聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
隠れ家から飛び立って4日後、ヘラはトットリーブールにたどり着いた。
普通なら数十分で着くところだが、その道中で楽しませてくれそうな男を漁っていたのだ。においでわかるようになっていたから、どの男とも充実した性交を楽しめた。
そしてトットリーブールに到着してすぐ、トヨイロ王の御座所に向かった。
トヨイロ王はおおよそ1ヶ月ぶりだが、久しぶりに見る姿もある。副司祭騎士団長のエレクトラだ。
ヘラにとってエレクトラは、掴みどころが無い感じの女だが、教主からは存分に頼り慕うようにと言いつけられていた。
いつもなら玉座のトヨイロに飛び込んで甘えるのだが、今回ばかりは副司祭騎士団長に挨拶だ。
「あら、珍しいね?」
そう言って両腕を広げてハグを求めると、エレクトラも一礼して抱きついてきた。
ヘラとエレクトラは横幅がほぼ同じだ。こぢんまりとしている。エレクトラが6センチほど背が高いだけである。
何を考えているのかわからぬが、これだけは言えた。
エレクトラはいいにおいがする。イズヴァルトとの旅野中で自分を世話してくれた、カイロネイアやツックイーのエルフのような、爽やかなにおいだった。
そのエレクトラはヘラの頭頂部をすんすん、と嗅いで顔をしかめていた。
「ヘラさん、ちゃんと風呂に入らないと、せっかくの可愛いらしさが台無しですぜ?」
「そうかな? 男の子はみんな、ちょっとくさいぐらいが好きだとよく言うよ?」
「そりゃあねえ、きんたまに支配されている男の子は、でさぁ。ヘラさんは着飾ればお姫様みたいに見栄えする顔立ちですし、せめて風呂ぐらいは気を遣いなさいな?」
つまりはトヨイロ王と同衾する前に、いっぺん身を清めろということをエレクトラは言いたいのだ。
苦笑する国王と近臣たちの声が聞こえると、ヘラは駆け出して国王に飛びついた。
「ねえねえ、今からいっしょに入ろうよ♥」
ヘラにぞっこんのトヨイロ王は、もちろん断わらない。他の男の体臭もかすかに匂わしても、この娘に心を奪われていた。
「そうしようね。今日は一日中、ヘラちゃんとお風呂で過ごすよ」
「王様、お仕事、できなくなっちゃうよ♥」
「いいんだ。でもヘラちゃん、今日からしばらくは、僕以外に一緒に仲良くして欲しい人と一緒に過ごそうね?」
「だあれ?」
答えずに国王はヘラを抱き上げる。いささか非力なトヨイロでも問題無いぐらい、ヘラは小さくて軽い。
謁見の間を出て、廊下をぐるりと回って北の丸へ向かう渡り廊下に出る。そこが国王一家の居住区だ。トヨイロの5人の妾と9人の子が暮らしている。しかし正妻は設けていない。
沐浴場に着いた。暖房を効かせてあるそこには、年若い全裸の侍女が数名、椅子に座って待機していた。見目麗しく、乳房と尻が大きい。
しかしヘラは、彼女たちのことを見たことがあった。カナザワース島の総本山でだ。つまり、教典の巫女。どの女もコーザの実子か孫娘。
(ふうん。ここまで深く入り込んでいるんだ。)
その女たちが国王とヘラの服を脱がせる。
この日のヘラは、きわめて簡素な格好だった。マント以外、鉄の小手と肩甲と胸当てとビキニパンツだけだ。履いているものはブーツである。
暖房のせいか、蒸れたにおいが彼女の足元から漂ってきた。国王はしたたかに勃起してその場でヘラにねだった。
「お、お願い。ここでさせて?」
「うん、いいよ♥」
侍女たちが微笑みながら、空けた椅子を国王に座らせた。大きな尻の温もりと汗が残っている木の椅子だ。
国王が座るとヘラがその上にまたがる。粘っこい恥垢がついた陰裂に、欲情しきった亀頭が分け入って沈む。
