聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
オーシラ神の祭壇は、アオバグラードの城がある山の六合目にあった。
洞穴の中に祭壇があるのだが、その入り口前に朱色に塗られた木造の神殿を建て、そこから洞穴の中へと入る。途中の通り道は獣油の皿や蝋燭が並べられ、神官の手によって常に火が絶えないように施されていた。
そしてその洞穴の奥の祭壇には、沢山の蝋燭を並べた台と、オーシラ神の石像があった。
成人の儀の同席者としてハルムノフ王子直々に指名されたローラは、緋色の衣を1枚だけ纏った姿になって、王子の側仕えに背負われ、ここに連れて来られた。
「ほう。これがオーシラ神の石像ですか……」
ろうそくに照らされたそれを見てローラはつぶやく。
オーシラ神の像はいわば、大きくて太い陰茎だった。てっぺんはご立派な亀頭を備え、そこだけがつるつるになるようきれいに磨かれていた。
「オーシラ神様は万物の父ちゃんみたいなもんだっぺよ。これの先から出る子種汁で、風や土を作った、と言い伝えられておるっぺ」
「マハーヴァラ神のごとき創造神、というべきですな。マハラ教でいう万物の母たるヴァリシアナ様にあたるのは?」
「違う大陸の神話に当てはめるなんて見当違いだっぺよ。ただなあ、そちらさんでいう『アプサラーの百姉妹』みたいなのはおるよ」
マハーヴァラとヴァリシアナの娘達で、豊穣と多産の女神と言われる『アプサラーの百姉妹』にあたる姫神達は、ムーツ大陸の神話に存在していた。
その中でも女神ヨー=キヒの物語は有名だった。
常に大小便を垂れる美しく豊満なその女神は、枯れ果てた土地に己の糞尿をまき散らして沃土にしたという。その土地こそが、ワターリとダテーゾフの版図であるセンダニア平原と言い伝えられていた。
「そういえば、おまえさまもヨー=キヒさまみたく、うんちとしょうべんをぶりぶりばりばりひねるそうじゃねえか?」
「ははは。イズヴァルトさまの元の侍女、ホーデンエーネンの『おしゃぶり姫』ほどではございませんが?」
「昔はとてもかわいかったのに、ひどいおなごになったとイズヴァルトさんは仰せられてたべ。おまえさまはどうなんだべか?」
ローラははにかみながらこう答えた。下半身のゆるい浮気者の奥様ですよ。
四肢を損なっていた女は祭壇の前の、毛皮や布を敷き詰めた床の下に降ろされた。しばらくして、ハルムノフ王子が神官を伴って現れた。
「ハルムノフ様。成人の儀式に私めを指名してくださり、大変恐れ多くございます」
成人の儀とは、いわば筆おろしのことであった。
ハルムノフ王子はワターリの王子としては珍しく、この年まで童貞のままであった。
「いえ。本当なら許嫁がいればその相手となるべきなのですが、話があがっているのが、ダテーゾフの姫でして……」
その姫も3年待たないと顔を見せに来ないという。まだ5歳になったばかりだからだ。しかも成人の儀を執り行うにしても8歳になる子というのは気が引けた。
「それと、ダテーゾフから姫を迎えるのは嫌なのです」
「王子様は御父上様と違い、意志をはっきりとお持ちなのですな?」
ハルムノフはうなずいた。神官が持っていた神酒を男根像にかけ、まじないの言葉をひとことかけた後に去って行った。
神官の姿が見えなくなる。ハルムノフは床の上に座るローラに抱き着いた。
「どうなされました?」
「ひと目見てから、ローラさんに惚れてしまいました。どうせならこの人と、成人の儀を執り行いたい」
王子はローラの、蒼にも見える黒い髪を撫でる。彼女の身体はとても柔らかくて、たいへん甘く、そして淫欲を起こすにおいがした。そのせいで彼の股間は燃え滾ってしまった。
ぶよ、と突き出ている王子の腹を、胸で感じながらローラはうなずいた。
「衣を脱がせてもよいですか、ローラさん?」
「はい」
ローラの服は、ゆるく縛った腰の帯でくるめただけの『きもの』であった。
