※この作品はR-18です。

聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ   作:CHACOとJAGUAR

606 / 767
第八十三回

 さて。

 

 旧友・ウォルター=ベンジャミン=ウラスコーと再会し、ダテーゾフを降伏させ、その大公を国外へ亡命せしめたイズヴァルトは、一度ワターリ国に戻ることとなった。

 

 アオバグラードにはワターリ王の他に、ブライアンスエッツァーとその恋人のエルザ、それから、ヒッターチの皇帝シゲニウスが待っていた。

 

 彼等にダテーゾフでの大勝利を報告をすると、イズヴァルトは国王もとい先代のタネムノフより宝物を贈られた。

 

 ずしりと重い銀色の指揮棒である。130センチほどあり、10キログラムほどの重さがあった。四角く、ところどころに古代のオーガの言葉が刻まれていた。

 

「これは?」

「我がワターリ王家に伝わる指揮棒だよ。もっとも、代々の王はこれを実戦で振るったことは無い。一種の美術品ともいえるだろう」

「美術品でござるか……にしては、華美なところが見受けられぬでござる」

 

 とはいえ不思議な力を感じさせる代物だった。とても冷たくて重く感じる。かなり大きな指揮棒だから、そう思うのが正しいけれども、怪力のイズヴァルトでもそう思ってしまう程だった。

 

 それを腰のベルトに差すと、ブライアンが近づいてきてイズヴァルトに言った。

 

「ツダサンチョーさんからの言伝があるよ」

「なんでござる?」

「『ゆうしゃ』の最終試験は、それを手にしてムーツのどこかにある、『氷雪の栄光』を探すんだ」

「どういう意図かはよくはわからぬでござるが……えらく途方もない試験でござるな」

 

 イズヴァルトは腰のものをしっかりと握りしめる。かくして『ゆうしゃ』になる、最後の試験が始まったのだ。

 

 

□ □ □ □ □

 

 

 ホーデンエーネン王国暦359年11月初旬。

 

 イズヴァルト達は『ワターリ・ヒッターチ連合軍』と名付けられた6000の軍勢を率いて再び軍旅についた。

 

 手始めにダテーゾフ前大公・ペヨトル=ダテーニンが逃げ込んだ、ヨコテゾフ小王国を攻め、野戦で勝利して一気に王城を取り囲んだ。

 

 ヨコテゾフの王城は山の上にあった。100に近い曲輪があり、どのルートをたどっても、本丸までに計20もの門をくぐらなければたどり着けない。城壁や城門には魔法防御も施され、難攻不落だ。

 

 国王は宗主国であるクボーニコフに慮って、降伏勧告をはねつけた。使者を担ったパオレッタは、手痛い目に遭って随伴者たちに担架に乗せられて戻って来た。

 

「あわわわ……♡」

 

 彼女は素っ裸で脚をおっぴろげ、絶頂の深い余韻に耽っていた。股の間にある女陰を開きっぱなしにし、大量の精液がこぼれていた。籠城側に輪姦されたのだ。まる18時間も。

 

「はわわわ♡」

 

 パオレッタがひどい目に遭ったと聞き、イズヴァルトが下半身がつながったままのローラを抱きながら急いで駆けつけた。

 

「パオレッタどの、これはいったい!」

 

 随行していた兵士が答えた。国王は城を枕に討死する覚悟だと。

 

「せめてもの旅路の前に、城の皆と共にパオレッタ様のどすけべエルフぶりとまんこの締りの良さを堪能したい、と仰せでございました!」

 

 ヨコテゾフの王は、なかなかのデカチンだった。輪姦に加わった武将や兵士らもご立派だった。大なり小なりオーガの血をひいていたからだ。

 

 パオレッタはオーガの海賊に拉致されて楽しい肉便器生活を送った少女時代を語りながら、イキ狂ったそうだ。それを聞いたローラが提案した。

 

「それではこちらも、おまんこをしながら単騎がけで本丸までの門をぶち破り、城の人達を怖がらせましょう!」

 

 ダテーゾフとの戦いでやったあの手だ。イズヴァルトはうなずいた。ローラと性器でつながったままで周囲の者に鎧をつけてもらった。

 