「ん、くうっ♥ か、かたいよ♥」
ヘラはトヨイロの、硬くて熱い愛情と欲情を感じる。トヨイロに乳房を吸われると心と身体に満ちるものを感じた。
彼女のそこは、すぐに泥地のようになった。柔らかいぬかるみを力強く突きこまれ、ヘラの頭に白い霧がかかった。
「あ……んぐっ♥」
腹の奥がぎゅっとなった。同時にトヨイロも盛大に果てた。2人は互いに顔を見合わせて笑いあった。その様子を見た侍女の1人が微笑んで言った。
「うふふ。お二人は、身体と心のご相性が、とてもよろしいようですわね。いずれお二方で『法悦』の極みに至ることができましょう」
つまりは最高の身体と心の相性ということだ。あくまで法悦、つまりは、セックスでの、という意味であるが。
ヘラと国王はつながったまま沐浴場に入った。そこで彼はヘラにこう言った。
「ほら、奥の方を見てご覧?」
湯気の向こう側。そこにしつらえていた寝台に、大きなお腹をした黒い体が横たわっていた。
「あの人、ピピン王子様じゃん!」
王子は気持ちよさそうに喘いでいた。彼の股間の上に侍女がまたがり、腰を振っていたからだ。
大きな尻と乳房をまわすゆったりとした騎乗だった。膣肉に舐め回されるセックスで、ピピン王子は今にも果てそうな表情だった。
「おーい、ピピンちゃーん!!」
国王と繋がりながらヘラが手を振ると、王子も顔を向けて腕をあげた。その途端、彼は種汁を侍女の子宮に飛ばしこんだ。健康な精子の数が多く、確実に受精せしめる代物である。
国王とヘラが側に来ると侍女はピピンの陰茎から離れた。ゴン太くて長く、割礼を受けて亀頭が剥き出しになっているものは濃い精液のにおいを放ち、ヘラの欲情を誘った。
「ヘラちゃん、トットリーブールに来てたんだね?」
「うん! ピピン王子様は副司祭騎士団長さんに、赤ちゃんを産んでもらいに来たの?」
「……そうだよ。シマーヅに連れ戻しに来たんだよ」
それとウーゴ王子が国元で待っている。王子は祖父がつけてくれた侍女に赤ん坊を孕ませたのだ。これはシマーヅ王家にとって喜ばしいことだった。
「ウーゴくんが赤ちゃんを? じゃあ、あたしにもつくってもらおっかな♥」
「その前に僕か、トヨイロさんの子を産んだらどうだい?」
トヨイロがヘラの耳に息を吹きかける。ヘラは脚を伸ばし、放ったばかりのピピンの巨根の先端をつついた。
「じゃあ、そうしちゃおうね♥」
ヘラはトヨイロに下ろしてもらうと、待機していたピピン王子の勃起にまたがった。硬いそれを手で掴み、女陰にいざなった。
「う……ぐっ♥ お、おおきいよっ♥」
股が裂けそうだ。しかし痛いのではなくて気持ちがいい。ゆっくりと腰を動かし、ピピンの熱を味わう。
「ぐうっ♥ うぐぐっ♥」
「ヘラちゃん、前より深くなったね。気持ちいいよう……」
「んっ♥ んっ♥ ううん♥ ほめられて、うれしいようっ♥」
「も、もっと激しくしてもらっていい? いっぱい、いっぱいせーえきをかけてあげるから……」
ヘラは勢いをつけてピピン王子の上で弾みだす。トヨイロが湯桶を持って彼女にかけると、侍女が持ってきた温めた香油入りの石鹸水をヘラにかけ、手元にあった海綿で彼女の柔らかい肌を拭い始めた。
「く、くすぐったい♥」
「きれいなあかちゃんを生むためにも、身体をきれいにしようね?」
「う、うん♥」
石鹸水でぬめった身体をまんべんなく海綿が滑る。垢と体液にまみれたヘラの白い身体が泡立てられ、柔肌から汚れが離れて浮き出ていった。
トヨイロの海綿は彼女の首筋や肩、背中を拭うと乳房にまわる。乳首を柔らかいものにくすぐられて感覚が鋭くなり、中を貫くピピンの巨根を、嫌が応でも意識してしまう。
「んぐっ♥ あっ、あっ♥」
