※この作品はR-18です。

聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ   作:CHACOとJAGUAR

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第二十一回

「鉄ならある」

 

 そう答えたのはズルフィカルの恋人だった。大事そうに腹を抱えてのっしりと歩くが、足を引きずるがに股がちな歩き方だったのと、香辛料にも似たわきがのにおいをほんのりと放っていた。

 

 この女は太ってはいるがわきが持ちではなかった。むしろ恋人のほうがそういう体臭を放っていた。ズルフィカルとまたやってたな、と皆が思いながら彼女に尋ねた。

 

「鉄はあるってどういう事かね?」

「鉄の屋根板が無くても剣や斧や鉄盾、鍋だってあるじゃない。隣の島の砦のみんなにこのことを話して作るのよ」

 

 予備の武器や防具を合わせれば、おおよそ2隻分のものが出来るのではないかと女は言った。彼女は兵站の管理をしていたからそういうことに詳しい。

 

 鉄はある。問題はどう屋根に貼り付けるのか。女はズルフィカルともう1つの島の砦にいるドワーフの衆の手を借りればいいと答えた。

 

「ズルフィカルもみんなも、鍋を叩いて平べったくする事ぐらい屁でもないよ。とりあえずありったけを出してきて」

 

 なるほど、と思い武将達はその案を認めた。すぐさま武器庫へ向かうとズルフィカルの恋人はイズヴァルトに呼びかけた。

 

「イズヴァルトさん。あなたも手伝ってほしいの」

 

 

□ □ □ □ □

 

 

 ミホノール島の守備隊には3名のドワーフが。それから別の2つの島の砦にはそれぞれ1人か2人のドワーフが住んでいた。誰もが太っちょの女を愛人にして、家族計画に励んでいるという。

 

 鉄なべや盾がミホノール島の西側の浜辺にかき集められた。ズルフィカルらドワーフの衆は、大きなとんかちを持って叩き、次々と平べったくさせる。

 

 鍋や盾は屋根の上にひっつける。紐のみで心もとないが、短期決戦なのだから多少の誤差は構わなかった。平べったくなった鍋と盾は船の屋根に取りつけられていく。

 

 剣は飛び込んでくる敵を防ぐ為に握りを外されて屋根に立てて添えられた。『きっこうせん』というのもそういう武装をしていたそうだとマイヤは言った。

 

 果たして装甲を施した船はズルフィカルの恋人の見立て通り、2隻造られた。これで明日の夜明け前に出発し、ヨナーゴの港に上陸するのだ。

 

「うん! 意外と早く終わったね! ちょっと出来が悪いけれど、火矢は何とかなると思うよ!」

 

 そう言いながらマイヤは目の前にいた、ズルフィカルともう1人のドワーフのズボンを脱がせた、慰労のためのフェラチオを施す為にだ。

 

 明け方前の作戦に参加する者全員に施すつもりだ。『験担ぎ』という意味合いでもある。はじめて見るドワーフのペニスに彼女は目を輝かせた。自分より背が低いのに、ペニスは15センチほどある。

 

 しかも幹と亀頭がたくましいほどに太い。馬並みなんじゃないかと思うほどだ。その立派なものの根元にぶら下がる代物はもっと凄かった。ズルフィカルがあの女と毎日何回しているのだろうかと考えてしまうぐらいに大きく、垂れていた。

 

「おじょうちゃん。1発だけでいいちや。今晩はあいつをたっぷりと可愛がりたいからのう」

「そうけえ。わしも1回だけにしてくれんかの?」

 

 わかりましたわ、とマイヤは舌なめずりをしながら2本同時に掴み上げ。ちゅぱちゅぱとしゃぶり立てる。なかなかにうまいのう、と2人のドワーフは微笑みながら、マイヤの口唇の感触に喜びの声をあげた。

 

 イズヴァルトはそれを見ながら、別の砦のドワーフの恋人という女にフェラチオを受けていた。太っちょでおいしいものを食べるのが好きな女の愛撫は、ねっとりとしてたまらなかった。

 

「お、うう……も、もう出てしまうでござる!」

 

 恋人よりも長いものにうきうきとしながらしゃぶり立てていた女が、イズヴァルトの陰嚢から作り出された飲み物を口に含んだ。それを転がしてごくりと飲み、顔をくしゃくしゃにほころばせた。

 

