TSっ娘がご主人さま好き好きメス奴隷になるまで 作:妄想マン
木陰の下、涼しげな風に吹かれながら、カノンは目を閉じる。
周囲には森の動物たちがカノンを守るように寄り添い、なんとも平和な光景である。
背中を預けているふかふかの毛皮はたいそう心地よく、あっという間に夢の世界へと誘われる。
そして意識が落ちようか……という刹那、葉と葉の間から俄に強い光が差して――
「ん……」
寝ぼけ瞳をしばたたかせながら、ゆっくり薄目を開ける。
心地よい微睡みから覚めるのは名残惜しいが、いつまで経ってもベッドの上でゴロゴロしているわけにもいかない。
さて、今日はなにをしようかなぁ、と思いながら起き上がろうとして……いつもと違う感触に気付く。
慌てて目を見開き、辺りを見回す。
全く見覚えのない部屋。そして、思い出す。
「クッソ、あの野郎が……!」
勝手に攫われただけでも許しがたいのに、あまつさえあの暴挙である。
明日から楽しみにしているようにと言われた後、目の前で何かが光ったところまでは記憶しているが……おそらく何らかの魔術にやられたのだろう。
あれからずっと眠りこけていたというわけだ。
今すぐにぶん殴ってやりたいところだが……それが無理なのが分かりきっているのがほんとうに不甲斐ない。
森で目の当たりにしたあの圧倒的な力。反抗したところで一捻りにされるのは目に見えている。
だからせめてどんなを辱めを受けようとも、たとえ虚勢だとしても、心だけは決して屈しないとカノンは改めて決意した。
よし、と握りこぶしを作り、ひとまず現状を把握しようと改めて部屋を見る。
机や椅子など、特になんの変哲のないものもある。しかしその中で、ひときわ目立つものがあった。
四辺あるうちの一辺、しかも長辺をまるごと使った折り畳み式の引戸がある。
おそらく収納なのだろうが、容量がかなり大きそうだ。
こんな状況なのに、中に何が入っているのかと気になってちょっとわくわくする。カノンは取っ手をつかみ、扉を一気に開けた。
「……んな!?」
中には、さまざまな衣装が掛けられていた。
しかし、そのラインナップがひどい。
もはや下着とも呼べないような服しか存在しない。ほとんど透けて隠すものも隠せなかったり、ほぼ紐だったり。
僅かにある普通そうな服も、ぱっくりと陰部に謎の穴が空いていたりと、およそまともな目的で着用するシロモノではなかった。
カノンは羞恥で顔を赤らめながら...…ふと衣装の間に姿見があることに気付いた。
おそらく寝ている間に着替えさせられたのだろう。
薄水色をした、いわゆるベビードールのような服を着用していた。
胸元には飾りのリボンがあり、生地の端にはフリルがあしらわれている。
同色のショーツはフリルが控えめでシンプルなデザインながらも、左右で紐を留めて固定するようになっており、気を付けないと引っかけてすぐに脱げてしまいそうだった。
総じて、抜群の容姿とも相まって、少しエッチながらも大変かわいらしい仕上がりになっていた。
正直、この服自体にそんなに問題はない。
結局下着であることには変わらないが、「犯してください♡」みたいな衣装しかない中では随分とまともな選択である。
それに、せっかくのこの美少女を着飾らないのはもったいないと、カノンはよく自分の体でファッションショーをして楽しんでいたのだ。
こういった服は山奥では手に入らなかったので、ある種新鮮な感覚でもあのだ。
しかし、しかしである。
鏡にはとある大問題が映し出されていた。
ちょうどへその下あたり。下乳から左右に布が分かれているために、大胆に露出している部分。
そこに、見覚えのない薄桃色の刻印がある。
もちろんこんなものを自分でつけた覚えはないし、あの忌々しい凌辱の前に自分の体を確認したときにもなかったものだ。おそらく寝ている間に何かされたのだ。
試しに擦ってみるが、まったく取れる気配がない。それは刺青のようにしっかりと肌に刻み込まれていた。
どういう意図のものかてんで検討もつかないが、(中身はともかく見た目は)清廉な少女を拘束してレイプするような輩がやることなんぞ、ロクなものであるはずがない。
