────三日後。
深夜:フィリウス寮区画/ナギサの部屋
side:ナギサ
「…………」
そっと扉を押し開け、部屋の中に踏み込む。
ベッドに拘束されているルイは、いつも通りに静かな寝息を立てていた。
彼女がぐっすりと眠っていることを確認して、ベッドサイドに腰掛けて。
髪を優しく梳き、首筋から彼女の体温を感じ取れば、胸がきゅんきゅんと疼いた。
「ふふ……失礼します……」
毛布に潜り込み、ルイの傍に寝そべれば、
私の匂いに反応したのか、ペニスがゆっくりと勃ちあがる。
「すぅ……こんばんはぁ♡」
「ぅ……!!」
耳元で甘く囁けば、彼女の体がびくりと震えた。
ここ数日の行為は、しっかりと実を結んでいるようだ。
「……うふふっ……♡」
あと二日で、私が彼女を受け持つ期間も終わる。
そろそろ……頃合いだろう。
朝:フィリウス寮区画/ナギサの部屋
side:ルイ
「………………」
青々とした朝陽の差し込む部屋で、私はひとり頭を抱えていた。
(……なにかが、おかしい。)
目覚めた私を襲ったのは、下腹部を濡らすべっとりとした不快な感触。
そう、私はいわゆる──夢精をしてしまっていた。
……当然、生理現象としての知識はある。
しかし、違和感はそれだけではなかった。
「……ナギサ……」
ここ最近……夢の中で、淫らな行為が繰り返されている。
登場人物は決まって、ナギサと私。
彼女の、私の求めるまま、求められるままに肉欲に溺れ、私が彼女を抱き、抱かれる。
彼女を娶り、孕ませ、隷属させ……そんな下劣極まりない夢が、続いていた。
(……ナギサの部屋で眠っているからか?)
……とはいえ今まで、こんなことは無かった。
淫らな夢を見ることも……友人達に、こんな劣情を催すことも。
「何故だ……」
大きく溜め息をついて、自己嫌悪に浸る。
しかし感情に反して、私の生殖器はいまだ勃っていた。
「…………」
下着から漏れ出た精液は腿を伝い落ちて、シーツをべっとりと汚している。
そのカルキのような独特な臭いは部屋中に漂っていて、私の苛立ちを煽り立てていた。
「……はあ」
溜め息ひとつ、思考を断ち切る。
……今は原因を考えるよりも、後始末を考えなければ。
このままでは、ナギサにこの惨状を見られてしまう。
とはいえ……私の手足は拘束されている。
さてどうしたものか、と考え始めたとき。
"──コンコン、カチャ"
思案もむなしく、部屋の扉が無情に開いた。
「おはようございます、ルイさ……」
「……まあ。」
ナギサは気の抜けた声をあげ、驚いたような表情を浮かべている。
口元に手を当て、沈黙する彼女に、私の頭は急速に回転を始めた。
(……しまった、見られた。)
とにかく、取り繕いようはない。
パジャマは半分ほど勃ちあがった生殖器によってテントを張り、その先端からは白濁した体液が滲んでいる。
最悪の状況だ。ここはとにかく……正直に。
「……その、夢精を、してしまった」
「ベッドを汚してしまってすまない。今後はどうにか、対策を考える」
「……本当に、すまない」
下げられない頭を下げるように目を瞑って、誠心誠意謝罪する。
気まずい沈黙が流れ……数秒。
"くす"、と笑う声が聞こえた。
「謝らないでください。こちらこそ、申し訳ありません」
「なんと言いますか……そういった欲のことを、考えていませんでした」
「ずっと、拘束続きでしたし……ねっ」
ナギサは苦笑いを浮かべつつ、ベッドの隣へと歩み寄る。
近付くにつれ、ふわりと彼女の香水の匂いが鼻腔をくすぐって……びく、と体が反応した。
彼女はそんな様子の私をじいっと見つめ、私の下腹部へと視線を滑らせ──。
「ふふっ、元はと言えば、私のケア不足です……」
彼女はどこか艶の乗った声色で言って、ぴと、と私の脇腹に指先を当てた。
「ナギサ……?」
「うふふ……♡」
彼女はそのまま指先を つつ、と滑らせて、つん、と鼠径部をつつく。
その意図がわからず、私はただ困惑する。
しかしナギサはそれに気付いていないかのように、そっと私の股座のテントまで指を動かして……つう、となぞり上げた。
