聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
作り出した『扉』をくぐると、行きとは違うものが見えるのだな、とヘラはつぶやいた。
最初に見たのは元の世界に戻った『マイヤ』だ。
とても立派なマンションのリビングで、彼女はゲームのコントローラーを握り締め、激しくボタンを連打していた。
「えい! このっ! このっ! どうだっ!」
彼女が目を向けている液晶テレビには、格闘ゲームの画面が映し出されていた。えらく下半身がムキムキなチャイナ服の女の子と、白い武道着の屈強な男が戦っていた。
(ええと、あれは……。)
見たことがある。ヘラは前世の記憶から手繰りだした。ストリートファイターとかいうゲームだったかなとつぶやいた。
どうやら『マイヤちゃん』はチャイナ服のほうを操作しているらしい。しかし兄達が見せてくれた操作と比べ、どうにも指に無駄な動きが多すぎた。
一応は接戦だったが負けてしまった。「KO」と表示されると、『マイヤちゃん』は悔しがった。
「あーっ! くそっ! 春麗なら勝てると思ったのに!」
「ったく、栞子おばさんはこの手のゲームはへたくそだなー!」
そう言って笑ったのは、栞子の隣にいた青年だ。どうやら日本人のようで割と背が高い。それと、そこそこ端正な顔立ちにも見えた。
「んなこと言われたって仕方が無いでしょ! 55歳のおばさんの反射神経なんて、衰える一方よ!」
(……55歳?)
そうは見えない。確かに顔立ちは少々歳を食っているように思えるが、せいぜい30半ばぐらいにしか見えなかった。いや、化粧っ気を感じられなかった。あれは多分すっぴんだ。
「きーっ! きーっ! もう一回! もう一回だけいいかな!?」
すると、リビングに入って来た女の子が手を挙げた。身長165ぐらいですらりとした、一重まぶたのきれいな女の人だった。
「栞子さん、わたしが相手になります!」
「ことりちゃんかあ。正尭くんよりも上手んだから手加減してね?」
「はい! 使うのはザンギエフでいいですか?」
「それ、貴方の一番得意なキャラじゃない……?」
ことりちゃんという女の子はゲームセンターのコントローラーの様なものを持ち出して、『マイヤちゃん』に完封勝ちしてしまった。
この女の子はゲームがとてもうまいらしい。あまりにも圧倒的な勝ちっぷりに、ヘラは目を見張ってしまった。
「あはは! わたしの勝ちですね!」
「わかっているよ! 私が下手くそだって認めるよ! だから今度はことりちゃんが苦手なキャラで、もう一戦!」
「あははは。おばちゃん、諦めが悪いね?」
その光景がいきなり消えた。はああ、とヘラはため息をついた。自分もこの中に入っていって『マイヤちゃん』とゲームをしたい。
そう思っているうちに別の光景が目の前に現れた。カヅノ=セイジの姿だ。場所はあの男と再会したシベリアの森だった。
彼はゴールの戦士達と共に、戦車や戦闘機を次々と破壊してまわっていた。
相手の兵士達は皆、目が大きくて顔が丸い東洋人の兵士ばかりだった。この光景はいつの頃のものだろうと思ったが、その光景もすぐに消えてしまった。
□ □ □ □ □
「ウヒョっ♥ ウヒョっ♥」
(……ん、なに?)
「ウヒョオっ♥ ウヒョオっ♥」
(ええと、誰の声なんだろう? ……んっ♡)
目はまだ見えなかったが、身体の感覚だけは戻っていた。
誰かに両足首を掴まれて限界まで広げられ、腰を持ち上げられて覆いかぶされている。
(……んっ♡ んっ♡ んっ♡)
重いがとても柔らかい。触れ心地がとても良い。まるでデブの女の子みたいな肌の質感だ。
それとぺちゃっ、ぺちゃっと叩かれる会陰が気持ちよくなっている。ヘラの股はサキュバスのそれと同程度の感度がある。やられるたびに腹の奥が喜んで震えを起こしている。
「ああっ。この子のアソコ、締りが良すぎてたまらないっヒョ♥」
それは自分もだ。ヘラはそう思いながら下腹に意識を置いた。
股の入り口から奥の行き止まりまで、硬く大きなものがゆっくりと出し入れされていた。膣全体とその周囲の肉体に、我慢できないような快感が起こっていた。
(はゆんっ♡ き、きもちいい……♡ すっごい滑らかな腰遣いで、たまらない♡)
滑りが良い肌のようだ。それと亀頭から下の幹の部分は、ほんのりと脂肪を蓄えているようで柔らかい。それでいて芯はとても硬かった。
子宮頚部とその周辺は、ねちっとした液体が溜まっているようだった。どうやら一度放ったらしい。いや、量から考えて2度だろうか。
「んヒョ♥ んヒョ♥ い、いぐ♥ またまたいっちゃうヒョ♥」
身体をがっちりと掴まれた、それから口元に湿っぽいものが覆いかぶさった。そっちは臭い唾液のにおいを漂わせていた。
(く、口が臭いんだけど……!!)