不愉快げな表情を浮かべていると、突然背後からガチャリと扉が開く音がした。
はっとして振り向くと、鬼畜行為をした張本人であるステラがニコニコしながら佇んでいた。
カノンは驚きで少し動きを止め、だがすぐに感情を吐き出すように叫んだ。
「おい、お前! なんなんだこれは!? こんなものつけやがって!? 今すぐに消せ!」
刻印を指差し、勝手に体を弄られたことに対する怒りを表明する。
しかしそんな声を意に介さず、それどころかペットでも見るかのような目をして、ステラは答えた。
「あら、だめよ? それはあなたに必要なものなんだから」
「は? 必要だと?」
「そうよ~」
人差し指を立てて、諭すような口調で説明が続く。
「それはね、カノン。私が色々と試行錯誤して開発した術式なのよ。カノンが厳しい調教に耐えられるように、ね」
「……はい?」
「定義付けやらなにやらが大変でね~。それに刻む作業も繊細だから、大人しくしててもらわないといけなくて……って、そんなことはどうでもいいのよ」
ステラは両手を広げて、くるくると回り始める。
「私ね、女の子をいっぱい苛めて鳴かせたいの。だって、女の子は苛められてるときが一番かわいくて、エッチなんだもの」
「そしてね、もう後戻りできないほど理解らされて、お仕置きして欲しいって自分から懇願するようになったら、もっと素敵だと思うの」
「でもね」
ぴたっ、と動きが止まる。
「あんまりにも苛めすぎると、ふつうの女の子は耐えられないの。だから、これが必要なの」
「……っん」
くりくりと、刻印が指で押し込まれる。
「これがあればね、思いっきりカノンのことをかわいがってあげられる。あなたが、私の性奴隷であることの証なのよ」
「……っくぅ!」
「ふふっ。意地張るより、早く堕ちた方が楽よ? 私好みのメスにならないなら、そうなるまで躾けるだけなんだから」
「……っは、誰が、お前の言うことなんぞ、聞くか!!!」
「はぁ……強情ね。まぁいいわ。一気にやってもうまくいかないでしょうし、少しずつ進めていきましょうか」
そう言って、ステラはごそごそと衣装棚を漁る。
「ほら、これにお着替えなさい」
「……なぁおい」
手の中にあったのはブラとショーツ。
いや、これはブラと言ってよいのだろうか。
レースで飾られた三角形の布が二つ。乳房を覆い隠せないくらいの面積で、それだけでもまぁまぁ抵抗があるのに、こともあろうか乳首の回りが切り取られているのである。
ショーツのほうもロクでもなく、陰部を保護すべきところがぱっくり割れていて、すぐに挿入できるような形状になっていた。
「こ、こんなん着ろって!?」
「……できるできないじゃなくて、するの。それとも無理やりがいいかしら?」
「うぅ~~~」
どうせ結末が決まっているのならまだ自分の意志でやったほうがましだ、とカノンはうーうー呻きながら着替えていく。
「……これで満足か」
「あぁ……素敵! そんなにエッチな格好しちゃって! そんなに犯してほしかったのね♡」
「こんの、クソッタレが……」
るんるん気分で踊るステラとは対照的に、カノンは怒りで肩を震わせながら悪態をつく。
「じゃあねぇ……次はこれ!」
「……は?」
差し出されたのは、リード付きの首輪であった。
「ふふん、カノンは私のオナペットだから、特別に私が手ずからつけてあげましょう」
「はぁ!? なに気持ち悪いこと言ってんだ!? オレはペットじゃない! いい加減に……!」
「ん?」
「……くそっ」
強い視線と威圧感に圧倒され、急速に気勢が挫かれる。
せめてもの抵抗として、絶対に思い通りにはならないというようにステラを鋭く睨めつける。
「……好きにしろ」
「じゃあ、顎、上げて」
「……んんっ!」
くいっと顎先を上げて露になった首筋に、かちりと首輪が留められる。
「はー……やっぱり首輪があると、分かりやすく奴隷って感じでいいわね~」
「ホントに歪みすぎ、最悪……ぅあん!」
「ほら、いいからついてらっしゃい」
「んくっ!」
ぐいっと無造作にリードが引かれる。
カノンは慌てて足を動かし、ステラの後をついていった。