「私を性奴隷にしてくれないかしら」
ある日突然先輩から言われた言葉だ。
突然と言っても、勿論その言葉を言われるに至った経緯はある。あるのだが、それがあまりにも現実離れしすぎていてきっと誰に言っても信じて貰えないだろう。
けれどそれは俺にとっては真実で、実際に俺は先輩に膝まつかせ、元気になった竿を咥えさせた。
高嶺の花だと思っていた先輩に竿を舐めさせているという優越感に、その支配感に、その征服感に酔っていくうちに、自分の理性が崩れ、当たり前だった日常が大きく変化してしまった。
黒羽先輩は、ウチの学校では誰もが知る有名人だ。特に男子生徒からの人気は絶大。長い黒髪を下ろして、仕草も表情も凛とした“美人”という言葉が正にピッタリの先輩。
実際にしているかは別として、弓道なんかをしていたらきっと様になるんだろうなと思ったりしている。
ソシャゲに登場したら間違いなく青色の属性だろうな、偏見だけど。
まぁそんなことは置いておいて、勿論年上の先輩ということもあり特に接点もなく、告白なんかしても振られるのがきっと当たり前、だから俺にできることといえば、帰って先輩の体を妄想しながら自分で楽しむくらい。
だったのだが……
ある日の放課後、バスケットボール部に入っている俺はいつものように体育館へと向かって部活動をしていた。だが、その日は顧問の先生の具合が悪かったらしく、普段の練習時間よりも2時間ほど早く切り上げることになった。
時刻は19時過ぎ、夏になろうとしている季節で、外はヒグラシ達がカナカナと鳴いている。
練習を終えた後、顧問の先生が教室にカバンを忘れたと言うので、担当の3年生の教室に俺が荷物を取りに行ったのが全ての始まりだった。
野球部やサッカー部などの運動部は、まだ外で元気に声を出して練習をしている時間、文化部は帰り出している頃だろう。
帰宅部の生徒なんかはとっくにいないし、居残り勉強をしている生徒は皆無と言っていい程だ。
だからか、3年の教室に向かう道中はやけに静かに感じた。いくら外で運動部の連中が叫んでいるとはいえ、校舎の中に入ってしまえば、その声もほぼ聞こえてこない。
聞こえてくる音と言えば自分の足元から聞こえてくる靴音くらい。
カツンカツンと響く靴音を楽しみながら廊下を歩いていると、不意に人の声が聞こえてくる。
しかしそれは会話をしているような感じではなく、歌でもない声。
「んっ……はぁ……」
重いものを持ち上げるような、力の籠る声。いやそんなものでもなかった。これはただ、歯を食いしばり、何かを我慢している妖艶な……
「はぁ……はぁ……」
声がする教室の窓から中を見てみると、そこには予想にもしていなかった光景が俺を待っていた。
あの黒羽先輩が、クールで格好よくて、凛とした清楚の塊のような先輩が、裸になって机の角に股を擦り付けていたのだ。
服も靴も、下着すら身につけていない生まれたままの姿で、先輩は一心不乱に股を擦り付けて行為を楽しんでいる。
立てば芍薬座れば牡丹……そんな先輩が、股を広げて惚けた顔で腰をヘコヘコと上下に動かしている。
踊り乱れた髪も気にせず、揺れる胸も介さず。
下品に、何度も……何度も何度も腰を動かし、股から透明な液体を垂らして……
エロ過ぎるその姿に驚き、俺はつい体を動かしてしまってドアに手をぶつけてしまう。
勿論その衝突音は扉の向こうにいる先輩にもハッキリと聞こえていたようで、その音が響くや否や、俺と目線がぶつかり合ってしまった。
(やばいっ!)