パジャマ越しに触れられた私のペニスは、理性に反してびくびくと歓喜を返す。
「ッ、何を……」
「ルイさん。……よければ、私がお手伝い……いたしましょうか?」
するり、パジャマの中にナギサの手が滑り込み、
彼女のすべすべとした指先が、私のモノを握った。
「ッ……!!」
ぞわぞわとした快感が背筋を駆け抜け、全身から力が抜ける。
決して触れられてはならない場所なのに、何故か嫌悪感が湧いてこない。
まるで、彼女に触れられることを求めていたかのように、私の体は従順だった。
「……ナギサ、こんなことをしては……!?」
きゅう、とペニスを強く握られる。
「ダメではありません、よね?」
唐突に与えられた強い刺激に、体がびくりと震える。
「……ふふっ。恥ずかしがらずに、安心して身を委ねてください」
「これはただの……処理、ですから。ね?」
すり、すりとナギサの手が私のモノを擦る。
私は体を動かせないまま、与えられる快楽を享受させられる。
「なっ、ナギサ……だめだ。こんなことは……っ♡」
口先は理性で動くが、体はその限りでない。
すりすり、にちゅにちゅとペニスが擦られるたびに、抵抗の意思が削がれていく。
「……ふふ、そろそろ……出てしまいそうですか?」
どこか嗜虐的な笑みを向け、ナギサは尋ねた。
視線が交わると彼女は更に目を細め、擦る速さを上げる。
「……っ、そうだ。だから……」
止めろ。そう言うつもりだった。
その前に、彼女は私の耳元に顔を寄せ────
「──だーせっ♡」
……どくん♡
「な……っあっ♡」
びゅ……るるるるっ♡
全身が絶頂に打ち震え、びゅるびゅると精が迸る。
パジャマの中に放たれた精が垂れ落ちて、じわりとした熱を感じる。
「……うふふふっ♡」
ナギサの手はそれを手助けするように、下から上へとペニスを優しく擦り上げ、さらに高みへと導かれていく。
「やめっ……♡いまはっ♡イって……るからっ……♡」
「だめです♡ すべて出さないと、意味がありませんから♡」
絶頂に絶頂が重なって、視界がチカチカと明滅する。
そんな私を、ナギサはいやらしい微笑みを浮かべながらじいっと見下ろしていた。
────そして、長い長い射精が終わった。
「はっ……はーっ……」
「ナギサ、なぜこんなことを……っ」
息を整えながら、行為の後始末をしてくれているナギサに尋ねる。
なにを問いただしたいかも曖昧なその問いに、彼女は微笑みを返した。
「どうして、ですか……」
そこまで言って、ナギサは思案するように押し黙った。
ぱた、ぱたと翼を揺らして、彼女はすぅ、はぁと小さく息を吐く。
数秒。
再び視線が交われば、ようやくナギサは口を開いた。
「……貴方のことが好きだから。では、不足でしょうか?」
「……は?」
困惑、動揺、狼狽。
オーバーヒートした思考回路が結論を導き出す前に、ナギサはそっと私の上に跨る。
彼女の重みが腰に伝わり、ベッドのスプリングがぎしと音を立てた。
「……ふふ、ついに、言ってしまいましたね」
「本当は……最後まで秘しているつもりだったのですが。」
ナギサは頬を朱に染め、私の上に覆いかぶさるようにして顔を近付けてくる。
鼻先が触れ合い、呼気の熱を感じるほどの至近距離で、私たちは瞳を交わした。
「……改めて申しましょう。ルイさん。貴方をお慕いしております」
ナギサはただそう告げて、私の返答を待つ。
泳ぎ出す視線と困惑する内心に鞭を打ち、私は重い口を開く。
「……君の気持ちは、とても嬉しい」
"だが"、とそう続けようとした途端。
ちゅ。唇が触れ合った。
「ふふっ……」
フリーズする思考に追い打ちをかけるように、彼女はもう一度口付けを落とす。
「ちゅ……嬉しいのなら……両想い、ですよね?」
「うふふっ、私も、とても嬉しいです♡」
"逃がさない"とでも言わんばかりにナギサは言葉を重ねて、熱を帯びた視線を向ける。
(…………)
無理やりあんなことをされて、唇を奪われて。
客観的に見れば、相当に酷いことをされているにも関わらず……私の体も、意思もそれを拒絶しない。
否。それどころか、喜び、求めているようにすら感じる。
……私は、ナギサのことが好きなのか?