「こんなにおいしいもんはニンゲンじゃあ初めてよ!」

「さ、さようでござるか?」

「私ね。砦で飯炊きとして働く前は娼婦だったの。でも精液の味と濃さはドワーフのみんなに負けてたわ。うっすくてカルキくさいだけで舌触りも良くなかったわ」

 

 どうにも自分と同い年ぐらいに見える妊婦だが、8歳の頃から股を開いた商売をしていたらしい。その頃から太っちょなので抱き心地が良く、客も多かったとか。

 

「私、一応は売れっ子だったのよ。今は彼氏の専属だけど」

「確かに、おでぶの奥方に抱かれると落ち着くでござる。ふむ。マイヤどのをぶくぶくと太らせてみようとするか」

 

 太りやすい物をたんまりを食わせてマイヤをころころとした女房にしようかとイズヴァルトはたくらんだ。太れば体臭も濃くなるはずだ。おまんこと尻穴のにおいを嗅ぐのも楽しくなるだろう。

 

 無理やり太らせられる計画を立てているのを知らず、マイヤは次々とちんぽを咥え、おいしい精液を飲んで充実した時を送った。

 

 尽くしてくれるようなフェラチオ。しかも唇が柔らかい。イズヴァルトという少年はとんでもない少女娼婦を連れているのだなと皆が思った。しかし侍女であり将来の妻と答えられ、この少年の度量に呆れてしまった。

 

 そのマイヤだが、サイゴーク産のペニスと睾丸を味わう事で、身体に喜びを覚えていた。異国のちんぽと精液の味はやや違う。

 

 ホーデンエーネン人は基本的に鶏肉や羊肉、山羊肉を。サイゴークは豚肉と牛肉を食す。気候が似ているので野菜の種類は変わらないが、サイゴークのこの地方は寒冷地野菜ばかりが多かった。

 

 その為に皮膚と粘膜、精液の質も違っていた。ヨナゴルグの者はそれに魚介類の味が加わっていた。オーキの港で幼いブライアンが作り始めのスペルマが、濃厚な『魚介出汁の味』であった。

 

 精液ソムリエたるマイヤは1本1本、放たれる精液を味わって飲み、翌日にしたためた日記にこう記した。

 

「ここの人達のおちんちん汁は塩味がきいてて料理に使えるかもしれない。ああ、『ざあめん』で作った『らあめん』がたべたいなあ。そういやサキュバスさん達ってそんな料理を作ったりするんだろうか?」

 

 マイヤは夜遅くまで、『壮行会おしゃぶり』にかまけて砦の武者や兵士達をはげました。イズヴァルトはちんぽ汁の旨さに感激したドワーフの恋人達に、彼氏を交えての乱交に加わった。彼女達全員が腹に子を宿していたから、存分に中に放つ事が出来た。

 

 その翌日。夜明け前である。マイヤは波打ち際に尻を向け、「ぐにゅにゅにゅ!」と唸りながら下痢をし続けていた。調子に乗って精液を飲みすぎ、腹を下したからだ。

 

「ぐぬぬ。ふぎぎぎ!」

 

 びゅりびゅりびゅりと放たれ続ける。なかなかに止まらなかった。肌艶はとても良くなっているが、臓腑は許容量以上の栄養を摂取させられ、悲鳴をあげていた。

 

「うええええん! うんちがとまらないよう!」

 

 マイヤの尻穴からは尚もびゅりびゅりとカスが混ざった液状便が下された。しかし美容液を暴飲したせいか、船旅でふわんとしていたお腹がきゅっと引き締まり、何故かおっぱいのあたりがきつくなっていた。

 

 彼女の尻の近くには、小魚たちが群がって彼女が排泄したものをぱくぱくと食べていた。カンテラを持って側に立ってズルフィカルの恋人が、うまそうに食べているねえと微笑んだ。

 

「マイヤさんのうんちはおいしいんだろうね。お魚さん達が喜んでいるみたいよ?」

「うわ。恥ずかしい……イズヴァルトが乗った船は?」

「あっちよ。ほら、あそこ」

 

 太った女が指で示したのは、沖合いに向かう2隻の船。屋根が設けられた漕ぎ船には、あわせて100人近くの武者達がいた。

 

 そのうちの右側の船にイズヴァルトは乗っていた。ズルフィカルも一緒だ。目指すは南の城門。その前に軍船による防衛網を突破しなくてはならなかった。

 

