インモラル・アプリケーション 作:リビドーの吐き捨て場
「……はい?ええと、何か用でしょうか」
ある日の休日、白を中心とした清楚な服で街を歩いていた白崎は、突然男に声を掛けられた。浅黒い肌に筋肉質な体、染めたのであろうやや不自然な金髪、そして軽薄な態度。
お手本のような竿役風の男は、どうやら白崎をナンパするつもりのようで、彼女の容姿を褒め称える言葉を投げかけている。
今の彼女は日常生活を送っているので、とある男に掛けられた催眠やその内容は覚えていない。たとえその内容を記憶していたとしても結果は変わらなかっただろうが、この先の結果に辿り着くまでの時間くらいは変わっていただろう。
「ええと、褒めてくださるのは嬉しいですけど……」
男の押しの強さにタジタジになりつつも、薄っぺらい褒め言葉を拒否しきれない白崎は、だんだんとその頬を赤く染め始めた。重ねて言うが、男の言葉は軽薄極まりないものだ。単に外見を褒めるだけの言葉から、隠しきれない性欲が滲み出ている発言まで、まともな感覚を持っている女性なら怒りを露わにする事だろう。
にも関わらず、白崎の反応は明らかに好感触だ。この世界の女性にとってはこれこそが当たり前の反応であり、簡単に誘われてしまう存在でしかない事を証明してしまっている。
「わ、分かりましたから。取り敢えず、お茶でもしますか?」
男のナンパを受け入れた白崎は、彼と同行する事を許可してしまった。その言葉を聞いた男は、嬉々としてちょうどいいお茶があるといい、自分の家に向かおうと提案する。
「お、お家ですか?でも……あっ」
流石の白崎も若干とはいえ躊躇いを見せたが、それを意図的に無視してナンパ男は彼女の手を引いていく。その力強さに、まあいいかと思ってしまった白崎は、抵抗せずナンパ男の案内を受け入れた。
とてもお茶を淹れるような高尚な趣味があるようには見えない男にあっさりとついて行ってしまった白崎。これはこの世界ではよく見られる景色でしかなく、むしろ抵抗の意思を見せていただけ白崎は比較的マシな対応をしているとすら言えてしまう。
結局、どれだけ擁護しようが、この後に彼女が受ける行為の内容が変わる事はないのだが。
───♡
「ご丁寧にありがとうございます」
ナンパ男の妙にボロっちく生活感のない家に招かれた白崎は、男が出してきた上等とはとても言えない紅茶にも丁寧にお礼を言い、それに口をつけた。明らかに市販品の味がする紅茶は、いいお茶などと口が裂けても言えない品質だったが、白崎はその事を追求する事はなく、男の話に耳を傾けていた。
その内容は稚拙で幼稚なものだ。自分はどう凄いのか、どう哀れな奴らと違うのか。大した根拠もなく、虚勢を張っているとしか思えない、何なら自慢話とは言えない犯罪スレスレの内容すら語っていた。
「そうなんですか?あなたは本当に凄いんですね……」
そんな男の話を、白崎は本心から感心しているような態度で聞き、ご機嫌に相槌まで打っていた。ナンパ男を見る目は見知らぬ他人への疑念や不信感など欠片も存在せず、尊敬すべき先輩に向けるような敬意で溢れたものへと変化していた。
その様子を確認し、嫌らしい笑みを浮かべていたナンパ男は彼女の隣の席に移動する。そして君ともっと仲良くなりたいと言い、彼女の腰に手を回した。
「ふふっ、私もです。もっとお喋りしましょうか」
不躾な行動にむしろ気分を良くし、当然のように受け入れる白崎。その手が少しずつ体を男の方に寄せ、さらに服の中に侵入してきている事には、全く気づいている様子がなかった。
やがて二人の距離は胴体が密着する程に接近し、ナンパ男の手は白崎のスカートの中へと侵入、下着の上から隠されるべき陰部を愛撫していた。
にも関わらず、男とのお喋りに夢中になっている白崎はその事に気付かない。体がだんだんと熱くなり、性欲が高まっている事を薄っすらと自覚していても、それは自分がナンパ男に惹かれているのかもしれないなどと、都合よく解釈してしまっている。
服も髪も肌もとても白く、整った容姿の美少女が、体を弄られながら初対面の男を売るんだ目で見上げる。その事にナンパ男は気を良くし、ズボンには立派なテントが出来上がっていた。
ナンパ男は白崎の手をそっと取り、それを自分のテントへと添えた。そして腰を動かし、白崎の手に熱を少しずつ移すような控えめな動きで性感を得始める。
しばらくそうしていれば、段々と男と白崎の息が荒くなっていき、疼く体を慰めるようにくねらせる。白崎の手はいつの間にかナンパ男のテントを優しく撫で擦っており、男に奉仕する女そのものの動きをしていた。
「…………あ……」
そして、ようやく白崎は現状に気づいた。唇が触れそうな程男に密着し、あろう事か男の陰部に手で奉仕している。自分の股は酷く濡れており、あまりにも淫靡な状況にいつの間にか陥っていた。
