ガンダムビルド艦隊これくしょんビビッドアーミー —冬よりも涼しくて— 作:星龜
出撃して数分後…
「ぐわっ!?」
と、冬月は頭をかかえて、うずくまった。
冬月が操縦桿を手放したため、操縦不能となり、落下していくスサノオ・白銀…。
「お冬さん…!?」
と、落下していくスサノオ・白銀を見て顔面蒼白となる涼月。
すぐさま、追いかける。
「お冬さん!?
どうしたのですか、お冬さん!?」
と、冬月に呼びかける涼月。
《頭が…痛い…!!〉
と、苦しそうな声で答える冬月―。
《頭が痛いの、冬月さん!?》
と、ミモザからの通信が入る。
「あぁ…
ぐっ!?」
とうとう、地面に激突してしまう
「はぁ…はぁ…
な…何なのだ、一体…?」
と、少しづつだが、頭痛が治まりはじめてきた。
《お冬さん…!!〉
と、
「涼か…。
すまない…
心配をかけさせた…。」
と謝る冬月。
《冬月さん、大丈夫?〉
と、
「あぁ…もう大丈夫だ…。」
と、立ち上がる
《冬月さんの、その頭痛…
『ニュータイプ』か『カテゴリーF』に覚醒した証
だよ…。〉
と言うミモザ。
「なんだと…?」
と、顔をしかめる冬月。
「あの…
その『ニュータイプ』とか『カテゴリーF』になると、どうなるのですか?」
と訊く涼月に
《『ニュータイプ』になると、敵の動きが止まって見える
ようになるみたい。〉
と教えるミモザ。
「『『ニュータイプ』になると、敵の動きが止まって見えるようになるみたい』とは、どういうことだ?
確証が無いのか?」
と訊く冬月に
《うん。
ただ、『ニュータイプ』になった人は、みんな、そう言ってるから…。
でも、冬月さんが『ニュータイプ』になったという確証も無いから…。
もしかしたら『カテゴリーF』の方かもしれないし…。
もし、『カテゴリーF』の方だったら、それこそ、どんな能力を得たのか、戦ってみないとわからないわ。〉
と言うミモザ。
その時、レーダーが敵を捉えた。
「どうやら、確証を得る機会のようだ…。
1時方向より敵多数!!」
と言う冬月だったが…
「え?
ちょっと待て…。
敵多数って何だ!?」
と、自分の発言に驚いてしまう冬月…。
しかし、実際、レーダーには多数の反応がある。
《ここは『悠久の地』…
ガンプラバトルのルールはあっても常識は通用しない異世界
なの…!!〉
と言うミモザ。
《なんだか
深海吹雪事件(https://syosetu.org/novel/170259/110.html)
を思い出します…。〉
と言う涼月。
しかし、冬月は
「だが…
悪くない趣向だ…☆」
と、不敵な笑みを浮かべる。
(ん…?)
と、正面モニターを見れば、敵機のデータが表示された―。
【機体名】
ハイモック
【ベースキット】
1/144 HGBF ハイモック
【戦場適応】
宇宙戦 ◯
空中戦 ✕
地上戦 ○
水中戦 △
【得意戦術】
射撃戦 ◯
接近戦 ◯
【ガンプラタイプ】
汎用型モビルスーツ
【ガンプラ属性】
陸
【ガンプラファイター】
NPC
【所属陣営】
アリス軍
【所属チーム】
―
(ほう…
こんなデータが表示されるのか…。)
と、日本のガンプラバトルには無い機能に感心する冬月。
やがて、正面モニターに、夜の闇の中に無数に光る赤い光球が現れる。
敵ハイモックの頭部のモノアイの光だ。
続いて、ピンク色のビームが飛んできた。
「先手を取られたのは痛手だが…
いくぞ、涼!!」
《はい、お冬さん!!〉
と、ハイモックの集団に突撃していく
「いくよ、ユイ!!」
《えぇ!!〉
と、
◇
ガンプラバトルも変化していく―。
当初は1対1だったガンプラバトルも、3対3のチーム戦となり…
現在は2対2のMAV戦が主流となっている―。
冬月の
赤いGN粒子を放出しながら、ハイモックの集団に突撃する
(ん…!?)
と、正面モニターを見た冬月が驚く。
(何だ…?
敵が止まっている…!?)
そう…
冬月の目には
ハイモックが止まって見えている
のだ…!!
(これが⋯ミモザの言う
『ニュータイプ』
なのか…!?)
信じられない光景に困惑する冬月だが…
(ならば…
この力…
確かめさせてもらう…!!)
と、さすが現役の艦娘。
状況を判断し、最善の決断をする。
そして、【
展開されたGN粒子により、【
そして、止まって見えるハイモックの背後に回り込んで、背後から袈裟斬りにした。
「いくぞ!!」
と、
(す…すごい…)
と、涼月はハイモックを次々と斬り裂いていく