 

□ □ □ □ □

 

 

 ヨナーゴの港の軍船は30隻ほど。港に停泊するものや、哨戒の為にやや沖側に浮かされるものもある。ふないくさに馴れている海軍はこっそり港に侵入しようとする島側の装甲船2隻を見つけて矢を射かけた。

 

 備えられていたのは連弩である。しかし守りを固めた船のおかげで負傷者が出る事は無かった。そのまま突き進むと今度は、左右の船から爆薬玉や大きな石を投げられた。船が揺らぎ、水柱が起こった。

 

「む、むむっ! サイゴークの海軍は爆弾を持っていたでござるか!」

「焙烙玉というものちや! 火薬火矢はシマナミスタンでもよう見ちょる!」

「ほう……なんとか? う、ううむ! とにかく言いたいことがわかったでござるよ!」

 

 イズヴァルトにはズルフィカルの言う事が半分もわからなかった。ズルフィカルは自分が母国の言葉で話しかけていることにやっと気が付き、妙に流暢なホーデンエーネン言葉でしゃべった。

 

「火薬兵器はホーデンエーネンではあまり発達しておりませんからな。ゾウズジャヤの『きたなエルフ』達によればいまだ剣と弓矢で戦っていると聞いた事がございますが、いかがでございますかな?」

「ひどい言いがかりというものでござるよ。ちゃんと城攻めには爆薬や投石砲とかを用いるでござる。弩弓のからくりだって、聖騎士団の兵器開発部門は熱心に研究しているでござる!」

 

 魔法研究も熱心だ。イーガの魔道士を高い給料と年若い美人数名を条件にヘッドハンティングし、魔道士部隊の養成に力を入れている。

 

 とはいえホーデンエーネンの軍属の魔道士というものは、よく起こる内乱での戦死や激務での過労死、赤ちゃんが大好きな美人妻にねだられての腹上死で消耗が激しい。なかなかに人数が揃う事が無かったのだが。

 

「聖騎士団ではつい最近、亜人の武者も大募集をかけているところでござる! ズルフィカルどのも大金を得たくば、是非とも参られよ!」

「……これでも私、シマントスタンの小領主の倅なのですよ。海沿いの小さな土地ですが、魚は豊富だし飯は辛くておいしい。故郷を捨ててはなかなかに出来ませんがね」

 

 前方で大きな水柱が立った。船が大きく揺れる。しかし石を投げられても熱した糞尿をぶっかけられても屋根が潰れる事は無かった。冶金の魔法と強化の魔法が使えるドワーフの船大工の手で建造された船だからだ。

 

「なかなかに強靭でござるな、この船は!」

「これがサイゴーク名物のドワーフ船。発情したドラゴンが乗ってきても潰れないと言われておりますよ。それとドラゴンは、シマナミスタンにしかおりません」

「なんと! 伝説の魔獣は貴殿の大陸にござったか! うわっ! 船体が悲鳴をあげているでござるぞ!」

「まだまだ大丈夫! で、そのドラゴンですがめっぽう強くて。力と種付け自慢の暴れん坊ドワーフどもが連中の棲み処に殴り込みに行って、大けがをして帰って来るのがしょっちゅうでしてな……」

 

 とにかく無茶苦茶強い。他の魔獣はドワーフに勝てない。大抵は「くぅ~ん」と鳴いて甘えてすり寄って来たり、ニンゲンのメスに化けて奉仕をして赦しを乞う程に弱い。

 

 しかしドラゴンだけは別格。巨体なのに動作が素早く中には目で追えないのもいる。尻尾で弾き飛ばされ、鋭い牙で甘噛みされ、灼熱の炎を吹きかけられて半年ほど火傷の治療を強いられるぐらいに強かった。

 

「決してドラゴンと戦おうなどとは思っちゃいけません。ニンゲンどもの大抵の騎士物語にドラゴンと戦って勝った、などというのはありゃ嘘です」

「無益な戦いをするつもりは毛頭ござらん。が、強いものと戦って勝つのはおとこのこの夢でござるよ?」

「とっても平和的な奴らなんです。趣味は昼寝と海水浴と温泉巡り。小さくなってニンゲンどもに可愛がられたり甘やかされるのが大好きらしいですから……」

「そ、そんな方々と戦うのは、ちょっと御免こうむるでござるよ……」

 

