聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
ここからは余談だ。イズヴァルト達と別れたクラウスとリュカの話をしよう。
まずはクラウスだ。
彼は500人近くの子孫たちとともに、キャイラス山で女神たちや神人の娘たちと戯れ、安逸を貪る日々を長い事送った。
異界の男たちの種は、彼女達に次々と子を為させた。ガンガやクマウリらは毎年のように産褥を経験し、産めよ増やせよを尊ぶ豊穣の女神としての役割を果たした。
そして神界で、彼らの体感時間でいうところの5年が経った。
そろそろクラウス達は魔竜に魔界の護り手として雇ってもらうが為、コンゴウアミダラデンに戻ることにした。
しかしそれをガンガ達女神は止めた。ずっとこの神界にいたほうがいい。
「なんでだよ? ここに長居して神人みたいなもんになったんだろ、俺達? 寿命や基礎的な能力は伸びているんだろうし、魔界の護り手になれるよな?」
「そうとも限りませんわ。おそらくですが……今のクラウス様がたはここに来られた時とあまり変わりが無いかと思われます」
これにはクマウリも同意していた。あの戦いで得た験が、今のクラウス達には感じられない。長い事神界にいて、すっかり減じてたり力が眠ってしまったようだ。
「長い事? クマウリ、地上では何年ぐらい過ぎているんだ?」
「おおよそ20年ほどかと思いますよ。そして今、地上階では……」
途方もない脅威が荒れ狂っている。そのせいで、多くの人々が死んだという。
「おい……次の1万年は平和と豊穣の時代になるんじゃなかったのか?」
「前の1万年の最後に生まれた、間違った『豊穣』がその災厄を生んだのです。それをあのお方が鎮めるまで、皆様方はここに留まれたほうがよろしいかと」
「……あのお方?」
「あの方といえばあの方です」
「だからそのあの方ってのは、誰なんだよ?」
「察しが悪いですね。それでも『ゆうしゃ』なのですか? アエーシュマ様の軍と戦い、勝利に貢献した貴方様が、凡夫のようなことをおっしゃるのですか?」
「だからさあ、そのあの方ってのは誰かって俺は聞きたいんだよ。そのう、災厄というやつ? それを鎮めるとなると大火事とか大地震とか想像するんだけど、すげえ祈祷師か何かを俺は思ったわけ。自然災害なのかそれとも大殺戮をかました大魔王なのか、まずはそこのところを教えてくれよ?」
その災厄についてクマウリは、『悪霊の末裔』と答えた。
となればそれを鎮めるとなれば退魔師かなんか神がかった剣を振るう猛者のどっちかだろうとクラウスが尋ねると、
「貴方様は本当に察しが悪いのですね。本当に毒王とやらと戦って世界を平和にした『ゆうしゃ』なのですか?」
「うるせえなあ。俺は腕っぷし専門なんだよ。そういうのはうちのリュカの担当だよ。で、リュカは今どこにいるんだ?」
「20年前に帰られたじゃありませんか? 穢れが溜まった星の護り手を討ち果たして、また清浄な姿に生き返らせるという旅に出られましたが、覚えていらっしゃいますか?」
「ああ、そういえばそうだった……で、その『あの方』って誰だよ?」
「……頭が悪いんですね。クラウス様は。リュカ様はそのお方のでっかいおちんぽから出た百発百中の精虫汁で、孕まされたということもお忘れでしたか?」
「ハァ? うちのリュカがそんなヤローと浮気するほど、ケツの軽い女だと思ってるのか?」
「ちゃっかりしているところを見ましたよ? 多分ものすごく出来の良いお子をお産みになられたことでしょう。それこそ、4つか5つの世界を余裕で救えるような、破壊神を破壊するようなお子になられたにちがいございません」
