僕は憂う神様によって淫蕩に微睡む 作:ナッツクラッカー
「今、先生には好きな方がいらっしゃいますか?」
突然の質問にほんの数秒間、時が止まった様に感じた。
目の前の美少女、〔
背中を覆う程の長い黒髪。
すらりと細身ながらに通っている制服のブレザー越しでも分かる豊かな胸部。
少し短めのスカートにうっすらと大き目の臀部。
通りすがった男は皆一瞥した後に振り返る程度、その美貌を若くして手に入れ、自ずと理解して使いこなしている。
そんな言葉が頭の中に浮かんでいると、彼女はくすりと悪戯を思いついたかの様に笑みを浮かべ、細い人差し指で此方の胸元へ小突き始めた。
「先生。先生であるなら質問に答えるべき…ですよね?」
正直問いに答えるべきかどうか。
唐崎九瑠珠という少女は困っている自分を見てからかっている事は分かっている。
その瞳にあるのは猫科の猛獣めいた眼光が獲物を前にゆったりと此方を歩み寄る様に、少しでも動けば首元を噛み潰してくる。
そんな危うい存在だ。
もしもそれに弱みを見せてしまえば忽ち彼女の腹の中で消化されるまでねぶり尽くされるであろう。
ただ。
『ああ。居るよ?』
と言えば引き下がるか?
答えはNO。
自身の財力を持って汎ゆる手で付き合いしている女性との仲を裂こうとするだろう。
それ程までに彼女にはチカラがある。
だがここで。
『実は居ないんだよね…』
と言えばどうなるのか?
先ほど述べた様に咀嚼されて飽きられたら捨てるというものだろう。
そう感じた。
「先生?質問には答えてください」
まるで水の入ったクリスタルグラスをフォークの背で叩いたような澄んだ声色が耳に滑り込んでくる。
1度聴いたことがあるASMRのそれに近い、背筋一直線を走るそれは、気を留めておかねば途端に崩れ落ちそうになる。
ここまで来ると彼女の本質が何かが分かった。
【
生まれる場所や時代が違えば歴史の1ページに載る魔女と称されていただろう。
今の時代であって良かったと思う。
「先生?」
「あっ……う、うーん」
これ以上考えても答えは出ない。
同時に彼女も不信感を募らせてはどうしようもない。
であれば?
と言えば良いだろう。
そう思っていた瞬間。
『それで良いのか?』
誰かがそんな声を出した気がする。
『草食系というものはいかんないかん』
理由もわからず、何が何なのか理解する暇もなく。
『主は今、盛った犬じゃ。目の前のナマイキな雌を己のモノにせい』
何かが放たれ、自分の中に入り込み。
「……センセ…?」
僕は彼女の
人物紹介
〔
年齢15歳
性別女性
身長155cm B86/W58/H87
才女の集まる私立カトレア女学院に通う女学生。
唐崎グループは世界でも有数の電子機器や重工メーカーを有する財閥であり現総帥の孫娘に当たる。
ちなみに未だ処女。
表面上帝王学を受けて上位の振る舞いをするも、内心は力のつよい男に押し倒される事を願っている。