※この作品はR-18です。

聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ   作:CHACOとJAGUAR

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第百八回

 その氷柱だが、妙に反り上がっていた。それでいて20メートルあるそれの上の部分、4メートルほどの長さのところはひときわ丸まって、大きくなっていた。

 

「いや、あれは……」

 

 シマモトッセン公が、もっと目を凝らしてみれば、ぼんやりとしか見えなかったものが鮮明になった。

 

「ちんぽであるな! しかも、極めて巧みに造形を果たしている! なんと高度な氷魔法の使い手か!」

 

 シマモトッセン公は感動していた。これほどの造形力は、亜人でもかなりの使い手でなければ見られない。ホーデンエーネン人は、まるで皆無だった。

 

「まこと恐るべしである!」

 

 副官や護衛らが口をあんぐりと開けて巨大な氷ちんぽに見惚れる中、シマモトッセン公はそれを振り回す者が立つ、乳母車のようなものをじっと見る。

 

 乳母車、というよりかは荷車である。

 

 かわいいレースや動物の刺繍がついた天蓋が前につき、ひどく抽象化された花の模様が胴体に描かれていて乳母車のように見えたが、大きさは3倍以上あった。

 

「お、何か出てきましたぞ?」

 

 側近が乳母車から何かが這い出たのを指さした。シマモトッセン公も目を凝らしてその姿を確かめる。

 

 それは荷車から這い出てきて、縁の上へ昇った。

 

「ぬん」

 

といった面持ちで、蒼にも黒にも見える頭にお団子をつけている、真っ白くて短い手足の生き物だった。

 

 決して遅くはない速度で飛ぶ荷車の上の、しかも大して幅の無い縁の上にである。髪らしいものが生えているが、かなり長かった。まるで女の髪みたいだ。

 

「ほほう。曲芸とも言える技であるな」

「なんて器用なのでしょう……」

「しかし、あの生き物ですが、どうにも、裸の女の様に見えますが?」

 

 言われてみればそうである。前脚のあたりにとてもごりっぱな『ゆらゆら』が2つくっついていた。

 

 あと、後脚の上にある腰と尻だ。胴の太さから考えると大きいに過ぎる。特に尻だ。ぷりっとしている。とんでもなく艶めかしくて、思わず頬ずりしたくなるようなプリッケツだった。

 

「ううむ……やはり女か、ニンゲンの」

 

 顔をよく確かめてみると、見覚えがあるぞと公は思った。よく似た人物を知っているし間近で見たことがあった。愛くるしさがいっぱいの美人であったが、故人だった。

 

「まさか、マイヤ様では?」

 

 その四つ足の生き物は、幼い頃には身分の分け隔てなく数多くのちんちんをもぐもぐした『おしゃぶり姫』という渾名で愛され、晩年に至っては庶民から血税を搾り取る『吸血成金女』と蔑まれた、その人物によく似ていた。

  

「あれが、ですか?」

「にしては手足がひどく短くなっているようですな?」

「……そうだったな。ではあの男は? 私はよく似ている男を知っているぞ。あの男は銀っぽい白髪だが、俺が知っているのは茶色い髪の若き騎士だ。我が国の……」

 

 最強の騎士であり魔法戦士。

 

 かつ、どんな女の卵子も1発で受精卵にさせる、極悪非道の精虫を持つ孕ませ魔である。

 

「イズヴァルト=シギサンシュタウフェン……やつが、戻ってきたのか!」

 

 

□ □ □ □ □

 

 

 まさかのそのイズヴァルトは、男根のような形をした、巨大な氷の柱を振り回し、こう叫び続けていた。

 

「拙者はイズヴァルト=シギサンシュタウフェン! 悪いやつらをやっつけに参ったでござる!」

 

 その足元で、「ぬん」といった面持ちで、四つ足の生き物のように立っていたのは、軍師であるローラ=ラダトゥム=セアックだった。

 