クラウスは怒り狂った。
このクチの悪い女神をその場で押し倒して犯し、連続で8回射精して卵子に『ちゅぽん』させた。
事後、大股を開いて膣口から精液をたっぷりとひねり出しながら、「あひいぃ♡」と漏らして悦に入るクマウリに、バカにすんじゃねえぞ、と吐き捨て、子孫たちと共に外界へと戻った。
下界に出てみると、彼らはコンゴウアミダラデンの城下にある街に出ていた。
山は炎に包まれていた。その山頂に途方もなく大きな、翼を生やした炎の巨人が立っていた。
そして、彼らの背後には見たことも無い巨大な竜がうずくまっていた。
こいつが女神が言っていた災厄かとクラウスは思い、子孫たちに呼びかけて神界で貰った剣を鞘から引き抜くと、そのドラゴンは聞き覚えがある女の声でしゃべりだした。
「ちゃう! ちゃう! あたしはサイカノマゴイチやで!」
「魔竜かよ?! 何だよその姿は?」
「『第二形態』っちゅうやつや! このままではあかんから、『最終形態』にしようかと思うねんけど、ちょっと時間かかるから、それまであんさん達であいつを引き付けて貰えへんか?」
彼女の敵は、コンゴウアミダラデンを焼いているあの巨人だ。
山全体を燃やし、黒煙をあげさせる炎の巨人を見て、クラウス達は意気込んだ。
「やってやらあッ! 神人となった俺達が、どれだけ強いか見せてやるよッ!!」
もし勝ったら魔界の護衛軍に入れさせろと求めて魔竜にうなずかせた後、彼らはコンゴウアミダラデンを焼き続ける巨人に向かって走り出した。
そして、誰も還ってこなかった。
□ □ □ □ □
一方、元の世界に戻ると決めたリュカとリュック達についてである。
クマウリが言う通り、リュカはイズヴァルトの子を妊娠していた。コンゴウアミダラデンを出る1週間ほど、彼女のほうから求めたからだ。
「イズヴァルトさん、女神様たちが言ってた、貴方のご自慢のものを体験させて?」
最初の夜、そう言って寝床に入り込んだ。
女陰を徹底的にふやけさせるクンニリングスと、クラウスのそれよりも剛毅かつ強大なペニスは、リュカを何度も何度もアクメに導いた。
「おひいいいいい♡ すご、すごすぎっ♡」
そして一晩の逢瀬で受精。その後も7晩続いた後、リュカはすっかりまんこからイズヴァルトの精液の匂いを放つほど染められた。
そして10ヶ月後にかわいい娘を出産した。アーツェと名付けられた。リュカの世界で『女英雄』という意味あいの名前である。
アーツェを授かったことはイズヴァルトには知らせなかった。その頃彼は、コンゴウアミダラデンより遠く離れたところで旅していたからだ。
リュカは下腹を疼かせ、魔族や亜人の男と交わったりと解消していたが、イズヴァルトのちんぽが忘れられなかった。
また会いたい。あのデカチンで「ぐべぇ♡」とみっともないアクメ声を放たせて欲しい。
しかし滞在の期限が迫っていた。アーツェが1歳になると彼女は、ヴァーンとパンネロ、それからサキュバス達にちんぽを吸わせながら、武芸の修練に励み続けていたリュックらとともに自分たちの世界に戻った。
到着した元の世界では、おおよそ20年の歳月が経っていた。
しかも『毒王』の残党が表を闊歩し、彼らが殖やした毒獣や強化戦士の手により、地は穢れ、毒沼や瘴気の森が再び大地に現れた。
彼らは狂気に包まれ出した星護りの神が呼び出したものだった。リュカ達は『神殺し』の前にこれらの手先との、長い戦いを繰り広げることとなった。
戦いは熾烈をきわめた。彼女たちに手を貸した戦士や勇士たちはおろか、クラウスとリュカの子孫たちも傷つき、倒れていった。
そして15年が経った。
成長したヴァーンはティルバーンをふるう猛き戦士となり、その妹であるアーツェは、母を超えうる召喚士となった。