そんな考えさえ頭をよぎる始末。
……まあ、今はいい。
なんにせよ、恋愛にうつつを抜かせる状況ではないのだ。
「……ナギサ。悪いが私にはやるべきことがある」
「君との関係は……すこし、待ってほしい」
「答えを出すのは、全てが終わった後だ」
はっきりと、そう伝えると、ナギサは残念そうに眉を顰め、"はあ" とため息を吐いた。
「……そうですか、強情ですね」
「なら……こちらにも、聞いてみましょうか」
そう言ってナギサはそっと体を起こし、私の上で膝立ちになる。
そのままスカートの裾を握ったかと思うと────。
ばさり。スカートが落ちた。
「……ほら、しっかりご覧になってください……♡」
あらわになったのは、彼女の秘部。
本来あるべき隠すものなく、充血して蜜を垂らす女性器。
むわり、と甘酸っぱい雌の匂いが、鼻腔を刺激した。
「……ッ!?」
「やめろ、一時の衝動に身を任せるな!」
「そういうことはもっと、大切な……」
そこまで言いかけて、私はこの制止に意味がないことに気が付く。
彼女はにっこりと口元を緩ませて、満足げに頷いた。
「ええ。貴方がその、大切な人です♡」
ナギサは興奮した様子で言って、そのまま私の上に腰を下ろした。
腹に押し付けられた柔肉がぐちゅりと粘着質な音を鳴らし、生暖かい熱が沁み込んでくる。
伝わってくる彼女の熱に呼応するように、私のペニスもずくんずくんと固さを取り戻していく。
「……ルイさん。私はもう、なりふり構ってなどいられないのです」
「愛する貴方を繋ぎ止めておくためなら、なんだって捧げる覚悟があります」
「……ですから、貴方も覚悟してくださいね。」
「私の寵愛を、受ける覚悟を。……ん、ちぅ……」
唇が押し付けられる。
それは先ほどまでの優しいものではなく、貪るようなもの。
「ん、ちゅ……れる……♡」
閉じた唇を割り開いて彼女の舌が侵入し、歯列をなぞってくる。
舌伝いに流し込まれた唾液がくちゅくちゅと音を立て、鼓膜を犯す。
「……
ぐりぐりと歯列を押しながら、ナギサは舌を要求する。
せめてもの抵抗として口を閉じたままでいれば、彼女はそっと手を滑らせ、私の鼻先に触れた。
……それは呼吸を止め、無理やりにでも開かせるというメッセージで。
「…………」
観念して顎に込めた力を抜けば、ぬるりと口内へ彼女の舌が滑りこんだ。
私が舌を噛まないということを完全に信じ切った愛辱に、私はされるがまま。
「ちゅぷ、ちゅる……ちゅくっ……♡」
彼女の舌は私の舌を絡め取り、自らの口内へと引き込む。
とろとろと流し込まれる唾液はどこか甘くて、脳内までもを甘く染め上げていくかのよう。
もはやすべてを諦めた私は、ナギサを満足させることに徹することにした。
「……ん……ちゅ……」
彼女の求めに応じて舌を絡めると、ナギサはきゅうと目を細める。
「んふ、うふふ……♡」
ようやく観念したかとばかりにナギサは私の体を押して、お互いの舌が離れた。
つぅ、と銀色の橋がかかって、ぽたりと雫が落ちる。
「…………♡」
嗜虐と悦楽を湛えた瞳が、私を見下ろしている。
……彼女は本気だ。このまま、最後まで行くつもりだ。
熱に浮かされかけた思考が、急速に冷えていく。
「……ナギサ、これ以上はだめだ」
「私はともかく、君には一生の傷が残ってしまう。少し待って……せめて、日を改めてほしい」
「ダメです。」
必死の嘆願は、たった一言で打ち砕かれる。
「"待って"……ですか。ルイさん。私が、どれだけ待ったと思いますか?」
「……きっと、貴方はわからないでしょう。わからないようにしてきましたので」
ナギサは目を伏せ、ぽつりぽつりと続ける。
「……ルイさん、先に裏切ったのは貴方です」
「あの夜、私がどれだけ悲しんだと思いますか?」
「裏切りの痛みが、喪失の苦しみが、私をどれだけ苛んだか」
「……気長に考える余裕は、貴方が奪ったんですよ、ルイ」
「………………」
…………卑怯な。
なんて言葉が出かけるが、本当に卑怯なのは……私だ。
私が裏切ったせいで彼女がこうなってしまったというのなら……それを責める権利は私にはない。
そのせめてもの償いが、彼女の想いに応えることだというのなら……そうすべきではないのか?