咄嗟に俺はそう思った。
別に悪いことはしていない、俺はただ先生に言われた通りに忘れ物を取りに来ただけで、犯罪行為なんてしていない。むしろ悪いことをしているのは向こうの方だ。
でも、こういう場合、男が圧倒的に弱い立場にあるのは十分承知している。だからこそ俺の人生は終わったと思ったし、先輩からも嫌われると思った。
のだが。
先輩は特に驚いた様子も見せなかった。それどころか先輩はむしろ、今まで夢中になっていた角オナを中止して、股を擦り付けていた机の上に立ち上がったのだ。
まるでステージの上に立つアイドルのように、注目を浴びるその位置に立つ先輩から俺は目を離せない。
少し乱れた黒く長い髪。
淡い紅葉色になった先輩の頬。
大きすぎす、小さすぎない丁度いいサイズの先輩の胸。
その先端にある、ピンと張った先輩の乳首。
キュッと絞られている美しいラインの腰の下にはスラッとした長い足が。
そしてその間には先程まで擦り付けられていたせいで濡れてしまっている股、そこには薄く整えられた黒いアンダーヘアがハッキリと見えた。
自分自身の体を隠すこと無く全て見せつけ、俺を見下ろす先輩。俺は考えるよりも先に扉を開け、教室の中に入って行った。
一歩一歩、ゆっくりと近づきながらも、先輩の胸から、股から、裸体から目が離せない。
とっくにビンビンに勃起してしまっていた股間を隠す事も忘れながら、もっと近くで見たい、もっと生で見たいと言う感情に完全敗北し、どんどん先輩に近づいていく。
「いつから見ていたの?」
見下ろしながらそう言う先輩の声からは、怒りの感情を感じることはなかった。
「い、今来たばかりで……あの……本当に偶然……」
「そう」
テンパりまくって言葉を何度も詰まらせる俺にとは対照的に、黒羽先輩はどこか冷静にそして淡々と言葉を続ける。
「気持ち悪いものを見せてしまって、ごめんなさいね」
「気持ち悪いなんてそんなっ!」
咄嗟に出た言葉。むしろ先輩なんかよりも、俺の方が万倍気持ち悪いだろう。
童貞臭丸出しの、実際童貞だけど、もう本当に気持ち悪い感情に任せた言葉を発言してしまった。
「そんな事よりも……先輩は何故教室でこんな事を……?」
恐る恐る聞いてみた質問に、先輩は当たり前かのように答えた。
「何故って、露出プレイが好きだから」
「え?」
「好きじゃないと、こんな事しないでしょう?」
先輩の言葉に益々混乱する。先輩には羞恥心というのが存在しないのだろうか。
「さて、次は私からの質問。私としてはこの事を誰かに言われると困るのだけれど……君は黙っていてくれるのかしら?」
「も、勿論です! 絶対誰にも言いません!」
「そう、てっきり誰にもバラされたく無かったらって言って脅されて、ここで無理やり犯されるのかと思ったのだけれど……」
「いや、え? は? ……え?」
もう黒羽先輩のイメージが次々と壊されていく。
先輩のような人が卑猥な単語を口にするだけでそのギャップからの興奮が抑えられない。
「だって君、ズボンが膨らんでいるから」
「これは、この……」
そこで初めて、俺はガチガチになった息子を抑えて隠す。いやもう隠すもクソも無いのだけれど。
「よかったら、私が処理してあげましょうか? 1回だけだけれど」
そう言って先輩は、辺りの机を寄せ集め、十分なスペースを確保すると、四つん這いになって口を開けながら舌を出す。
「口でしてあげる代わりにお互いこの件は秘密にする。って言うのはどうかしら?」
高嶺の花だった先輩が全裸になってフェラしてくれると言っているこの状況。俺は完全に理性をぶち壊されて、この人の口にチンポをぶち込みたいという欲望に支配され、身につけているズボン達を下ろしていく。
「お願いします……!」
「約束成立ね。流れとはいえ、せっかくだもの楽しみましょうか」
黒羽先輩はその言葉を言い放つと、陰茎の味を楽しむかのように舌先でレロレロと舐め始める。
チロチロとしたむず痒さと、初めて舐めてもらうその慣れない感覚に、意識はもう引っ張られてしまう。
先端を遊ばれるように舐められながら、その柔らかい感触は次第に裏筋や上側、根元の方まで移動していき、気が付けば先輩の口は陰茎の全てを包むようにして咥えていた。
唾液のネトネトした感覚、舌の柔らかくも固い触手のような感覚、そしてとにかく口の中の全てが温かくて、喉奥に当たる先端の感覚も気持ちよかった。
