聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
その晩。コンラッド=プランクのカジノのVIPルームにて。
ゲラルド=シマモトッセンは唸っていた。横に麗しい侍女を従わせ、ソファに腰掛けていたがくつろがずに前のめりだ。
眼の前に置かれた書類のせいだった。マイア=テクニカが提示した戦闘用のゴーレムの仕様書と契約書だ。
カタログスペックについては問題無い。並の魔道士や魔法戦士でも作って動かせるカンタン構造らしい。動きはのそりとしてしまうが、盾代わりに使えるに違いない。
彼自身も作れそうだ。この男、いくらか魔法の素養があった。簡単な術式ならば、まじないの言葉ではなく、印を切って発動させることができたのだ。
彼は近衛騎士団に所属する、魔法が使える隊士の数もおさえていた。おおよそ800ほど。これを実戦に適用すれば戦況は覆えそうだ。
しかしその契約書に提示されたお値段で面を食らってしまった。
『六枚銅貨部隊』の年間の運用費のなんと、3倍以上である。とんでもない金額だ。
北部諸侯をすべて滅ぼさなければ、元が取れなさそうなぐらいであった。
「うううむ……これ、もうちょっと何とかならんのか?」
シマモトッセンはソファにあい向かう人物に尋ねた。ローブをまとった、太った中年男の魔道士だ。
「そうは申されましてもな、新型技術は安くない額で提示しろ、とのお触れがございますゆえ……」
その触書を出したのがジューンショーン国王だ。彼は数々の新法の中にこっそりと、マイア=テクニカに関する法を通していた。
「いくら陛下の勅令とは言え……近衛騎士団の頼みであれば大目に見る、というのはだめなのか?」
「だめですね。ちなみにこの会話も記録しておりますよ。我が社の後見たる、ジューンショーン陛下の命でございます」
「うううむ……だから交渉事は嫌だったのだ。面倒きわまりない」
シマモトッセンは進んでこの交渉役を買ったのではない。細かい計算を必要とする兵站武官の経験があったという、ただそれだけの理由で押し付けられた。
「まあ、これまでのゴーレムの術式としては最新型の、簡単な部類なのだろうが、もう少し安くならんのか?」
「では、どのぐらい割引いて欲しいのか、御呈示いただけますでしょうか?」
「最低でも半額だ」
「却下ですな」
ぐぬぬ。シマモトッセンは唇をかみしめた。切れてしまい血が出てしまった。
それから側にいる侍女に、ギラギラとした目を向ける。
「おい、この魔道士どもを篭絡しろ。サキュバスなんだからそれぐらいやれるよな? もちろん、甘いものをご馳走してだ」
「……はあ」
シマモトッセンはうすら笑いを浮かべる魔道士たちを尻目に、カジノの店員を呼んだ。
「大きな皿とスプーンを持ってこい! それと牛乳を瓶2つだ!」
店員はすぐにそれらを持って来た。牛乳瓶は500ミリリットルあり、冷却魔法を用いた貯蔵庫にあったせいか、キンキンに冷えていた。
テーブルの上に並べられたそれらを見て、シマモトッセンがにやりと笑う。
「チョルプリップ、『サキュバスアイスクリーム』をこいつらに馳走してやれ」
チョルプリップと呼ばれた女は牛乳瓶を手に取ってごくごくと飲み干し、すぐにもう1つに手を伸ばす。
2つぶん空にすると、チョルプリップはお腹に手を当てて「んがんん……」と呻いた後、テーブルの上に乗ってスカートをめくりあげた。
ガーターベルトがかかったむっちりとした白い太ももと、薄い陰毛が生えている恥丘がマイア=テクニカの魔道士たちの目の前に現れた。
奥に淫猥な魔膣を収める割れ目はとても柔らかそうだ。
しかし彼女がこれからやることはそちらを用いるのではない。くるりと後ろを向き、大きくもっちりとした尻を皆に見せ、それからしゃがみこんでアヌスを皿に向けた。
「ふっぬううううっ……」
力み出すと肛門がぱっくりと開いて、白くやわらかなうんちがにゅるりにゅるりと出てくる。
しかしただの糞ではない。皿の上に出されるものには冷気が漂っていた。甘い薫りも漂っていた。
これがサキュバスアイスクリームだ。彼女が出したのはより柔らかかったから、ソフトクリームに近かった。
サキュバスの尻穴から出るものは、総じて強い甘味が生じる。食っても腹を壊さない。
むしろ、それらには魔力と、下半身に役立つ栄養がたっぷりと含まれている。
食べるとちんこがギンギンになるほど元気になり、時には射精してしまう場合もある、強壮剤でもあったのだ。
チョルプリップの肛門が最後のひとひねりを放った後、ぶほっと屁をこいた。アヌスは白く染まっていた。
「ふう……。もうでません」
「よし。では貴様達。遠慮なく食べるがいい」
チョルプリップがテーブルから降りた。
シマモトッセンは魔道士たちに、白いものがたんまりと積まれた皿を差し出す。
彼等は臆することなく、スプーンですくいだした。この者達はサキュバスの尻から出るものがうまいことを知っていたのだ。
スプーンですくったものが口に運ばれる。シマモトッセンは得意そうな笑みを浮かべていた。チョルプリップは下級のサキュバスだが、尻から出すものの甘味は中級のサキュバス以上の質だ。
「くくくく……これで我らを悦ばせたとお思いですかな?」
余裕の笑み。もしかして、とシマモトッセンは危惧した。この男達は、もっと良いアイスクリームを知っているのか?