女神の子パンネロは、神がかりな加護の力を持つ巫女として恋仲になっていたヴァーンらを助け、その父でありリュカの子孫らの中でただ一人生き残ったリュックは、彼らを守る矛であり盾であった。
しかし人間界はあいつぐ戦いでもう限界だ。もはや猶予はない。
星護りの神と決着をつけ、『神殺し』を果たす。
リュカは呼び出す術を調べ、その儀式を行った。子どもたちには黙っていたが、己の命と引き換えのものだった。
およそ3日間に及ぶ儀式の末、リュカは精霊たちに見守られながら息を引き取った。
決戦の場に決めた荒野に、果たして星護りの神は、穢れを蓄えすぎて荒ぶる異形をヴァーン達の前にさらした。
そして、最後の戦いが始まった。
星神は激しく、おそろしく強かった。
けれどもティルバーンの本当の力を引き出せたヴァーンと、土地神や精霊神をも呼び出せたアーツェらは、この星神の分厚い身体の奥を貫き、致命の一撃を与えた。
激戦の末、星神は討たれた。その魂には荒ぶる呪いが消え去った。星神は新たな生命へと生まれ変わった。
ヴァーン達も傷ついたが、パンネロの加護の力で何とか命をとりとめた。しかしただ1人を除いて。
「……星神は、やったか?」
娘の膝の上で、リュックは最期の時を迎えていた。
彼はパンネロをかばうために星神の鋭い一撃を腰に喰らい、身体が半ばちぎれていたのだ。
「お父様。やりましたよ。みんなが望んでいたことをわたしたちは、成し遂げたんですよ?」
「そうか。ご先祖様のお役に立てて、良かったよ。このために、俺は、みんなは命を……」
それがリュックの末期の言葉だった。
かくして平和が訪れた。毒の沼や瘴気は消え、疫病もめったに起きなくなった。
ヴァーンは1つの王国の王となった。パンネロを妻とし、彼女との間に十人もの子を為して幸せな毎日を送った。
アーツェは王国を守る巫女となり、各地を旅した。
美しく父から多産なところを継いだ彼女は、各地の聖者と交わって子を成した。その子らは生まれた土地を再興する大人物に成長した。
平和な時代は彼らの子から孫、そして、王国さえも無くなった頃も続いた。
クラウスとリュカの子孫たちが生まれた時代まで流れた。
□ □ □ □ □
その旅の巫女が最後に訪れたのは、山間の小さな村だった。
村は代々、聖戦士の一族によって治められている。要はヴァーンとパンネロの子孫だ。
彼女は似たような者をこれまで500人、美貌と豊かな肢体と色香でもって籠絡し、骨抜きにして説き伏せて来た。とある大きなことを成し果たす為にだ。
そしてもう1人を求めていた。その1人こそが真の救世主のよき師であり、片腕となりうる人物だったからだ。
果たして一晩の宿にと求めた村の長の家で、彼女は見た。
兄たちのように鍛えられた身体をしていたがどこか軽薄で、こちらにとてもどすけべな視線を向ける青年こそが、求めていた人物だった。
彼女は罠をかけた。水浴びがしたいからと滝に入り、水の中に入った。
青年は覗き見どころか、捕らえてぬちょぬちょとやろうという気で堂々と入ってきた。素っ裸だった。甘い言葉をささやきながら迫ってきた。
あまりにも大きなペニスを勃起させていたものだから、少しぐらいは楽しもうかと思ったが、この男だけとはそうしたくは無かった。
精霊を呼び出し、けちょんけちょんにやっつけて命乞いをさせると、彼女は豊かな乳房を伸びやかに弾ませながらこう言った。
「過去の時代が危機に瀕しております! ヴァーンとパンネロの末裔たるあなたに、助ける旅に加わっていただきたいのです!」
巫女はこの世界がどのようにして平和になったのか、素っ裸のまま彼に説明した。
