※この作品はR-18です。

聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ   作:CHACOとJAGUAR

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※『イズヴァルトのサーガ』の中での最終回となります。


第百二十一回

 ローラは聖騎士団に名乗ったあと、思い切り「へーくちょん!」とくしゃみをした。

 

 暖房魔法が効いている荷車の中とは違い、外の空気はとても寒かったからだ。

 

 しかし裸になったのには理由があった。

 

 聖騎士団の者は皆、ばかでっかいおっぱいや名でさすりたいむっちりとした尻と腿や、膝や肘から下を失った身体に驚き戸惑っていたが、彼女が見せたかったのは、外にもあった。

 

「その……胸にかけているメダルは?」

 

 ロンメルが尋ね、ライナーが凝視する。そのメダルはイズヴァルトのかつての師、トンダバヤシの乱戦で死んだヴィクリア=アルグレイブが身につけていたものだったからだ。

 

 イナンナはローラを抱きかかえて、ライナーたちのところへやって来た。瞳が紅いことに気づいた。

 

「女軍師ローラは魔族だったか!」

 

 誰かが言うとローラはうなずいた。先祖にサキュバスがいて『先祖返り』を果たしつつあると答えた。

 

 魔族の血が流れているなら、相当な魔力の持ち主のはずだ。四肢が損なっても侮るなかれと、と思いつつも、聖騎士団の団員全員の闘志が失せていた。

 

 その愛くるしさは、傍にいて守ってやりたいという気持ちを抱かせ、身体は尻とおっぱい以外は中肉中背の女のようなのに、全体的にふっくらとしてもっちりしているように見えた。

 

 頬ずりをしてちゅっちゅしたい、と思わせるその女軍師の顔と表情と『すけべ』な身体から、イズヴァルトのかつての侍女が幼い頃に備えていたもの備えていた。

 

 彼女の不思議なこの魅力は、ライナーとロンメルにも及んでいた。捕らえろ、という号令をかけられなかった。

 

「皆様にお願いがあります。イズヴァルトさまを助けていただけないでしょうか?」

 

 ロンメルが問う。

 

「助けるとは……? 一緒にヨコヤマヴァールに籠ろうということか?」

「いいえ、違います。王様にオーミゲニアから手を引くように説得していただきたいのです」

 

 そうすれば、自分たちがここに来た目的は果たせる。

 

 イズヴァルトは北部諸侯とオーミゲニアの人々の為に立ち上がったのだ。彼らの自治と平和を阻む、ホーデンエーネン軍が撤退してくれたら、この戦いは終わるのだ。

 

「聖騎士団の皆様には、わが主でありわが夫、イズヴァルトさんの友が多いと聞き及んでおります。ゆえに皆様方を頼りに思っているのです」

 

 ローラは身をよじって懇願した。聖騎士団に自分の乳房とその上にかかっているメダルをもっと見せる為にだ。

 

 ロンメルとライナーほか、聖騎士団の多くはそのメダルが誰のものかを知っていた。イズヴァルトがどう扱ったのかも。宝石や装飾を嫌うあの少年が、それだけは首にかけていた。師の形見だからだ。

 

 それを託されるとなれば、ローラはよほどイズヴァルトに愛されている、信用されていると伺えた。

 

 ライナーはここが選択の時だと思った。国王の本当にしたいことはなにかと汲み取り、この女を捕らえるか、あるいは。

 

「果たして、近衛騎士団とイズヴァルト、どちらを信じるべきですかな?」

 

 ライナーがロンメルに目を向ける。他の聖騎士団員も15年あるいは20年以上在籍している者は、ローラの愛らしい顔とおっぱいに目を奪われながらも、ライナーが抱き始めていたのと同じ思いを持っていた。

 

「わかった。俺達は君の申し出を……」

「待ってください、団長!」

 

 ベートーベンが異を唱えた。ここまで来て見逃すとは何事か。ホーデンエーネン将兵の苦労は何だったのだと問いただした。

 

「だるまおんな! ここで乞いて言葉を弄するとは一体どういう了見なんだ?!」

 

 この城市に残っている者でも、我らに抗するのは可能だろう。

 

「一戦交えてから決めさせろ!」

 

 彼は戦場に来たら必ず暴れたい性分だったから、一度も戦わずに終わるのをとても嫌がっていた。

 

 どうしても戦いたい、というベートーベンに対し、ローラはこう返した。

 

「でしたら……男と女の戦いをいたしませんか?」

「男の女との戦いってなんだよ?」

 

 ベートーベンが気抜けした声で尋ねると、ローラは口をすぼめてちゅっぱちゅっぱとやる真似をし始めた。

 

 要は、どちらかがへばるまで性交をするということだ。

 