 それはともかく今の状況にイズヴァルトは感謝している。一応は戦う理由があるからだ。でなければ武を存分に揮えない。とはいえ、上陸するまでに己の出番は無さそうだった。

 

 水柱が途絶え、背後からの矢の射撃に移り変わった。爆雷が届く距離では無くなったからだ。イズヴァルトは暗黒卿の物語を思い出して不安を覚えた。

 

「海に浮かぶ機雷はいかがでござるかな? 雷の魔法を仕込んでいるという、何かが振れるとどかんと爆発するらしいでござるが……」

「無いと思いますよ。撒くんならもっと沖合い、それこそこちらこの湾の入口にあたる島と島との間の海峡になるでしょうね。機雷に関しちゃクルシマーヴァラの海エルフや海ゴブリン達が詳しいですよ」

 

 クルシマーヴァラはシマナミスタンの北西部沿岸の国。ゲースティアと並ぶ海軍国のうち1つと言われていた。その沿岸にあるオーホフリーヤ島嶼に住む海エルフと海ゴブリンを支配すれば、海を制する事ができると言われた程である。

 

 イズヴァルトとズルフィカルがそんな無駄話に費やしていたのは、余計な敵愾心に燃えて下手に動き矢を食らうのを防ぐ為でもあった。次の防衛網を突破して港に上陸した。

 

 ここからはホーデンエーネン最強の若武者と、かの人種の中でも特に好戦的なシマナミスタン=ドワーフの面目躍如の場となった。激しい戦いののち、イズヴァルト達は目的を達することが出来た。

 

 

□ □ □ □ □

 

 

 ヨナーゴでのこの騒乱はおよそ10日間続いたと史書には記されている。騒動を起こした親イーズモー派は降伏。街は家屋や商店がいくつか焼けていた。

 

 騒ぎに乗じて犯罪も多発していた。主に防衛軍の末端のよろしくない連中によるもので、中立派に組する富豪の家への強盗に若い娘を拉致監禁と輪姦。それから小さな子供に尻を向けてくさいおならを吹きかけて逃げ去るという大変むごいことばかりである。

 

 この騒ぎを起こしたイーズモー派の武将達は、ヨナゴルグの牢屋に入れられた。鉄格子を隔てて中立派の武将による尋問が行われた。

 

 この騒動を起こした理由。イーズモー国の要請があったからだと。海軍を掌握して背後からエチウを襲ってほしいとの打診があった。

 

「バカなことを。エチウは1億の人口を擁し、100万に近い軍を結成していると聞くぞ?」

「艦隊決戦は考えていない。兵站を攪乱してほしいという話だ。そうすればイナーヴァニアへの侵略が滞る。イーズモーは友邦たるイナーヴァニアの王を助ける為に求めてきたのだ」

 

 イーズモーだけでなく、その隣のヒッジランドや南にあるハリマーヌ、ビゼニア、アコウガールといった小国も同盟を組んだ。共通することはマハラ教の聖地がある、スオニアと強固な同盟を組んでいるということ。

 

「マハラ教だな。スオニア王の意向もあるのだろう?」

「ご明察の通りだ……」

 

 マハラ教はスオニアが発祥の地である。その聖地は王国で重きを為すキッカワンテス家の領地にあった。かの大領主の系譜は王家に連なっていた。

 

「暗黒卿の侵攻を防いだただ1つの王国。その威光を未だに誇るような時代遅れの国にそそのかされて……イーズモーもヒッジランドも阿呆だ!」

 

 中立派の武将がそう吐き捨てた。彼はエチウから親書を得ている。布教を許していただき、弾圧をしなければヨナゴルグに兵を向けるつもりは無い。イナーヴァニアの件は信徒が弾圧されたから致し方なく為したのだと。

 

「仕方ないがお前たちはいずれ追放するつもりだ。この騒動で死者や略奪も起きた。処刑されないだけありがたいと思え」

 

 中立派の武将らは牢屋を去った。しかしこののち、彼等は処刑台の露と消える事となる。3年の後いよいよ教団との全面戦争に突入したサイゴーク諸国は、この自由都市にも同盟に加われと強いるのだ。

 

 その頃は既に、ヨナゴルグでも反パラッツォの声が高まっていた。必死に説得して中立を保とうとする彼等は暴徒の手によって捕らえられ、あえない最期を遂げるのである。

 