「ぬん」

 

 彼女は寒い中なのに全裸であった。魔族化が進み、すっかり瞳の色が紅くなっていた。

 

 多少の寒さではへこたれず、四肢を切断された身体で、四つ足の獣のように動けたのもそのおかげだ。

 

「ぬーん」

 

 代わりに知性が退化した、というわけではない。しゃべるのが面倒くさいだけである。彼女が目で何かを訴えかけると、イズヴァルトはいよいよと思い立った。

 

 イズヴァルトは印を切った。声を遠くまで伝える、こだまの魔法である。

 

「よく聞け! ホーデンエーネンの、短小早漏ちんちんざむらいどもよ!」

 

 えらく挑発的な物言いで、イズヴァルトは眼下の街に呼び掛けた。「短小早漏ちんちん」が街中に反響する。

 

 強姦の真っ最中だった騎士や兵士達がそれを聞き、己のいきり立ったものを掴んで罵り返した。どいつもこいつもこの戦争で数々の村娘を犯して使い込んでいた、亀頭がてかてかに光る悪そうなちんぽをつけていた。

 

「なーにが短小早漏ちんちんだッ!」

「こどもの時からサキュバスのねーちゃんに搾り取られて、ここの女どものがばがばまんこじゃ、1時間ぶっこんでもイカねえよッ!」

 

 もしこの街に、イズヴァルトの雄姿を覚えている者がいれば、「早漏はそっちだろうが!」と返せただろう。

 

 なれどこの街を襲っていたのは、若き武者や兵士ばかり。イズヴァルトの無双の武と第三の武器の様なばかでかいちんちん、それに反してすぐに果ててしまう早漏ぶりを見て来なかった者達だった。

 

 しかしイズヴァルトは続ける。これから始めるのは街を襲ったホーデンエーネン達への、きつい『おしりぺんぺん』のお時間である。

 

「さて、これより救えない貴殿らを徹底的に叩きのめす、楽しいゲームを始めるでござる!」

 

 ローラが縁の外に尻を向けた。

 

 ぷりっとしたおケツの間にある窄まりが、ぱくぱくと開いたり閉めたりする。

 

 それからおならが、ぷすぷすと鳴らしだした。

 

 イズヴァルトが振り回していた氷の柱も霧散し、瞬時に無数の、小さな氷塊となった。まるで巻き糞の様な形をした氷であった。

 

 これこそが、イズヴァルトが持つ魔法の指揮棒・『氷雪の栄光』の秘めたる力である。しかも、そのほんのひとかけらに過ぎなかった。

 

 恐るべしという評とはまさに、オーガの王が遺したこの秘宝にこそ向けるべきであっただろう!

 

「今よりくそをまき散らす! どれに当たるかお楽しみでござる!」

 

 げえっ、という声が街のところどころであがった。

 

 制空権を持つ者の特権の1つに、つまり人の頭を狙って糞小便を落とすというのがある。

 

 べちゃっとしたフンを落とす鳥はもちろんのこと、カントニアの有翼人やハーピィという魔族達は、敵対する勢力にこうした嫌がらせをして、相手の士気を下げるという言い伝えがあった。

 

「氷の巻糞にあたったらはずれ! ローラどののびぢぐそにひっかかったら100点でござる!」

「ぬん!」

 

 宙に浮かぶ、無数の巻糞の形をした氷塊が一斉に落ちていく。

 

 それらは容赦なく街に降り注いだ。

 

 同時に、縁の外に向けたローラのぷりっケツから、ぶほっ、と音が鳴った。

 

 彼女は腹に力を籠め、続けて尻穴を開け締めを繰り返す。

 

 きつくしぼんだ肛門が開き、もう一度ぶほっと音を立てた。

  

「ぬん!」

 

 その開いた女の窄まりから、びゅぶっと嫌な音を立て、やや液状の茶色いものが飛び出ていった。

 

