僕の愛したアリスを返して~ソラの幼馴染救済譚~ 作:アロンの杖
最初は1週間程の予定であったハズの“神成一家”と“ミスティオール一家”の交流は、その後なんと4年にも渡って続く事になったのだがこの間に。
ソラはアリスとキスをした、互いの両親達の目を盗んで庭先で、母屋の影で何十回も、何百回もキスをした。
暑い夏の日に薄着のまま家の周りを駆けずり回り、汗だくで抱き締め合って口付けを交わした事もあったし、また近くの神明社の夏祭りの時にも浴衣姿でこっそりと。
否、夏の日の事だけでは無い、春も秋も冬さえも、そして朝も昼も夜も、一日中し続けた。
いつしか2人のそれは相手の口内へと舌を突き入れて絡め合う、ディープなモノへと変化していった、それは官能的で蠱惑的で、互いを一層夢中にさせた。
「ぷはぁっ!!?はあはあっ、はあはあ・・・っ。ね、ねえソラ・・・」
「ふぁ・・・っ。はぁはぁっ、なにさ?アリス」
「私のこと、好き?」
毎日のように抱擁を交わしては接吻をし続けていると、アリスは時々、こんな質問をぶつけて来るようになった、それも恥ずかしさと濃密なキスの影響だろう、顔を上気させつつ瞳を熱く潤ませながら。
それに対してソラは照れ臭そうに俯きつつも、しかし幸せそうに黙って頷くが、そんな彼の反応を見るのがアリスは堪らなく好きだったし、また嬉しくて自身も胸が暖かくなるのを感じていたのだ。
勿論、甘い記憶だけではない、2人は両親達から厳しい鍛錬を課されていたし、それぞれに学ぶべき勉学もあったからその合間を縫う形で逢瀬は重ねられていった。
「・・・す、凄いねソラ?筋肉ムキムキじゃんっ!!!」
「う、うん。嬉しいな、アリスに褒めてもらえるのって・・・!!!」
「ね、ねえねえソラッ。私の体はどう?」
ある春の日の事、久方振りに厚着を脱いで下着姿となり、そのまま抱き締め合って一頻り、濃密な接吻を交わした後でアリスは思わずそう漏らすが物心付く前から修験道の修業を重ねて来たソラの体はまだ5歳児とは思えない程にまで良く練れており、かつ浅黒くて逞しかった、それに対してー。
やはり毎日のように鍛錬を積んで来ていた少女の肢体も、流石に少年ほどでは無かったけれどスレンダーで筋肉質で、だけど白くて柔かったのだ。
それだけではない、2人は修練を終えるとそのまま2人で遊びに出掛け、そしてその延長線上で逢瀬を繰り返していたのだがそんな彼等の体は汗に塗れ、また蒸れて体臭が色濃く漂うまでになっていた。
特に春や夏等は薄着のままそんな状態で抱き合うから、互いの肉体と肢体が密着して汗が混じり、相手の汗臭さがそれぞれの鼻腔を突いた。
蒸れて濃厚な乳臭さとしょっぱさと甘酸っぱさとが混じり合い、独特の空気を醸し出していたのだが2人はいっかな気にする事無く互いをしっかりと抱擁したまま口付けを交わし、自分達だけの時間を満喫していったのである。