聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
かくして船旅は再開された。今度はオーキ諸島からヨナゴルグ自由都市までの数日間である。おおよそ1週間と船乗り達は言う。
港を出港してから翌日の朝。イズヴァルトはいつもの様に朝飯後の鍛錬をしに外へ出たところ、甲板の上が凍ってつるりとしていたのに驚いた。気温は既に氷点下だと通りすがりの船員に聞いた。この海域はとても寒い海なのだ。
「なんと! それは難儀な事でござる! しかし……」
普通に歩くと滑りそうになるのに怖さよりも面白さを感じてしまった彼は、ちょっとだけ駆けだして急に止まり、つつつと足元が滑らせる遊びを始めてしまった。
ばっと駆けてかかとできゅっと止め、すいーっと進む。膝を曲げたりしないと転んでしまう。これを鍛錬の1つに取り入れられるだろうかと考え、駆けては急に止まってすべりながら剣を振る、という訓練を始めた。
どう滑れば遠心力を得て破壊力を増す事が出来るだろうか。あるいはこういう足場で戦う時に、滑ってしまった場合はどう受け身を取ったり敵の刃をかいくぐるべきだろうかと考えながら熱心に研究する。
本人は至って真面目だが、傍目から見ている者にとっては危なっかしい事この上無い。イズヴァルトは鍛錬の事になるとどうにも度が過ぎたところがあった。
大しけの時には命綱をくくりつけて、激しく揺れる船の上を駆けまわるなどの危険な訓練も己に課すほどだった。天下無双の勇者になるには、このぐらいの修練はこなさなければならない。
とはいえ訓練を1時間ほど続け、大波になり次第に船が大きく揺れるようになると、イズヴァルトは訓練を中断せざるを得なかった。船室から縄を持ってきていなかったからだ。
それと船員にも怒られたので諦めざるを得なかった。けれど船上での訓練をしたいと思った。ふないくさを想定した実践的な訓練だ。海軍から貰った教本では、彼にとっておもしろい事が書かれていた。
「新入りの海武士はため池に浮かべた小舟に乗せられる。その船を別の船に乗った武者達が揺らしたりして、どれだけ耐えられるかを試されるのだ」
「その訓練でずっと立っていられる者は今度は、魔道士が風の魔法で動かす早船に乗せられる。船は30ノットの速度で走っては大きく曲がったりするので、ずっと立っていられる新人は殆どいない。古強者でもなかなかいないぐらいだ」
訓練方法を思い出し、船室に戻って揺れるのをいいことにしばらく片足立ちになった。それをマイヤが呆れて見る。
「イズヴァルト。なにをやっているの?」
「体幹を鍛える訓練でござる。ふないくさをする場合の事を考えてでござるよ」
「……研究家だなあ」
熱心なことだと思うマイヤも、立って書を開いていた。船旅は身体を動かせないからなまってしまう。お腹もぽよんとし始めて気になり出したからだ。
これから徒歩や馬車の旅が続くのだから、今のうちに身体を鍛えようと鎧を来てうろうろしたり、イズヴァルトに倣って剣の素振りをしてみていた。さっきまではおまるにまたがりうんちをしながらスクワットを100回。
イズヴァルトが揺れる船の中で片足立ちで立つ中、マイヤは部屋の中をうろうろとしながら本を読む。世界の奇想天外兵器という題名のうさんくさい本だった。
うろうろしだしてぐりゅりゅとお腹が鳴った。腹が減ったのではない。便意を催したからだ。マイヤは本にしおりをはさんで船尾にある便所に向かった。
この船の便所は客室階の一番後ろに備えつけられていた。鉄板を敷いた床に仕切りのない、いくつも穴が開いているだけの簡易なものだが、塩水であるが尻や竿を洗う為の甕とひしゃくが備えられていた。