彼はまったく理解ができなかった。その話の中に、異界の英雄だの神などのと、わけのわからぬ話が混じっていたからだ。
そして話が頭に入らなくなり、だんだんと目の前の巫女の立派なおっぱいと股の割れ目を眺めていると、下半身のいらいらがおさまらなくなった。
長い長い話の間の途中途中で、「かゆくなった」と言ってはちんぽをしごき、先からぴゅっと出するのを繰り返した。
「あなたのちんぽは元気過ぎますね……!」
「いや、巫女様がとても美しくていやらしいからですよ。1発だけやらせて?」
「せいぜいマスを掻くぐらいにしなさい。嫌だけど!」
話が終わるまで相手は15回もしごいて射精した。しかし勃起はおさまらなかった。
彼の目の前で大量の真珠色のものが飛び散り、みずたまりになっているのを見た彼女はこう言った。
「その元気さがあなたを偉大にするのですよ」
「偉大にならなくていいから、おねがい、今すぐ抱かせて?」
「だめです。とんだコキ猿だったんですね。わたしの記憶だと……」
そこで巫女は何か言うのをやめた。記憶にあるその人物は、戦いばかりの旅をしながらも、各地でいろんな惚れた女と激しくまぐわい、子を孕ませた艷福家でもあった。
そしてこの若者に言う。あなたはきっと、1000人ぐらいの赤ちゃんの父親となるでしょう。
「それだけが取り柄です。あなたが人より誇れるのは、そこだけです」
「そうですか。俺、ご先祖様のお役に立てるのかなあ……」
「偉大なるヴァーンとその母リュカの血を広める為には、大いに役立つことでしょう。それだけでもじぶんはえらい、と思っておきなさいね」
そして巫女は彼を連れ、他の数百名が集まっていた街に連れて行った。
巫女は皆を集めて言う。これから過去の世界に飛ぶ。
「まずはリュカ様とその夫のクラウスと共に伝説の魔剣ティルバーンを見つけ出した後、『毒王』とその軍を討つのです」
ただ、『毒王』はあくまで前座。その後はクラウスとリュカに従い、共にその苦難を乗り越えろ。
「そしてあなたがたは、異界の神の国で選択を迫られることでしょう。安逸な日々に堕したクラウスとともにそこに残るか、リュカ様と一緒に旅を続けるか……はっきり言わせてもらえば」
神の国にいてもおまんこ狂いの女神たちに甘やかされるだけの日々が続き、骨の髄までダメ人間になってしまうだけだ。
「リュカ様を助けなさい。あの方はきっと栄光ある生と死にあなたたちを導いてくれるはずです」
戦士なら、勇者ならばそちらを選べ。
かくして巫女と共に彼らは過去へと飛ぶ。毒の沼地と瘴気の森ばかりの、終わりつつある大地の時代にだ。
そして彼らはたどり着いた。しかしそこに巫女はいなかった。
巫女こそがパンネロだ。時渡りの魔法は彼女の命と引換えの魔法だった。
その術の発動の直前、彼女は未来の父親となるリュックにそっと目を向けた。そして、消えゆく意識の中、心の中で彼にこうささやいた。
(おとうさん。ごめんなさい。あなたを死なせてしまう旅に出させてしまう。でもあなたは人生の最後に、とても素敵な人と子を結ばれるの。)
リュックが結ばれる相手とは、イズヴァルトとリュカとの間に生まれた娘であるアーツェのことだった。
彼女はリュックに恋し、彼を説き伏せ、激しく求め続けた後、最終決戦の前に命を授かった。
そして生まれた子は、彼の故郷の土地に移り住み、聖戦士として名を残した。子孫もまた代々、その名称を引き継ぎ、とある村の長となった。
その長の子孫こそが、リュックの一族だった。
彼もまた、イズヴァルトの縁者であり、同時に子孫でもあったのだ。
『異界の勇者たち』 了
次回からは外伝の『飛翔する食人姫と咆哮する復讐の獄炎』となります。