 ローラの申し出を聞いて、イナンナはうなずいていた。

 

「それ、良い代案だな。ベートーベンさん、オラが相手してやるズラ」

 

 彼女はローラを荷車に入れて鎖帷子を脱ごうとすると、ベートーベンはぶうたれた。イナンナは悲しげな目を彼に向けた。

 

「……オラじゃだめズラか?」

「やるんだったらローラがいい。そうしてくれたら代案を受けてやる」

「……いけず」

 

 しくしくと泣き出すイナンナに、ライナーが熱を帯びた視線を向けた。亜人の女に惚れやすかった彼だが、イナンナの美貌に心を奪われてもいた。

 

 やるのかやらないのか、とベートーベンが凄みだすと、イナンナはローラを荷車から引き上げた。

 

「行政庁に入ってからするズラか?」

「ここでやりたい。皆が見ている前でその女をチン負けさせてやるからな」

 

 彼は他の団員にも助けてもらいながら鎧を外すと、腰のベルトを外してズボンを下ろした。

 

「わああ♡」

 

 ローラの顔は華やいでいた。イナンナも思わず、「んひ♡」と喜んでしまっていた。

 

 彼の陰茎は20センチほどあった。しっかりと勃起しており、黒くて太ましい。イズヴァルト程ではなかったが、ドワーフのちんぽには劣らなかった。

 

 ローラが褒めると、男色で鍛え上げたのだとベートーベンは答えた。彼はナガオカッツェの領内では、菊門狂いとして名を馳せていた。

 

【ギルバート=カツランダルク注:ベートーベンの男色家ぶりは、この時代のホーデンエーネンでは屈指のものだったという。特に図体が大きなデブを好んでいたという。のちのサーガで出てくるフランツ=シューベルトという従者は、彼の後半生の恋人であった。】

 

「どうだ。立派なもんだろ? イズヴァルトから鞍替えしてもいいんだぜ?」

「竿替えをするかはともかく、それではいただきましょうか……♡」

 

 ローラはイナンナに介添えしてもらいながら、ベートーベンのペニスを咥えた。

 

「いや、そっちじゃねえって!」

 

 ベートーベンは拒むが、愛らしい口が妖しく蠢き出し、亀頭の先から雁首の真下にかけ、戦いを忘れるような快感を覚えだすと、突き放すことができなくなった。

 

 彼女の口は魔力がかかっていた。滑らかに動き、ベートーベンのペニスを昂らせていた。

 

 口に入りきるのは半分程度だが、それでもベートーベンの性本能を刺激し、放精の欲をもたげさせてしまう。

 

 この戦いの勝利条件は、相手をチン負け、あるいはこちらが女陰の捕虜になることだ。しかし抜け出そうにも抜け出せられない。まるで真冬に入る温泉のようだった。ローラのフェラチオは、それだけの天性と技量があった。

 

「お、お、おおっ! た、頼むから、もうここで勘弁してくれ!」

「もちゅもちゅ……」

「だめだっ! くそっ!」

 

 ベートーベーンはローラの頭を抑え、その中で思い切り爆ぜた。

 

 びゅっく、びゅっく、びゅっく、と男根が何度も蠕動し、その残りを放ち終えると、ローラは口の中の亀頭を舐め回しながらそいつをごくりと飲み込んだ。

 

「こ、これはあくまで、模擬戦だからな!」

「……はい♡」

 

 やりてえズラ、と嘆くイナンナに頼み、彼女は荷車の縁に尻をかけ、股を大きく広げた。

 

 丸くてふわふわとした大きなプリッケツがたわむ。座って前かがみになったことで、大きな乳房が重そうに垂れた。

 

 それに桜色の乳首が下を向いたのを見るや、ベートーベンは思わずそれをこねくりだした。

 

「うふ♡ あうう……♡」

 

 彼の乳首のいじり方は、太い指の割には繊細だった。優しくつねりながら指の腹で乳頭をくすぐり、固くなりだすと乳首のまわりからさすりだした。

 

「やわらけえ……まるでゼリーのようだ。なにか入れてるのか?」

「て、天然ものです♡ あふっ♡」

「……そうなのか。エルフのねえさん、あんたんとこの医術には、豊胸手術もあるらしいが、こいつのは本当にそうなのか?」

 

 ローラを抱えながらも、彼女のふんわりとした横脇腹を幸せそうにもみもみとしていたイナンナは、「しっとるけ?」と聞き返した。

 

「オラたちはニセ乳ってもんがだいっきらいズラ」

「じゃあ、入れてないのか?」

「あったりめえズラ。んなもん好んでやってたら、サガミニアのエルフの衆はみーんなでかぱいにするじゃんけ?」

 

