聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
『彼女』はつぶやく。
(あれは、確か……。)
5歳になったその日の真夜中、母に叩き起こされた。
「起きて?」
「おかあさん、どうしたの?」
母は薄闇の中でも美しく見えた。そしてとても甘い、濃いにおいを放っていた。
彼女は眠る前、うっすらと目を開けながら、隣のベッドでの父と母の毎晩の行いを見物していた。夫妻は娘を起こさないよう、気を遣って声を出さなかったが、2人は全裸で汗だくになって励んでいた。
父と母は大抵、アナルセックスで事を済ませていた。母がそのほうを好んでいたからだ。その夜は4回にも及んだ。彼女は父が大きな男根を母の尻穴に突き立て、精液で溢れさせるのをしっかりと見た。いつまでも嗅ぎ続けたくなり、股間がじんわりと濡れてしまうその匂いを嗅ぎながら眠りについて、しばらく経ったのだろう。
行為が終わってだいぶ時間が過ぎたが、部屋の空気はまだ淀んでいた。2人の汗と精液のにおいが立ち込めていた。
「まだくさいね、おへや?」
「うふふ。そうね。でもおかあさんはこのにおいが大好きよ?」
母はそう言って抱き上げた。抱きかかえられると母のにおいがより濃厚に感じられた。母は淫魔の血をひいていた。精液で身体が活性化される。その先祖の血は、女の子である彼女さえも、股間をむずむずとさせる力があった。
ベッドから連れ出され、部屋を出た。父は疲れ切っていて、物音を立てても起きなかった。はだかんぼうだった彼女は簡素な服を着せられ、母と一緒に家を出た。
それからナントブルグ市の南街区へ向かった。歩いて15分のそこには、立ち入り禁止の小さな遺跡があった。何の変哲もない、石造りの大井戸である。見張りは立てられていなかったが柵で囲われていた。
母は幼い彼女を抱え、柵を飛び越えた。それから大井戸の蓋を開き、目をつぶってて、と娘に呼びかけた。応じて瞼を閉じた瞬間、下へ落ちる感覚があった。
しかし井戸の底で転がる事は無かった。何をしたのかわからないが、母はうまく着地していた。井戸の奥は涸れていていた。真っ暗で何も見えない中を、母は歩き出していた。それがしばらく続いた後だった。
「ご当主さま。ようこそいらっしゃいました」
若い女の声。母をあるじと拝している、丁重な響きを感じた。その優しげな声は、幼い彼女の耳には心地良かった。
「さあ、お城までご案内いたしましょう。姫様も目をお開けください」
それまで真っ暗だった視界が急に開けた。目の前に巨大な門があった。こうもりの様な翼を生やし、乳房と尻が大きな美女が彫られた、青銅の門だ。
目の前には、その門の美女に劣らぬ容貌の数名の若い女たちがいた。誰もが全裸だった。乳房が大きく尻は豊か。美人で有名な母に勝ると劣らぬ容貌だった。その姿と身体から放たれるかすかなにおいで、彼女は腹の奥が動くのを感じた。
しかし髪の毛や眉毛の色は奇異に見えた。水色だったりピンク色だったり。染めているのかどうかはよくわからない。そのうちの2人が伸ばし放題にしている陰毛は、頭の毛と同じ色だった。
特筆すべきは、彼女達全員が頭に、羊や牛のそれの様なツノを生やし、翼としっぽをつけていたことだろう。彼女達が何者か、うすうすだがわかりだした。魔族だ。しかしナントブルグは、そのままの姿では出入りできないらしいのだが。
真ん中にいた、水色の髪の女が進み出た。においから察してさっき声をかけて来た女だった。一同の中で乳房と尻が一際大きかった。
「リーファさま。今宵はご息女さまのお顔を拝謁いただき、わたくしどもは大変光栄に存じまする」
その言い方にえらく年寄りがかった様子があった。少女の頃からもう数十年も隠居を強いられた、まわりから見捨てられた老婆の様な。
「カミラ。みなさん、気を楽にしてください」
母が笑う。いつもと違う声色を使っている様に聞こえた。どこか厳かだ。女王様という気配が立ち込めていた。
「トーリ。ご挨拶しなさい。カミラを含めてみんなが、カツランダルク家の地下の王国の家来たちよ」
水色の髪をした女が微笑み、ひざまずいて一礼する。周囲の女達もそれに倣った。彼女は降ろされ、皆にお辞儀をした。母が言う。彼女達の前ではえらそうに振る舞っていいのよ。
「どうして? 私、このおねえさんたちとは初めて会ったのよ?」
「だって、このサキュバス達は、わたし達カツランダルク家の家臣ですもの。そう。ホーデンエーネン王家から何もかも奪われた頃から、ずっと付き従ってくれる……」
そう言って母は『秘密』を教えた。自分こそが、カツランダルクの正当嫡流であると。
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嫡流は代々女系だ。なぜならこのナントブルグに都を置いたカツランダルク王国は、女王が治めていたからである。その原祖こそが、アカサカチハヤに依拠する魔竜・サイカノマゴイチの部下のサキュバス。いや、魔界では魔竜の叔母に当たる人物だった。
「そんなすごい血が流れていたの? 私とお母さんには?」
「そうよ。でも私はその偉大な魔力を受け継げなかった。けどトーリ。あなたには……」
