※この作品はR-18です。

聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ   作:CHACOとJAGUAR

65 / 767
第十四回

 鞘もまた形見。握りもまた形見。魔力を帯びると思われる刀身はすり替えてはみたが、そのことをすっかり忘れていたマイヤは頭を抱えながら泣き続けた。

 

「な、泣けば良いというものじゃないけど!」

 

 イズヴァルトは泣いて気落ちするマイヤを生殖器でなだめようと、己の男根をさらけ出しながらこう呼びかける。

 

「これでもしゃぶって落ち着くでござる」

 

 ペニスはすっかり怒張していた。金玉は盛んに精子を作るために重くなっている。マイヤはじゅるりとよだれをこぼした。

 

「う、うん……」

 

 マイヤはイズヴァルトの大きく太い肉幹を掴み、露出したままの亀頭に口づけて舐めまわし始めた。心地よく温かい口に悶えながら、イズヴァルトはエレクトラと戦った時の心境を白状する。

 

「拙者がヴィクトリアどのと初めて試合した時に似た心境に……いや、はっきりいって恐怖を感じたでござる」

 

 十分に訓練と経験を積んだ魔法戦士。しかもこちらの一撃は全く当たらない。カイルいわく30ぐらいのおばさんとの事だったが、まるでそうは見えない身のこなしだった。あと容姿も。

 

「あのエイオンというエルフの戦士よりも優れていると見たでござる……勝てると思えなかった。カイルどのがいたとしても……」

 

 聖騎士イズヴァルトは後の世にそ無双の勇者とうたわれるけれど、この時はまだその道半ばである。オークの剣豪ヤギウセッシウサイや世界各地にいるその他諸々の猛者と比べ、まだひよっこと呼べる存在だった。

 

「あの槍さばき、印の切り方を思い出すと……くうっ!」

 

 恐怖が蘇り、生殖欲が要らぬ仕事をしてしまう。亀頭から大量の精液がすぐに放たれ、マイヤの喉をうるおしてしまった。まだ1分も経っておらぬというのに、彼女を喜ばすごちそうが。

 

「いつもより濃いけど……なんだか渋い味だよ?」

「た、頼むでござる。拙者の無念を受け止めてほしいでござる!」

 

 イズヴァルトはマイヤを寝台に引き倒した。それから彼女のスカートの中に顔を突っ込む。じわりと汁をにじませた会陰を乱暴に舐めまわし始めた。

 

「あっ! イズヴァルト!」

 

 武者として負けた辛さを愛する侍女のにおいと味でごまかしたかった。舌と口で柔らかくみずみずしい割れ目をなぞり、その奥のまだ幼い名花をねぶる。マイヤの体温が急激に上がる。

 

 太ももが汗ばんできた。左右の耳で柔らかな腿を感じていた少年騎士は、激情に身を任せて糞のにおいをかすかに漂わすアナルに舌を這わせた。陰核以上に敏感な泣き所だった。

 

「き、きれいに洗ってないから汚れているよ! あう……あう!」

 

 激しい快楽にマイヤは身をゆだねる。身体は高熱を発して悦の波にもまれていた。彼女は胸元のボタンを開けて大きく実った乳房を晒しだすと、それを掌において揉み始めた。

 

「イズヴァルト……いじゅばると……」

 

 もっとマイヤのにおいを嗅いで落ち着きたい。焦りと怒りとを鎮めたい。イズヴァルトは頭の中でヴィクトリアの霊に詫びながら、女性器と窄まりとを長い時間、交互に舐め続けた。絶頂が続くあまりにマイヤが失神した後もである。

 

 

□ □ □ □ □

 

 

 船の上でエイオンは、手に入れた剣を眺めていた。片刃の玉鋼の剣だ。これにものすごい魔力が秘められているのだろうか。

 

「しかしこれ。本当に『姫竜の牙』とかいう剣なんだべえか?」

 

