聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
もし、ヘラにサキュバスの特質が受け継がれているのならば、言葉を使わなくてもわかるはずだ。
「おい、またお前に『法悦』をたっぷりとくれてやるから、イズヴァルトと旅したことを思い出せるだけ、頭の中で思い浮かべてみろ」
そう言ってカヅノは、ヘラの膣奥まで押し込む。ヘラはよがり声をあげながら、うなずいた。
そして悩ましい膣の起伏と吸着に酔い痴れたが、カヅノの狙いは当たった。断片的ながらも、彼女がこれまで経験したことが直接、頭の中に入って来たのだ。
(なるほどな。やはり『目覚め』ていたか。)
教主の秘蔵っ子だが、クボーニコフとの戦いではだいぶ苦労したようだ。ナエバニアの族長との戦いでは、ひどい目に遭った。ぶん殴られ、化け物のようなちんぽでケツを犯された。
とはいえ、彼女にとっては楽しい旅でもあった。ナンブロシアの公子との出来事。イナーヴァニアでの雪中の旅。スオニアのマハラ総本山。
そして、イズヴァルトの『妻』。手足を断たれたあの女に、ヘラはとても慕っていた様子だ。
まだ16歳ぐらいの少女に見えるあの女を、彼女は母親と思って懐いた。妊娠中の彼女の世話を甲斐甲斐しくみていた、オクタヴィアという女エルフ以上にだ。
イズヴァルトの『妻』は、カヅノの好みそのものだった。不具の身体にされたのに、愛嬌たっぷりで朗らかだった。
しかも乳房と尻がとても大きい。頬ずりしたくなる。蒼にも見える黒い髪が、忌まわしいトーリを思い出させたが、あっちの数万倍は性格が良さそうに思えた。
(うう……こんな女にずっと慕われていたとは、イズヴァルトめ。羨ましいにも程があるぞ!)
しかしヘラのことを探るのが一番大事だ。糞と尿をまき散らしながら眠っていたあの森で、ヘラが顔を埋めていた赤ん坊の骨が、誰のものだったのかを知った。
その事実を知って吐き気がした。けれども、縊り殺して食ったのではないのがせめてもの救いだ。
(ゴールは所詮ゴール、というわけだったか。教主め、さぞかし無念だろう。だがコーザ。お前も確か、何かの戦いの折りに深手を負った時、付き従っていたサキュバスが腕の肉を削いで、お前に喰わせたことがあったらしいな?)
それは、教主本人から聞いた話だった。ならば、これは跡継ぎとなる儀式をヘラは受けたことになるだろう、と心の中で嗤った。
性交で相手に知識や記憶を共有するサキュバスの特質は、修練を積まなければ、相手からは得られない。
ヘラはその術を知らなかった。ゆえに、カヅノ=セイジが思った事を受け取ることはできなかった。
だから、カヅノはヘラの股をほじくり続けながら、謀をめぐらすことができた。
(楽しい悪だくみが、またできそうだ。ヘラを騙し込んで俺好みの玩具にしてやろう。)
その喜びを顔には出さなかった。陰謀家は顔に出さなければ口にしない、を徹底しているものだ。
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エチウに戻るにあたって、カヅノはヘラに言い聞かせた。赤ん坊のことは黙っていろ。誰にも言うな。
「どうせイズヴァルトがエチウに使者を送っていることだろう。赤ん坊は途中で墓を立ててやった、と言っておけ」
「でも、教主様には知られちゃうよ?」
「大丈夫だ。心を硬く閉じていれば、したことがわからないだろうよ」
コーザの人の心を読む力は、歳を経るごとに急速に衰えていた。10年前なら悪だくみなどすぐに見破っただろうが、今ではあの男の前で考えない限り、ばれることは無かった。
とはいえ油断は禁物だ。トーリ=カツランダルクにかなりの魔力を吸われたとはいえ、世界最強の魔道士と名乗れるのは、コーザ=ストーンマウント以外にはいない。
枢機卿達が束になっても敵わない。イーガの魔力計算機、『すかうたー』で今の数値を調べたが、5000万に届いていた。少しずつだが、トーリに吸いつくされた頃よりもあがってきている。
カヅノ達枢機卿だと、全員が300万から400万の間を行ったり来たりである。どんなに鍛錬を課しても伸びなかった。これではコーザを圧倒できなかった。
それと、一度貫いただけで女を死にそうなぐらいに絶頂させる巨大な『聖根』と、卵子に必中し子を為させる『聖液』も健在である。ヘラの場合はそれが最も厄介だ。
『聖根』による底無しの『法悦』は、相手の女性の、という条件付きだが、記憶や思考を引き出し、筒抜けにさせる。サキュバスの特質の逆である。
(しかし、俺達はこっそりと、そいつに対抗する術式を作り上げたのだがな。)
カヅノは服を着るヘラに言う。徹底的に隠し通す為の知恵と力を貸してやる。
「まずは近くの街で服を買おう。そいつは血で汚れすぎている」
「それから、どうすんの?」
「まずは『俺達』が編み出した、心を読まれないための術式を教えてやる。新しい神聖術式だがな。でも、お前も使えるから覚えられるはずだ」