「うううっ。さむっ!」
穴から尻を向け、前の使用者がこぼしてしまった糞を踏んづけない様に穴をまたぐと、スカートをめくって尻を出した。
陰裂と尻穴に冷たい風が飛び込んできて「へっくしょん!」とくしゃみをしてしまう。それを引き金に彼女の尻からぶりゅりゅりゅと音を立てながら大便が垂れ出た。
「ふいーっ」
ついでにおしっこをちょろちょろと。小水はともかく糞便は海の中の魚たちの餌となった。ひしゃくから水をすくい、「ちめたい!」と悲鳴を上げながら股と尻とを清めて出た。
扉を開けるとイズヴァルトが待ち構えていた。期待に満ちた表情を浮かべていた。
「あの、イズヴァルトもうんちがしたいの?」
「そうではないでござる。迎えに来たのでござるよ」
「ああそう。ありがとう」
部屋に戻るとイズヴァルトはマイヤを抱き上げた。朝もたくさんセックスをしたのにまたまたむらむらとしだしたのかしらとマイヤは子宮を時めかせながら期待を込めてベッドまで運ばれた。
ブーツを脱がされ、スカートをめくられて毛織の長い靴下とつるんつるんの股というあられもない姿を見られ、ペニスのご来訪は今かと待ち望んでいると、イズヴァルトはおもむろにマイヤの足の裏に鼻をあて、嗅ぎ始めた。
「すんすんすん……いいにおいになってきたでござる」
靴下は取り替えていなかった。寒いので3日ぐらい前のものを彼女は履いていた。むわっとしてはいないが足臭がそろそろ染みつきだした頃である。
「イズヴァルト、きちゃないよ!」
「うんうん。3日過ぎるとマイヤの靴下のにおいは甘酸っぱさが強くなってくるでござる……」
ふがふがと臭いをかぎ、マイヤを恥ずかしがらせると今度は脚を開かせて内股のにおいを嗅ぎ始めた。おしっこのにおいに混じってイズヴァルトの精液のにおいが嗅ぎ取れた。
「こっちはまだまだでござる」
「まだまだってなによ!」
「拙者の精液のカスが残ったマイヤどののおまんこから、チーズみたいないいにおいがむわわんと放たれるのでござるが、まだそこまでは至っていないようでござる」
しかしこっちはそうでもなさそうだと、イズヴァルトはマイヤの腰を浮かせて窄まりに鼻を近づけた。こちらは女の子の甘いにおいからやさしいうんちの香りに移りつつあった。あと少々潮のにおいもする。
「すんすん。すんすん……たまらないにおいでござる……」
「はずかしいよ!」
とはいえマイヤもまんざらではなかった。陰裂からととりと薄白色の愛液を垂らし、イズヴァルトが尻穴のにおいを嗅ぐ姿に欲情していた。
それからしばらくしてたまらなく嬉しい快楽の時が訪れた。イズヴァルトはマイヤを夕食時まで離さなかった。飯の用意の呼び出しがかかった時、マイヤの肛門はぽっかりと口を開きながら、濃厚な白濁液をたっぷりとこぼして震え続けていた。
□ □ □ □ □
予想よりもヨナーゴの港に到着しそうだ。4日目の夕方に船員からその話を聞いたイズヴァルトは残念でならなかった。
テーブルについてからも時々自分の髪や衣類に鼻を近づけ、くさくないかなとぼやくマイヤにいやらしい視線を向けた。
「……何見てるの? たべようよ?」
「もちろんでござる!」
夕食は魚料理と酢漬けの野菜。それから保存と寒冷地の栽培に適した雑穀のおじやだった。その雑穀がよろしくなかった。
マイヤが穀物図鑑で調べた事があったが、少量なのに麦よりも栄養価が高く、しかも精力増強に良い働きをする風呂無しの船旅にはよろしくないものであったのだ。
(そういや、サカーイに乗ってから朝昼晩とこの雑穀ぞうすいばかり食べてたかな……)