 ムーツのオーガがよく持っている剣に似てなくもないが。あちらは2メートルの長さの大段平。

 

「小せえってことは、えらい験があるんだろうなあ。おめえさまもそう思うべえ?」

「そいつはシマナミスタンのドワーフ作の剣でしょうねぇ」

「そうかあ。なら本物だべえ。俺もなあ、『姫竜の牙』はドワーフが鍛えたもんだと知ってるべえ」

 

 違う。エレクトラは本物こそ、サイゴークのドワーフ作だとと返した。

 

「これ、にせものかあ?」

「ではあるけれど、出来も素晴らしい。とんでもない名刀だってことは確かでさぁ」

 

 亜人の戦士とやり合うような猛者だったら、大枚はたいても手に入れたい名刀ではある、とエレクトラは評した。

 

「ただ、『本物』を天下五剣のうち1本とすると、それより数段劣る業物ってところですがねぇ」

「てんかのごほん? どういうものだべえ?」

「『どうじぎり』に『おにまる』、『みかづきさこん』とかですよ……あっしの前世の世界にあった名刀ですよ。こっちにゃ無いです。ごめんなさいな?」

 

 そう言ってエレクトラはエイオンから偽物を引き取った。あれから数日、タンゴバルドの海賊団の本拠島に着く頃だった。

 

 彼女は知っていた。柄こそ本物だが刀身は偽物。本物であれば強大な魔力を秘めるがゆえに妖しいきらめきがあった。彼女は実物を間近で見たことがある。

 

「あのイッツク=シーの戦いで、見かけたんですがねえ」

「そんな話聞いたの初めてだべえ!」

 

 サイゴーク大陸で5年程前に起きたイッツク=シーの戦いは、カントニアでも広く知られていた。史上名高い一大決戦のうち1つ。ドワーフやゴブリンの武者もあまた多く討ち死にしたと恐れられた激戦だった。

 

「そこで知り合った人が見せてくれたんでさぁ」

「ということはおめさま、すり替えたのを知ってて受け取ったんだべえか?」

「その通り。前の持ち主ご本人からですよ」

 

 エレクトラは姫騎士エリザベスの末裔と名乗る女と、その仲間達と共に同盟を組んだと語った。島から逃げる為にだ。2人とも負けた側、スーエイニアの僭主に付いていた。

 

 勝ちで勢いに乗るゲースティアの軍は手ごわかった。港にまで逃げる間に数名が死んだ。その港の足場の悪い、狭い通路でエレクトラは『本物』を見たと告げた。

 

「風の刃を放つってのを見たことは無いんですが、とんでもねえ程の切れ味だったってのは知らされましたよ」

 

 恐ろしく切れる剣だった。鉄盾や鎖帷子は容易に裂け、肉の奥まで深々と刃は裂いた。この偽物でもそこまではできまい。

 

 エレクトラは姫騎士の末裔達とともに船を奪取し、島を出ることが出来た。向かいの港町でたどり着き、エレクトラは当人にお礼にと宿屋で女襞を一晩中舐めまわし、思い切り喘がせたという。

 

「あっしとは同い年で、なかなかに立派な女武者でしたよ。顔と体は古傷だらけだったけど、おっぱいはでかかったし一度イクとしおらしくなっちゃう、とってもかわいいお姐さんでしたねぇ……」

「ち、ちんぽがいらいらしてくる話すんなあ……ほう。ヴィクトリアっていうんだべえかその女。で、そのあとは?」

「そこで別れましたよ。あちらさんはキンキ大陸に向かうと聞いたんで。あっしはサイゴークでまだ任務が残ってましたからねぇ」

 

 しかしその後に魔竜討伐の戦争で死んだという。仲間も全員討たれたか魔竜に捕らえられたとも。姫騎士エリザベスの係累はここで断絶した。

 

「で、おまんこを舐められるとかわいくなっちゃうヴィクトリアさんが、愛用の剣二振りを託した男の子がいる、ってのまでは聞いていたんですよ……」

 