(……いいや。)
……それでも、衝動で一生の傷を負わせることなど、許容できない。
だから、せめて。
「……私が悪かった。本当に……悪いことをしたと思っている」
「皆を裏切ったことも、君を軽んじたことも。」
「君が私との契りを求めるのなら……私はそれに応えよう」
「だが……ナギサ、最後のお願いだ」
「1日だけ、待ってくれ」
「私に、君を真に愛するための時間を、与えてほしい」
誠心誠意、彼女に乞う。
せめて、後悔をしないよう。
じっと、ナギサの答えを待つ。
彼女はぴたりと動きを止めて、目を伏せている。
……永遠にも思える十数秒。
ナギサは、"はぁ"と小さな溜め息を吐いた。
再び視線が交わる。その瞳は────。
「……だぁ~め♡ です♡」
がばり、彼女が私に覆いかぶさる。
はらりと崩れた彼女の長髪が私の体をさわさわと撫でて、悪寒が走る。
「ルイさんは人を言いくるめるのがとてもお上手ですから……」
「きっと、そう言って逃げ出すおつもりなのでしょう?」
私の肩を抑える手は、ぎりぎりと震えていて。
それは獲物を前にして興奮しているようにも、何かに怯えているようにも思えた。
(……ああ。彼女はもう、私を信じられないのか)
「……君の気持ちはわかった。精一杯、応えよう」
……ナギサを壊してしまったのは、他ならない私だ。
ならせめて、この過ちが彼女にとって悪い記憶にならないようにしよう。
「……おいで、ナギサ」
「……はい♡」
私たちは、深い口付けを交わした。
「「ちゅっ……くちゅる……れろ……♡」」
舌を絡ませながら、ナギサは私の体をまさぐるように手を這わせる。
手探りでぷつぷつとボタンを外されれば、私の乳房はあっさりと露出させられた。
「……んふふ……♡」
ナギサは嬉しそうに私の胸を揉みしだきながら、くちゅくちゅと舌を絡ませてくる。
そんな彼女はどこか健気で。何も返せないことに後ろめたささえ感じる。
「……
尋ねてみると、彼女はむっとした表情で顔を離した。
ぽたりと唾液が頬に当たり、汗と混ざって流れ落ちる。
「……なんですか?」
「片手でいい。拘束を解いてくれないか」
「どうしても"する"のなら……君を抱きしめることくらいは、させてほしい」
彼女は目を見開いたかと思えば、嬉しそうに目尻を下げる。
そのまま何かを言いかけて……躊躇するように目を伏せた。
「……本気だ、嘘じゃない」
「君とするのが嫌、というわけではないんだ」
「ただ……手順を踏みたかっただけで。」
「…………わかりました」
長い逡巡を終えたナギサはどこか怯えたような声色で言って、拘束具に触れる。
すると、かちゃりと拘束が外れて、腕が自由になった。
「……ありがとう」
即座にナギサの背に腕を回して、力強く抱き込む。
「ッ!?」
ナギサは焦ったように抵抗するが……だんだんと力が抜けていく。
「大丈夫だ……大丈夫。私は逃げない」
「すこしだけ、このままでいさせてくれ」
ぴったりと体を密着させて、お互いの心音を感じて。
ばくばくと跳ねていた彼女の心臓は、とくんとくんと鎮まっていく。
汗ばんだ肌は互いに吸い付いて、体温が混ぜ合わさって心地良く。
彼女はすこしだけ落ち着いたのか、私の胸に顔を埋めたまま安らかに呼吸している。
「……落ち着いたか?」
「……はい」
「ふふ、そうか」
胸元にかかる声はくすぐったくて、どこか心地いい。
伏せたままのナギサの頭を優しく撫でて、手櫛で綺麗な髪を梳く。
「……最後まで、するか?」
熱の籠もったうなじの体温を手のひらで感じながら、囁く。
「……したい、です」
ナギサは顔を埋めたまま、ぽつりと答えた。