むうん、むうんと呻きながら彼女は目を開けた。でかくてでっぷりとした顔があった。真っ白な瞳と真っ黒い眼球。
若い男みたいだ。いや、自分とはあまり年齢が変わらない様だ。つるんとした童顔だった。
その男が目をつぶりながら太い男根から彼女の膣奥に精液を送り出していた。目を開けると彼は唇を離して呼びかけて来た。
「キミ、やっと目覚めたヒョ?」
「ええと、誰……はゆん♡」
大福餅の様な腹を揺らして腰を振りながら、彼は人の好さそうな顔に笑みを湛えて言った。
「ボクはヨシタカジッキュウだヒョ。魔界の住人だヒョ」
「ふうん、魔界の人なんだ? わたしはヘラ=ウキトゥス。自分が元いる世界に帰ろうとしていたの。ところで、どういう関係のお仕事をしているの?」
「大貴族をやっているんだヒョ……はうううう♥」
彼の腰遣いが激しくなった。右に左に回してほぐすような挿入で、膣内の快感が更に高まる。癖になる腰遣いだ。
「キミを助けてあげたんだヒョ♥」
「たすける……? んっ♡ 腰がとめられないの?」
「キミの
ヨシタカジッキュウまたも精を彼女の中に放ってしまった。すごい絶倫だ、と思いながら上体をあげた。どうやら寝室のようだった。
可愛い家具があり、その上にぬいぐるみがいくつか置かれていた。それから寝ていたのはベッドだった。マットが分厚く、手をつくと深く沈むほど柔らかかった。
壁紙がピンク色で随分と女の子っぽい部屋に見えたが、やや低い天井は鏡張りだ。彼女の小さな裸体に絡みつく、ヨシタカジッキュウのぶよっとした肉体が映っていた。
「それで、ここはどこ?」
「ボクの部屋だヒョ。でも魔界のお家じゃなくて、移動空間にある『狭間の世界』に造ったものだヒョ♥」
「はざまの……そういえばわたしを助けたと言ってたけど、どういうことだったの?」
まだまだガチゴチになっているペニスを膣内に挿れたまま、ヨシタカジッキュウはこのように語った。
ヘラは異界への転移の最中に力尽き、気を失って漂っていた。
たまたま通りかかっていた自分がヘラを拾い上げ、目覚めるまで介抱してあげたという。
『狭間の空間』というのは、ある世界ともう1つの世界の間にある、どの世界にも属さない空間なのだそうだ。ここは全く時は流れず、肉体も滅びて朽ちることは無いらしい。
「……ありがとう。お礼をしなくちゃ。何がいいかな?」
「ウヒョヒョ♥ ボクはこうしてヘラちゃんを」
飽きもせず、ヨシタカジッキュウはまた腰を振りだした。心地よさが頂点に達して、ヘラの背はのけ反ってしまった。
「んっ♡ ジッキュウさん、腰遣い、すっごく上手いよ♡」
「ヒョヒョヒョ♥ こんなんでもボクは兄弟の中で一番エッチが上手いんだヒョ♥」
「んっ♡ んっ♡ わかる♡ おちんちんの動き方ですっごいわかる♡」
大きなペニスは精液がたっぷりと入った膣の中を、自由自在にかき回す。動きは全く衰えていない。だらしない顔つきでふんにゃりとした顔つきなのに、まるで筋肉質の体つきの闘士みたいな、力強い腰の振り方だった。
「おまんこがいじらしいぐらい吸いついて来てるヒョ♥ キミ、すごく可愛いのに身体の中はとってもいやらしいんだヒョ♥」
褒められると嬉しくなって、ヘラはヨシタカジッキュウの身体に抱き着いた。少々脂クサいが触り心地はたまらなかった。まるでおおきなおっぱいに抱き着いているようだった。
(マイヤちゃんのおっぱいみたいに、ふわふわ♡ あったかくてきもちいい♡)
「ふひゅん♥ ふひゅん♥ き、キミのおまんこ、もっと締め付けが強くなったヒョ……♥」
「感じちゃい過ぎているからなの♡ このまま続けられると脳味噌が壊れちゃいそう♡ おねがい、もう出して♡」
そう言われたヨシタカジッキュウは、理性を捨ててしまった。
圧し潰してきて抱きすくめ、ヘラの上で激しく跳ねて精を流し込んだ。
この一発でようやく落ち着いた様で、ヨシタカジッキュウはヘラから身体を離した。天井の鏡が精液にまみれた彼のペニスを映し出した。デブのくせに20センチぐらいの長さがあった。
それを見て面白くなった彼女は脚を大きく広げたまま腰に手を当て持ち上げた。会陰は精液で洪水が起こっており、尻穴は重いアクメの余韻でヒクヒクと動いていたが、もっと気になるものが見えてしまった。
(尻の穴の毛が、びっしりと生えちゃってる……。)