 なるほど、と思いながらベートーベンはローラの乳房を揉み続けた。揉む回数だけちんぽに血が送り込まれ、少々しなっとしていたそれは硬く張り詰めた。

 

 随分と淫らな様子ではあるが、ロンメルとライナーは黙って見ていた。

 

 他の聖騎士団員はその多くは、股間を抑えながら語り合っていた。

 

「果たして、ベートーベンは勝てるのだろうか?」

「あいつは名うての絶倫野郎と聞いたことがある、あの女の中で何度も致すだろうが、気力と体力でどうにかするだろう」

 

 しかし、と皆が思う。自分もローラにしゃぶられたい。おっぱいを揉みたい。広げた脚の真ん中のぷるっとした桜色の女陰の襞を、ぐちゅぐちゅとこねて汁まみれにしたい。

 

「ふう……そろそろ挿れるぞ?」

 

 ベートーベンは乳房を揉みながら、ローラの濡れきったそこに突き入れた。

 

「ひゃふ♡」

 

 敏感な膣をこすられ始めて悶えるローラだが、顔だけでなく心も苦悶していたのはベートーベンのほうだった。

 

「……なんだよこれは!」

 

 動かしだすと、膣肉が吸い付いてきて、絡みこんで来た。表面はぬめっとしてふんわりとしているが、締まり方がとんでもなかった。

 

 締まり具合はまるで、幼い処女のまんこであった。

 

 しかし動かしにくくは無かった。経験豊富な娼婦や経産婦のように、恐ろしいほどまでに滑らかで、出し入れが容易だった。

 

「うおっ! うおおおおっ!」

 

 少し動かしただけで彼の陰茎は、甘いしびれに満ちてしまっていた。また出る。びゅるるるるる。

 

「あーっ……」

 

 ローラの女陰は、大量の精液を飲み込んだ。

 

 ベートーベンの腰は、強い脱力感に見舞われていた。いつもの倍近くの射精をしてしまったからだ。

 

「やべえ……でも、まだまだだ……」

 

 勝負にも勝ちたいが、まずはローラのイキ顔を見たかった。彼は顔をのぞかせていたクリトリスの表面を指でくすぐりだした。

 

「そ、それをやっちゃだめっ!! あひいいぃい♡」

 

 ローラの身体が一気に熱くなった。それから膣の入口が、きゅっと締まった。

 

 まだ硬いままの男根で、ローラの膣奥をゆっくりと小突く。ローラはよだれを垂らしながら叫んだ。

 

「んあーっ♡ いっちゃう♡ いきすぎてしんじゃうよーっ♡」

 

 ローラの全身から汗がにじんだ。白い身体から漂う甘いにおいが、ますます濃くなった。

 

 そのにおいには催淫の気が大量に含んでいた。それが放たれると、ベートーベンの陰嚢が激しく収縮し、夢中になりかかろうとしたところでまたも射精を起こしてしまった。

 

「……くそっ」

 

 短い間に3度も射精をしてしまうとは。

 

 ベートーベンは恥じた。だが、ちんぽは硬いまま、いいや、これまで以上にガチガチになっていた。

 

 ローラが悦で潤んだ目を向けてささやいた。ベートーベンの脳と陰嚢の付け根にガツンとくる、甘い響きの声だった。

 

「あふ♡ ベートーベンさんのおちんちん、まあだ元気だよ♡」

「ま、まだ搾り取ろうってのかよ!」

「ねえねえ♡ もーっとちょうだい♡」

 

 ローラは腰をくねらせる。ベートーベンは仙骨のあたりが疼いて尻を動かすのを止められなかった。

 

 またも陰茎が甘美な痺れを覚え、頭が真っ白になりそうになった時に、彼はとうとう観念した。

 

「認めたくねえっ! でもっ!」

 

 彼はローラに抱きついてしまった。そうしながら4発目の精液を与えたあと、彼は素直に負けを認めた。

 

「男は決めたことを翻さねえ。ここはあんたの勝ちだ!」

「ふふ♡ ベートーベンさんはわたくしに従ってくれるということでいいですね?」

「そうだ。だから、もう一回していいか?」

「ええっ?」

 

 ベートーベンはローラを抱き上げ、その顔に何度も接吻を施しながら膣の中で暴れ出した。

 

 下腹からしっかりと快感を得てはいたものの、歯ぐそがたっぷりとついた口のよだれのにおいのせいで、ローラは泣きそうになっていた。

 

「ふええええ……」

 

 ローラは事態を見守っていたロンメルとライナーに目で呼びかける。ベートーベンを止めてくれ。

 

 ロンメルは彼女を見てニコニコとしながら、隣のライナーに呼びかけた。

 

