聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
疲れ切った顔をしたヴァネロペは、またこの公園に来てしまった。
素足にサンダル履きで、肘までし伸びずスカートの丈も太腿にかかるぐらいという、黒いチュニック1枚という格好である。
だが、外気は冷えている。静かに雪が降り、公園は草も樹の枝も純白の化粧を施していた。
そこに、小麦色をしたもふもふ達が寄り集まってたむろしていた。ヴァネロペがここで見つけ、夢中になっている生き物たちだ。
「……♡」
粉雪がかかった長い紫色の髪を揺らしながら、彼女はそちらに近づいて行った。
四つ足で歩くその生き物たちもまた、彼女に近づいて行った。きつねと呼ばれる生き物たちである。
ムーツ大陸南西部のこの地方、ムラカミヴィアの内陸部に棲むそれは、群れをなしていることが多い。この地方のニンゲンやオーガ族が、好んで餌をくれるのを知っているからだ。
ヴァネロペは軽く念じる。手にきつねたちが欲しがる餌の包みが現れた。中にはたくさんの煮干しが入っていた。
彼女がしゃがむと対面の狐の瞳に、ヴァネロペの生の股が映った。そして太腿の隙間から、嗅いで舐めたくなるような甘いにおいが放たれている。
寒い中でも腹を冷やすような格好ができるのは、ヴァネロペが淫魔だからだ。しかも高位の、魔界の大貴族に列する様な魔族である。
彼女の女陰のにおいを嗅いだオスのキツネたちが、一斉に陰茎を伸ばしだした。ヴァネロペは包みを開けて雪の上に置くと、雪の上にすねをつけ、スカートを少し上にあげた。
すると1匹のオスのキツネが餌に目もくれず背後にまわり、彼女の肛門のにおいを嗅ぎだした。そしてひと鳴きすると、他のオスのキツネたちも彼女の尻に鼻を近づける。
「……♡」
彼女は小さなお尻を鼻でくすぐられ、悶えてしまう。もう少し腰を上げて無毛の柔らかい女陰を晒すと、辺り一面に甘い匂いがむわっと漂い出した。
ヴァネロペの女陰のにおいだが、強烈な催淫効果がある。男どころか女も発情させる強力な代物だ。
とうとう大人のメスまでも、彼女の尻や太腿に群がり始めた。彼女に乗りかかったキツネのオスは、怒張したものを濡れきった穴に怒張を突き込んだ。
「……♡」
ヴァネロペのそこは、柔らかくて弾力がきわめて良好だ。まさに吸精仕様の器官である。
そのキツネは荒々しく息を吐きながら、激しく腰を振りだした。
「…………♡」
下半身に快楽を受けながら、ヴァネロペは目の前で一心不乱に煮干しを食べる、可愛いコギツネ達に目を奪われていた。
小さな口でもしゃもしゃと美味しそうに食べる彼等にほっこりとしながら、貪欲な股と尻は親ギツネたちの欲しいままにさせている。
「……ふうっ♡」
ヴァネロペがアクメに達する。膣の締りが強くなった。彼女に乗りかかっていたキツネが大声をあげた。硬くなった陰茎からどくどくと精が放たれた。
そのキツネがまたから抜けると、他のオスのキツネが乗りかかった。暖かなもふもふとした生き物たちは、ヴァネロペの身と心を癒してくれる。活力となる精液を惜しげもなく与えてくれる。
「……あふ♡」
ヴァネロペがここを知ったのは、イズヴァルトとマイヤのムーツ行きに同行してからだ。生き物が大好きな彼女は毎月のようにここにふらりと立ち寄っていた。
そして最近は、仕事で溜めたフラストレーションを解消する為に来ている。ここ最近の彼女は忙しかった。
ホーデンエーネン王国暦で言えば、今日は363年の1月30日となる。
この1か月、彼女は失踪したマイヤを探す為に方々を飛び回っていた。
マイヤがいそうなサイゴークやキンキ大陸はあらかた調べ終え、今はチンゼーやシマナミスタンを調べまわっている。
だが、全く足取りがつかめない、マイヤは見つからずじまいだった。
その上に、捜索に加わった数名の魔族が行方不明になるという事件も起きていた。何か良くないことが起きているようだとコンゴウアミダラデンで噂されていた。
一体、何が起こっているのだろう。
ヴァネロペはそう思いながらキツネたちのペニスと毛に身を任せる。
「……?」
キツネたちの動きが止まった。誰もかれもが毛を逆立てていた。何かを警戒しているのだろう。ヴァネロペもしばらくして、その警戒のもとがわかった。
だが、彼女は気が付くのが少々遅かった。公園はいきなり紅蓮の炎に呑み込まれ、キツネたちは悲鳴をあげながら消し炭となっていった。
ヴァネロペも逃げ遅れて肉体が焼け焦げる。代わりにより鋭敏になった思念体は、上空に凄まじい魔力を覚え、即座に遠いところに転移した。
逃げた先は、その公園がある丘のふもとにあった集落だった。遠目からもうかがえるほど、丘の上は赤々と燃え盛っている。
そしてヴァネロペはそれを仕掛けた者の姿を、その炎の上に浮かんでいたのを見つけ出した。
見覚えがある姿が2つ。
「……!!」
ヘラとマイヤのようだった。しかしマイヤのほうは様子が違う。何か別の魂に乗り移ったような感じだ。
2人が炎の中に身を投じた。瞬く間に焔がかき消える。代わりにもやのようなものが公園を包んでいた。
あれが何なのかはわかっている。ヴァネロペの肉体が蓄えていた魔力だ。それには、彼女の魔力の殆どを蓄えていた。
魔力が急に消えた。どうやら吸ったか何かしたらしい。ヘラとマイヤと思しき気配は消えて無くなっていた。
2人が自分を襲ったのか。しかもキツネたちを巻き添えにして。しかし、なぜ?