 鎧とローラで計、40キロほど重くなる。しかしイズヴァルトは怪力の持ち主である。そんなことでは音を上げない。

 

 そして、ワターリ王から下賜された指揮棒を手に取った。これがどれほどとんでもないか、先の戦いで思い知っていた。殴れば装甲ごと人体がひしゃげ、突けばどんな厚い盾でも貫いたのだ。

 

「では、参るでござる!」

「えいえいおー、でございまするぞ!」

 

 ローラと性交をし、その匂いを常に嗅ぎ続けるイズヴァルトは、常に力がみなぎっていた。その怪力もいかんなく引き出せた。

 

 最初の門にたどり着くと、その指揮棒で思い切り城門を叩いてぶち破り、侮って仕掛けて来なかった兵士達を驚愕させた。

 

「なんだと!」

「あの門、魔法防壁をかけたのにたやすくぶち破られたべ!」

「あいつらやってたべよな! べっちょしてたよな!」

 

 交合をしながら門をぶち破られ、城兵たちは憤激して応戦するが、後の祭りであった。

 

 中に入り込んだイズヴァルトは、印を切って四方八方に『爆炎弓箭』をお見舞いしてやった。最初の曲輪で火の手と阿鼻叫喚が起こった。

 

 その後もイズヴァルト達は矢や鉄砲の雨をかいくぐり、本丸までの門を次々と落とした。指揮棒は表面に傷ひとつ付ける事無く、硬く厚い扉をぶち破ったのだ。

 

 そして本丸についた。たった30分でここまで単騎がけをされたヨコテゾフ王は、すっかり戦意を喪失し、全裸で白旗を抱えて待っていた。

 

 パオレッタに海賊たちの肉便所扱いをされた少女の頃を思い出させたちんぽは、やや縮こまっていたが確かにねばり強そうな逸品に見えた。

 

「ヨコテゾフは降参いたす。べっちょをしながらここまで攻められては、どうしようもねえべ」

「よかろう。では、ワターリ王の代理であるイナンナどのと、同盟軍を指揮するシゲニウス皇帝陛下の前で、裸踊りをなされるでござる」

「……わかり申した」

 

 かくしてヨコテゾフ王は連合軍の将兵の前で、自慢のちんぽをぶらぶらと揺らした恥ずかしい踊りを披露して助命を求めた。

 

 ヨコテゾフは降伏。王城を落とされたと急報で聞きつけた近隣諸国の援軍も撤退した。しかしダテーゾフの前大公はいなかった。領内くまなく探してもだ。

 

 和平の会議の後、ローラに実演してもらいながら尻穴で笛を吹く宴会芸のレッスンを受けていた国王に話を聞くと、王は尻に突っ込んだ笛を「ぴゅー!」と鳴らしながらこう答えた。

 

「ダテーゾフ殿はもうおられません。クボーニコフへ逃げちゃいました」

「なぜそれを言わぬでござるか!」

「だって聞かなかったでしょ。しかしこの尻笛、なかなかに呑気な音で心が癒されますな?」

 

 そうしてローラと一緒に国王は、尻笛を「ぴゅー!」と吹いた。イズヴァルトは風流を楽しめなかった。焦りを覚えた。

 

 ダテーゾフの前の大公を錦の御旗に掲げ、クボーニコフは大軍を率いてワターリの領域に攻め入るはずだ。そうなったらユーリポフ諸王国も奮起して兵をまとめ、合流するだろう。

 

 手始めにワターリと盟を結んでいるモガミコフを蹂躙し、同じように手を組んでいる南のヨネザワールシュタットにも飛び火するかもしれない。クボーニコフ王国は残忍かつ好戦的なのだ。余計な犠牲者が出るかもしれなかった。

 

「ならば、急ぎクボーニコフへと向かうでござるよ!」

 

 果たしてイズヴァルトは、イナンナとシゲニウス帝に直談判して兵をまとめてもらい、その日の内に進発した。

 

 さて、この戦いの行方は如何に?

 

 その続きについてはまた、次回にて。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。