やることがないから盛ってしまう。イズヴァルトも自分もバカみたいにおまんこをし腐っていたなあと思いながらぞうすいをすすった。
(うん、ホーデンエーネンに戻ったらお手伝いさんに毎日作らせよっと。)
自分で作るという発想は無かった。マイヤはシチューの類いしか作れなかった。他はシチューの中にシマナミスタンの香辛料を混ぜて辛くした、『かれー』というものだけだった。
イズヴァルトの様にウナギを開いて串刺しにし、魚醤を混ぜたタレを塗って焼いたものや、テーブルの上の野菜の酢漬けと小魚を一緒に混ぜた一工夫必要な物は作れなかったのである。
「もぐもぐ……ん?」
マイヤは頭の上に息がかかっているのを感じて見上げる。イズヴァルトが彼女の頭頂のにおいを嗅いでいたのだ。
「イズヴァルト。食事時に下品だよ?」
「いやいや。ついついマイヤがおいしそうでにおいを嗅いでしまったのでござるよ?」
「恥ずかしいからやめてね? みんなの前では……」
気づけば船員や他の客がにやにやとしてこちらを見ていた。この船には品が無いとけなす者などいなかった。
乗客の中で一番上品だった老夫婦も、旅の前では性交もおっくうだったのにイズヴァルトとマイヤの交歓の声をかすかに聞くようになってからは、しわしわの身体で春を謳歌し始めていたぐらいだった。
食事を終えて部屋に戻ると、マイヤは早速服をひん剥かれた。イズヴァルトによる体臭のチェックの開始である。彼は手始めに首元をすんすんと嗅ぎ始めた。
「ここは意外とにおわぬでござるな」
「お布団の中でやろうよ。ちょっとさむい」
「布団の中に入ると拙者のにおいが混じってしまうでござる。我慢なされよ」
では右腕をあげてみてとマイヤにそそのかす。彼女はおっぱいをふわんと揺らしながらわきの下を見せた。濃厚なにおいが放たれつつあった。
「うーん。いいにおい。あかちゃん羊のにおいによく似たにおいがするでござるよ……」
「うちの家系、案外わきが持ちばかりなんだよね。トーリは1週間ほうっておくと、けっこうやらしいにおいをさせてたよ?」
トーリのは彼女が3日洗っていないおまんこのにおいを希釈したにおいになるよ、と言いながらマイヤはイズヴァルトの首筋に鼻を近づける。汗っぽいけどたくましいにおい。さわやかなと付け加えられるそのにおいに嫌味なものだと皮肉った。
「船員さんみたいなくっさく感じられない。本当におとくだなあ……」
「男のにおいなどせいぜいヘンタイさんの奥方が好むぐらいでござるよ。しかし男児というのはそうではござらぬ」
好きな女性の。麗しい美女の。ぶさいくだけどなぜだかそそる魔性を持つ女の濃いにおいを嗅ぎたくなるのだ。そうして金玉を活性化させ、生殖欲を旺盛にさせる。
マイヤのおっぱいとその下は、彼女のちょっとだけ古びた汗の香りぐらいしか嗅ぎ取れなかった。実に不満そうな顔でイズヴァルトはため息をつく。
「これでおちちが出るようになれば、もっと違う香りを楽しめたかもしれぬでござるな……」
「もうっ! だったらさっさと本命のにおいを嗅げばいいじゃない! 寒いんだからさっさとして!」
「ふふ。もちろんでござるよ?」
イズヴァルトはマイヤを椅子の上に座らせ、左右のひじ掛けに腿をかけさせた。大股開きで女裂をぱっくりと開けた格好の彼女の股に顔を埋めた。
彼の全身から大きな喜びの気配がゆらめいた。イズヴァルトの身体に熱気が産まれる。股のにおいは相当ひどいことになっているはずだとマイヤは思った。
尿と塩水。それから膣分泌液や残留した精液が混ざって、それまでの『かわいいスメル』とは打って変わって生々しいにおいを放っていた。