その術式だが、ヘラの才能があれば1週間で覚えられるだろう。心を読まれないようにしてからエチウに戻り、教主様にご挨拶だ。
「うん、頑張るよ。赤ちゃんを食べちゃったなんて、教主様が知ったらきっとすごい怒るからね?」
「それもある、が、教団でのお前の今後の立場にも関わって来る」
「それ、なあに?」
顔を覗き込むヘラに、カヅノは洗ってやった『獄炎の凱歌』を手渡し、こう言った。
「教団の中には、お前を次の教主にさせたくない連中がごまんといるんだ」
「……誰がそうなの?」
たくさんいる。カヅノは不安そうな目を見てこう返した。
「例えばあのおばさん……副司祭騎士団長サマだ。あいつは4分の1だか8分の1だかが金色エルフの血を引いている。精霊人と言えば、お前らゴールの敵だろ?」
ヘラはきょとんとしていた。そんなことは考えたこともない。まして、エレクトラとはあまり会話をしたことが無いし、せいぜいが、決まり切った挨拶をするだけで面識というものが無かった。
「それから、あのおばさんと仲がとてもよろしい、エドワード=ルーカスもそうだ」
「……!」
エドワード=ルーカス。ヒッジランドの鉄騎兵団の元隊長。かの国の最強の戦士と言われていた男だ。
ここ最近、彼はエレクトラと親睦を深め、総本山にいる時は、教団の政策について彼女と意見をかわすことが多くなっていた。
それと、あの『おばさん』の床技もたっぷりと堪能させてもらっている、とカヅノは兄から聞いていた。その兄も、エレクトラと会う時はちんちんを蜜液まみれにさせる行いも、してもらっていたのだが。
「でも、エドワードさんは……」
ヘラは思う。そんなこと、信じたくない。
ナンブロシアまでの道のりの戦いでは、ヘラは彼によく助けてもらった。それと、鋼の棒の様なペニスで楽しませてくれた。
あの男は、イズヴァルトみたいに自分を娘の様に可愛がってくれたはずなのにと思っていたが、心の内はそうではなかったのか?
「娘みたく甘やかすのと次のパラッツォの教主に立てるのは別けて考えている、ということだ」
「……あたしが、ゴールの娘だから?」
「そういうことだ。だから自重しろ。いや、隠し通し続けろ」
カヅノは細い陰毛がまばらに生えだした、ヘラの女陰から放たれた、甘いにおいを思い出しながら言った。
「新しい服と心を読まれない魔法、あと、お前のあそこから漂い出した、サキュバスのまんこみたいなにおいを消す薬が要る。お前を密かに敵視する連中に、気取られない為にだ」
「……わかったよ」
よし、いい子だ。そう思いながらカヅノはヘラの頭を撫でてやった。魔法の才と種族ゆえの危うい気配こそあったが、根は素直な子だ。
(だからこそ、玩具にしやすいというわけだ。ふふっ。これからいろいろと楽しませて貰うぞ、小娘?)
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それが、半年前の出来事だ。
あの後ヘラは1カ月ほどカヅノとともに行方をくらまし、彼から心を読まれぬ魔法を学び、身体の変化を気取られぬ術を覚えた。
それから、身体の独特のにおいを消す薬。これはカヅノが知り合いのゴブリンから購入したものだ。
サキュバスが、亜人が多く住む土地に潜入する時によく使われている。あの魔族は素性を知られると、必ず性的に虐められるのだ。
その薬の効果は絶大だった。それを呑み始めたヘラの身体から、目立ち始めていたにおいが消えていた。
局部やわきの下から漂う、サキュバスの甘いにおいや、口から洩れる、人食い鬼族のかすかな口臭がそれだ。
彼女は、赤ん坊を食う前に戻った。表面的には。読心の術法が鈍くなった教主をごまかし、鋭敏な感覚を持つ枢機卿や亜人らに気づかれなくなった。
しかしカヅノは、薬で抑えきれなくなるぐらいまで、持ち合わせているゴールとサキュバスの特性を高めることを彼女に薦めた。こういう理由でだ。
「お前が途方もない実力をつければ、次の教主にはさせたくない奴をねじ伏せられるからだ。この世界は実力が全てだ。力さえあれば、思い通りになる」
だが、この事は絶対に誰にも言うなと、彼女を肉棒でよがらせながら言い聞かせた。教え諭す時にセックスを用いるのは、この娘にとっては効果的だった。ちんぽには滅法弱い、サキュバスの特質のせいである。
「う、うん♥ わかったからぁ♥ だからあたしが満足するまで、おちんちんを止めないでぇ♥」
「よしよし、いい子だ。約束を守ってくれたらこの先もずっと、たっぷりと可愛がってやるからな?」
「守るからぁ♥ だから、おまんこの中にたーっぷり、思い切り注ぎ込んでよう♥」
サキュバスとしての特質だが、交合によるエナジードレインこそできなかったが、彼女は相手の精液から魔力を得ることができるようになった。
それと、膣内射精をされた時の喜びが増した。3倍どころではない。10倍もだ。自分の膣の中にあるものが脈動し、吐き出した時に至福の喜びを感じるようになった。
そしてまた、彼女は子を孕んだ。カヅノ=セイジの子をだ。
しかし腹は、妊娠して5カ月や6カ月程度の大きさではなかった。臨月のように膨れ上がっていた。