 

□ □ □ □ □

 

 

「ふむ。これが茸の盆栽でござるか……」

 

 イズヴァルトがテーブルの上に置かれたそれを見て唸る。そうちや、とズルフィカルがうなずいた。戦いに勝った後に砦に戻り、ズルフィカルの部屋に招待されてそれを見せてもらった。

 

「この茸はイワッミーのミスリル鉱山や魔法石の採掘場の近くに生えておるんよ。シマナミスタンでも見かけるが、こんなに立派な茸に育つには、寒いところでないといかんらしいのう」

 

 ズルフィカルは嬉しそうに言う。恋人を肩に抱き寄せて、スカートの中に手を突っ込んで贅肉によって護られた女の急所を太い指でこねていた。

 

「うあ……はん……」

 

 喘ぎ声を聞いてイズヴァルトは下腹に生えているものが熱くなってしまった。昨晩抱いたこの女のそこは、圧迫感が強くしかも湿潤だったからだ。

 

「確かにすごく立派でござる……でござるな、マイヤ?」

「う、うん……」、

 

 マイヤはイズヴァルトと同じものを見て息を飲む。テーブルの上の鉢に生えている茸を見てだ。なんという立派な茸なのだろう。そうぼやきながら恋人のラヴィアをこねているズルフィカルに呼びかける。

 

「これが、チンポダケというものなのね? 図鑑でしか見たことが無かったけれど……」

 

 その茸の形は男根そのものであった。しかもえらく大きい。50センチほどの長さがあり、太さは馬並みである。とてもではないがヴァギナにもアナルにもはめられない大きさだ。

 

 色は黒がかっている。血管を浮き立たせながら反る幹に剥き出しの亀頭を乗っけたそれは、膣洞啼かせの良い形をしていた。とにかく雁が太い。

 

 がちがちに勃起するペニスの様な茸を見て、一度でもいいからチャレンジしてみたいとマイヤは尻穴をきゅんとさせた。彼女は肛門自慰をする時、人参を葉っぱの近くまで入れていたがここまで太いのはしたことが無かった。

 

「い、イズヴァルト……入れてみていい?」

「これはだめでござる。切れ痔になってしまうでござるよ? それと、お腹が破裂してしまうかもしれぬでござる」

 

 それにズルフィカルから絶対に入れるなと言い聞かされている。皮膚はともかく粘膜に触れると人体に危害を加えるからだ。この茸は鉱山内でとれたもので、かなりの鉱物毒を含んでいるという。

 

「あっ……あっ……」

「絶対に入れてはならんちや。毒に強いわしらやエルフどもはともかく、おんしらニンゲンの衆はけつあなにぶっこんだだけで腫物がそこらじゅうに出来る事確定じゃき」

 

 胞子もまた毒である。飛ばないように特殊な薬剤でコーティングしているが、その猛毒は塗り薬にも作用して毒をにじませているという。

 

「わかった。指で触れるのもやめておくよ。しかしこんなのがイワッミーでは採れるのね?」

「あそこの鉱山産のものはおもしろい性質を持ってるちや。イズヴァルトさん、窓の鎧戸を締めて部屋を真っ暗にしてくれんかの?」

 

 応じたイズヴァルトは言われる通りに窓を閉めた。部屋が薄暗くなると男根の様な茸は虹色に輝き始めた。あたりを照らしてマイヤを驚かせた。

 

「わあ! いろんな色に光っているわ! これはどういう仕組みなの?」

「中に含まれている鉱物と自然内に存在する魔力の素みたいなものが作用して、こんな風に光るんじゃよ」

 

 この茸の輝きはどうにもちんぽを元気にさせる。この女と2人きりで行為を致す時はこうして光らせるのだとズルフィカルは言った。彼の指は欲情を高めたせいで、ヴァギナとその周囲を余計に激しくこねしまっていた。

 

「うあああ……!」

「ほう。もうイっちまったか……そういうことちや。おんしらもイワッミーに行ったらこれを買い求めるがええ。これぐらいデカマラなもんは無いだろうが、20センチぐらいのは良く売っとるよ」

 

 サイゴーク銀貨で10枚ぐらい。大きくなればなるほど高くなるとズルフィカルは教えた。七色に光る巨根の様な茸をマイヤはうっとりとした目で見つめながら、見つけ次第買い求めたいとイズヴァルトにささやいた。

