聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
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イズヴァルトは神々の世界でも無敵だった。
とはいえ神々同士の戦いぶりを見た時、これならエルフやドワーフでも圧倒出来るんじゃないかと思ったそうだ。
どうやら神というのは、己の領分以外の事は俺たちニンゲンと大差が無いのだろう。戦いのあとそう語っていた。
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とうとうガンガが根をあげた。
おまんこぺろぺろの狂戦士と化したエレナは、ぐったりとなった女神をほっぽり投げて、自分のことを見てごくりとつばを飲み込む他の女神たちに吠えた。
「不平そうなツラをしてやがってっ! やんのかコラーっ! 相手をしてやるからかかって来いッ!!」
挑戦に応じたのは誰であろうか、クマウリだった。
彼女は全身から桃色の気配を漂わせ、小柄で細い身体に不釣り合いなおっぱいとおしりをゆさゆささせながら、クンニリングス欲と女体征服欲に取りつかれたエレナに近づいて行った。
「あのう♡ ガンガおねえさまみたく、わたくしもめちゃめちゃにしてください♡」
「望むところだーッ!!」
クマウリは押し倒された。それからケツアナからプスプスと空気が出るのが止まらない様なアクメ地獄が始まった。
ミツクニュモスはとうとうちんぽの抑えがきかなくなってきていた。知的でおしとやかなクマウリが、エレナの殺人的なクンニリングスを受け、すっかり馬鹿になっている様子を見てしまったからである。
「はひ~いいっ♡ あ~う♡ お~う♡ しゅごっ♡ しゅごおおっ♡ はうんっ♡ おお♡ おおお♡ おおおおーっ♡♡」
クマウリは自分から腰を揺らして味わっていた。そのたびにおならが鳴り、おっぱいが盛んに揺れた。
見てられないとリュカは、息子と共に水晶玉に目を移す。
水晶玉の中でのイズヴァルト達は、数万、数十万にも及ぶ闇の神々を相手に余裕の戦いぶりを見せていた。
ただ『子孫たち』は疲れはじめているようだ。ぶんなぐられたり斬られたりして、血だらけになる者がたくさんいた。
慌てたリュカは女神のうち1人を呼んで、子供達がこうなっているけど死んだりしないのかと尋ねた。
「大丈夫です。この戦いではだれも死ねません。腕や脚や首が刎ね落とされても、向こうから飛んで来てくっつくんですよ」
そう言っているうちに、でっかい刀を持つ巨人と対峙していた1人の『ゆうしゃ』が、胴体を真っ二つにされてその場で倒れた。
血と臓物が飛び散り激しく絶叫する様な恐ろしいものだったが、しばらくしてはらわたと身体がくっつき、何が起こったんだろうという顔をして起き上がった。身体は血だらけだったが。
「……なんか、相手の巨人みたいなやつが心配そうに見てるわね?」
「向こうの神々も、素は優しい方たちばかりですから」
どうもそのようだ。
胴を真っ二つにされた者以外にも、脚を斬られたり股間を蹴られて金玉を潰されてうずくまってしまった者には、敵方は声をかけて気を遣っていた。
「なにこれ? ただの運動会?」
「そういう言い方ってあんまりじゃないんですか?」
「ぬるいわねっていう意味合いよ。こんなことするなら玉入れや徒競走でもやれば? と言いたいんだけど」
「魔竜のようなことをおっしゃいますのね。でもこれは、大事な聖戦なのです」
クラウスの子孫たちはこんな体たらくだった。
ただ、この中で真面目に『聖戦』に励んでいるのはイズヴァルトともう一人のクラウスだけのようだった。
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(まったく! これならドワーフどのらのほうが、よっぽど手強いでござるよ!)