ヘラの腰の動きが鈍くなってしまった。動かさなくても、こうしているだけで果てそうだった。そのまま止めて為されるがままになった。
トヨイロの愛撫のような清めで乳房を撫でられ、乳の間と付け根をこすられる。汗と垢が一番溜まる箇所だ。
「かはっ♥ んふう……♥」
思わず感じてしまう。数日ほど身体を洗っていなかったし、脱衣場でのセックスと絶頂で感覚が増していたからだ。
肌で感じると中が動いてしまう。きゅっと締まりだしてピピン王子のペニスを圧迫しだした。
亀頭を包みこんでくる感覚が変わりだすと、ピピンはヘラの太ももを下から抱え込んだ。
「う、うごかすよ?」
ヘラが小さく頷くと、王子は馬鹿力で持ち上げる。ヘラの下半身は大きく開いた格好となった。
左右に広げられた女陰と屹立した大肉柱が繋がり合い、それからピピンの腕に合わせて柔らかそうな股がゆっくりと、上がり下がりし始める。
石鹸で泡立った乳房が揺れ、ピピン王子の身体に飛び散った。
「ぴ、ピピンさん……♥」
ヘラは細めた目に涙を流しながらピピン王子を見る。彼はにこやかに笑っていた。
「きもちいい?」
「うん♥」
トヨイロはヘラの身体の動きに合わせながら、彼女の身体を拭い続ける。清めは股に向かって尻に回る。快感で開け締めしていたアヌスを拭い始めると、ヘラはますます官能を鋭くした。
「あう♥ どこもかしこも気持ちよくなって、頭が混乱しちゃうよ♥」
ヘラはまた絶頂した。膣の締付けが一段と強くなった。ピピン王子もまた限界に達しそうだった。
「あ……もう、だめ……」
そう呟いたピピンは股のお掃除棒から、カルキのにおいがする洗浄液をヘラの中にぶちまけた。
長い事脈打ったあと力を失い、圧が強いヘラの中からすり抜けてしまった。
ヘラはピピンの身体に倒れ込んだ。大きな乳房を押し付けながらささやいた。
「ピピンさん、すっごいきもちよかった……♥」
「ぼくもだよ、ヘラちゃん……」
股を大きく広げてくつろぐヘラだが、トヨイロ王による清めは終わっていなかった。
陰核を膨張させ、ごぼごぼと精液が垂れこぼれる陰裂を、柔らかな海綿が拭い始めた。
「う……ぐうっ♥」
ヘラの背がのけぞる。性交とその快感とで、会陰はどこよりも敏感になっていたからだ。
海綿が執拗に肛門から陰核までの間を行き来すると、膣は貯めていた精液を、生々しい音を立てながら吐き出した。
「……もう♥ せっかくのあかちゃんのもとが流れ出ちゃうよ♥」
ヘラは張った尻をくねらせてせがんだ。どうせならもう一度トヨイロに、奥まで掃除して貰いたいのだ。
トヨイロもまた、ピピンに負けじとペニスをそそり立たせていた。
「もっと、おそうじして♥」
甘えるヘラにトヨイロは後ろから抱きついた。彼女と脚を絡ませ、欲しがっている膣に己のものを咥え込ませた。
「んんっ♥ だいすき……♥」
国王の言う通り、ヘラはこの沐浴場でよがり声をあげながらまる一日過ごした。
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トットリーブールでの滞在が4日経った頃、ヘラはピピンから相談を受けた。
「ヘラちゃんからもお願いできないかな。エレクトラさんをシマーヅに連れ戻したいんだ」
ウーゴ王子の母親として。それから婚約者となったオリガの姑として戻って来て欲しい。
「それとね、エレクトラさんはもう、夢を叶えたと思っているんだ」
パラッツォ教団とホーデンエーネンの緩衝地帯、キンキ大陸の北部に生まれた、オーミゲニア連邦がそれである。
名義貸しみたいなものだが、イズヴァルトがその旗頭となっている。北部諸侯の妾腹の姫たちは次々と、イズヴァルトの子を孕んだとも伝え聞いている。
(ふうん。副司祭騎士団長さんはやることがもう無いんだね?)