そして、ここで男はなんと、おちんちんに触れてきたのは白崎だと言い出した。既にナンパ男は彼女のスカートの中から手を抜いており、彼女の服で愛液を拭き取っている。おまけに彼女の手をテントまで引いた方の腕もとっくに離しているため、その言葉を否定できる証拠は存在していない。
「えっ!?そ、その、ごめんなさい!」
突然に告げられた嘘を前に、様々な矛盾を認識出来ないまま白崎は謝罪し、罪悪感を覚える。その間も彼女は手を離さず、男のおちんちんを慰めていた。
そして、ナンパ男は白崎の手を引き、古臭いベッドがある隣の部屋へと歩いていく。この先に待つ快楽への期待、男を誘った……という嘘からの罪悪感、男が下らない話で稼いだ好感度。その全てが、白崎を寝室から逃さない。
「……あっ」
ベッドの上に女の子座りさせられた白崎は、男の手で服をスルスルと脱がされていく。乱雑に横に放置される服をぼんやりと眺めながら、白崎は疼く体を少しでも冷まさせようと無駄な努力を続けていた。
男の動きは女への気遣いなど欠片も感じられない。 何人もの女を喰ってきたヤリチンそのものであるのに、女は決して逃げようとはしない。そして、半脱ぎの下着のみの姿にさせられた白崎がベットに転がされる。
彼女は一言も言葉を発する事を許されなかった。相手の口内をもて遊ぶ一方的なテクニックに翻弄されながら、自分よりもずっと大きい体に上から押さえつけられて快感に翻弄される。
そして、彼女はあっさりと、自覚すら許されないままに挿入された。セックスの経験があり、ある程度の慣れが残る白崎の腟内に肉棒が侵入し、子宮まで到達する。
たとえ本人に自覚がなくても、体は挿入に反応する。性感を逃がすためにビクンと跳ねようとした体はしかし、男に抑え込まれむしろより強く快感を教え込まれる。
全身が汗ばみ、体と体の堺がどんどんと曖昧になっていく。何度も腟内に出入りする肉棒だけが明確な二人の違いとなったベッドの上で、白崎はシーツを湿らせる程に絶頂を重ねていた。
そして、オナホ同然の扱いを受けたまま、とうとう白崎は射精された。子宮はナンパ男の精子が征服し、最早声すら出せないまま高速で絶頂する。腟内からはおちんちんの隙間を通って愛液と精液が膨大な量噴射され、二人の体をとめどなく汚していく。
「…………ぁ…………っ…………」
深い絶頂で全く体に力が入らない白崎の体を動かし、男は後背位の姿勢を取らせる。上体はベッドに沈みきっているが、秘裂から精液の垂らしつつベッドに白い水たまりを作っている彼女の体は健在な以上、行為が終わる事はあり得ない。
「…………ぅ…………」
白崎の声はかすれきっており、部屋の中に響く水音と肉がぶつかり合う音にかき消されている。男のおちんちんは全く萎える気配が感じられず、無抵抗な彼女の体を好き勝手弄んでいる。
捕食者と非捕食者、完全に定まった互いの立場、そして格。それに従った行為が中断されるまでには、数時間の時を要した。
「……………………」
少女の全身は体を預けているベッドと共に白濁に染められ、ぱっくりと開きっぱなしになった腟内からはドロドロの精液が覗いている。とうとう流れ出る事すら許されず、特に強い粘性のある部分が腟内の入り口にへばり付き、蓋となってしまっていた。当然、同様の事は子宮口においても起きている。
気絶した少女を放置し、男は水分の補給を行う。そしてついでに持ってきたスマホによって、その汚された姿をパシャパシャと撮影し、少しダークなSNSへとアップした。
デジタルタトゥーが作られている事を知る由もなく、体力を使い果たした白崎は呑気な、どことなく満足感のある顔で気絶している。多少の休憩を挟んだ上でそんな痴態を眺めていたせいか、ナンパ男のおちんちんは再び勃ちあがる。
まだ熱を放つ精液のおかげで、白崎の体やベッドはまだ温かい。彼女の腰を掴んだ男は足を開かせ、ぐっと肉棒を押し込む。
「…………!!」
まだ意識が戻らない白崎が行えたのは、快楽に悶える体の反射のみ。哀れ調教された彼女の体は主人であるおちんちんへの奉仕を半ば自動的に行い、にゅるにゅると絡みついて男象徴に媚びては与えられる快楽に自動的に堕ちていく。
それを何度も、何度も、何度も何度も繰り返し、ようやく男が満足した時には、もう外は暗くなっていた。その過程で白崎が意識を取り戻した事もあったが、すぐに快感に耐えられなくなり再び気絶していた。
「…………♡」
共にベッドに寝転がる男に縋るように、あるいは媚びるように寄り添う白崎の姿に男は満足感を覚える。そうして体をシャワーで洗い、適当に短期間借りているだけの安アパートのヤリ部屋から、後片付けもせずに出ていった。後に残されたのは無惨とすら言える姿の白崎だけ。
それから数時間後にようやく目覚めた白崎は、男がいない事に小さくない悲しみを覚えつつも、身だしなみを整えどうにか帰宅した。ガクガクと震える腰では決して楽ではなかったであろう帰路で彼女が感じていたのは怒りではない。
自身を間違いなく適当にやり捨てたと認識しているナンパ男との、再会への期待だった。