「見くびらないでいただきたい。フラウ・ホーデンで我々は何度も食したのですぞ?
その名前を聞いて、シマモトッセンは目を吊り上げた。
フラウ・ホーデンはナントブルグにある、サキュバスアイスクリームの名店だ。
「知っていたのか! あの店をッ!」
「しかもですよ? 店で一番の『アイスクリーム製造淫魔』こと、デカパイサキュバスのオーラフさんの尻から出た逸品を、食べたことがございますからなあ!」
「なんと! あのオーラフたんのけつあなソフトクリームを食したことがあるのかッ!」
この男、ゲラルド=シマモトッセンはサキュバスアイスクリーム愛好家である。しかし、フラウ・ホーデンで食べられるものでも、一番の名品と言われるオーラフのけつあなアイスクリームを食べたことが無かった。
いやしかし、それに匹敵、あるいはそれを超えるものを食したことは、一度だけあった。
亡きセイン王の愛妾であり、サキュバスの王国であった『ナントブルグ王国』の女王の血を引き継ぐ、トーリ=カツランダルクがひねったアイスクリームが、それだった。
「お話になりませんな。これで心変わりをさせられると思いなさんな」
「それとサキュバスのまんこで篭絡しようと思うなら、浅はかな考えですぞ?」
「我々はそこの安っぽいサキュバスのおまんこを越える膣を散々味わいましたからね。もちろん、トーリ=カツランダルク様とその妹君、おしゃぶり姫のマイヤちゃまのものをですよ」
(くそ……こいつらがトーリ様とマイヤ姫の部下だったこと、すっかり忘れていた!)
シマモトッセンは悔しがった。チョルプリップが慰めようと、彼の顔に尻穴を近づける。
彼は大きくやわらかな尻を掴むと、白くて甘い汁がべったりとついた尻穴をべろべろと舐め出した。甘味でこの怒りを紛らわせたかった。
魔道士たちがテーブルの上の契約書を突き出す。さあ、これにサインしなさい。
シマモトッセンはサキュバスの窄まりを咥えながら、怒りで震える手でペンを取った。
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この様子を、アナとオーラフが隣の部屋で伺っていた。透視の魔法で一部始終を見ていたのだ。
オーラフがアナに呼び掛ける。
「なかなか筆が進まないみたいね?」
「不本意極まりないんでしょう。にしてもコイツ、往生際が悪いわ」
他の護衛とカードゲームに興じていたウォルターが、姉妹の会話を聞いて近づいて来た。
「おいおい、結局サインをするんじゃないか。止めなくていいのか?」
「シマモトッセンというやつ、案外ちょろいと思うわ。オーラフが『ケツアナアイスクリーム』を与えときゃ、すぐに解決するわよ」
姉に言われたオーラフは、得意満面の笑みを浮かべた。
「あとでコンラッド=プランクさんに牛乳を頼んでおくわ。あのお武家さんにたんまりと、ワタシのうんちをご馳走してあげなくちゃ」
そう言って自分の手で、でっかい尻をスパンと叩いた。今のオーラフなら、デキのいいサキュバスアイスクリームを出せる。何故ならウォルターに素晴らしいザーメンをたんまりと与えてもらっていたからだ。
「こりゃあ心強いぜ。もちろん、俺のちんぽ汁を飲んだから、喰ったら酔うんだろ?」
「そ、そうかもしれないわね」
艶やかな黒髪をかきわけた。オーラフの様子は自信に満ちていた。
だが、隣の部屋を注視していたアナの顔が曇った。
いきなり扉が開き、1人の女と2人の若い黒髪の男が、シマモトッセンとマイア=テクニカの商談の場に飛び込んで来たからだ。