 エレクトラはイズヴァルトの名前をあげた。ホーデンエーネンの事はイーガ王国も存じている。イズヴァルトは相次ぐ反乱で聖騎士見習いとして活躍していたから、魔法王国では有名人になっていた。

 

「ふうん……おれはそんなとんでもねえガキと戦っていたべえか……」

 

 あの才能は末恐ろしい。エイオンは二度と戦いたくない相手だと嘆く。あれが成長しても返り討ちに出来るのは、『ヌマタラシュク七本槍』のダニェル=イヴァノフぐらいだろうと。正直に。

 

「ところで、そのマイヤっていうお嬢のバレやすい嘘を、どうして信じてやったんだべえか?」

「あのマイヤってお嬢ちゃんに感心したからですよ」

 

 こちらが振り向くような美味しい餌をまいてくる事に感心した。並みの武者では疑っただろうが、伝説の剣を手にするイズヴァルトよりも強い相手なら、魔剣とやらに食いついてくると見たのがなかなかに考えたな、と。

 

「ここは負けてやりましょうとね。柄も偽物にしときゃ良かったと思っているかもしれねえですけど、相手が良過ぎましたねぇ……」

 

 柄や鞘も偽物だったらマイヤも拉致してしまうつもりだった。その後はどうするか。エレクトラ本人は『知り合い』の少年の嫁にさせる意向だったが、その父が横取りするかもしれない。

 

 クリスティーナは『貢ぎ物』にしようと考えていた。どちらも従順になるよう、たっぷりと仕込んでやるつもりであったが。

 

「まあでもこの剣は、柄の方にも力が備わっているようでさぁ。刀身に秘められた力を増幅したり制御したりする力がね。むしろ抑える方かもしれませんねぇ……」

 

 そして到着したその島の城には、彼女も予想できなかった大物が訪れていた。タンゴバルドの海賊団と手を組むエチウの覇者、パラッツォ教団の長のコーザ=ストーンマウントであった。

 

 立派な体躯と厚い胸板を長いローブで覆い、弁髪にした頭を妖しく光らせる容貌魁偉な大男を見てエレクトラはひざまづいた。

 

「これはこれは、パラッツォの教主様がいらっしゃいましたとは。お目にかかれて光栄です」

 

 身体からは覇気と淫らな妖気とを漂わせていた聖なる覇王の物腰は柔らかかった。

 

「お話は司祭騎士達より聞いております。エレクトラ=ガモーコヴィッツさん。イーガ王国の王太子の『真なる奥方』さま」

 

 そこまで知っていたか。エレクトラはエイオンの視線を感じて不愉快に思いつつも、柔和な顔を作って恥ずかしそうにうなずいた。エイオンには正体をまだ明かしていなかった。

 

「一子を為した後、王子様の元を離れて世界各地をまわる間諜に身をやつすとは。なかなかに面白いことをなされますね?」

 

 それは前世を懐かしんでの行いでしょうか。エレクトラの頭の中でコーザの声が響き渡る。彼女はにこりと笑っただけだった。この万能の魔道士でもある教主には、なんでもお見通しなのであろう。

 

「……まあいいでしょう。ここで出会えたことはきっと忘れは致しません。それよりもこんなところに来られたのは、いかなる用事でございましょう?」

「この度、ここを訪れたのは……」

 

 理由を語ろうとするエレクトラを止め、教主は彼女の頭の上に手をかざした。それから深くため息をついた。

 

「そうでしたか。薄暗い謀(はかりごと)を巡らすなどとは、感心はいたしませんね?」

「ふふ。パラッツォ教も得意じゃありませんかい?」

「まったくその通りです。我々も父なるマハーヴァラ様に、とっくに愛想を尽かされているかもしれません」

 

 コーザは穏やかな声を放つ。響きには威厳や慈愛といったものが感じ取られて心地よかったが、エレクトラとエイオンは何故か、激しい性交をしたくなる様な瘴気の様なものも感じてならなかった。