手をかけ、するりとほどけると赤い衣に隠された、真っ白で脂をたくわえた豊かな肢体がまろび出た。
オーガ女のそれにも負けぬ、大きくて柔らかい乳房を見て、ハルムノフは喉を鳴らした。
「どうぞ。さわって、揉んでもいいですよ?」
ハルムノフは恐る恐る、ローラの左の乳房に手を添えた。押し込めると柔らかくて、指が埋まりそうだった。
それよりも乳首が気になった。経産婦であるローラのそれは、少女の乳首みたいな桜色だが、形は赤ん坊が咥えるようにしっかりとなっていた。吸いつきたくなる乳首であった。
「吸ってもいいですか?」
「かまいませんとも。どうぞ、お好きなように」
言葉に甘え、ハルムノフは口に含んだ。強く吸うと何かがにじみ出て来た。ローラの乳房は子を失っても尚、人の乳を蓄えていた。
ローラはサキュバスの血を引いていた。かの淫魔族の特質を、その体は得ていた。
その汁は、赤ん坊にとってはかけがえのない滋養であるが、男には不思議な力をもたらしたのも、そのせいだった。
「……うっ!」
ハルムノフは下腹で突如起こった快楽で、腰を引いてしまった。
びゅる、びゅるる。
激しく勃起した陰茎から、精がたくさん出てしまったのだ。
彼は乳房から顔を離し、着ていたものの裾を割った。青臭くて濃いものが、べっとりと付着していた。
「もう出てしまわれたのですか? ほう、なかなかに……よいものをお持ちですね♡」
ローラは割った裾からのぞけた、王子の陰茎に視線を注いだ。でっぷりとついた腹肉の下に、とてもたくましいものをぶら下げていた。
おおよそ17センチほどあり、施術の痕があった。
むき出しの亀頭は茎よりも一まわりぐらい大きかった。雁の輪郭が膨らんでいた。女啼かせの造形とも言えた。
「これ、おおばば様が施されたので?」
「……はい。私が生まれてすぐに切ってくれたのです」
精液にぬめった陰茎は、まだそそり立っていた。ローラは上体を起こし、自分の口元にそれを持って来るように求めた。
「こうですか?」
王子は屹立を目の前にすると、彼女は着物に付着した精液を、口ですくいあげた。
「なんてことをするんです!」
「折角出たものをそのままにするなんて、よくありませんよ。任せてください。シミにならないように、私が全部舐めとりますので」
ローラは丁寧に、余すことなく王子の着物についた精液を吸いあげようとする。この幼い王子にとって、その仕草がたまらなかった。
彼女が精液を口で吸い、口に含んで飲み込んでくれるのは、自分が出したものも大事にしてくれていると信じた。本当はサキュバスの血がそうさせるだけなのだが、ローラは美味しそうに付着したものをこそぎ、飲み込んでいった。
「終わりましたね……?」
「いいえ、まだございますよ、王子様?」
衣類の精液は取り終えた。だが、王子の屹立についたものはまだ残っている。
彼女は前かがみになり、王子の亀頭にむしゃぶりついた。
「あうっ……!」
そのまま首を動かし、じゅぷり、じゅぷりと音を立ててしゃぶり込む。
彼女のフェラチオは吸いつきが強く、唇の柔らかさをまんべんなく擦り込ませるしゃぶり方だった。
肉茎をしゃぶられ、雁の出っ張りを責められる。ローラの口の中のよだれをたっぷりと含んだ舌は、亀頭を撫で込んでいた。
ハルムノフ王子は妙な気分を味わった。亀頭の尿道口が勝手に開き、その奥から吸い出される様だった。尻を震わせ、荒い呼吸をし続けた。
「はうう。そ、そんなに気持ちよくされたら……もう……」
咥え込んでいる亀頭と、張っていた裏筋から激しい悦が奔った。少年の出したての新鮮な液体が、ローラの喉を通った。
貫くような快感が失せると、王子はローラの肩に手を置いた。彼女は陰茎を口から離し、その場で倒れ込んで股を開いた。
関節部分からつま先までが存在しない両脚の間にある花園は、乙女のそれのようであった。