 

「この光おちんちんきのこの光を浴びながら、イズヴァルトにたっぷり可愛がられたいなあ……」

「いささか趣味が悪すぎるでござるよ。ううむ。拙者にとっては目に毒でござる」

 

 そう言ってイズヴァルトは鎧戸を開けた。光らなくなったチンポダケを見てマイヤは残念に思った。ズルフィカルはしっとりとなって準備が万端に整ったヴァギナを指で感じると、恋人のスカートをめくって己のズボンもずり下げた。

 

「どうするちや? 今夜もこの砦に泊まっていくか?」

「大丈夫でござる。拙者らは先を急がなくてはならぬでござるゆえ」

「そうか。じゃあ気いつけてな?」

 

 旅の無事を祈ると言ってズルフィカルは恋人の股に分け入った。邪魔しては悪いと思ったイズヴァルトは、かの男の図太いペニスを見て今度は尻穴に入れたいとほざくようになったマイヤを抱きかかえて別れを告げた。

 

 船に乗せて貰いヨナーゴの港に着くと、乗り合い馬車に乗ってヨナゴルグを出た。夜には次の宿場町に着くという。

 

 同じ馬車に乗った客は2人の港湾役人だった。小柄で鼻が大きい30ぐらいの男達。しかし2人とも50を過ぎていると答えた。

 

 2人とも祖母が同じ女ゴブリン。従兄弟の間柄だ。サイゴークではホーデンエーネンよりも亜人との混血が多い。特に生殖欲旺盛なドワーフ男の血を引くものはあまたいた。

 

「これからどこへ向かうのでござるか?」

「イーズモーのマツエスコーにだよ。ほう、君と可愛い連れもそうなのかね?」

「僕と彼はそもそもイーズモー人なんだ。ヨナゴルグに職を求めて役人となったのさ。騒動の後片付けであと2週間は仕事が無くてね。これを機会に母国に向かうんだ」

 

 イーズモー王国の王都・マツエスコーに親兄弟がいる。ヨナゴルグは教団に対し中立を示すこととなったから、もしマツエスコーにまで敵が迫る事になったらこちらに逃げてくる様に呼びかけに行くのだと。

 

「とはいっても、私たちの実家は貴族階級だからな……」

 

 男達は皆、王国の防衛に殉じる事となるだろう。せめてまだ子供がいない御曹司や、女子供だけはそうしたい。貴族はいいけど平民はどうするの、とマイヤは問いかけた。

 

「例えマツエスコーが占領されて、パラッツォ教を信じるふりをして生き延びるだろう。心配ないよ」

「でも、都や村を取り返した時に裏切り者をいじめにかかる恐れがあると思いますけど?」

「少しはあるかもね。イーズモーの民はマハラ教を篤く信奉している。深慮と慈悲とを心掛けよ、というマハーヴァラ様のお言葉を忘れない者はいないよ。大ごとにはならないはずだ」

 

 イズヴァルトとマイヤは「信じられぬ」という顔で互いを見た。ホーデンエーネンではそのマハラの熱心な信者による、パラッツォ教の信徒を虐殺したり、オーシラ教を持ち込もうとするムーツからの旅の神主に石を投げつける事件がしばしばあったからだ。

 

 ホーデンエーネンにはそういう事が起きているのだぞ、とイズヴァルトは注意した。しかし2人の役人は蒙昧で野蛮だなと嘆いて苦笑いで返す。

 

「仕方が無いかもな。サイゴークにはスオニアのキッカワンテスに聖地がある。熱心な信者や貴族は一生に一度は必ず参拝するから、マハーヴァラ様の教えを深く理解できるんだよ」

「海を隔てたところに住む、カントニア人やキンキ人には難しい話だからね。君達もヒッジランドで用事を済ませたら、西航路でスオニアへ向かうと良い。キッカワンテスとマハラの聖地に行けば、人生観が変わると思うよ?」

 

 スオニアのその土地の名前を耳にして、イズヴァルトは途端に嫌な顔をした。それに気づかなかった役人2人はあろうことか、彼をきわめて不愉快にする話をし始めた。

 

 さて、このマハラ教の聖地を訪れた事もある、信心深い信者達は、何を語り始めたのであろうか?

 

 その続きについてはまた、次回にて。

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