 

 彼女は聞いたことがあった。パラッツォ教徒以外に教主の側にいた者は皆、互いの命を削る様な性交を側にいる相手と為したくなる。

 

 あるいは、『聖根』と呼ばれる教主の長大なペニスにまたがり、子を宿すまで挿れ続けるのだと。教主のそれは入っただけで絶頂を覚えてしまう、途方もない魔の肉幹らしいと。

 

「それでもわが父コージュが啓いた教典を広め、この世に『えでんのその』の如き楽土を築き上げるのが我らの願い。歩みを止めるわけにはまいりません」

「そうでしたか。へへへ。その楽土にイーガを加えていただいてもかまいませんが、出来るだけ穏便な形でお願いしますよ?」

 

 丁度良かったとエレクトラは教主に宝剣を差し出した。柄だけは本物の『姫竜の牙』。受け取ったコーザは「……なるほど」とうなずいて深々と頭を下げた。

 

「見立てはどうです?」

「風の刃を放つと聞いたことがありますが、刀身こそが主、でしょう。柄には増幅の魔法と制御の魔法が組み込まれている様です。あと、持ち手を選別する為の力が……」

 

 いささか重いとコーザはつぶやいた。エレクトラには無かった感触だ。この剣の柄は自分を持ち主とは認めないだろうと教主は告げると、この剣を贈った真意をエレクトラに問いかけた。

 

「柄だけでも千金に値するものと思われますが、見返りはいかなるものをお望みでしょう?」

「ムーツに渡る船と護衛を都合つけてくれませんかねぇ? 出来るならカントニアまで連れて行ってくれるならありがたいこってすよ?」

「それだけでは足らない価値がこれにはありますね……つまりは、イーガ王国との親善の意味合いを込めての、という訳でしょうか?」

 

 大きな眼を注ぐ教主に、エレクトラはにこやかな笑みを答えとした。彼女は間諜として世界を旅させるとある人物から、この様な許しを得ていた。

 

 もし正体を明かすこととなればイーガ王国の貴賓として、外交の使節として相対しても構わない。王国の大貴族の出自であり、王妃になるかもしれなかった彼女にこそ与えられた資格であった。

 

 

□ □ □ □ □

 

 

 イズヴァルトとマイヤは海賊島から軍船で、そのままサカーイの港まで連れて行って行ってもらえる事となった。その出発の前日の夜のことである。

 

 海洋公の御座船の寝室にて、アナルセックスの最中にマイヤが「うんちをしたい」と申し出たので床におまるを置いて彼女にまたがせていたところで、不意の訪問客が訪れた。

 

 カイルがクリスティーナを伴ってやって来たのだ。クリスティーナはカイルにべったり。太ももより上のスカートを巻いていた。

 

 歩きながら彼に手をスカートの中にねじ込ませ、幼襞をマッサージさせていたのだ。恥も感じずにそうするのは、カイルに思い切り甘えたいからである。

 

「おろろ……こんなくっさい時にいかなる用事でござる?」

「そういう僕こそ、クリスちゃんに手マンしながらの訪問をして申し訳ないです」

 

 カイルは『男の娘』の格好ではなく、男らしい海賊のマントと防寒服に身を包んでいた。「だんなしゃま、もっと激しくいじいじしてぇ……」とねだるクリスティーナのラヴィアをこすりながら、尻穴から茶色いものを見せてひねり始めるマイヤに目を向ける。

 

「実は僕、この海賊団の婿養子になる事にしたんです」

「それはおめでたや! いささか急な話でござるが……」

 

 カイルは事情を説明した。「おひゃああ!」と悶えるクリスティーナと相思相愛だから、だけではない。彼の出自、つまりはイーガの大貴族の庶流の子というのが、ホーデンエーネンの海軍への抑えとなるかもしれないというカリグラの目論みがあったからだ。

 

