聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
「あはははっ!!」
海の上で、ヘラの高笑いが響き渡っている。ホーデンエーネンの軍船が襲われてから、ずっとだ。
彼女が持つ『獄炎の凱歌』から伸びていたのは、赤ではなく青い炎だった。おおよそ100メートルもある。
しかしもし、炎の色を全て見分ける者がいたとすれば、その青の周囲には黄色や白色の炎があった。鋼をも焼き切り、溶かすほどの温度だ。
その炎の刃は、持ち手には熱さを感じさせず、火傷を負わせなかった。しかし、殺意を持って薙いだものは、容赦なく焼く。
空を飛びまわりながら、彼女はその炎で眼下の船を次々と斬った。火炎の刃は斬ったものを焼き切り、その周囲あるものをことごとく、紅蓮の炎に包んだ。
「あはは! あはははっ!」
ヘラは止まらない。炎の剣の先に、憎んでいる相手は1人もいない。しかし心が、衝動が、炎の剣を振りかざしたいと望んでいた。
火に巻かれながらも弓矢や鉄砲を放ち、一撃でも報いてやろうと最期の悪あがきをする、ホーデンエーネンの騎士や兵士達を殺したくて仕方が無かった。
(……だって、うざい虫けらみたいなんだもの♥)
彼女の、いよいよ目覚めようとするゴール族としての血がそうさせていた。破壊と殺戮、それだけを好む悪鬼の衝動だけが、彼女を戦へと駆り立て、疾走させていた。
「クソっ! 投石砲が届かない!」
「無駄だろうと弩弓で撃て! 鉄砲を撃つのも止めるな!」
彼女を撃ち落とそうと、彼等は身体を炎や煙に巻かれながら、尚も矢弾を放った。
空の高いところから、しかも音速を超える速度で飛ぶヘラには1つも当たりはしなかった。無駄とも思える応戦に、段々と同情をしてしまう。
(だったら、当たりやすいように低いところを飛んであげるね!)
ヘラは急降下した。海面すれすれに軍艦の間を飛び回り、側舷や船首、後部の舵を焼き切っていく。挑発的な行いに海兵たちは狙った。
「ふひっ♥」
背後で何かが当たって弾かれる音を聞いたヘラがほくそ笑む。彼女を落そうとした矢や弾丸は、防護術式による魔力装甲にはじき返されたのだ。
、やっとのことで彼女をとらえた後、狙撃手たちに訪れたのは絶望だった。この船団には防壁をぶち破れそうな、エルフやドワーフといった亜人がいなかった。
何せタンゴバルドの海賊との戦いを想定していただけで、あまり良い魔法戦士を連れて来なかったのだ。ヘラのようなバケモノを止められる者は、皆無だった。
ヘラは次々と軍艦を燃やし、沈めて行った。ホーデンエーネンの軍艦の数は多く、流石に30分で決着はつかなかったが、その頃には『壊滅』の域にまで減らしていた。
しかしだ。彼女には頼まれたことは忘れていなかった。この艦隊の総大将の確保だ。
ホーデンエーネン国王の御座船については、あたりをつけてあった。船団の中で一際大きな軍艦。しかも側舷には金色の塗料を塗り、他の船よりも多くのバリスタを積んでいた。
その人物は今、懸命に部下達を鼓舞し、指揮していた。鎖帷子の上に胸甲をつけたセイン王。立ち居振る舞いとよく聞こえる声で、彼女は判別できた。
(さあて、そろそろだね♥)
この艦隊に、いよいよとどめを刺す時だ。
□ □ □ □ □
ホーデンエーネンの王。
ヘラにとっては同じ先祖を持つ、遠い親戚だ。
彼女はその『ごせんぞ』たる魔界のハーフリング、ツダサンチョーから、それぞれがどのような系譜をつくったのかを聞いた。
ホーデンエーネン王家は、もとはアスカウ地方を根城にしていた地方豪族の1つだった。
ツダサンチョーはそこの『ケツモチ』となり、一家の娘や孫娘に自分の子を産ませまくって、一族にまんべんなく自分の血を注ぎ込んだ。近親相姦で子を産ませることもざらにあったという。
それからヘラの母方である、イナーヴァニアの大魔道一族・ウキトゥス家だが、ツダサンチョーが弟子にした女魔道士がその源流だ。
ツダサンチョーいわく、爆乳の美人魔道士だったそうだ。ニンゲンのくせに才能はとんでもなかった。不老の秘術を研究し、サキュバスの体液をすすって、半魔族のようなものになった。
彼女はおおよそ、300年近く生きていたそうだ。ヘラが生まれる150年ほど前にみまかったが。かのイーズモーの暗黒卿の大陸制覇にも力を貸していたそうだ。
ツダサンチョーはこの女と、計4人の子を為した。どの子もニンゲンとして生まれたが、イナーヴァニアの魔道の名家・ウキトゥスに隆盛の時代を築かせた魔道の名手ばかりだったそうだ。
