口に分けてやってしまった。
練乳のような風味の甘い乳が口の中に注ぎ込まれた。ローラの母乳はサキュバスのそれとまったく同じだった。
飲んだ者の身体の疲れを癒し、生殖器と前立腺に力を与える。ますます、膣の中で放ちたくなるようにさせた。
ふにゃりとしたちんちんが再び硬くなりだしたのを感じ、ウーゴ王子はゆっくりと腰を動かし出した。
「王子様、しつこいでございますなあ♡」
「だってぇ、しつこくなっちゃうんだもん♥ ローラさんのおまんこ、住みたくなっちゃうぐらいにきもちいいよ♥」
と、荷車の中では交歓が続いていた。漏れ出る声を聞いて、イズヴァルトは心配になった。
「はわわ……ウーゴ王子が枯れてしまうでござるよ……」
しかし、なかなか声を掛けられなかった。ウーゴ王子の声があまりにも気持ちよさげで、無邪気に聞こえたからだ。
イズヴァルトは勇猛で果断な、男の中の男であった。
しかしそれも、死合いや戦さ場の中で、という但し書き付きだ。
平時は快楽に耽ける子供をとがめだてすることがなかなかできなかったし、愛する妻の浮気も「みていてたのしいから止めないでござる~♥」などと喜ぶだけ。
とはいえ、ローラとウーゴ王子は甘えてはいなかった。きりの良いところをとらえていた。道の勾配がきつくなり出した頃には天蓋を少し開け、精液と彼女の甘い体臭を放ったあたりでイズヴァルトに言った。
「すみません、イズヴァルトさま」
「大公さまに会う前に、ぼくとローラさんのあそこを洗ってくださいませんか?」
イズヴァルトは歩みを止めた。荷車を斜めにすると、底から車輪止め出て路面についた。
後ろの穴からローラの尻が出てきた。真っ白な恥丘の谷は広がって赤い奥底を伺わせて、どろりとした精液が零れ落ちていた。種付けの後の雌馬の女膣のようだった。
「ほほう。ウーゴどのはたっくさん出されたでござるな? まことに頼もしいでござる!」
跡継ぎを求められる貴人というものは、ちんちんからどれだけの精液を放てるかも重く見られるものだ。
ウーゴ王子の射精回数と量は、将来が十分期待できるものだった。
王子の生殖力に感心はしたが、それ以上に、開きっぱなしの陰裂と性交の余韻でゆっくりとうごめく、ローラの尻穴が気になった。
淫欲がたぎってしまい、イズヴァルトは苦しいぐらい勃起してしまった。精液をどろり、とこぼす膣穴にねじ込み、彼女の腔を開きっぱなしにさせたいとちんぽが呼びかけていた。
「そのう……ローラどの?」
「なんでございましょう?」
「……挿れていいでござる?」
「大公様に会うのが先ですよ?」
イズヴァルトは深い鬱屈を覚えながら従った。それゆえ、彼の男性器はすっきりできず、うっぷんを抱えたままになったのである。
□ □ □ □ □
ナカムグラード城。ミョーゲチャコフ大公の本拠である。港から西に、3キロほど先にある。
平山に本丸を置き、その周囲を掘と土塁で囲った周囲を二の丸としている。二の丸には政庁や裁判所など、行政や司法の機関を置いていた。
城自体は割と広いが、縄張りは単純である。ただただ本丸、二の丸と郭を増やすだけだ。
ナカムグラード城を守るものと言えば、底がやや浅い空堀と、3メートル程の高さの土塁だけである。水堀ではないのは冬、このあたりは水が凍ってしまうからだ。
【ギルバート=カツランダルク注:ムーツ大陸のほとんどは冬、歩いて渡れるほど河が凍る。つまりは冬季の合戦では河が防備となり得ないのである。ムーツ大陸の歴史書を紐解けくと、例えば、アイヅバルド東部を流れるアブクエプル河で起こった冬の戦いはおしなべて、船という単語はどこにも出てこない。】
城というよりかは、砦である。重厚かつ堅固そうで、「一体誰と戦うつもりなんだろう?」と思わせる大城郭ばかりのカントニアと比べれば、あまりにも簡素過ぎた。
とはいえ、イズヴァルト達はミョーゲチャコフに入ってから、こうした、ムーツ大陸の城のある種の雑さ、に驚かされた。
大きく広いだけで、砦や関みたいな城だ。持ち上げて肩車をしていたウーゴ王子に呼びかけた。
「ふうむ。またも面白みの無い城でござるな、ウーゴどの?」
ローラとミツクニュモスに聞こえるようにぼやいたのだが、自分よりも目利きだったり物知りだったりする彼らなら、なにか言ってくれるだろうと思ったからだ。
「ナンブロシアのオーマストックやオソレストックは、もう少し縄張りに工夫をこらしていたでござるよ。これではすぐに、攻め落とされてしまうでござる」
「そうなんですか? 野戦で打ち破ればいいのではないでしょうか?」
「いくさでは、場合によっては城に籠もらざるを得ない時もあるのでござるよ」
これに、ミツクニュモスが反応してくれた。あくまでミョーゲチャコフの話だけでだが、と前置きをして、
「単純なことなんだが、築城技術があんまり発展しなかったのさ」
「なんだか残念でござる……」
「ウーゴ王子に質素な作りにみえる城にも工夫があるもんだ、と教えたかったんだろうけど残念だったね。でも、ミョーゲチャコフで城が発展しなかった理由がちゃんとあるんだぜ?」
「それは……どういうことなんですかね?」
荷車のローラが聞いてきた。彼女は軍師を名乗るくせに、ミョーゲチャコフの軍事について全く存じていなかったからだ。
「野戦でなんとかしていたからさ」
「……それだけですかね?」
「まあな。特に、ミョーゲチャコフはそうだったのさ」
この国の戦史を紐解けば、篭城戦などまったく無かったとミツクニュモスは言った。
さて、城を訪れると大公ではなく、その奥方が迎えてくれた。背は150もいかず、少々鼻が長くて目がぱっちりとしていて、体が細い。美人の範疇ではあったが、女ゴブリンのようだった。
大公の夫人はローラが挨拶した時、顔をしかめて鼻をつまんだ。
「おめさま、くっせ」
「ええと、どこがでございましょう?」
「せーえきくっせえっペ。そこの黒んぼうのぼうやもだあ。風呂貸してやるからあとで入れ。鉱泉さ引いているからありがてえ効き目があっぺよ」
ローラは自分のにおいをかいだ。少しだけ顔をしかめた。確かにウーゴ王子のちんちんから放たれたものが、かすかだがにおっていた。
「やっと気づいたか? 後ろの耳長族どもらはしらを切っているみたいだけどな。おらははんぶんゴブリンの血がながれとるから、鼻がよく効くんだべ」
そして大公も同じだ。イズヴァルトは初めて聞く話だったので驚いた。
「ムーツは亜人の大公を置くほどに混血が進んでおられるのでござるか!」
「んだ。でもワターリの王国の中だけだっぺよ」
しかしその大公は不在。今は軍を率い、ヒッターチのシゲニウス帝と肩を並べ、ダテーゾフと対峙しているという。
「拙者はシゲニウス帝に助太刀するため、ここに来たのでござる。ゆえにすぐにでも発ちたい」
「そっかあ。でもあっちはあっちで、困りごとが起きているらしいっぺ」
その困りごとでシゲニウス皇帝は、頭を悩ませているという。
さて、その難事とはいかなるものであったのか?
その続きについてはまた、次回にて。