「あ、あとね。おとうしゃまがカイルしゃまを、とってもしゅぐれたまどーしだし、かわいいからそばにおきたいって……」

 

 喘ぎながらクリスティーナが教える。父は可愛いものに目が無かった。カイルには『メイド服』に猫耳の飾りとしっぽをつけて、酌させるようにしているのだと。

 

 イズヴァルトは気張るマイヤの尻穴からうんちが出てくるのを眺めながら聞いていた。海賊王の私室にはぬいぐるみや愛らしい置物が沢山置かれていたのを思い出した。

 

 それと海賊の沽券や意地とやらよりも、愛するかわいい娘を重んじる父親である。カイルを婿として迎えたのも、クリスティーナにわがままを言われてしたことに違い無かった。

 

「うむ。良き事でござるよ!」

「ふんぬ!」

 

 マイヤが気張り、艶めかしさを帯びる尻穴からにゅるりと大きな一本糞をおまる桶の中にひねった。茶色い物が付着した尻穴がひくひくと動き、ついでに膣穴からとろりと愛液が垂れたのを鑑賞する。

 

 カイルとクリスティーナも視線を注ぎ続けていた。つま先立ちでしゃがみながらマイヤは「ま、また産まれる!」とおどけてもう一本にゅるりと。

 

 カイルのペニスは痛く勃起した。愛する恋人もとい夫が他の女に欲情したのを悟ったクリスティーナは、「わたしも、ひねるもん!」と叫んでその場で尻を出してしゃがみこむ。イズヴァルトは慌てて別の桶を差し出した。

 

「カイルしゃま! みててくださしゃい! クリスもマイヤちゃまみたいにいやらしくうんちをひねることが……ふにゅぬう!」

 

 クリスティーナが桶にうんちをひねり出す。しかしマイヤの様な太くてやや水っぽい大便と違い、ウサギの糞の様な乾いてころころとした、大変愛らしいものであった。

 

 部屋の空気が息苦しくなった。マイヤとクリスティーナの糞便のにおいが立ち込めたからだ。たまらずカイルが窓を開け風の魔法でにおいを外に送り出す。

 

 イズヴァルトは苦笑するだけだった。クリスティーナが不満そうにカイルのことを見つめる。彼はそっと窓を閉じた。カイルはマイヤのお尻を自分から進んで拭くイズヴァルトの姿を見て、こう嘆いた。

 

「うんちのにおいを好む気持ちはよくわらかないよ……」

「いやいや、愛する人の汚いところを受け入れるのも、生涯連れ添う為には必要でござるよ」

「騙されちゃだめだよカイルさん。イズヴァルトは私がうんちをするところを見たいだけなんだから!」

 

 ただのヘンタイさんなんだから、とマイヤは注意する。クリスティーナはむずがゆくなっているお尻を突き出して、カイルに「拭いて!」とせがんだ。

 

「カイルさま! クリスのをおねがい!」

「いや。それはちょっと……」

「カイルさまもヘンタイになって!」

 

 クリスは尻を突き出しながらカイルににじり寄って拭けとせがむ。愛らしい尻とアナルとがお願い、と言っている様に動いた。

 

 カイルはイズヴァルトからちり紙を貰い、彼女の汚れた穴を拭き始めた。柔らかなアヌスと肌が、彼の手に温かみを感じさせた。

 

「カイルさまの拭き方ってじょうず! これから毎日お願いしようかな!」

「あははは。クリスちゃんがそうしたいならそうするよ」

「だったらカイルさまのおしりも毎日拭いてあげるから!」

「あははは……」

 

 カイル=グリーヴァス。後にモナファン海賊団の魔道士海賊として勇名を馳せ、いつまで経ってもひげが生えず、声変わりせぬことで戦場では女装し、『男の娘海賊』として恐れられる人物となる。

 

 その妻のクリスティーナは小柄でかわいい嫁さんとして彼との間に12人もの子を産み、モナファン海賊団の隆盛に手を貸したと言い伝えられている。

 