貴方の見立てはどう、と母はカミラに尋ねた。水色の髪の淫魔は彼女の紫色の瞳を見てうなずいた。ようやく気づいた。カミラの瞳の色は紅かった。
「まさしく、女王の名を継ぐに相応しき魔力をお秘めに見受けられます。しかし、ですが……」
魔法を扱うための術式と、相性が悪いかもしれない。しかしそれは、長い修練ともう一つ、淫魔の血筋ゆえの経験が必要だ。
「世の女の百人分も男と交わり、精を得続ければきっと、トーリさまはお目覚めになられましょう」
但し、1人の伴侶とではなく、多くの男達と。母は笑うだけだった。自分もまた、夫と出会うまでは沢山の男とつながっていた。
「ふふ。私も相当経験を積んでいたと思っていたけれど……」
リーファは4歳の頃から、ペニスに親しむ生活をして来た。まだ小さい彼女を庇護した、目の前にいるカミラの指導を受けてだ。母にとっての初めての男は、ナントブルグでニンゲンの娼婦に化けていたカミラのご愛顧だった。
ペニスは短く、小さかった。しかし陰嚢は大きかった。リーファは小さな身体で何度も、その男の精を受けた。精を得れば得るほど、快楽と交合への欲が増した。先祖から連なる一番の弱点、肛門もまた6歳の頃に、ペニスによる悦と絶頂とを得ていた。
乱交もしばしばあった。幼い頃の彼女は美少女であったから、淫蕩な少年達や不埒な大人達の性の餌食になった。数名の中年男に拉致監禁され、1ヶ月の間性処理の道具になった事もある。狭い部屋に閉じ込められ、男達の汗と精に身体を汚された。
これもまた、淫魔の女王になる為の修練だった。リーファは幼少女時代を精液の洪水の中で過ごした。サキュバス達からも魔法を学んだ。
しかしリーファは、皆が望む様な力を身に着ける事が出来なかった。自分は無才であった。悟るとお家再興の夢を諦め、妻として、母として生きる道を選ぶことにした。
サキュバスらはリーファからトーリを受け取った。大きな門が開き、黄金で覆われた、大きな御殿が姿を見せた。
「きれい……」
トーリは目をみはった。サキュバスの1人がいう。これは幻。ナントブルグにカツランダルクの国があった頃の、女王のおわす城の写し身だと。
「トーリさまは、きっとあの城を現世に蘇らせてくださいましょう……」
「……できれば、でいいかなあ?」
サキュバス達は微笑んだ。トーリはいつの間にか、羅紗や美術品で飾られた、姫君の部屋に立っていた。
淫魔達が彼女の服を脱がせ、寝台へと導く。多くの手が、幼い裸身を這い始めた。
サキュバス達が彼女の柔らかい二の腕をさすり、太ももを撫でる。まだ膨らみというものが無い乳房にも。
「ん……あっ……」
柔らかくなめらかな手により、幼い肌はくすぐったさの中に女の悦というものを感じ始めた。
「なんだろう、これ……」
皮膚が持ち得る秘密の楽しみ。悦楽がどういうものであるかをトーリは教わる事となった。
女達の指先が、幼い割れ目に吸い込まれ、押し開いてまだつぼみのままのそこをくすぐり始めた。
「ひゃっ!」
これまでかゆい時だけしかいじった事は無かったが、改めてトーリは己のそれの鋭敏さに驚いた。
「ふうん……ううう……」
まだ幼く小さな、性器という卑猥な言葉ではくくりにくいそれを撫でながら、サキュバス達は微笑む。
「姫さまのあそこは、ワタシ達みたくとても感じやすいのですね?」
「やはりサキュバスの女王の血を引く、素晴らしいあそこの持ち主ですこと」
「ほら、トーリさま。このおまめは姫様をもっと気持ちよく、とても楽しい世界に導いてくれますのよ?」
肌と肉とを撫でられて揉まれた上に、緋裂の周囲とその芯にも喜悦を受ける。それからクリトリスがもたらす秘密も教わった。
ほうきや毛布を股に挟んだりこすりつけての悦を存じていたが、ここまで高まるのは初めてだった。彼女は頬を赤く染めて喘ぎ続けた。
「ご加減はいかがでしょうか、姫さま?」
「はう。き、きもちいい……」
「そろそろ、食べる時と指しゃぶりをする以外のお口の使い方を、ワタシたちがお伝えいたしましょう」
サキュバス達が幼子の身体に唇と舌を這わせ始める。陰裂を撫でられながらのその行いに、トーリは頭の中が真っ白になってしまった。
「ふあっ。ああっ……」
もう言葉を発することが出来なかった。快楽で思考は麻痺している。そのうち指がまだ柔らかく、あどけない尻穴の皺を撫で始めた。
「ああううっ……うああっ……」
膣から蜜が溢れ、幼い割れ目からこぼれ出た。サキュバスのうち1人がそれを潤滑剤にして、窄まりの奥に指を込める。
肛肉をほぐし、指を出し入れし始めると、トーリの身体は更に激しくのけ反って震えた。
「うふふ。姫さまのお尻の穴は、女王陛下の様に感じ易いのですね?」
うなずく事も出来なかった。ただただ、身体は指と口での愛撫を欲するだけだった。
彼女達の舌がラヴィアとクリトリスをなぞり始めたところで、幼い子宮は激しく収縮した。
衝撃的な悦は膀胱を刺激した。トーリは舐めてくれている女の顔にそそうをしてしまった。
謝ろうと思ったけれども、身体は言うことを聞いてくれなかった。ただただ、陰裂を舐められ、指でアナルをいじられる楽しさにかまけている。
トーリは起こされて両脚を広げさせられた。背後にいた女がトーリの尻に顔を近づけ、舌を伸ばした。
(お、おかあさん……)
彼女にとって淫魔の女王への道のりはこの夜、開いたのだ。