エレクトラもそろそろ50だ。普通のニンゲンならそろそろ隠居の年頃でもある。エレクトラはまだ若々しいが、世間的には婆さんという立ち位置だ。
ヘラはピピン王子の申し出を受け入れることにした。この4日間、ずっとでっかいおちんぽを貸してくれたからだ。
それと身体の奥に、新たな『仔』が芽生えたのを感じてもいた。トヨイロ王のではなく、元気な精虫が多いピピン王子が与えてくれた命だった。
ヘラはエレクトラに呼びかけ、トットリーブールの南西にある温泉地にでも行こうと誘った。ひなびた場所でなら、説き伏せやすいと思ったからだ。
「たまには温泉場でゆっくりしようよ! トットリーブールじゃ何かと騒がしいし!」
「そうかもしれませんねえ。では、そう致しますか」
この保養にはピピン王子も同行することとなった。そもそもがエレクトラをシマーヅへ戻す説得の為だからだ。
それにピピンとエレクトラが休み無く交わり続ければ、きっと子ができるだろう。50近くとはいえまだエレクトラは閉経していないのも、ピピンからは聞いていた。
温泉場には橇馬車で向かう。ただっ広い雪原を進んで2時間ほど、エレクトラが小用をしたいと言って御者を止めた。
「出がけに飲み過ぎちゃったの?」
「あはは……歳のせいですよ。最近、おしっこが近くなっちゃいましてねぇ……」
「あたしもおしっこする! 一緒にいこうよ!」
エレクトラとヘラは一緒に外に出た。橇馬車の裏側に周って2人で笑いながら腰に手をかけた。
エレクトラは女用の厚手のズボンを穿いていたが、ヘラはスカートだ。すぐに尻をめくってしゃがみ込んだ。
「ぼやぼやしていると漏れちゃうよ?」
ヘラはエレクトラにそうからかい、股下から湯気を立ち上らせたその時だ。
「……?!」
ヘラは背中に痛みを感じた。小さな痛みだ。
振り向くと細くて長い何かが、自分の背中に伸びていた。
段々と視界がぼやけて来たのに戸惑うと、エレクトラがそれを掴む。
「……ぐっ!」
矢だ。かなり細い。血がついたその先には小さな針が仕込まれていた。
「こいつは……、毒矢のようですね!」
ヘラの背中にはそれが、3本も生えていた。エレクトラは全て抜き取ると、印を切って彼女の背中に手を当てる。解毒魔法だ。
「な、なんで……どうして……」
「ヘラさん! 治療の続きは馬車に乗ってからに!」
「う、うん……」
ヘラは立ち上がろうとするが、毒が残ってふらついてしまう。エレクトラはさして大きさが変わらない彼女を抱え、馬車から出たピピン王子に預けようとした。
しかしだ。いきなり何かが落ちて来て馬車が砕け散った。
血だらけになった御者が弾き飛ばされ、馬たちが逃げて行った。エレクトラとピピンとヘラもまた吹き飛ばされた。
朦朧としながらヘラは起き上がる。砕けた馬車のあたりに目を向ける。
そこは陥没となり、雪煙を立ち昇らせている。
しかしその中から背丈の高い影が2つ、ヘラが起き上がったところに歩き出していた。