 だが、彼等は聖騎士イズヴァルトと交わるのはこれで最後だったと数々の史書は述べている。そしてとある一人の歴史家はこう記した。

 

「もし伝説の英雄の片腕としてカイルが傍らにいたのならば、聖騎士とその愛する人は思いを遂げたはずだろう」

 

 

□ □ □ □ □

 

 

 島を出発したイズヴァルトはそのまま、西にあるサカーイの港へと向かった。風と波は順調だった。揺れがあまりにも心地よくてベッドの上で腰を動かすのが、いつもより勢いづく程だった。

 

 出港から4日後の早朝。昨晩したように寝台でイズヴァルトはマイヤと向かい合い、キスをしながらきついヴァギナとの性交を行っていた。

 

 胸にあたる彼女の柔らかい乳房と、精を欲しがる肉洞の締りに感激して何度も精を漏らしながら、彼女の尻とシーツとを精液で汚して狂い続けた。

 

「マイヤ……もっともっと欲しいでござる」

「ちょうだい。赤ちゃんができるまでたっぷり注いで!」

「……もしかしたら既にできているかもしれないでござるよ?」

 

 そうだったらもっと嬉しい。まだ11歳のマイヤは妊娠に期待を抱きながらまたも放たれる彼の精を受け入れた。その朝5度目である。唸って脱力したイズヴァルトがのしかかってきた。

 

「いつまでも、こうしていたいでござるよ……」

「けど、おちんちんが入ったままだと赤ちゃんが出てこなくなっちゃうよ?」

「そうでござるが……」

 

 イズヴァルトはぐい、と腰を動かした。奥をこねられてマイヤが喘ぐ。結合部から精液が零れ落ち、既に濡れていたシーツにこぼれた。

 

 港に着く前に6度目のあかちゃん作りをと、腰の動きを早くした後に銅鑼の音が鳴った。港に着く合図だった。武者達が知らせに来るかもしれないと思い、イズヴァルトとマイヤはそそくさと身体を拭いて服をまとった。

 

 5分後に、知らせに来た海武者の1人が部屋を訪れた。彼は部屋にイズヴァルトの精液のにおいと、マイヤの汗のにおいとを嗅ぎ取って、あいかわらずお盛んですねえ、と笑った。

 

「仕方ないんじゃないかな。私とイズヴァルトはとってもどすけべだから」

「私もお2人方の頃はそうでしたよ。幼馴染の女の子と小屋でいちゃいちゃ。それこそ朝から夕暮れまでやってましたからね」

 

 その幼馴染も今じゃ、小屋でひいひい言わせていた亭主を尻に敷くおっかさんになっている。そう言って武者は寝室のシーツに目を向けた。

 

 あれは洗濯が必要そうだ。この1週間のイズヴァルトとマイヤの汗と精液と愛液とが染みついて、シミだらけだったのだ。

 

「すでに船は桟橋に着いております。上でみんながイズヴァルトさん達を待っています」

「ありがたい事でござる」

 

 イズヴァルトとマイヤは荷物をまとめて甲板の上に出た。この船の艦長や海軍の武将が整列して待っていた。武将のうち1人、最も位の高い者がイズヴァルトに近づき、こうささやいた。

 

「くれぐれも海洋公様の件はご内密に。国王陛下にも決してお伝えいただかないよう、お願いします」

 

 海洋公がパラッツォ教団と密貿易を行っていた、それに手を貸した各地の海賊団の娘を捕らえて妾にした、因果のそのけじめみたく何者かによって殺害された事は西の海軍にとって恥ずべき事であった。

 

 既に海軍の中でこう処理されている。海洋公は賊によって襲われた。調査を続けているが今だ下手人は捕まえられず。その言い訳にマイヤは一抹の不安を感じていたが言葉に出さなかった。

 

