※この作品はR-18です。

独花凌乱   作:コンス・アイシパクー

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乱

「そろそろいいか。もう足腰が立つはずもねえから枷は邪魔なだけだな」

 リェの術が全て解かれる。男たちの精を満身に浴びたスウが、白濁まみれの地面にべちゃりと崩れた。そこには己がぶちまけた精も含まれている。

(──あ、に、にげなきゃ・・・、)

 ようやく四肢の自由を得て咄嗟に身を起こそうとするも、まだユゥによる麻痺術が解かれていない。そのうえリェの云う通り、繰り返し絶頂を強いられた直後で足腰が萎え果てている。

「──、ぁあっ、くぅっ・・・!?」震える淫具も枷とともに既に霧散していたが、動こうとしたとたん余韻で躰が強烈に疼いた。

(あ・・・!だめ、まだイっちゃう・・・、)

 まごまごしている所をあっさりとパンに捕まり、容易に組み敷かれてしまった。

 

「さて、続きといきますかな」

「だからパン殿、次は俺の番ですよ」「うるさい、一人一回という取り決めは無かったはずだ。すぐ済むから待て」「じゃ、いっその事ご一緒に」「ううむ、まあそれもいいか」

「はぁはぁ、や、待って・・・、も、もう無理だってば!」焦って抵抗するもほとんど力が入らない。その様子に一層そそられたパンとユゥが、二人がかりでスウをあられもない体勢へと整える。仰向けにされたスウは胴を二つに折り曲げられ、両脚の間から顔を覗かせる形になった。

「あはは。すごい格好だな、ウェイ殿はカラダが柔らかいなあ。パン殿は下の口がいいですか?じゃあ俺は上の口でいいや」ユゥは、スウの顔の上へ遠慮なく跨った。

「や、んぅっ・・・!」

 やめろ、と言いかけた口にすかさず突き入れられた一物を、スウは食いちぎってやろうと牙をたてた。しかし、麻痺術のせいで甘咬み程度の力も入らない。それが却ってユゥを悦ばせることになってしまった。

「あっウェイ殿、それいい・・・、歯で裏筋をなぞるの気持ちいい」ユゥは恍惚として腰を使った。ふぐりがスウの顔をぺたぺたと打つ。

 一方、スウの尻の方はといえば、いまパンの手によって丹念に弄ばれている。ようやくスウへの意趣返しが叶う悦びを込め、かれは濃密な愛撫を加えた。傷ついた左右の尻から両の裏腿にかけてじっくりと往復する固い掌の感触に、スウはぞくりぞくりと微かに肌を波打たせた。

「んっ、──んんっ・・・、」

(う、うそ・・・こんな下手な触られ方で感じちゃってる)

 リェの調教に完膚なきまでに屈し、不器用かつ傷を撫ぜられる痛みを伴う愛撫にすら身を焦がすような被虐的快楽を覚えだしたわが身に戸惑うスウの、その落成した菊座がパンによって再び暴かれる。 

「このようにぐずぐずに濡れて、まるでおなごの玉門だ」パンは指先でくちゅくちゅと掻き回した。そこはリェの淫具に責め上げられてもう敏感どころの騒ぎではない。ユゥの一物に口を塞がれながら、スウはくぐもった嬌声を上げた。

「どうなされた、ウェイ殿?気持ちよさそうな声を出しおって──ふっ、これなら指だけでイかせる事もできそうだ」ごつごつとした太い指を、パンは深々と付け根まで埋めた。熱く火照った粘膜の中で指先を震わせ、切なげなスウの反応を愉しむ。

(や、やめろ・・・!!お願い・・・、これ以上はもうやめて、本当にだめになっちゃう・・・!!)

 着実に融かされる己の気骨に危機を覚えるも、肉棒を咥え込んでいては嘆願も口にできない。かわりに、上ずった喘ぎ声が鼻からとめどなく漏れた。

 

「──へっ、いい気味だぜ。ギッタギタに責め抜いたからな、どんなに下手な奴が何やったとしても今なら絶倫状態だろうぜ・・・さてと」飽いてきたのか、傍観していたリェはそそくさと立ち上がった。

「おや殿下、どちらへ?ご覧にならぬのですか、ほらこんなに良い具合ですぞ」すっかり興奮したパンが滑らかに指をくねらせ、スウをひときわ高く哭かせてみせた。

「冗談きついぜ、俺はもう御免だね」リェはうんざりと袖を振った。「俺はこれから口直しに行く。てめえらの交合なんぞ見物しても気色悪いだけだしな・・・後はしっかりやれよ、手を抜くんじゃねえぞ。特にこいつの妖気だけは回復させねえように気を付けな、逃げるから。ちっとでも溜まったらすぐ吸えよ」

 言い捨てると、リェは趣味の悪い衣を翻しどこぞへ去った。

 残された男たちは「殿下、馳走になります」「模範演武、お見事でございました」「手は抜きませんが、手で抜きはするかもしれませんエヘヘ」などと礼を述べ、リェを見送った。