穢れを、男の肉棒を味わったことなどない、と言わんばかりの美しく色鮮やかな花弁であったが、淫魔のように甘く淫蕩なにおいを放ち、蜜に濡れててかっていた。
「さあ、王子様。この中に潜り込んでくださいね?」
においたつ可憐な陰唇。それが漂わせる魔の匂いに王子の一部は再び猛り、天を衝く。
王子は膝をついて、ローラにしがみついた。
「ゆっくり……ゆっくり挿れていってくださいね?」
ローラの助言に従い、精汁の残存液を鈴口からこぼしながら、腰をゆっくりと突き出し、ひく、と動くその花園の中に分け入った。
「うわっ……ふううう……」
ローラの中は、余すことなく絡みこんで来た。
襞の生き物たちが、入って来た王子を皆で寄ってたかって生暖かい悦を与えに来る。
奥まで入れるともう、陰茎の付け根にしびれを覚えてしまった。ローラの奥は、きゅっと締まり込んできて離さない、と言っているようだった。
「とても硬くて……ぶっといですね?」
「ひ、ひいていい?」
「拒む理由などございません。どうぞ、お心のままに……」
一度奥までいったものを、腰を引いて入口まで戻してみた。
ローラの中の悦楽の肉妖精たちは、それを押しとどめるかの様に絡みついてきて、王子を悩ませた。
「す、すごい。これが女の人の……」
陰茎が快楽の信号でもってささやく。もう一度腰を押してくれ。
四方八方を絡みこんで、吸いついて来る洞を、もう一度行き止まりまで進んだ。
「ふう……」
たまらない。否応なく射精がしたくなる。そして、ローラのそこがきゅっと締まったように思えた。
「王子様、思う存分、味わってください」
「それじゃまたすぐに出してしまいます。それって、良くないことなんでしょう?」
「放ったら終えるのがいけないことですよ。女のここは、たっくさん欲しいのです。きんたまぶくろの中が空っぽになるまで、できる限り動いて放ちながらも、ずっと繋がってて欲しいものなのですよ?」
射精をしてもできうる限り、続けて挿入して欲しいということだ。
王子はローラの助言を聞き入れた。楽園にも、魔窟とも思える暖かく柔らかいその中で動き続けた。
我慢が抑えきれず射精をしてしまい、少し硬さを緩めてしまっても、腰を動かし、刺激を与えて再び硬度を取り戻して、彼女の中を行き来した。
「も、もうだめだ……」
そう嘆いてローラの身体に倒れ込んだ時、2人とも汗まみれになっていた。
互いの結合部は既に精液にまみれていた。こぼれたものは大量にあって、ローラの股の下で粘った水たまりを作っていた。
「王子様、これで大人になれましたね?」
ローラがささやくと、王子はその黒髪を指ですいて見つめた。
「成人の儀は三日三晩続くのです。それが終わるまで、僕はローラさんとここに籠らなくてはならないのです」
とはいえ深い性交のせいで、お腹がすいてしまった。喉も乾ききっている。
ハルムノフ王子は洞窟の入り口に向け、水と食事を持ってこいと叫んだ。
「ここに籠り切りですか? 小用とかはどうされるので?」
「便所壺を持って来てくれるんです。この場所で、食事と排泄、性交をするのですよ」
しかし風呂には入れない。3日3晩、垢まみれの体臭まみれになってやり遂げなければならない。それが、この儀式の決まりだった。
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成人の儀の後、ハルムノフ王子はすっかり狂ってしまった。
「ああ、ローラさん。ローラさん……」
即位した後、この少年はローラのことばかりを考えるようになった。乳房と尻が大きくとてもやわらかくていいにおいがする女軍師が、好みの女の像を書き換えられてしまったのだ。
童貞を卒業し、晴れて31代目国王に即位したハルムノフは、ダテーゾフ討伐の勅を与えてもイズヴァルトたちを引き留めた。
あろうことかその勅を与えてすぐ、彼はローラをじっと見てこう言ったのである。