 ローラの糞はその直下の、イズヴァルトの荷車を口をあんぐりと開けて見つめていたホーデンエーネン兵の額に命中した。

 

「わあっ!」

 

 顔面をべっとりとしたものにやられたその兵を見て、回りの仲間達は後ずさった。顔を振る時に飛び散って、巻き添えを喰らわないようにである。

 

 しかしだ。この兵士はまだ開いていた鼻孔から、生暖かい軟体のものが放つ臭気を嗅ぐと、何故か拭いたくなる気持ちが失せてしまった。

 

「すげえいいにおいだ……お菓子の様なあまいにおいがするけど、これ、本当に糞なのか?」

 

 いや、確かに糞であった。茶色いびぢぐそであった。

 

 そのびぢぐそには確かに、ローラの腸が消化しきれなかった昨日食べたものがところどころに混ざっていた。

 

 けれども、普通の女のそれでも悪臭漂うものではなかった。この兵士が言う通り、お菓子の様なにおいがした。それも上質な砂糖菓子のにおいに似ていた。

 

「いやしかしだ、なんだか……」

 

 兵士は股間のあたりを気にしだした。自分のそれがむくむくと起こりだしたのだ。

 

 それときんたまが、重く感じられるようになった。

 

 不思議なにおいだ、と思いながらも、ぎりぎりまで硬くなると、落ちて来る氷の巻き糞を盾で防ごうとする仲間を見ながら「うっ!」と唸った。

 

 男は射精をしてしまったのだ。何故ならローラが放ったびぢぐそのせいだった。

 

「ぬん!」

 

と唸って、またも尻から「ぷーっ、ぶりゅっ!」と音をたててびぢぐそを出す彼女の瞳は、すっかり紅くなっていた。

 

 この時ローラは既に、祖先の魔族の血が活性化したことによって、半魔族の身体となっていたのだ。

 

 ローラは先祖の1人がサキュバスだった。ゆえに、半ば女淫魔と化していたのだ。

 

 そしてそのサキュバスの糞というのは、においが良く、食べても甘いくてお腹を壊さないどころか、滋養強壮にすぐれた食物だ。古来から広く伝えられている。

 

 世の富裕層の美食家は、その用途専門のサキュバスを雇い、彼女達の美尻から出るものをよく食していたという。

 

 つまり、ローラがひねったものはそれと同じものだった。イズヴァルトが100点、と称したのもまさにそういう意味でだった。

 

 とはいえこの街にいるホーデンエーネンの兵士や騎士はそうした食文化や、サキュバスの糞の効能がわからぬ無知蒙昧な者達である。

 

 街の塔から空を伺っていた射手たちは、次々とびぢぐそを真下へ放つローラの尻を指さしてこう罵った。

 

「あの奇妙な生き物のプリッケツに風穴をつくってやれ!」

「おうよ!」

 

 イズヴァルトが乗っていた荷台の南にあった塔の窓から、ローラの尻に向けて1発の銃弾が放たれた。

 

 銃は最新鋭。しかも施条が施されて200メートル先の標的も穿てる狙撃銃だ。

 

 弾丸もまた狙撃用である。イーガの魔道士が1つ1つまじないを唱えながら魔力を込めたものである。

 

 その飛距離はなんと、通常の2倍!

 

 しかも射手の念というものを察し、必ず標的に当たるよう弾道を変えることもできた!

 

 但し、これ1発は通常の鉛弾の10倍の価格である。狙撃兵でも相当な精鋭のみにしか支給されない弾であった。

 

 かくしてその弾丸は、ローラの尻に向かって飛ぶ。

 

 そして確実に、ぶりぶりとびぢぐそをひねり出す彼女の肛門に目がけて突っ込もうとしていた、このままイズヴァルトの『おしおきゲーム』は、中断の憂き目に遭ってしまうのか?

 

 その続きについてはまた、次回にて。

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