インモラル・アプリケーション 作:リビドーの吐き捨て場
「もし、そこのお方?もし時間がよろしければ少しお話でも……」
街を歩いていた最民は、ピンク色の髪の女に声を掛けられ逆ナンされていた。女はどことなく蠱惑的な雰囲気があり、人を誘う事に慣れているような感覚を覚える。美人の誘いを断る理由もなく、男は彼女と共に喫茶店の中へと入っていった。
そして、催眠アプリを使う。突然突きつけられたスマホの画面から完全に意識を逸らすなど不可能であり、男を手玉に取りそうな女は男の手に落ちてしまった。
早速男は彼女にセーフティを掛け、名前やなぜ男に声を掛けたのかを詳細に尋ねていく。が、今回は驚くべき答えが返ってきた。
「私は探偵で、ある少女から依頼を受けたのですよ。内容は、魔祓 夕子という女の子の身辺調査。ちなみに、今の私の体は分身です」
プルスと名乗った女性の発言を聞き、さらに質問を重ねていく男。よくよく話を聞いてみれば、催眠を掛ける対象は分身でも、効果は本体含めた全員に作用しているらしい。この答えが聞けただけでも一安心出来る。
念の為、他の客にバレないように下着を露出しながら自慰をするよう命令し、さらにその事に羞恥心を感じないようにする。命令に愚直なまでに従った彼女は、やはり完全に催眠の効果を受けていた。
余裕を取り戻した男は、彼女の依頼主について尋ねつつ、どんなプレイをするのかを楽しみに考えていた。一通り情報を抜き出した時点で、男は彼女を伴いラブホテルへと向かう。
「……はい、あなた♡」
その道中、催眠による強制力を緩めたのだが、彼女は甘えるように腕に抱きついてきた。どうやら、分身の体を活かして男に近付き、周辺を調査するというのが彼女の常套手段という事らしい。多分、こうして伽を重ねる事も珍しくないのだろう。本体は傷つく事もない。
だが今回はそう上手くはいかない。ラブホテルの大部屋へと向かった二人を待っていたのは、男のすぐ横にいる筈の女、プルスだった。
「ふふ、来ましたね……?」
怪しい笑みを浮かべる彼女は、分身で男の体を拘束しベッドの方へと連行する。そして、普段なら告げないであろう言葉をどんどんと吐き出していった。
「残念ながら、私が貴方に近づいたのは情報が目的です。射精が苦しくなるまでえっちしたくなければ、早めに吐く事をおすすめしましょう」
本来ならば、情報を抜き取るのに本体が出てくる事はないだろう。だが今回は男がしたいプレイのために、彼女と分身の二人が必要だった。
思わせぶりな視線と体の動きで男に近づくのは、彼女の本体だ。肉棒の先端に優しく手を触れ興奮を高める彼女は、言葉での責めも同時に行う。
「これは私の
この本体と分身を逆に認識してしまうというのが、今回男がやりたかったプレイだ。分身を使う時と同じように自分の体をぞんざいに扱う女の姿は、間違いなく男の興奮を煽るだろう。
そのまま彼女は男の先走りをローションのように手に塗りたくり、それを男の肉棒、そして自身の膣壁へと潤滑液として濡らしていく。
騎乗位でおちんちんを呑み込む姿を、男は無抵抗で眺めていた。ビクビクと震える二人の体が一つに重なり、男と女の境が薄れていく。
「────ひあっ!?」
「おや、分身が一瞬でこんなに……これは強敵ですね」
自身を本体だと錯覚した分身が、他人事な感想と共に本体の痴態を眺めている。男がとん、とんと腰を上下する度に女の体は痙攣し、ほんの数回のピストンで舌がピンと伸びる。
目の前の女が限界を迎えそうな事を察した男は、あえて素早く射精を行い、彼女の初物を汚しつくす。あっさりと奪われた彼女の尊厳は白濁で汚されてしまった。
「もう射精してしまったんですね?分身が伸びてしまって……でも、ほら」
意識を混沌とさせている本体の背中にそっと手を当てた彼女は、そのまま何の変化もなく体から手を離す。だが分身の表情は自信満々だ。恐らくは催眠による齟齬だろう。
「たったこれだけで分身は元に戻ります。怖くなりましたか?」
笑みを深めたプルスだが、やはり本体は絶頂から戻ってこれない状態から変化していない。恐らく、分身ならば本当に彼女が言った通りの事象が起きていたのだろう。しかし現実はそうではなかった。
「んはあっ!?ああっ、はああっ!?」
お腹の奥に響く衝撃が一度また一度と女を絶頂させる。たくましさと共に白濁を奥へと運ぼうとする男の本能が女を屈服させ、自らの痴態にすら気づいていない哀れな女を貶めていく。
「〜〜〜〜っ!?!?」
「……これで四度目。凄い精力と言わざるおえませんね……」
呆れたように告げる分身と、めちゃくちゃな姿勢で両手両足が伸び切っている本体。チンポがイライラする光景に、熱を吐き出した筈なのに勃起は強まっていく。
だがそこで、男は情報を吐くと言った。まだ余裕がある中での敗北宣言。プルスは少しばかりの疑念を持ちながらも、男に対しての質問をまとめ直していく。
「……そう。だったら、何から話してもらいましょうか……」
顎に指を添え、考え事をするポーズを取る。そうして少しだけ男を焦らし、彼女は自身の要望を告げた。
「なら、まずはあなたのおちんちんの強さを教えてもらいましょうか。言葉ではなく、行動で示してもらえればいいですよ?」
降参した男をさらに責めるため、ではなく。催眠によって質問内容が歪められたが故の展開に、彼女の本体がさらに滅茶苦茶にされていく。