いや、クボーニコフの海賊ぐらいか、とイズヴァルトは思い直す。
戦いが始まってから、かれこれ7カ月ぐらいになる。
疲れを知らず、寝ず食わずの戦闘を続けながら、相手方の神々の強さをしっかりと見極めていた。
こいつら、言うほど大した事は無い。
これがイズヴァルトの現時点での率直な感想だ。
戦いの緒戦は用心して、迫りくる大軍にヨコヤマヴァールの戦いでの技をお見舞いしてやった。
弓とした『氷雪の栄光』による、無数の氷の矢である。
無数に別れる矢を放って怯ませ、その隙にクラウスと味方の『ゆうしゃ』に突っ込ませて押し込め、蹴散らした。
すると敵方の増援がやって来て乱戦に持ち込まれた。
流石に数が多すぎるので防ぎきれず、何度も手負いを受けた。
だが、すぐに傷口がふさがり、なおかつ疲れや渇き、はたまた眠気を覚えないことに気づいた彼は、戦い方を変えてみた。
どう、無駄な動きを抑えるか。
それを意識して、足の踏む数、得物を振う回数を出来るだけ少なくし、着実に、機械的に相手を倒していく。
『氷雪の栄光』を剣や鈍器だけではなく、槍や弓、鞭といった形状に変えながら、武術の師範に教わったことを思い出し、そんなに強くない神相手に戦いながら武技を磨くことにしたのだ。
このところは冷静で、淡々と動いていた。
戦いに喜びを感じて猛烈に斬り掛かるクラウスとは対照的にだ。
敵もザコっぽくはあるが不老不死の神だったから、しばらくしたら起き上がって突っかかりに来る。稽古の相手としては絶好の相手である。
彼はただただ、己を練ることに集中した。
敵の神々も段々と、「こいつマジやべえ」と思うようになり、イズヴァルトの相手は神々の中でもかなりの手練ればかりが相対するようになった。それでも彼は勝ち続けていた。
対してクラウスとその子孫たちには、ごく一部を除いて成長というものが伺えなかった。
特にクラウスだ。彼はむやみやたらに突っ込んでいく。怪我をしても治るからひたすら蛮勇に奔っていた。
またもクラウスは吶喊をあげて複数の相手に突っ込んでいった。
それを見たイズヴァルトが厳しい口調で怒鳴りだす。
「クラウスどの! ここを修錬の場と心得よ!」
「うるせえぞっ!」
若くて血気盛んな青年勇者は聞く耳を持たなかった。イズヴァルトに自分の真の実力を見せようと、狂犬の様に吼え、斬り続けた。
しかも斬撃を身体に受けながら、ディルムースの力を引き出しての大技を放ち、見せつけるような戦いぶりを見せつけていた。
(とても長生きできる戦いぶりではござらぬ! クラウスどのは生き急がれているでござるよ!)
彼をきつくたしなめたかった。しかし戦いの派手さと格好よさにおいては、クラウスのほうが上だった。
先祖のその敢闘ぶりを見た彼の子孫たちの多くが喜びの声をあげてその後に続く。
けれども、とある一団だけは別だった。リュックほか、イズヴァルトが稽古をつけた数名の『ゆうしゃ』たちだ。
彼等は守りを固めながら、ゆっくりと、着実に相手と戦っていた。
クラウスのように一対一を好むのではなく、卑怯者と言われても仕方が無いと言わんばかりに、複数がかりで1人と戦ったり、圧されている仲間に加勢しようと背後から不意打ちをかけたりしていた。
(リュックどのらはいくさばのこと、学ばれているようでござるな!)
身体や技のキレも良くなっているようだ。余計な精神統一が必要な大技を使わない。
リュックは一度に120回相手に斬りつけるという『蒼天雷神閃』の使い手だが、このいくさではまだ1度も使ったことは無かっていなかった。
稽古の時にそれを見せてくれたのだが、その時にイズヴァルトはひょっとして、と考えた。えらい長くの貯めの時間が必要な技を使おうとするから、手数が少なくなって活躍できなかったのでは?
戦いながら彼等の成長ぶりをよく見て、イズヴァルトはこう考えた。
(ならば、彼等と共に向かおうか、本陣に!)
見どころのある若者たちに、もっと良い経験をさせてみたくなったのだ。