※この作品はR-18です。

通っていた学校が奴隷養成所だった   作:dddddddd

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16.奴隷学

「来週からは中間試験が始まります」

 

 朝のホームルームで、担任が言った。

 

 三年になったのがつい最近だと思っていたら、いつの間にかもう五月の半ばだ。時が経つのは早いものだ。

 

 普通の高校なら三年生ともなれば受験シーズンであり、ピリピリとした空気が流れるところだ。

 

 しかし、僕らの学校は付属高校だった。偏差値はそれほど高くはないが、内部進学組が多いのでそこまでのピリピリ感はない。

 

 かくいう僕も内部進学を希望していた。これまでの成績的には、大きなヘマさえしなければ問題ない。

 

 とはいえ、油断も禁物だ。三年になって、授業のレベルは明らかに上がっていた。中間試験で赤点でも取ろうものなら、さすがに危なくなってくる。

 

 僕は配布された試験日程のプリントを見た。

 

 教科の組み合わせによって、重い日、軽い日というものがある。重い日に照準を合わせて、試験勉強の計画を立てる必要がある。

 

 そんなことを考えながら眺めた試験日程の最終日に、見慣れない文字を見つけた。

 

 奴隷学。

 

 今まで聞いたことも見たこともない。僕がプリントから顔を上げると、丁度よく質問の声が上がった。

 

「先生、この最終日の『奴隷学』ってのは何ですか?」

 

 当然の質問に思えたが、先生はあぁそんなことか、と言わんばかりに平然と答えた。

 

「三年になってから、皆さん奴隷を手にしたでしょう? それについての抜き打ちテストです」

 

 教室内がざわついた。

 

「どんな内容ですか?」

「テキストはありますか?」

「何を対策しておけばいいんですか?」

 

 あちこちから質問が飛ぶ。しかし、先生はあっさりと言う。

 

「抜き打ちテストだと言ったでしょう。内容は言えませんが、いきなり無理難題を押し付けたりはしないのでご安心を」

 

 先生はそれだけ言うと、さっさとホームルームを切り上げて教室を出て行ってしまった。

 

 ざわめく教室で、僕は再びプリントに目を落とした。

 

 奴隷学……一体、どんなテストをするのか。

 

 正直、自分には主人としてのスキルは全然足りていないと思っている。それが、テストによって可視化されるとしたら……想像するのも恐ろしい。

 

 もはや、ほかの教科のことなんて頭になかった。僕の頭は、奴隷学のことで一杯だった。

 

 

 

 

 

 そしてやってきた、中間試験最終日。

 

 これまでの試験は、おそらく平均より少し上くらいだと思われる。そして、そんなことなど些細な問題だ。

 

「これから、奴隷学の試験を始める。呼ばれた者から順番についてくるように」

 

 担任は五十音順で先頭から五人を指名して、移動を開始した。僕は六番目だったので、そのまま教室に待機する。

 

 十分ほど待つと、今度は別の先生が呼びに来た。僕を含めた、出席番号六番から十番が席を立つ。もちろん、それぞれの奴隷も一緒だ。

 

 先生に連れられて、僕たちは教室のある本棟から別棟の教室へと移動した。

 

 移動先の教室は、机が片付けられていて広々としていた。床には、体育で使うようなマットが五枚、並べられている。

 

 教室に入ると、担任が待っていた。担任は僕ら五組の主人と奴隷にそれぞれ、一枚ずつのマットを割り当てた。

 

 これから何が行われるのか。僕は固唾を飲んで担任の言葉を待った。

 

 すると、担任はあくまで事務的に言い放った。

 

「これから、皆さんにはセックスをしてもらいます」

 

 僕たちは思わず沈黙した。衝撃的すぎて、リアクションができない。

 

 担任はそんなことを気にする様子もなく、説明を続けた。

 

「制限時間は20分、途中退室ありです。マットの横にあるコンドームは使ってもいいし、使わなくても構いません」

「ちょ、ちょっ……」

 

 僕は頭が整理できないままに必死に割り込もうとしたが、担任は聞こえなかったかのように無視し、そして宣言した。

 

「では、開始してください」

 

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