漁港で製造したチーズのにおい、などという表現に困る熟成した性臭をイズヴァルトは、思い切り吸い込んで深い溜息をつく。彼のペニスは勃起し、精液を少しだけこぼしていた。
「たまらぬにおいでござる……」
「うーん。私にはわからないよ。トーリもくっちゃいちんこやおまんこのにおいが大好きだと言ってたけど……」
マイヤの姉のトーリは、「いやらしいことなんかきらい!」なんて言いそうな雰囲気を醸し出していたがえげつなく性的な事が大好きだった。
夫であるルッソにうんちをして拭いていない尻のにおいを嗅がせるなど、マイヤも引くような行いを日々繰り返していた。1週間も洗っていない自分の陰部についた恥垢を布でぬぐい、それのにおいを嗅いで「くちゃい!」と叫んで悶えることも楽しんでいたという。
「イズヴァルト。私はトーリじゃないんだからね。切った足の親指の爪のにおいを嗅いでおまんこをいじいじしたり、びぢぐそうんちをした尻穴の『くそ拓』を取って眺めてみたりしないんだから!」
「そんなことをなさっていたのでござるか?」
てっきり夫のルッソの趣味なのかとイズヴァルトは思っていた。しかしマイヤは否定した。ルッソはトーリに汚染されたのだ。
「トーリおねえちゃんは小さい頃から、私も引くようなことをこっそりやってたよ!」
とにかく自分の臭くて汚い状態を相手の男に楽しませるのは、自分の趣味ではないとマイヤはきっぱり言った。うんちするところを見せたり尻を拭かせたりするのは別として。そうされると赤ちゃんになった気分になって。「ばぶー!」と喜べたからである。
「さようでござったか……すまなかったでござる」
イズヴァルトは発酵した魚の漬物とチーズが混じったようなにおいを放つ女陰をおもむろに舐め始めた。マイヤは驚き「ふにゅにゅ!」と叫ぶ。
舐め方が猛烈で抗えなかった。そのうちアクメの荒波が起こり、「ふーっ! ふーっ!」と荒い息をし始めたころ、今度はもっと臭いと思われる窄まりのほうに鼻を近づけられた。
「そ、そっちはもっとひどいよ!」
「ふがっ! いいにおいでござる! たまらない美味なにおいがするでござるよ!」
「舌を当てないで! ああもう! お腹が壊れても知らないよ!」
先ほどのクンニリングスよりも更に激しい、口舌によるお清めが始まった。マイヤは恥ずかしさと気持ちよさのあまりによだれを垂らしながら、「あーっ! あーっ!」と叫んで悶え続けた。
長い愛撫が終わり、まるで強い酒に酔いつぶれたように頭がふらふらになっていたマイヤは、そのままイズヴァルトと激しい性交を繰り広げた。
船がヨナゴルグの港に到着するのは翌日の早朝である。きちんと到着時刻に出発するように心掛けていたが、事は深夜まで続いてしまった。
翌朝。マイヤはヴァギナとアナルが精液まみれになり、じんじんと悼むのを気持ちよく感じながらベッドから起きて窓を見つめた。すっかり明るくなっていた。既に港に着き他の乗客達が桟橋から降りている頃だろう。
「イズヴァルト。起きて。もう到着しているよ……」
マイヤはぐっすりと眠るイズヴァルトを揺り動かしたが、彼はいい夢を見てにこやかな顔だった。
「ふがふが。マイヤ。貴殿のお尻で焼いた網み焼肉はおいしいでござるよ……」
「夢の中で人を食べるな! ああもう。全然起きてくれない……」
ならば股とお尻を洗って服を着ようかと部屋の洗面台に向かうと、窓の外が目に映って首を傾げた。
「……これが、サイゴークで一番栄えている港町の港なのかしら?」
さて、マイヤが目にしたヨナーゴの港とはいかなる姿をしていたのだろうか?
その続きについてはまた、次回にて。