そして今、同じ祖を持つヘラとセインは、昏い森の中で1つになっていた。
「……ふひ♥」
燃え盛る船の上にいたのを拾い上げてからおおよそ10日、セイン王は昏々と眠り続けていた。
その間、ヘラはこの男を卑猥な魔法で無理やりに勃起させ、大きくなったお腹を抱えながら、満足するまで跳ね続けていた。
「あはっ♥ あはっ♥」
この男のペニスはそれほど大きくはない。13センチぐらいしか無かった。とはいえ硬さや持続力がとても良い。魔法を使っていたが、彼は眠りながらおおよそ毎日8時間、勃ちっぱなしで、放っても血を集めるのをやめなかった。
「いい……♥ いい……♥ おまんことちんちんのまわりが、ぺっちゃぺっちゃするの、たまらない……♥」
結合時の下腹のひっつきあい。大きいペニスでは味わえない快楽だ。根元まで食い咥え込み、その時に陰唇や陰核が相手の肌にひっつくことで得る快感は、イズヴァルトやオルフレッドでは味わえないものだった。
ヘラは腰をくねらせ、悶え続ける。膣の中のペニスが今日何度目かの暴発を起こたのを感じた時、相手の目が開いた。
「おほ♥ やっとお目覚めになったんだね♥」
「……てめえはッ!」
「ひふ♥ あなたはね、あたしとこの10日間、こうしてずーっと愛し合っていたんだよ♥」
「10日! 俺は10日も眠ってたのか!」
「そうだよ♥ くひひ……♥」
セインは連れて来た兵らを殺し、自分に屈辱を与えた娘の顔を忘れていなかった。
ブーツ以外は何も身に着けない今のヘラなら、勝てると思った。動こうとするができなかった。金縛りの魔法をかけられていたからだ。
セインはヘラの大きな腹を見る。あの時、この娘はこんなに大きく膨らんでいなかった。
「……てめえ、その腹はどうした?」
「ふふ♥ これが終わったら見せてあげるから♥ はふーっ♥ はふーっ♥」
ヘラは下腹に意識を向ける。もうそろそろだ。この交合でもう一度果ててから、このお腹の子は生まれ出るだろう。
「ふひーっ♥ も、もうそろそろ……♥」
「何がもうそろそろだよ? てめえ、おかしい真似しやがったら……」
「しないよ♥ あたし、これからあなたに、あかちゃんを産むところをみせてあげるだけだから♥」
絶頂が起こった。ヘラは目に涙を浮かべながら、その感覚に打ち震えた。
気色の悪いものを見ているようにセインが自分の顔に目を向けるのをうかがうと、まだ硬いペニスから離れ、彼の顔の右に尻を向けるように四つん這いになった。
精液まみれのヴァギナから放たれるにおいは、悪臭そのものだった。セインが声を荒げると、ヘラはうっとりとした笑みを浮かべて、
「み、見せてあげるから♥ 首が横を向けるようにしてあげる♥」
彼女はつま先を地面につけ、大股開きになった。絶え間ない交合で形が崩れた女襞が開き、肛門がきゅっとしぼむと、大きく拡張して糞便をひねった。
それから、ヘラの下腹に強い快感が生じた。サキュバスの陣痛と同じだった。これから子供が出て来るのだ。タンゴバルド海賊団のアーサーとの間の子だ。
その赤ん坊がヘラの膣口から、頭を出した。それから一気に、産道から全身を出した。
彼女が産んだ子は、ぶよぶよとした身体で血管がびっしりと覆った、軟体の何かだった。人のかたちをしていなかった。
「あ……生まれた♥」
セインには理解できなかった。その赤ん坊は成長の見込みが無いように見えたからだ。何故そんなものを産んで喜ぶのだ、こいつは?
「んん♥ お腹の中に残っていたものも、出すからね♥」
広がったままの膣から出て来たのは、へその緒と胎盤だった。ひり終えるとヘラはそれに食らいつく。
「お、お、おい、おまえッ!」
世の中には胎盤を喰らう習慣がある、というのをセインは耳にしていた。しかし実際に食べたところを見たことがなかった。
ヘラはかじったものを嚥下すると、セインにそれを押し付けた。
「うふ♥ うふふふ♥ これあげる♥」
強い力で押し付けられ、口の中にねじ込まれ、飲み込まされた。その生々しいにおいを放つものに、彼は驚きを覚えた。
「……うまい」
自然と声が出てしまった。しかし、相手に聞こえないよう、小さな声でだった。
「おいしいでしょ、それ♥」
言葉での答えの代わりに、彼の身体が返事をした。
ペニスがいきなり強く脈を打ち、たっぷりと精を放ってしまったのだ。まるで初めて覚えた時の射精と同じだった。少年の頃、侍女が口でしてくれた時と全く同じの勢いだった。
「あらら♥ 男の子ってみんな、あたしのおまんこから出たものを食べて、おちんちんをぴゅっぴゅさせちゃうんだね♥」