ガンダムビルド艦隊これくしょんビビッドアーミー —冬よりも涼しくて— 作:星龜
「試合期間は
本日午後11時から明日の午後10時59分まで
勝利条件は
私がアリスを討ち取るか、みなさまがアリスの城を落とすか
敗北条件は
私の敗北か私の城が落とされた時
なお
は、いつものように
期間中に3回撃墜されたら悠久の地から追放
です。」
と、試合のルールを説明するサワムラ。
「お冬さん…。」
と、心配そうに冬月を見つめる涼月。
「心配するな、涼。
私がついている。」
と、涼月に寄り添う冬月。
「ふふ♡
ちゃんと夫婦してるじゃない☆」
と言うミモザ。
「ゑっ?
ま…まぁ…★」
と、顔を赤らめて、涼月から離れる冬月。
一方の涼月は、冬月が離れたので、少し寂しそうな顔をする。
まもなく、参加者達が動き出した。
「これより、発電所の建設に向かう!!
担当者ならびに志願者は、ただちに発電所建設に向かえ!!」
と叫ぶ男性。
「冬月さん、涼月さん。
私達のチームに入らない?」
と誘うミモザ。
「そうだな…。
ここで会えたのも、何かの縁だ。」
と、ミモザと握手しようと、右手を差し出す。
「手…冷たいですね…。」
と、冬月と握手したミモザは、冬月の手の冷たさに驚いた。
「お冬さんは、現役の艦娘ですから…。」
と言う涼月。
人間と同じ姿をしていても
艦娘は兵器(軍艦)
である。
そのため
艦娘には体温が無い
のだ…。
◇
試合期間中の生活の場となる宿泊部屋に入る冬月、涼月、ミモザ、ユイの4人。
室内にはテーブルとソファ。
奥には4つのベッド。
さらにその奥に4つのドアがある。
「あのドアは何だ?」
と、部屋の最奥にある4つのドアについて訊く冬月。
「ガンプラバトルのコクピットルームだよ。」
と教えるミモザ。
「あちらの扉は?」
と、部屋の右にあるドアについて訊く涼月。
「あっちはトイレとお風呂だよ。」
と教えるミモザ。
「さっき、発電所がとうのこうのと言っていたが、何のことだ?」
と訊く冬月。
「プラフスキー粒子の生成施設
のことよ。
発電所で生成されたプラフスキー粒子で、私達のガンプラが強化されるの。」
と教えるミモザ。
「基本、私達の任務は、アリス陣営の発電所を破壊することなの。」
と言うユイ。
「最初の30分は、発電所の建設ね。
その後の12時30分から、本格的な戦闘の始まりね。」
と言うミモザ。
「どういうことだ?」
と訊く冬月に
「戦闘時間は通常のガンプラバトルと同じ30分間。
その後、1時間の休憩を挟むの。」
と教えるミモザ。
「実際には、みんな時間差で出撃したりして、戦闘が途切れないようにしているけどね。」
と言うユイ。
「だいたいわかった。
なら、12時30分に出撃しよう!!」
と意気込む冬月だったが…
「でも、私達はパス★
こんな夜中に戦えないよ★」
と、出撃を拒否するミモザとユイ。
「なら、どうするのだ?」
と訊く冬月に
「明日の朝まで寝るの★」
と言うミモザ。
「冬月さん達は出撃するの?」
と訊くユイに
「そのつもりだ。
むしろ、私達艦娘は夜の戦いの方が得意だからな☆」
と言う冬月。
「出撃するのはけっこうだけど、撃墜されないようにね。
明日の朝起きたら、二人ともいないなんて嫌だよ?」
とベッドに入るミモザ。
「見くびられたものだな。
私は現役の艦娘だし、涼にいたっては、かつての大戦の経験者だ。
普通の人間なんかに負けるものか⋯!!」
と言う冬月。
「でもね…
ここには
普通じゃない人間
もいるのよ…。」
と言うミモザ。
「何だ、それは?