怒りや悲しみと共に湧きあがった疑念を抱いたまま、ヴァネロペの思念は立ち去った。
相当な魔力を奪われた以上、肉体の再構成は難しい。間借りするのに丁度いい者を探そうと考えた。
腹の中で死にかけているニンゲンの赤ん坊がてっとり早い。水子はそもそも魂が無いのだ。但し、女の子に限る。それと良質の肉体の持ち主が良い。
ヴァネロペはカンを頼りに、最も良さそうな水子を探す旅に出た。彼女の思念体は、東のほうへ飛んで行った。アイヅバルド盆地の方に。
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ヘラはタンゴバルドの隠れ家に戻っていた。ヴァネロペの肉体から得た魔力はとんでもなかった。
マイヤの屍に『すかうたー』を付けさせ、全力を出してみる事にした。
「みてて! 覇ーッ!」
「わーっ、すごーい! あなたのまほうりょくは6000まんをこえたよー!」
元々が800万近く。その上、なんやかんやとあって1000万まで行っていたが、ヴァネロペの肉体から吸収した魔力のおかげでそこまで行った。
『すかうたー』で測った場合のヴァネロペの魔力だが、全力で2000万弱である。その数値以上の上乗せがあったのは、彼女の魔力の質がとても良かったからだ。
あと、魔族はこの世界ではアウェーなので、そもそもの住人であるヘラがそれを取り入れると、倍加したようだ。
これで充分な魔力を得ただろうと『屍』は言った。
「やったね! もうまぞくさんたちをいぢめなくてもよくなったねー!」
「けど、これだけ魔力が強いとバレそうだから、できるだけ抑えとかないといけないかも。なんだっけ、魔力を小さくみせる鍛錬とかいうのをすればいいんだっけ?」
その前に、この隠れ家を引き払わなくてはならない。本と地図をまとめると、彼女は屍を連れて洞穴の中に火を放った。においと血の痕跡を消す為にである。
しかしマイヤが流した血痕と、義手義足だけは焼けなかった。かけた火が不十分だったからだ。それを数日後にイズヴァルト達が見つけるのだが、彼女はそれを知らなかった。
イナーヴァニアにある隠れ家に戻ると、ヘラはセインの首なし死体に『屍』を引き合わせた。
セイン王は全裸だった。切断された首の傷はふさがっているが、食道のところに小さな口のようなものがついていた。
そこでものを飲めるのだが、今の彼はそれをしなくてもいいようにカヅノ=セイジに改造を加えられていた。
「あれー? セインおうさまかなー?」
かすれた声で、阿呆な調子のしゃべり方をするので異変に気付いたのか、セイン王の動く死体は、その場でがっくりと膝をつき、悲し気にうずくまってしまった。
「ふーん。まだたましいはあるみたいだねー。おうさま、なぐさめてあげるからこっちきてー?」
首なし死体は言われるがまま、ベッドの上にちょこんと座る『屍人形』のもとに近づいた。
そのふんわりとした冷えた身体に抱き着き、泣く真似をすると、相手は短い腕で背中をさすってやった。
するとセイン王の陰茎が、むくむくと起き出した。死してもなお生前と同じ柔らかい肌で甘いにおいを放つ『屍』に、淫気を催してしまったのだ。
「したいのー? いいよー?」
『屍人形』は倒れ込み、両腿を広げた。
首無しのセイン王はそれに抱き着いてしっかりと抱き込む。
「くるちー!」
不満を言われたがお構いなしに、セイン王はひんやりとしているけれども濡れていたそこに男根を挿れた。
ヘラとカヅノの手によって、交尾するゾンビと化したそれは、「あーうー」という間抜けな喘ぎ声を聞きながら、射精本能の赴くまま貪り始めた。
それを見てヘラは淫気を覚えた。またしたくなっちゃた。性本能の欲求を満たす為、彼女は隠れ家を出て北へ向かった。
一番深く愛してくれ、毎回涸れるまで注ぎ込んでくれるトヨイロ王に会う為にだ。