※この作品はR-18です。

超能力楽園   作:のーーズ

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プロローグ 転校早々に波乱の予感

今年に入ってもう何度目かの真夏の日。今日は午前8時の段階で30度に近づいている。天気予報のによると、この調子でいけば、真夏日最多記録更新は堅いらしい。そりゃそうだ。

日木国から季節がなくなって、もう100年。朝っぱらから真夏日だと知ってしまうと、なんだか引きこもりたくなってしまう。ただでさえ今日は転校初日なのに……

僕ちんこと、本名滝太郎(氏 滝 名 太郎)は、箱満学園の校門前で立ち止まり、首を回した。燦々とした輝きが目を刺す。泣きてぇ……いや!何事も初めが肝心!太陽に祝福された最高の転校日和だぜ!父親の都合で、この街に越してきた。転校は何度も経験してきたが、この新鮮な気持ちは嫌いじゃないぜ。

 

「やったるぜ!」

 

ガッツポーズで太陽を見上げた時、何かの影が横切った。あれはなんだ?鳥か?飛行機か?いいや、スーパーマンだ!

雲一つない青空を背に、校舎へ向かって飛んでいく。太郎は口をあんぐりとあけ、その影を目で追いかけた。人影に見えたけど、そんなわけがない。それでも、心臓だけはバクバク音を鳴らしていた。

 

 

新しいクラスは2-A。

自己紹介を済ませ、教師に指示された席に着くと、隣の席の男子生徒が話しかけてきた。爽やかな笑顔のグッドルッキングガイだ。

 

「こんちゃー、オレは村野小茶。よろでーす」

「よろー、スーパーマンを見た男。滝太郎でーす」

「ラッキーだね、しゃっぱなに見たんだ」

 

村野は幸運を讃えるように、勢いよくサムズアップをかました。

 

「見たんだって、なんか知ってんの?」

「知ってるよん。超戦士だよ」

 

村野はなんでもないことのように答えた。

 

「この学園には、地球のために活躍する。超美人の超能力戦士がいんのよ。オレは取材するために捜してんだけど、結果はお察しで……」

 

勝手に落ち込んでいる村野はほっとくとして、太郎は今朝の出来事に思い耽る。スーパーウーマンだったのか!あのとき、ドキがムネムネしたのは、雄の健全な本能?はしたないあのシルエットは(よく見えなかったけど)ボンキュッボン姉貴?太郎はくだらない妄想に口元が緩みそうになる。

 

「太郎さんや、放課後ひま?」

「ああ、荷ほどきぐらいだな、やることっつっても」

「わりっ、そりゃそうだな。んじゃあ、また今度遊ぼうぜん」

 

村野は愛想笑いを浮かべて提案を引き下げた。

別に良かったんだけどな、引っ越しに離れてるし。

 

この時点では、自分がその超戦士と、深く関わっていくとは、思いもよらなかったのだが……

 

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