「ここは、我らの負けでいいな?」

「そうしましょう。私も、あのエルフの御婦人と仲直りの儀式をやりたいので……」

 

 かくして、ローラは聖騎士団の説得に成功した。彼らはローラの美尻を拝みながら、国王を説得すると誓った。

 

 イズヴァルトが野戦から戻って来たのは、ちょうどその時だった。

 

 

□ □ □ □ □

 

 

 戦いは終わった。

 

 国王の代理たる聖騎士団が、イズヴァルトとローラの側についたことで、教主コーザの申し出を受け入れたヨーシヒデクスは、全軍に撤収を命じた。

 

 それからホーデンエーネン軍は、ナーガハーマ防衛の為の1万の兵をのぞいてその全てが、近衛騎士団らと共に帰途についた。

 

 国王から全軍撤退の言質と北部諸侯との和平を結ぶよう取り計らったことで、オーミゲニアの騒乱はひとたびは決着がついた。

 

 この戦いの翌月、国王は北部諸侯と会談を結び、ホーデンエーネン王国の近衛騎士団はすべて北キンキから撤退させた。

 

 彼らが懸案としていた、税や軍役も譲歩した。

 

 港湾や商業都市の収益の一部だけを納める代わりに、その他の納税や軍役については免除することとなった。政治についても、海外との抗争以外は「基本的に不介入」とした。

 

 これら北部諸侯の領地は『オーミゲニア自治区』と定められ、のちの『オーミゲニア連邦』の土台となった。

 

 そして、国王はイズヴァルトをホーデンエーネンに呼び戻すことにした。

 

 そして、王国暦361年の4月。

 

 彼と聖騎士団に課された反逆の罪を、恩赦という名目で無かったことにした後、ジューンショーン王はイズヴァルトを王都に呼び寄せた。

 

 ローラやイナンナ達と共に訪れた王宮で、盛大な歓迎の宴が催され、その席で国王はイズヴァルトに、こう告げた。

 

「オーミゲニアでの余の領地の、代理統治を君に任せたい」

 

 国王の直轄地、ヨコヤマヴァールを含むナーガハーマ一帯の総督に、イズヴァルトが就いてくれるよう求めたのだ。

 

 つまりそれは、ローラやエレクトラが望んでいた、『イズヴァルトを戴く国』の布石とも言えた。

 

 もしホーデンエーネンが再び北部諸侯に牙を剥くことがあれば、諸侯らはイズヴァルトを旗印にして独立国を築くこともできるからだ。

 

 驚くイズヴァルトに、国王はそっと耳打ちをした。

 

「……というより、君にはまだ野心がくすぶっている近衛騎士団がやらかさないように、『ゆうしゃ』として見張って欲しいんだよ。彼らの牽制になれば、ナーガハーマからのあがりが全くなくなってもいい。あそこの税金はぜんぶ君が管理していいからね?」

 

 横領をしなくとも、オーミゲニアの総督となれば相当な収入が見込まれる。それと、北部諸侯達から愛娘への種付けのオファーも受けていたから、イズヴァルトは北の支配者としての道が開かれていたのだ。

 

 しかしイズヴァルトはこう言った。

 

「お言葉ながら、拙者はまた旅に出るでござるよ」

 

 彼は傍にいたローラを抱き寄せ、この女とともに世界各地で起こっている争いごとや、まだ訪れたことがない土地を旅するのだと答えた。

 

「世の乱れを正し、平和をもたらすのが『ゆうしゃ』の務めでござる」

「そうなのか……無理に止めない。君が望む通りにしよう」

 

 旅立ちの日、国王はイズヴァルト達を快く見送った。

 

 アスカウの村への道すがら、イズヴァルトはローラに、まずはどこへ向かおうかと尋ねた。

 

「そうですね……まずは学術の都・ヨーシデンに逗留して、それからシマナミスタン大陸の南部へと向かいましょう」

 

 シマナミスタンには大国もあれば小国もある。国境や海域で小競り合いがよくあった。

 

「承知した。まずはヨーシデン。それからシマナミスタンでござるな!」

 

 イズヴァルトはホーデンエーネンの豪傑からサイゴークの英雄、パラッツォ教団の司祭騎士団長を経て、『ゆうしゃ』として、オーミゲニアの騒乱を鎮めるのを果たした。

 

 そしてここからの彼は、『世界のゆうしゃ』となる道を歩み出す。

 

 その傍らには常に、彼の女軍師で美しき妻・ローラ=ラダトゥム=セアックがいた。

 

 彼の本当の伝説は、この時、本当の始まりを迎えたのである。

 

 

【ギルバート=カツランダルク注:ここで『聖王のサーガ』は終わりとなる。】

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