「……わかった」
ぽんぽんと背中を叩くと、ナギサは緩慢な動きで起き上がる。
すこしぶりに見たナギサの顔は、真っ赤に紅潮していて。
潤んだ瞳がいじらしく、どうしようもないほど愛おしく思えた。
「ん……ちゅっ」
彼女の頬に手を添えて、優しい口づけを贈ると、
ナギサの瞳が喜色に細まり、うっとりとした視線が交わる。
「……さあ、しようか」
「はい……♡」
どちらともなく伸ばした指先が絡まり、共にベッドに倒れ込む。
ぎしりとスプリングの軋みが部屋に響いて、私たちは言葉もなく、行為に向けて体勢をつくる。
「……失礼、しますね」
膝立ちになったナギサは私のペニスに手を添えて、自らの入口へとあてがった。
ぬちゅり、と水音が響いて、先端に彼女の熱が沁み込んでくる。
「……手を、握っていてください」
「ああ……」
差し出された彼女の両手を握り返し、決心を待つ。
ナギサはすぅ、ふぅと深呼吸をして……そっと、私に視線を向けた。
「……ルイさん」
「どうした。」
「……愛しています。狂おしいほどに」
「貴方は狂ってしまった私を……桐藤ナギサを、受け止めてくださいますか?」
「……ああ、無論だ」
「ナギサ。必ず、君を愛してみせよう」
「……ありがとう、ございます」
「礼が仲立つ行為じゃない。これは互いに
「だからこそ、私は君と契りを結びたい。……いいか?」
「……はい、喜んで……♡」
互いに頷きを交わせば、彼女はゆっくりと腰を下ろし始める。
みちみちとした柔肉の細道へと先端が沈み込めば、モノの形を確かめるようにひだがまとわりつく。
これまでの愛撫や、自分でする時とは次元の違う、凄まじい快感が私を襲う。
「っ……痛くは、ないか?」
「いえ……とても、気持ちいいです」
「なんと言いますか、満たされるようで……」
「そうか……私も、同じ気持ちだ」
「ふふ……通じ合えた、ということでいいのでしょうか」
「ああ、そうだな。」
言葉を交わす間にも、私の穂先は沈みゆく。
そして、ナカが急に狭くなったかと思えば……先端が薄皮に触れた。
お互いに動きを止め、見つめ合う。
「……君の初めてを、私にくれ、ナギサ」
「……はい。 私のバージンを、貴方に捧げます」
「……ふふ、なら一気に行こうか」
「わかりました。では……せーの、で」
「わかった」
繋いだ手に力を込め、深い呼吸を交わす。
「「せー……のっ!」」
ぐぐ……っ────ぶちっ♡
「ぅお゛……っぅ……!」
「っく……♡」
ペニスが勢いよくナギサの最奥へと滑り込み、とてつもない快感が私の怒張を包む。
ぷりぷりとした膣肉が竿に媚びついて、子宮口が先端にちゅうちゅうと吸い付いてくる。
破瓜の痛みに身をよじるナギサとは対照的に、私は迫り来る絶頂に身悶えしていた。
「すまないっ……ナギサ、一旦抜いてくれ……!!」
「このまま、ではっ、中に……」
「っ……♡」
言葉を聞いたナギサは私の方へと体重をかけて、組み敷くように覆い被さった。
ベッドが軋み、彼女の生暖かい息が首にかかる。
「……いいですよ、このまま、中にください……♡」
「なっ……⁉︎」
静止する間もなく、ナギサは激しく腰を動かし始める。
ほんの数分前まで処女だったとは思えない、本能的なピストンが私のモノを襲って……。
「だっ、だめだ!もし身重になっては、立場が……!!」
「関係っ♡ないです……♡」
「私はもう、我慢、しませんから……っ!」
ぱんぱんと肌が触れ合う破裂音が部屋に響き、その度に絶頂へと近づいていく。
そして……。
「くぅ、っ……♡」
ぱちゅんっ♡
ひときわ力強く、腰が打ち付けられる。