艦娘か?
それとも深海棲艦か?」
と訊く冬月。
「そういう人達もいるけど…
ここには
『ニュータイプ』
とか
『カテゴリーF』
と呼ばれる人達がいるの…。」
と言って起き上がるミモザ。
「何だ…その
『ニュータイプ』
とか
『カテゴリーF』
とは…?」
と訊く冬月。
「悠久の地の八戦神に選ばれた者
といったところかな。
信じがたいかもしれないけど、『ニュータイプ』も『カテゴリーF』も
神の力を宿した人間
なのよ。
かくいう私も『カテゴリーF』なんだ。」
と言うミモザ。
「神の力
だと⋯?」
と、ミモザを凝視する冬月。
「すまない…。
信用できない…。」
と言う冬月。
「そうだよね…★」
と苦笑するミモザ。
「どうする?
私達も出撃する?」
と言うユイ。
「どうやら、その方がよさそうだね…。」
と、ベッドから降りるミモザ。
「その『神の力』とやらを確かめさせてもらうぞ。」
と言う冬月。
「プレッシャーをあたえないで…★」
と苦笑するミモザ…。
◇
コクピットルームに入る
ミモザ
ユイ
冬月
涼月
『GUN-PLA Battel, Stand up.』
システムが起動し始めた。
『Please set your GP base.』
GPベースをスロットにセットする。
『Please set your GUN-PLA.』
ガンプラを、カタパルトデッキにセットする。
コクピットルーム内に、ホログラフィーで再現された球体操縦桿と正面と左右のカメラモニターや、残弾数や各部のダメージ表示を示すメモリなどが映るモニターが現れる。
球体操縦桿を握り、そして―
『Battel start!!』
バトルスタートの合図が鳴り響く―!!
「ミモザ。
ガンダムデュナケルディス、行きます!!」
「ユイ!!
エータカリナ、出ます!!」
「冬月!!
スサノオ・白銀、出るぞ!!」
「涼月。ガンダムサバーニャ・ハイスナイプ改、出撃致します!!」
ミモザ、ユイ、冬月、涼月の
◇
午後11時30分―。
漆黒の夜空を飛ぶ
ミモザの
両肩にはGNフルシールド、胸部にはセンサー付き増加装甲とセンサーアンテナが取り付けられ、バックパックには中央のGNドライブの左右に2基づつのGNスラスターと足首付近まである粒子貯蔵タンクを装備している。
両足のハードポイントには30 MINUTES MISSIONSのポルタノヴァのロイロイの上半分を流用した索敵用ドローンを装備している。
この索敵用ドローンは補助GNスラスターも兼ねている―。
ユイの
最大の特徴は、両肩の4連装ミサイルランチャーを4連装ビームモーターという短砲身短射程のビーム砲になっていることだ。
モーターとは臼砲のことであり、両肩の4連装ビームモーターで敵を制圧し、後方から
機体名のエータカリナとは、りゅうこつ座にある青い星の名前だ―。
冬月の
スサノオから腰部の擬似太陽炉を撤去し、そこにグレイズのサイドアーマーを移植して、右腕にもガントレットを装着している。
このガントレットには、2連装GNバルカンが内蔵されている。
背部のGNコンデンサーを擬似太陽炉にしており、そこを基部に360度回転する可動アームを接続し、そのアーム先端にGN長刀【
なお、ビームチャクラムとトライパニッシャーは撤去されている―。
涼月の
両肩口にケルディムガンダムのフォロスクリーン発生機を装備。
胸部周りの拡散ビームキャノンとビームマシンキャノンは撤去されている。
両腕はケルディムガンダムの腕に換装され、ケルディムガンダムのシールドビットを左右に7基ずつ計14基装備。
腰部リアアーマーと両脹脛にはガンダムサバーニャのシールドビットが合計14基装備されている―。