「お願いです! アオバグラードに滞在するときだけでも、ローラさんに女性の素晴らしさを教えて欲しいのです!」
一国の王子の頼みである。『強くてやさしい、お人よしの騎士さん』であるイズヴァルトは赦した。ローラも、新鮮な少年のちんぽと精液を楽しめるので2つ返事で「はい」と答えた。
王子がローラと会うのは、麓の宿場町だ。出発の準備を整えているイズヴァルトたちのところにやって来ては、ローラに『おしゃぶり』とちんちんを使った『おまたくにくに』を所望する。
「仕方ないですね。ちょっとだけですよ?」
ローラは下半身がとてもゆるく、慈愛が深い女である。咎めるべきイズヴァルトが嬉しそうに、
「これも鍛錬でござる! 夜明け前まで存分になされよ!」
などと王子を甘やかすものだから、寝床に連れて行かれたハルムノフ王子は、裸になって股を開くローラの好意に慎みを失くしてしまった
「はーい♡ もうすっからかんになるまで勉強して行ってねー♡」
「ありがとうございます! ううっ……うほおっ!」
何もかもが柔らかく、そのくせ大事なところは引き待っているこの女の肉体の虜になってしまった。毎日足しげく通うようになった。
これをおおばば様ことイナンナは、烈火のごとく怒った。ローラはイズヴァルトの軍師であり妻である。それを略奪するなどもっての他だ。
「たわけ! イズヴァルトさんはダテーゾフ退治という大事な仕事があるズラよ!」
けれどもイズヴァルトとローラに、「まあまあまあ……」となだめられ、なかなか関係が途切れない。
代わりの刺激が必要だ、とイナンナは思った。
彼女はパオレッタとマリアとオクタヴィアを、子孫の『第二の成人の儀』にとりつけた。
しかし王子からは、強い不評を返された。
「3人ともローラさんのような、包み込んで来るようなやさしさと、身体の隅から隅まで舐めたくなるような可愛らしさに欠けてます! それとぺちゃぱい! カメムシみたいなにおいもするし! まったくもってだめ!」
ほんのりと香草のにおいがする身体を、カメムシ臭いとけなされて、パオレッタとマリアはしくしくと泣いた。オクタヴィアは「おまんなんか二度と抱くか!」と啖呵を切るほど激怒した。
それでも王子とローラを引き離さなければ。パオレッタ達と性交をしてもなお、長い無意味な滞在から生まれたストレスを抱えていらいらとしていたゲオルギー公子からも、王子のことをなんとかしろ、と急かされていたのだ。
「仕方ねえズラ。だったら、ホージュリアさんに頼むしかねえズラな」
ホージュリア妃ならばなんとかしてくれるだろう。まんずり狂いで宿場でも人前で手淫を為し、そこら中に潮を吹きかけていた彼女は「ひゃい♡」と答えた。
アオバグラードの城に向かい、王子に理性をぶっ壊されたヒッターチ人の味を体験させた。だが。
「ひょええええーん! ハルムノフしゃまにぶちぎられましゅたー!」
ホージュリアは泣いて帰って来た。王子は彼女をこう評した。
「がばがば! べっちょががばがば過ぎて話になんね!」
確かにそうだった。ホージュリアはこの時、まんこが疼きすぎてイズヴァルトや騎馬の民たちに、ちんぽで膣の疼いてかゆいところを搔いてもらうように頼んでいた。
イズヴァルトはともかく、騎馬の民たちの腰遣いはガシガシとしていて荒々しかった。そのせいで膣が緩み気味になっていたのだ。
そしてとうとう、ハルムノフはローラを自分の妾に、と言い出すようになっていた。
イズヴァルトはのんきなもので、国元はタネムノフ王に任せ、幼いハルムノフ王の勉強の為、ダテーゾフ討伐まで連れて行くのはどうだろうか、と提案してきた。
「はああ……どうするズラか……」
イナンナは頭を抱えた。他に打つ手はあるのだろうか。
しかし彼女にとって天啓、と言える様な事件が起こることとなった。
さて、その空から降って来た幸運と呼ばれるものは、何であったのか?
その続きについてはまた、次回にて。