快感を抑え込んでいた堤防が、決壊して────。
────どくんっ♡
どぴゅっ♡びゅるるるるる〜〜っ♡
「ぅあ、で……っ♡」
「うふふ……っ♡ ぜーんぶ、くださいね♡」
耳元で甘く囁きながら、ナギサは緩やかに腰を振り続ける。
下から上へ、しごき吸い取るようにまとわりつく膣肉に、私は無力だった。
どくどくっ♡ぴゅるるる……♡
ぴゅっ♡ぴゅる……♡
「っは♡はーっ……♡」
睾丸の中に詰まっていた精液が一滴残らず搾り取られ、下半身には浮遊感さえ感じる。
射精を終えてわずかばかりの平静を取り戻した私は、ひとつ深呼吸をした。
……互いの汗やらなにやらでべっとりと密着した肌の間には、未だ熱が燻っていて。
まだ浮かされたままのナギサはくすくすと笑って、私の首に口付けた。
「……ふふっ。私がママで、ルイさんがパパ。幸せな家庭を築きましょうね……」
なにやら夢見心地に浸っている様子のナギサは、まるで無垢な子供のような笑顔を浮かべていた。
その夢を壊すのはあまりに忍びなくて、私はそっと彼女の髪を撫でる。
「……ああ、そうだな。素敵な家庭を作ろう」
「君なら、きっと良き母になれる」
囁くと、彼女は嬉しそうにぱたぱたと羽を揺らす。
そんな彼女がとても愛おしくて。気付けば、彼女をぎゅうと抱きしめていた。
「……愛している。ナギサ」
「その、責任を取るという訳ではないが……」
「君が良ければ、婚約する、というのはどうだろうか」
心からの言葉を告げる。
彼女はひゅうと息を呑んで……力強く抱き返してきた。
「……!! 嬉しいです……♡」
すりすりと頬擦りしてくる彼女の背に手を回し、私たちは幸福な余韻に身を委ねるのだった。
────後日。
昼:トリニティ本校/ナギサの執務室
……くちっ、にちゅ……。
人気のない部屋に、水音が響く。
「ちゅ……ちゅぱ……♡」
「んむ……ちゅ、れろ……♡」
お互いの境界を忘れるほどに密着して、私たちは睦み合っていた。
「……ふっ、っあっ……♡」
ナギサは私のペニスを握り、その細長い指で竿から先端にかけてをにち、にちとしごく。
「んっ……ふぅっ……♡」
私は彼女の股座に指を入れ、膣口やクリトリスを指先で嬲る。
互いの弱点を知り尽くした愛撫は、すぐに私たちを絶頂へと導いていく。
「……っ、ナギサ、そろそろ……♡」
「……はぁい♡」
ナギサは ぱっ としごく手を止めて、ペニスを自らの膣口へとあてがった。
そのまま合図もなく、最奥へと怒張を沈めれば……。
「出す、ぞ……っ♡」
「イっ……くっ……♡」
細く、淫らなイキ声が交わり……どくん♡
びゅるるっ……♡びゅーっ……♡
射精が始まり、ナギサのナカを白濁で染め上げる。
絶頂に震える体を密着させて、すこしでも多くの種を彼女の中へと注ぎ込めば……。
「……はぁ……気持ちよかった……」
「ふふ、ごちそうさま、でした♡」
残滓さえも注ぎきって、私たちはそっと体を離す。
ナギサは鼠蹊部にべったりと着いた愛液をハンカチで拭き取り、ストッキングごとパンツを履き直した。
彼女は中に出された精子を感じるように、すりすりとお腹をさする。
そんな彼女が愛おしくて、今一度抱き寄せれば、ナギサも抱擁を返してくれた。
「……では、また夜に……♡」
「ああ……また部屋で」
最後に口付けを交わし、私たちはお互いの仕事へと戻っていく。
過去の妄執は忘れ。日夜、互いが求めるままに交じり合い、未来の恐怖から逃れる。
それが、私たちの退廃的で、幸せな日常となっていった。
ルイちゃん完全攻略
・素直に告白する。
見たいのがあれば。参考にします
-
セイア
-
ヒマリ
-
ミネ
-
エイミ
-
ウタハ