 

 ここでルェンが先達ぶって皆にひけらかす。

「みんな気持ちよくなりすぎて油断しちゃだめですよ。このひとってば、さっきもあろう事か意識の無いハォ殿下からこっそり妖気をくすねようとしたんですから」

 それを聞くや、男たちの間からここぞとばかりに罵声が飛ぶ。

「何、やはり油断ならん奴め」

「悪い奴だ」

「狡猾な。そういうところだぞ」

「これは念入りな仕置が必要だな」

「悪いことをしたらどうなるか、たっぷりと躰に教え込んでやろう」

「おいまだか、早く俺にも仕置をさせろ」

 スウへ加虐するにあたって新たな口実を得た男どもは、生き生きと鼻息を荒くした。

(この・・・、余計な事を云うな!!ううっ、このままじゃ壊されちゃう)

 顔の左右でユゥに両のふくらはぎを、尻の両脇でパンに両手首を押さえつけられ身じろぎもできぬスウは、せめてもの反撃にと舌をユゥの一物に夢中で絡ませた。この後、何人の男にどんなに激しく犯されねばならないか分からないのだ。こんなに感じやすい躰にされてしまった今、もう悠長にはしていられない。こうなったら早々に満足させてやって、一人あたりの配分を極力短くさせたい。

「あぁっ・・・!すごい、気持ちいい・・・、」ユゥも負けじと一層激しく腰を振り、スウの喉奥を衝き上げる。

「どれ、俺も馳走してやるか」無意味な前戯をやめ、パンもずぶりと挿し入れた。

「んッ??・・・!!ンぅん、ふゥン、ンんンン!!────、」

 パンもユゥも、二人して額を突き合わすように腰を使った。文字通り本腰を入れて上下から激しく責められ、前後不覚となったスウはたまらず己の首元に精を撒き散らし、果てた。

 

 正体なき肉人形と化したスウを二人は存分に犯し、上下の口へそれぞれ盛大に精を注いだ。

 

  〇

 

 「ちょっと、汚し過ぎですよ汚いなあ。次のひとの事も考えて下さいよ・・・一旦、水洗いしますからね」

 体液にまみれたスウに、ルェンが再び〈水羂呪〉を掛けた。水の冷たさにはっと我に返ったスウは、包まれる前に慌てて息を吸った。

 ぷよぷよと揺れる水の塊に囚われた淫猥な姿が、男たちを大いに歓ばせた。

「おお、水責めか。これは佳い」「たまらんな」

「ルェン、このまま犯してみろよ」

「あ、それいいな。ねえウェイスウ殿、聞こえました?溺れたくなかったら、頑張って早く俺を気持ちよくさせるんですよ」ルェンは水の外から棹をさした。

(?!・・・待っ・・・、嘘でしょ・・・??)

 スウが慌てたのは、その趣向に対してではない。

 愕くのも無理はなかった。

(お、おっきい・・・!そんなの挿入らな──あ!!)

 決して屈強とはいえないルェンの体格に似つかわしくなく、それは太かった。そして長かった。一突きで奥まで貫かれ、たまらずスウはごぼごぼと一気に息を吐き尽くした。

「おお、全部納まるのは久しぶりだ」ルェンは嬉しそうにスウの尻を衝く。身の丈に合わぬ巨槍がスウの腹の奥深くまで容易に攻め入り、ハォに狎らされた終局点よりも更に奥の、未開の領域が容赦なく踏破される。

(や、やめっ・・・!僕の中、形が変わっちゃうよぉ・・・!──う、息が・・・、)

 腹も苦しければ息も苦しい。水中のスウは身を悶え、吐く息の無くなった口をぱくぱくと虚しく開閉している。

「お前のは長すぎて納まる鞘がなかなか無いもんな」「よっ、隠れ巨根」男たちが揶揄する。

「そうなんですよ、特に女陰じゃこうはいかな・・・、っあ・・・いい・・・」

「その水中凌辱いいなあ、後で俺もそれやらせて」

「いいですよ、──あっ??急に締まる・・・!ああ」

(い、いいから早く済ませて・・・!・・・く、苦し・・・、)

 スウが苦しがるほど、ルェンの太棹はきつく締め付けられた。すっかり気に入ったルェンはスウの思いとは裏腹になかなか放してはくれず、かれが満足する頃にはスウはとっくに気を失っていた。

 受けきれなかった精が尻から漏れ、水中で煙のように漂った。

 

  〇

 

 水の牢から解放されぐったりしている所へ、すかさず「お相手仕ります、えへへ」と、はにかみつつ覆いかぶさったのは、リェが連れていた人数のうちの一人だ。さっきもハォの寝所でスウの妖気を旨そうに吸っていた。スウからすれば、顔ぐらいは知っていたがほとんど話したことも無い青年だった。