秘裂から逆流する大量の精液は、最早肉棒ですら押し留められない程の量となって溢れ、彼女の腟内への侵入を助けてしまってすらいた。
男が素直に求めた情報を教えた事に気分を良くする彼女は続けて幾つかの質問をしていく。射精の勢い、精液の濃さ、セックスの気持ちよさ、あなたの興奮。その全ては、セックスの中で表現出来てしまうものだ。
「素直な人は嫌いじゃありません。このまま質問に答えていってくださいね?」
上機嫌で子宮を汚されるプルスの姿は滑稽でいやらしい。男の巧みな腰使いに、体だけでなく視線も釘付けになっている所もいい感じだ。精神的に優位に立っていると勘違いしている状態ですら、男のおちんちんに圧倒されているのが見て取れるのだから。
「さて、質問はこれで終わりです。……では、絞り尽くしてあげますね?」
男にトドメを刺すように、女王のような上から目線で告げたプルスだが、犯されている本体は既に汚されきったまま伸びていた。分身ならどれだけ絶頂してもすぐ元の状態に戻せるし、尋問していた相手が限界を迎えるまでセックスさせる事も簡単なのだろう。
しかし催眠の影響化では単なる思い上がりに過ぎず、放たれた言葉は自分への死刑宣告に他ならない。にも関わらず、彼女は自信満々なまま男を見下ろし、すぐ横の椅子に腰掛ける。
「分身相手に腰を振り続ける無様な姿……特等席で見せてもらいましょう」
「お゛おあぁっ……!?ひ、んああっっっ!?」
宣言に合わせて肉棒を突き入れれば、茫然自失から復帰し悲鳴をひり出す。そのまま腰を上下させてやれば、脱力しきった腰を支える子供すら出来ず快楽が蓄積していく。
射精の回数が二桁をゆうに超える頃には、隣の分身も言葉を発さず、顔を赤くしたまま自分と男のセックスを眺める事しか出来ていない。
犯されている自分の姿に興奮が抑えられなくなったか、オナニーまで始める始末。本体の方に至っては、犯されすぎて体が本能に支配されたのか、腰の動きや体位を無意識に男に合わせるようになっていた。
分身と本体は別々で動いているようだが、互いに多少なりとも影響を与え合っているのかもしれない。まあ、本体が直接抱かれている今の状況では気にする必要すらなさそうではあるが。
「…………こ、れは……なら…………」
分身が何かをブツブツと何かを呟くと、男の周りに何人もの分身が現れる。彼女達の姿は半脱ぎや全裸、下着姿など様々だが、全員が明らかに発情している。
一気に男に群がっては、本体を犯す彼に体を擦り付け、キスをし、おまんこまで手を誘導し手マンしてもらう。挙句の果てには男に跨りチンポを挿入された本体の体を固定し、腰を動かしやすくする者もいた。
ちらりと横を見れば、目の前の淫靡な光景に夢中になり大量の愛液を垂れ流す分身の姿。どうやら発情に耐えきれず、しかし本体までは犯される訳にはいかないという判断から大量の分身を投入したらしい。
この世界の女にしては理性の働いた判断。しかし結局は悪あがきに過ぎず、それが無駄な抵抗である事を男は自身の精力によって証明するのだった。
───♡
「…………ぁ…………う、ぁ……」
酒池肉林、と呼ぶのが相応しい光景だった。大きなベッドの上に並ぶ、同じ姿をした複数の女達。ピンク色の髪も、慎ましやかなはずなのにかなりの色気を放つ体つきも、全身を汚し尽くしている精液も、全く同じ。
その中心にいた男は、最初にセックスをしていた分身……と思い込ませている本体を再度犯し、本体だと思っている分身のすぐ前で中出ししていた。
すぐに元の状態に戻せる筈の分身すら放置し、言葉にならない声を出すばかりのプルスは、何度精液を吐き出してもそそり勃つそれに、敗北を悟っていた。
必要な情報こそ手に入れたが、自分は確実に犯される。とっくに手遅れだという事実を知らず、普段なら本体は出さないという状況への違和感にも気付けず、触れられる事すらなく何度も絶頂した体を貪り尽くされる。
しかし、男には最後の分身を犯す気はなかった。本体は犯されていないと思い込んでいる……そんなシチュエーションでのセックスこそが、彼女とする一番楽しいプレイだと考えていた為である。
だから、催眠によって新たな命令を下す。あくまでも自分の考えで、発想で、男が分身を抱くのに夢中になっている隙に逃げるのだと考えさせる。
目の前に男がいるだとか、細かい違和感を全て無視し、手短に身嗜みを整えたプルスは辿々しい足取りで部屋を出ていった。連絡先は既に交換済みであり、最悪催眠アプリの検索機能で探し出せば問題ない。
「ああああっ…………♡♡も、もうっ…………」
何度限界を迎えたか分からない彼女の本体も、そろそろ解放してやろうと、男は最後の射精を行う。これまでのよりも更に濃く、更に長く、更に気持ちいい最大の射精に、プルスは声すら出せずベッドに倒れ伏した。
適当に記憶の矛盾を修正するよう命令しつつ、男は周囲をぐるっと見渡す。おまんこから精液を垂れ流し倒れる無数の分身のいやらしい姿に満足感を覚えながら、男はシャワーへと向かい……
……結局また興奮してきたので、手頃な分身の何人かを消滅する位イカせて、もう一度体を清めてから、ようやく帰宅したのだった。
尚、ラブホテルで目覚めたプルスは、自らの汚れや逃げた筈なのにラブホテルに残っている事への違和感を持てないまま、何とか男から逃げ切れたと状況を認識し、男のセックスの内容を反芻しながらホテルを去った。