ヘラは肛門のあたりが気になって指で触りだした。もさもさのごわごわである。彼女の肛門の周りは、金色の極太の体毛だらけになっていた。
彼女は会陰こそほぼほぼ無毛だが、なぜか肛門のまわりだけは良く茂っていた。それとこまめに手入れをしないと、すぐにみっともない毛に覆われてしまう。ゴールの血に目覚めてから伸び方はひどくなった。
彼女のアヌスの茂みを見て、ヨシタカジッキュウは嬉しそうな声で呼びかけた。
「んヒョ♥ とっても魅力的なおけけだヒョ♥」
「そう言われても恥ずかしいよ。それと伸ばしたままだとうんちのにおいが籠っちゃうし」
「んヒョヒョ♥ そこが魅力的なんだヒョ♥ キミとおまんこにお邪魔する前に、たーっぷりと匂いを嗅がせてもらったヒョ♥」
ヘラは頬を赤らめた。あの世界に来てからずっと、お風呂に入っていなかった。毛と穴の皺に、大便やら腸液のにおいが取れていなかっただろう。
「かわいいお尻の穴とおけけから、キミのやらしいにおいが、ぷうんとただよっていたヒョ♥」
「やだなあ。気持ちよくしてくれたのはうれしいけど、アナタって身勝手なのね。ものすごく気持ちが悪いわ」
罵るとヨシタカジッキュウはぐずりだし、途端に泣き出してしまった。ヘラは慌てて彼の頭を撫でてなだめるが、涙と鼻水は止まってくれなかった。
(魔界のお貴族様なのに、まるで威厳が感じられないわ……。)
呆れ果てた。でもこのままじゃかわいそうだ。もっと手っ取り早い落ち着かせ方は無いかと思いながら、ベッドに寝転んで尻を持ち上げた。
「ほらほら、おかしいことするからみてみて~?」
ヘラの皺穴がくわっと開く。ぷすぷすと音を鳴らし、金色のごわごわとした毛を揺らした。
「ぐずっ……どうしたんだヒョ?」
「ほらほら。アナタが大好きなうんちのあなのにおいを嗅がせてあげるよ~! ほら、ぷす、ぷすっ!」
しかし魔界の大貴族は、泣くのをやめて近づかなかった。ぐずぐずと顔をゆがめてばかりで、こっちを見ようとしてくれない。
(はああ……。なんでこんな変な人に助けられたんだろ?)
心の中でそう嘆くヘラだが、「おや?」と気づくことがあった。以前の自分だったら面倒くさくなって放っておくはずなのに、どうしてこの男に付き合おうとするのだろう?
「多分だが、君は前世の世界に戻ったことで、だいぶ前の人格に戻っているのだろうね?」
頭の中で響いたその声は、聞いたことがある声だった。
「こっちだよ」
きしむ音とともに扉が開いた。その姿を見て、ようやくヘラは思い出した。
頭にキツネの耳のようなものを生やし、お尻にモフモフとしたキツネの様な尻尾を伸ばした、金色の髪の魔族。狐の獣人のイナリーレンだった。
しかしいつもとは様子が違った。お供のシマエナガ型の魔族2匹はおらず、必ず着ている純白の服と長靴下という格好では無かった。
裾が太腿の真ん中あたりで止まっている、縁を白い刺繍で飾った銀色のキャミソールをまとっていた。
しかも大きくせり出している。お腹が目立っていた。
「……病気しちゃったの? それ、腹水?」
「違うよ。私はヨシタカジッキュウ様のお子を身ごもったんだよ」
「アナタたち……夫婦だったの?」
「……違う。およそ1年近く、私と殿下は行動を共にしていた。そうなると必ずこういうことが起こりうるものだ。魔族によくある事だよ」
早い話、本能の欲求に負けて男女の関係になってしまったというわけである。
イナリーレンがヨシタカジッキュウに近づき、キャミソールをまくり上げて無毛の割れ目と大きく膨れ上がったお腹を差し出した。
「うう……ひぐっ」
「殿下、いつまでも泣いてばかりですと、お腹の赤ちゃんに嫌われますよ?」
「赤ちゃんに嫌われる? う、うん。ボク、泣くのを止めるヒョ……」
ヨシタカジッキュウはイナリーレンの腹に頬をつけ、右の掌で割れ目を撫でだした。
「なるほど。はじめての赤ちゃんの手前だから、いつまでも情けないすがたは見せられないんだろうね?」
「いや、殿下は既に53人のお子がおられるよ。私のお腹の中にいるのは、54人目だ」
ヘラは腰を抜かしてしまった。こんな腑抜けた男に54人も子がいるとは。しかし、殿下とは?
「察しが悪いね。私がこうしてヨシタカジッキュウ様にかしづいているのが何故か、わかるかい?」
イナリーレンはジッキュウの頭を撫でながら言った。
この人物こそ魔界の王位継承権第80位となる魔王のお子である、と。