「その、実は我、男同士でするのは初めてでして・・・お手柔らかに願います。でも書物などで学んでおりますので知識には自信があるのです──むふふ」

(お手柔らかに願いたいのはこっちだよ、もう・・・疲れたなあ)

 傷だらけのスウの肌に、青年はおずおずと舌を這わせる。

「痛っ・・・、──んっ」

「満身創痍のウェイスウ殿、かわいそうかわいいですよ」

 もはや抗う気力もないスウだったが、「・・・。あのさ・・・、僕、君に何かしたっけ・・・」あまりにも身に覚えがなかったので、掠れた声で思わず訊ねた。

「あ、いえ違います」顔を上げた青年はあっさりと否定してのけた。

「作戦に加担すれば貴殿とさ(・)せ(・)て(・)頂けると聞き及びましたので。集まった中にはそういう御仁もいらっしゃるみたいですよ、我もこんな綺麗なお方とまぐわえるならと勇んで志願したのです。

 例の薬・・・倦労湯でしたっけ、あれを作るお手伝いもしました。我は生まれ持った妖術の影響で毒の効かぬ体質なのが自慢でして、味や喉越しに違和感が無いかを検証したのが主に我なのですよ。いやあ、最終的に無味になりましたが初期段階では苦くて苦くて」

 青年はにこにこと屈託のない様子で語った。

「・・・。ああ、そう・・・、」しょうもない理由に、スウは脱力した。

「おい考啉(カォラン)、喋っていないでさっさと済ませろ」順番待ちの連中から、いらいらと催促が飛んだ。

「あっ、あいすみません。では失礼して」「んッ・・・、ちょっと、くすぐったいよ──、あっ」そのたどたどしい技にスウは何とも面映ゆくなり、

(むかし、ハォと初めてした時を思い出す・・・)のだった。

「んっ、あ・・・!どうですかウェイスウ殿・・・、えへ、我はたいへん気持ちよいです・・・、あっすごい、締まる・・・、あ、──」

「だめだなあ、もう達したの?」スウは鼻で嗤ったが、実のところ自分も危なかった。

「面目ありません、えへへ」満足したらしい青年は、大人しく身じまいをした。「馳走になりました。貴殿の艶美に乱れるご様子、絵姿に残して宝物にしますね」

「・・・、やめてよね・・・あっ」ぼんやりと放心するスウの股を、次の男が荒っぽく広げた。

「情けないな全く、俺が手本を示してやるから見ておけ。どれウェイよ、手合わせ願おうか」

「ちょ、ちょっと休ませて・・・!待って、──あぁ!!──」

 蹂躙に待ったも何もなかった。

「その次は私だぞ、早くしろ。積年の恨みを晴らさせてもらうぞ、忘れたとは言わせぬ」

「俺も懇ろに苛めてやるからな、楽しみにしていろ」

「おいルェン、まだ居るよな?先に帰るなよ。さっきの水責め、俺もやりたいから」

「なあ、姿は選べないのか?俺、こいつを四つ足の姿にして犯したかったんだが」

「変態め」「お前が云うか」「ははは、違いない」

 

 それからはもう、スウはとりどりに犯された。物の本によれば人間族の房事には四十八手もの妙技が存在するそうだが、それをも凌駕するほど多種多様、枚挙無尽、十重二十重にスウは犯された。こうも立て続けではたまらない。

(ああ・・・、からだがおかしくなっちゃう・・・、)

 ケモノ姿になって犯す者。

 首を絞めながら犯す者。

 手製の淫具を駆使する者。

 乳首を執拗に噛む者。

 ルェンのように妖術を応用する者。

 やたらと焦らす者──これは「後がつかえる」と、皆から大いに非難を浴びたが。

 痛めつけながら犯す者もあれば、普通に好かっただけの相手もいた。

 あらゆる手でひっきりなしに絶頂させられ、意識が曖昧になり、ふと気がつけば既に相手が変わっていた。

 隅々まで犯され、ねぶられ、噛まれ、吸われ、愛撫されたかと思えば打擲され、果てれば強引に叩き戻され、妖気がわずかにでも回復すれば即座に吸い取られた。

(なんとか、にげなきゃ、・・・、)

 快楽漬けにされながら、それでもスウは何とかこの場を逃げ出すすべを模索し続けていた。

 だが、不可能だった。助かる方法は無かった。あったかも知れないが、頭が朦朧として全く知恵が回らなくなっていた。

(──次にハォとする時、何も感じなくなってたらどうしよう)

 朦朧とするあまり、いささか要点のずれた不安がちらつく。

(だれか・・・、だれかこの場所を見つけて、おねがい)

 スウがここに囚われている事は誰も知らない。いわんや攫われた事をや。

(ああ、またイかされる・・・──ハォ・・・、)

 スウは薄れゆく意識の中、最後にあるじの事を想った。

(・・・・・・、)

 力尽き全くの無反応となったスウの肉体を、男たちは構わず犯し続けた。入れ代わり立ち代わり、意欲的に凌辱し続けた。

 

 

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