先輩も口いっぱいに咥えてしまった影響で口での呼吸を止められ、鼻息が荒くなっていく。
先輩が呼吸を整えている間も、口の中では先輩の舌が右へ左へとまとわりついてきて、高まる興奮が留まることはなかった。
そして始まる先輩のストローク。
ゆっくりと根元から先端までを唇で撫でるようにして顔を動かしていき、口から抜けてしまうほど先の方まで口を離したら、また先輩の喉奥に当たるまで竿を口の中に入れ込む。
この動きを“先輩の方から”動かしてくれていた。
確かに気持ちいいのだが、動画や漫画で見るような高速で頭を動かすテクニックは愚か、明らかに先輩の動きはぎこちない。
慣れていないその必死な動きが、余計に俺の心を狂わせて、興奮を高めてくれる。
ジュルジュルと鳴る先輩の唾液を啜る音。きっとその唾液には俺の零れた汁も混ざっていると考えたりしてしまう。
そしてよく見ると、先輩は先輩で自分の片手を股に当てて、スライムでも混ぜているような水音を激しくたてていた。
その快楽のせいかどんどん高くなる先輩の尻すらも目に入り、その光景が、きっと最後に残っていた俺の正気を完全にかき消してしまい、本能の赴くままに腰を動かしてしまう。
「んごぉっ!?」
いきなり頭を鷲掴みにされ、喉奥までモノを突っ込まれた先輩は最初こそ驚いていたが、それに怒る素振りはなく、むしろ指の動きを更に加速させて行為を進めていた。
先輩の口を好き勝手使っている支配欲も。
耳元まで聞こえてくる先輩の水音も。
ジュルジュルと先輩の口から零れ続ける液体も。
激しく揺れる先輩の胸も。
行為をしているこの現状も。
何もかもが俺たちの興奮を高めていく材料となり、この人の口の中に欲望を解放させたくなる衝動に駆られていく。
「んぐぅ♡んっ♡んっ♡」
「じゅるる……♡んんっ♡」
「ぉぐっ♡じゅるっ♡じゅるっ♡」
呼吸するのが苦しそうな先輩から漏れる声。そんな相手の気持ちなんか考えられるはずもなく、先輩の喉の奥にまで竿を突き刺し、1番の奥底で白い欲望を派手に解放させた。
「んぐぅぅぅ!!!! ♡♡♡♡」
そしてそれと同時に、高く上がっていた先輩の尻はビクンと大きく怯み、今度はありえないほど低い位置でカエルのように大きく股を広げる。
その瞬間、先輩の股からは水鉄砲とは比較にならないほどの威力で、透明な潮が激しく噴射された。
先輩の苦しそうな声と、激しく噴射された潮が机にビチャビチャと当たる音が教室中に木霊する。
俺が全てを出し終えた後も、先輩の体はビクンビクンと何度も震わせており、机どころかその下まで先輩の股から出てきた愛液で大きな水たまりが広がっていた。
辺りに漂う女の匂いに酔いながらも、俺は先輩の口から自分の竿をゆっくりと引き抜く。
すると先輩は自由になった口から何度も噎せ返るような咳を繰り返し、喉奥に出した白い液体も先輩の愛液と混ざってしまった。
「けほっ……! ごほっ……!」
「はぁ……はぁ……随分と思い切りやってくれたわね」
「ご、ごめんなさい……」
お互いに盛大な絶頂をして乱れた呼吸を整えながら、机に座り直して言葉をつづけた。
「別にそれは良いわ。そんな事よりも君、名前は?」
「蓮です。竹内 蓮……」
「そう、竹内君ね。気に入ったわ」
俺の名前を聞いた先輩は静かに口角を少し上げて、唇がくっついてしまいそうな程の距離まで顔を近づけてくる。
「私は白雪 黒羽。どう? 私を性奴隷にしてみたくない?」
「え? 性奴隷……!?」
「興味があるのなら、明日の同じ時間にまたこの教室に来なさい。明日の1日だけここで待ってあげる」
この人は何から何まで唐突だ。その提案も、一人で露出プレイを楽しむ発送も、とても常人だとは思えない。
致してしまった今だからこそ、少し冷静に考えられる。
その結果興味がある事も。
そう言った先輩は近かった顔を戻し、裸のままで教室から出ようとしていた。
「私は君が気に入ったわ。君になら私の性癖を全てぶつけられそう。もし君が私を好きに使いたいと思ってくれたのなら、また明日会いましょう」
相変わらず先輩の股からは糸を引いた液体が垂れていたが……その立ち振る舞いは普段見る先輩らしい凛とした姿で、改めて俺があの黒羽先輩とエッチなことをしたのだという事を認識させられる。
いくら賢者モードになっているとはいえ、こんな事を言われたら断る男はいないだろう。
俺もその中の一人だ。
だからこそ俺は美しく笑う先輩を見送って、決心を固めたあと、次の日の夕刻を待った。