「承知しているでござるよ」

「では、イズヴァルトさんとマイヤさんは引き続きヒッジランドへの旅をお楽しみください。我らはここまで」

 

 軍船だと外国へ行くには外交上の手続きが必要だ。当初の予定通り、まずは旅客船に乗ってサイゴークの玄関口たるヨナゴルグへと向かう。

 

 初めて見る自由貿易都市・サカーイの街並みは広く、そしてにぎやかだった。繁華街はナントブルグの何倍も人の出入りが激しい。

 

 街には色とりどりの人種がひしめいており、彼はチンゼー大陸の褐色の肌の男達や、東のカントニアの物産を売りつけに来たイーズィ王国の身なりがきらびやかな船商人の一団がいた。

 

 中にはサイゴークのドワーフやゴブリンの姿もあった。シマナミスタンの黒髪エルフ達も。女エルフ達は盛んにこちらをじろじろと見ていた。マイヤはイズヴァルトを狙ってのことではないかと思い、市のほうに行きましょうよとけしかけた。

 

「い、急がないでいただきたいでござる」

「エルフさんたちは三日三晩寝ずにおまんこをするって聞いたの! そうなったらイズヴァルトが死んじゃう!」

「それ、マイヤも一度試したことがござろうに……」

 

 ともあれ、街の豊かさと物資の豊富さはイズヴァルトとマイヤをはしゃがせた。カフェやら飯屋やら、洋服屋や武器屋を巡り、2人は散財し続けた。

 

 船を待っての滞在の2日目で、財布の中身が半分になってしまったのをイズヴァルトは嘆いた。

 

 朝からの心地よい性交の後、「これではいかぬ!」と思いながら昨日露店で買った落花生を黒糖で固めたお菓子を口にし、頬を緩ませた。

 

「んまんま~でござる!」

 

 素っ裸のままベッドの下でしゃがみ、おまるに向けて尻を突き出して糞便を垂らそうとしていたマイヤも一口。

 

「ひどい山道にまずい弁当、ゲスな海洋公のおっさんがらみのもめ事の後のお菓子、んまんま~!」

 

 甘い菓子を食べ、すっきりした後は港に向かった。待合所にはヨナゴルグ自由都市の港、ヨナーゴ行きのチケットの販売が始まっていた。あまり並んでいない。並んでから2分でイズヴァルトは売り場の係員に呼びかけた。

 

「子供2枚でござる。15歳と11歳でござるからまだ子供料金でよかろう?」

「ヨナゴルグ行きのこの船に子供料金はございません。ご承知ください」

「……意外としぶい話でござるな」

 

 イズヴァルトは乗車賃の小金貨2枚と大銀貨5枚を払った。係員の女はイズヴァルトのことをまじまじと見て、「もしかして、イズヴァルトさんですよね?」と呼びかけた。

 

「それが何か?」

「この船、荷物の積み込みとかもあって明日出発なんですよ。それまで時間があるから、今晩辺りご一緒できませんか?」

 

 女はたれ目がちで胸が大きく、なかなかに美人で艶やかな姿かたちだった。彼女の誘惑に気づいたマイヤはチケットを受け取ったイズヴァルトの手を引っ張って待合所から連れ去った。

 

「イズヴァルト。これからまだまだ旅が続くんだから変なのに絡まれないで!」

「拙者が思うに、マイヤが絡まれそうな気がするでござるよ」

「そんなことを言うと何か起きそうだから言っちゃダメ!」

 

 しかし心配は杞憂だった。その日はぼったくり価格でしかもまずい飯屋で、食べ物の中にゴキブリが入っている事以外、困った事は起こらなかった。

 

 船は翌朝出港するとのことで、イズヴァルトとマイヤはその日の日課を夕飯後だけに済ませ、サイゴークへ渡るただ1つの方法を適う事が出来た。

 

 さて、この2人にとってキンキ大陸を離れてサイゴーク大陸へと向かう船旅はいかなるものだったか?

 

 その続きについてはまた、次回にて。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。